庭やベランダに鳩(ハト)が住みついて汚いし、うるさいし…と困っていませんか?
鳩(ハト)は、法律により勝手に駆除することができず、自分で対策するにも準備が大変です。プロの業者に任せるのが1番手軽で効果があります。
鳩(ハト)は同じ場所に帰る習性があり、執着心もあります。簡単に駆除はできません。
マンションのベランダに住みつくことも多いため、フン害でベランダが汚れ悪臭を放つことがあります。また、騒音で近所迷惑になることもしばしばです。
実際、自分で対処したいけど、どうしたらいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、業者に頼む場合の費用相場と作業内容を紹介しています。
自分でできる対策方法も載せていますので、どちらが自分に合うのかを知ることができます。業者の選び方についても紹介していますので参考にしていただけると幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
駆除する前に鳩(ハト)の生態をおさえよう
鳩を駆除する前に、どうしてベランダや駅舎などに住み着いてしまうのか、どんな被害があるのかを確認しましょう。
生態を知ることで、なぜ住み着く前に対策をしなければいけないのかが理解できます。
鳩(ハト)の特徴
ドバトとキジバトの2種類の鳩が存在します。ドバトは市街地に多く、河原の穴倉を好みます。そのためマンションやビルのすきまに住み着いてしまうのです。
キジバトは市街地や山地に住み着いており、樹の上や駅舎などを好みます。どちらの鳩(ハト)も帰巣本能があり執着心も強いため、1度住み着くと駆除することがとても難しいです。
鳩(ハト)の被害
鳩(ハト)の被害は想像以上に深刻です。
- 鳴き声・羽音がうるさい
- 糞尿が臭い
- 糞がベランダや洗濯物につく
- 排水溝が詰まる
- ウイルスや寄生虫によって感染症の被害に遭う
- 金属を腐食する
などがあげられます。毎日生活をする中で、これだけの被害があると辛いですよね。
自分で鳩(ハト)を駆除する方法
鳩(ハト)を自分で駆除するにはどのような方法があるか知っていますか?「カラス除け」くらいは聞いたことがあるかもしれませんが、実際に鳩(ハト)をどのように駆除するのか1つずつ紹介していきたいと思います。
防鳥ネットとワイヤーを設置する
ベランダを防鳥ネットやワイヤーで覆うことで、鳩(ハト)が侵入することを防ぎます。広い範囲をカバーすることができるメリットがあります。
張り方のポイントは、
- 隙間を作らない
- ピンと張る
- 絶対に外れないように固定する
の3点です。上記の張り方を1つでも怠ると執念深い鳩(ハト)は侵入してしまいます。
また、中途半端に張ることで網に絡まって鳩(ハト)が死んでしまうことがあるため、注意しましょう。
忌避剤を使う
鳩(ハト)が嫌うにおいや味成分で追い払うことができます。初期の鳩(ハト)対策に効果的ですが、においに慣れてしまうと意味がありません。
スプレー、固形、ジェルの3種類あります。
- スプレータイプ…簡単に使用できますが持続時間は2~4時間ほどです。
- 固形タイプ…吊るしたり置いたりして使用します。1か月程度持ちますが、雨に弱いので雨除けが必要です。
- ジェルタイプ…1年程度持ち、雨にも強い特徴があります。
巣の撤去
巣を撤去する際には自治体からの許可を得る必要があります。これは、「鳥獣保護管理法」で守られているためです。
ベランダに鳩(ハト)がいないタイミングを見計らい、巣を撤去します。巣は燃えるごみに捨てましょう。また、鳩(ハト)はネズミと同じくらい汚いとされています。マスクや手袋をして対策してください。
ヒナや卵がいる場合には簡単に撤去できないので、業者に依頼する方が良いでしょう。
剣山を置く
ベランダや屋根に止まらないように、針のようなものを置く対策法です。
子供がいる家庭や人が良く触る場所にはプラスチックの剣山を、屋根などの人が触らない場所には金属の剣山を置くと効果的です。
執着心が弱いうちは効果がありますが、気に入ってる場合や、巣がある場合は効果があまり期待できません。
電気ショック機器を置く
電気を利用して鳩(ハト)を追い出します。屋根や、ベランダなど止まる部分に設置します。電気ショック機器はソーラー電池で動くものが多いため簡単です。
鳩(ハト)を驚かせたり、怖がらせるための機器で、鳩(ハト)がケガすることはありません。高い場所の設置は危険が伴なうため、注意して行いましょう。
光ものや超音波機器を置く
CDや目玉風船、銀色テープなどを設置し鳩(ハト)を寄せ付けなくする方法です。初期の鳩(ハト)対策に効果的ですが、近所迷惑になることもあります。
ベランダの目の前に家がある場合は、行うべきではありません。
超音波機器は、人間に聞こえないとされる音域(20KHz以上)の音を出すことで鳩(ハト)を寄せ付けないようにします。苦情も少ないため、目の前に家がある場合はこちらの対策が良いでしょう。
自分で駆除してもいいの?役所は対処してくれる?
鳩(ハト)は「鳥獣保護管理法」で守られているため、勝手に駆除はできません。役所に相談しても自治体では駆除してもらえないことがほとんどです。
自分で駆除する方法は、役所に申請を出し、審査が通れば駆除可能です。しかし、必ず許可が下りるわけではないため、その他の手段も考えておくと良いですね。
すでに鳩(ハト)の卵やヒナがいる場合は?
卵やヒナも「鳥獣保護管理法」によって守られています。卵を捨てる・傷つける・移動するなどすべて禁止です。
卵やヒナがいる場合の対処法は以下の方法です。
- ヒナが巣立つまで待つ
- 自治体の許可をもらって駆除
- 鳩(ハト)の駆除業者に依頼
巣立つまで待つのはかなり根気がいるので、自治体の許可や駆除業者に依頼するのが良いでしょう。
鳩(ハト)の駆除の費用相場
鳩の駆除の相場はマンションで5万円前後、工場やビルでは10万以上施工費用がかかります。
ベランダの大きさにより価格は前後しますが、平均的な費用相場を紹介しますので参考にしてみてください。
施工内容 | 金額相場(税込) |
---|---|
ネット取り付け(5m²) | 26,980円~ |
忌避剤(5m) | 17,900円~ |
消毒・清掃(5m) | 29,500円~ |
剣山(5m) | 15,500円~ |
※公開された16社の情報をもとに平均を算出しています(独自調べ)。
業者による鳩(ハト)の駆除のステップ
自分で駆除するのは難しく危険が伴なうことが多いため、駆除業者に頼む人も多いでしょう。しかし、どのような手順で駆除するのか、いまいち分からないのではないでしょうか。
ここでは、鳩(ハト)の駆除をステップごとに紹介していきます。
問い合わせ
まずは、気になる業者に問い合わせをしましょう。電話、インターネット予約、LINEなど業者によりさまざまです。無料で簡易見積もりをしてくれる業者がほとんどですので、何社か問い合わせると良いです。
現地調査・見積もり
現地調査をします。実際に被害状況を確認するのですが、侵入経路だけではなく、近隣の環境調査や、生息地の調査も一緒にすることで、その家に合う対策を決めていきます。
現地調査費は無料の場合が多いですが、有料の業者もあるので、一度確認すると良いですね!!現地調査を終えると見積もりがでるので、契約するかをゆっくり考えましょう。
契約
契約したら、日程を調整しましょう。作業日は、依頼主に最大限合わせてくれると思いますが、2.3日予定を空けておくとスムーズに決めることができます。あとは当日の施工を待つのみです。
駆除開始
当日専門のスタッフが鳩(ハト)の駆除をします。まず、居座った鳩(ハト)を道具を使用して追い出します。
追い出しが完了したら、清掃をして駆除完了です。ではそれぞれの作業を詳しく見ていきましょう。
追い出し
基本的には自分でできる駆除方法と同じですが、業者では使用している忌避剤がオリジナルで効果があるものが多く、自分では危険な作業である高所の鳩対策も対応(ネット、剣山、電気ショック機器の設置)しています。
ふんの掃除
ベランダはもちろんですが、屋根の上・工場・病院・学校などの広い場所を自分たちで行うのは労力が必要ですし、清掃する器具をそろえなければなりません。
感染対策もしっかり行わなければいけないため、心身ともに疲れます。
さらに執念深い鳩(ハト)は、においが残っている限り何度でも再来します。業者では専門の器具を使用し、においの元まで徹底的に掃除をし、感染源を除去します。
再発予防
再来しないように防鳥ネットやワイヤーを設置します。自分ではしっかりネットを張れない、屋根の上で対策が難しい場合でも再発予防をしてくれます。
アフターフォロー
口酸っぱく言っていますが、鳩(ハト)は執着心が強い生き物です。どんなに再発予防をしても、また住み着いてしまう可能性があります。
十分な対策ができなかった・再発してしまった場合、「無料で再対策を行う」「〇年間無料保証」などのアフターフォローがあります。
追跡調査を行う業者もありますので、アフターフォローの内容や種類をよく確認しましょう。
失敗しない業者の選び方
せっかく業者に頼むのに、選び方を失敗して後悔したくないですよね。ここからは、業者選びに大切なポイントをお伝えしたいと思います。これを読むことで、いい業者かどうか分かりますよ。
実績が多いか
業者の技術は施工実績に現れるといっても過言ではありません。多くの業者では、施工実績を公開しています。
自分の被害状況に似たケースを探して、その対策が得意かどうかも調べてみましょう。おすすめは、建物の設計や知識が豊富な人がいる業者です。
知識が豊富であれば、鳩(ハト)の対策も家の構造を考えてより丁寧に行ってくれるでしょう。
駆除内容が納得できるか
どのような鳩(ハト)対策をしたいかによって、施工の方法も異なります。
トラブルとしては、忌避剤が取れない・壁に穴を開けてほしくなかった・施工のせいで水漏れしたなどがあげられます。
このようなトラブルは、業者がしっかりと施工方法を説明しないために起こるのです。具体的に侵入防止策を説明してくれ、それに納得できるかを考えて決めることが大切です。
1~2種類の方法しか提案のない業者も避けるべきでしょう。
事前調査や見積もりがあるか
まずは無料見積もりを3社ほどお願いしましょう。見積もりをするだけでも有料の業者もあるので最初に確認しておきましょう。
さらに、事前調査を行わずに契約を進める業者は危険です。このような場合、施工が終わった後に費用を上乗せして請求される可能性が高いです。
事前調査後に細かい見積もりがでる業者を選びましょう。
アフターケアがあるか
施工後の保証機関や、補償内容をよく確認しておきましょう。保証が長くしっかりしている業者は手抜き工事はしません。
再発しても、期間内は無料で対応してくれるため、鳩(ハト)のような執着心が高く何度も現れる害鳥には必要な保証です。
悪徳な業者は、アフターフォローがないことをいいことに、手抜き工事を行い、追加の施工をする業者も少なからず存在します。注意しましょうね。
鳩(ハト)の駆除はプロにまかせよう
鳩(ハト)の駆除は自分でもある程度の対策はできますが、鳩(ハト)は執着心が強く、とても汚い生物のため自分で作業することはおすすめできません。
二度と被害に遭わないためにも、駆除業者に依頼するのが一番の近道です。鳩が気になり始めたらすぐにでも見積もりをお願いしましょう。
ご覧いただきありがとうございました。