遺品整理とは、ご親族やご家族などが亡くなられた際に、故人が生前に使用していた品物をご遺族の手によって、形見分け・仕分けし、後にでた不要物を処分する作業のことです。遺品整理は、単なる荷物の整理にとどまらず、故人とのお別れをするうえで気持ちの整理やけじめをつけるための作業でもあります。
この記事では、遺品整理をする時期、方法(自力・プロ依頼)、遺品整理にかかる費用相場から業者選びのコツ、注意点まで詳しくご紹介します。
また、片付け110番の遺品整理サービスについてもご案内いたします。
遺品整理とは?
遺品整理とは、故人の残した日用品やコレクションなどを整理することです。
遺品とは、洋服や生活家電、家具、書籍や骨とう品などの趣味の品、アルバム写真など、故人の残したあらゆる品物を指します。
遺品整理は、故人が賃貸物件に住んでいた際には退去のために必要になり、大家さんの求める退去日までに家の中を空っぽにする必要があります。その他、遺品整理には、故人との別れや大切な人を失った悲しい気持ちにけじめ・区切りをつける目的もあります。
遺品を見るだけで故人のことを思い出してしまい、悲しさからいつまでも片付けられない・作業が進まないという方も多くいらっしゃいます。また、遺品整理は「はじめてのことで、何から手を付けたらいいのかわからない」という方がほとんどです。
つらい気持ちを乗り越えて、故人のためにも遺品整理することで、残されたご遺族も故人の死を受け入れ、ご自身の気持ちに整理をつけ、前を向くことが可能です。
作業内容には、通帳や印鑑などの貴重品の捜索から始まり、必要品と不用品の仕分け、ご遺族間での形見分け作業、そして引き取り手のない不用品を廃棄処分する作業があります。
廃棄方法には、単に行政や業者に引き渡して処分するだけでなく、査定をしてもらって、遺品買取に出す方法もあります。
遺品整理に適した時期は?いつから片付ける?
遺品整理にいつ手を付けたらいいか悩む方は多くいらっしゃいます。
遺品整理の時期に正解はない
遺品整理には、「この時期にしなければならない」という決まりやルールはありません。お葬式や法事、死後の手続きなどがある程度落ち着いてからでも問題ありません。賃貸物件で急いでいる方は早めに着手する必要があります。
いつするのが「不適切」でいつするのが「正解」というものはありませんので安心してください。
それぞれのご事情に合わせて、人手の確保や時間の確保が可能かを確認し、自分にとってのベストなタイミングで作業を始めましょう。
一般的な遺品整理の時期
一般的な遺品整理のタイミングは下記の時期です。
【お葬式の後】
亡くなってからお葬式が終わるまではバタバタと慌ただしい毎日が続きますので、お葬式が終わってひと段落してから始めます。
【四十九日の後】
四十九日は、仏教では故人の魂が成仏する時期とされています。四十九日まではこの世に魂がとどまっていると考えられているため、故人の魂が旅立ち、法事が終わったタイミングで、遺品整理を始めます。
【死後の手続きが終わった後】
人が亡くなると、年金の資格喪失届出といった行政手続きや、携帯電話サービスの解約など、各種手続きが必要です。それぞれ期限が決まっていますので、それを過ぎないようまずは手続きに集中し、すべての手続きが終わってから始めます。
【相続税が発生する場合で10か月以内】
相続税は、故人の残した財産額の合計が「遺産に係る基礎控除額」を超える場合に申告・納税が必要となります。被相続人が亡くなってから10か月以内に納税しなければなりません。期間を過ぎると、本来の税金のほかに加算税や延滞税がかかります。遺品整理してみないと額の算出ができませんので、死後10か月以内には作業を始めます。
参照先:国税庁 相続税の申告と納税 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4205.htm
遺品整理の方法【自分で行う場合】
遺品整理を自分で行う場合は、「準備」「進め方」について事前に知っておきましょう。
遺品整理に必要な準備
次のものを準備しましょう。
【服装】
遺品整理作業は、ホコリが舞い散る中での作業になりやすいため、必ず下記の服装を用意しましょう。
- 汚れてもいい作業着
- 軍手
- ホコリを吸い込まないようにマスク
【遺品整理自体に必要なもの】
大量の遺品をきちんと仕分けたり、不用品を分別してスムーズに処分できるように、下記のものは必ず用意してください。
- 段ボール
- ゴミ袋
- ガムテープ
- カッター
- 油性マジックペン
- 荷紐
- 荷物を運搬する用の車、軽トラック
- 家具を解体するための工具
【ゴミ捨て先の確保】
遺品整理で出た不用品を持ち込める施設の受け入れ時間について必ず事前に確認しておきましょう。
遺品整理の進め方
1.遺品を仕分けます。
以下の遺品は特に注意して見つけ出し、誤って捨ててしまわないようにしましょう。
- 通帳
- 年金手帳
- 印鑑
- 健康保険証
- パスポート
- クレジットカード
- 各種契約書類
- 貴金属
また、買取査定に出せそうなものと処分するものとで、線引きしながら仕分けましょう。
- 製造から3年以内の家電製品
- ブランド物の状態のいい家具
- 骨とう品
2.遺品を処分します。
引き取り手のない遺品は処分をしますので、分別しながら袋や段ボールに詰めていきましょう。
自治体によって分別の種類が異なりますので、事前に分別について確認しましょう。
【地区のゴミ収集日に出せるもの】
- 燃えるゴミ
- 不燃ゴミ
ゴミステーションに出していいゴミ袋の個数に決まりがある場合があります。事前に調べておきましょう。
【自治体の持ち込み施設で出せるもの】
- 燃えるゴミ
- 不燃ゴミ
- 粗大ごみ
施設によって持ち込める品目や分別の方法に細かいルールがあります。事前に電話で確認しておきましょう。
また、住民票が県外籍のひとは施設を利用できないケースもありますので、必須で確認しましょう。
【自治体処分できない可能性が高いもの】
- リサイクル家電
- 仏壇
リサイクル家電は、冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコン・衣類乾燥機です。お近くの家電量販店などに引き取り出来ないか確認しましょう。
冷蔵庫の処分方法については、「最新の処分事情からわかる冷蔵庫処分方法7選と格安処分・費用相場について」で詳しく解説しています。
お仏壇の処分は、「仏壇の処分費用は1,000円から最大10万円!安く処分する3つのコツ」で詳しく解説していますのでぜひご確認ください。
遺品整理の方法【プロに頼む場合】
プロに依頼する場合の「メリット」「費用相場」「業者選びのポイント」について押さえておきましょう。
業者に依頼するメリット
遺品整理業者に依頼することで、
- スピーディーに遺品整理を終えられる
- 遺品買取も同時に頼める
- 遺品の供養も依頼できる
- 重量物や処分困難品もすべて回収してもらえる
という4つのメリットがあります。
1.スピーディーに遺品整理を終えられる
プロが効率よく作業するので短時間で作業を終えられます。
2.遺品買取も同時に頼める
買取と処分を別々で行うと手間がかかりますが、買取査定から処分の見積もりまで一貫対応してもらえるので手間なく便利です。買い取り額を処分費から差し引きしてもらえるので、安く遺品整理を終えることも可能です。
3.遺品の供養も依頼できる
自分でお坊さんを手配するのは難しいという人がほとんどです。お仏壇や故人の愛着品などを処分する際に、希望に応じて僧侶を手配してもらい、供養してもらうことができます。僧侶による読経でしっかりご供養もできるので、心残りなく遺品整理が可能です。
4.重量物や処分困難品もすべて回収してもらえる
一般ごみからリサイクル家電まで、自治体で回収できないものもまとめて分別なしで引き取ってもらえます。また、重量物の搬出などもすべて作業員が対応してくれるので依頼者には負担がありません。
5.希望日時で対応してくれる
遺品整理に割ける日程が限られている人や、仕事のお休みが不規則な人、県外から遺品整理のためだけに帰省していて滞在期間中になんとか遺品整理を終わらせないといけない人もいますよね。プロに依頼すれば自分の希望する日時で対応してくれますので、確実に遺品整理を終えることが可能です。
5つのメリットはいずれも自分で遺品整理をする際には簡単には得られない大きなメリットですが、プロに頼めば電話1本ですべて叶えることが可能です。
業者に依頼したときの費用相場
業者に依頼した際の費用相場は下記のとおりです。
間取り | 費用相場 |
---|---|
1R・1K | 30,000円(税込33,000円)~80,000円(税込88,000円) |
1LDK | 90,000円(税込99,000円)~200,000円(税込220,000円) |
2DK | 120,000円(税込132,000円)~250,000円(税込275,000円) |
2LDK | 150,000円(税込165,000円)~300,000円(税込330,000円) |
3DK | 170,000円(税込187,000円)~400,000円(税込440,000円) |
3LDK | 200,000円(税込220,000円)~500,000円(税込550,000円) |
4LDK | 250,000円(税込275,000円)~750,000円(税込825,000円) |
※実際の料金は遺品の量や現地の状況によって異なります。
※正確な料金は2-3社お見積もりを取って確認しましょう。
信頼できる業者選びのポイント
業者選びに失敗しないために次の4つのポイントをしっかり確認しましょう。
- 見積もり無料・明朗会計
- 賠償責任保険に加入済み
- 施工実績が豊富にある
- スタッフの接客が丁寧
どれかひとつでも欠けた業者には依頼しないようにしましょう。
1.見積もり無料・明朗会計
遺品整理は現地の状況によって大きく料金が異なります。お客様目線の信頼できる業者なら、見積もりは無料で行ってくれます。また、悪徳業者によくある追加請求や高額請求がないことを、内訳のはっきりした見積書で確認させてくれます。お客様にわかりやすい明朗会計のサービスであることは重要です。
2.賠償責任保険に加入済み
プロなら、「万が一の事態」を想定して前もって対策してくれます。遺品整理は室内で作業したり家具や家電の移動作業があったりします。床や壁に傷がつく事態も起こりえます。万が一の時も信頼できる業者なら最後まで責任を持って対応できるよう、保険に加入しています。
3.施工実績が豊富にある
遺品整理は通常の不用品回収とは全く違います。遺品整理の施工実績が豊富にあり、遺品整理という特別なお片付けに慣れた業者であれば、ご遺族に寄り添い丁寧な作業をしてくれます。
4.スタッフの接客が丁寧
遺品整理は依頼者が故人とお別れをする大切な区切りのお片付けです。繊細な感情にある依頼者の気持ちに負担をかけず、丁寧な接客ができるスタッフであることは、気持ちよく依頼をするうえでも大切です。
遺品整理を行うときの注意点
遺品整理を行う際には次の3つのことに注意が必要です。
注意点①親族とよく話し合うこと
遺品整理は、親族から任されて代表で作業を進めるケースが多くあります。しかし、遺品整理が終わってからほかの親族に、形見分けのことで揉めたり、遺品整理の方法で後から責められたりすることがあります。
ご親族とはよくよく遺品整理の方法や相続、形見分けについて話し合い、相続の事や誰もが納得した方法で作業を進めるようにしましょう。
注意点②処分する遺品はしっかり検討する
遺品は一度処分してしまうと二度と手元には戻ってきません。退去など様々な理由で遺品整理を急いでいるときに、「処分しようか手元に残しておこうか迷う」お品物を、焦って処分してしまうと、あとになって後悔してしまうことがあります。
遺品整理を悔いのない物にするためにも、処分する遺品はしっかり冷静に検討し、あとになって処分しなければよかったと悲しむ事態を引き起こさないよう慎重に判断しましょう。
注意点③相続放棄する場合は遺品整理をしない
相続を放棄する場合は、遺品整理をしてはいけません。遺品整理する=相続を承認した、とみなされてしまうためです。形見分けや遺品の処分でも、「相続財産の対象・財産的な価値のあるもの」を取り扱ってしまうと、相続放棄ができなくなります。特別な事情で相続放棄を検討している方は、たとえ賃貸物件からの退去で焦っている場合も落ち着いて慎重に対処しましょう。
遺品整理に困ったときは…片付け110番へ
片付け110番なら、お電話1本で遺品整理に伴うあらゆるお悩みが解決します。
- 希望日時での予約
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BEFORE
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実際の作業料金 | 441,180円 |
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お客様のご要望 | 本日含めて最短日希望 |
担当のコメント | お父様が急死され、ゴミ屋敷が残されてお困りのお客様よりご連絡いただきました。リサイクル対応が可能で、説明も丁寧だったことが決め手となり、ご依頼くださったそうです。作業後は、すっかり片付き大変お喜びいただけました。アンケートには98点をつけていただくことができました。 |
片付け110番に依頼される前は、どんなことで悩んでいましたか? |
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父親の急死でゴミ屋敷が残されて困っていた |
片付け110番を知ってすぐに依頼しようと思いましたか?もしそうでなかった場合は、どのような不安がありましたか? |
1日片付けしたが無理だと思い依頼した |
色々なサービスがある中で、何が決め手となって片付け110番に依頼されましたか? |
ちゃんとリサイクルしてくれることと丁寧な説明 |
実際にご利用になっていかがでしたか? |
すっかり片付いて大変満足でした! |
最後にサービスの点数を教えてください! |
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故人さまとお客様が心残りなくお別れができるよう、心を尽くした作業をいたします。お困りの際はお気軽にお問い合わせください。
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まとめ
遺品整理は、一般的に葬儀後や四十九日を目安に作業される方が多いですが、時期に正解はありませんので、それぞれのご事情に合わせて作業を進めましょう。
自力でする場合は、事前準備をしっかりしてから計画的に進めていきましょう。
プロに依頼すると、スピーディーで、買取や供養も任せられて、自治体で処分できないものも問題なく回収してくれるので確実に遺品整理を終えることができます。
プロに依頼するときは業者選びを慎重に行いましょう。
遺品整理は精神的にも肉体的にも負担のかかる作業ですが、トラブルなく、後悔なく遺品整理が終えられるようにしましょう。