「食器棚を処分したい」と思うものの、大型家具などの場合、「処分方法が分からない」という声をよく聴きます。 本記事では食器棚の正しく便利な処分方法を4つ紹介。同時に負担する費用や業者に委託し廃棄する手段、DIYで再生させる術など、「処分する事のためらい」を一気に解消させます。
居住している自治体に粗大ごみとして処分するオーソドックスな方法は何となく見当はつくかもしれません。が、相手(食器棚)は大型家具で一人では到底、搬出できません。そこで引っ越し業者や不用品回収業者に委託。「プロ(業者)に丸投げしてみる」のも一考の余地があります。処分するのに重労働では割が合いません。効率よく廃棄する事を考えましょう。
そうはいっても「思い出が詰まった食器棚」は未練があるもの。「廃棄ではなく、誰かに使ってもらいたい」「少しでもいいからおカネに変えたい」など考えるのは当然。それも大事な拘(こだわ)りです。納得するまで譲渡や販売手段を検討するべきだと思います。
ただ、必ずしも希望通りの結果になるとは限りません。その場合は今、流行のDIYで別の家具などに再生。思い出とこれからも同居する方法もあるでしょう。 一方で、業者に委託し、キレイに処分してもらう―思い出は思い出として胸の内にしまい、新しい家具を購入する事で「思い出を作る」「未来を創る」という前向きな考え方もあるでしょう。
ここでは業者選定のコツや回収にかかる費用を丁寧に解説。費用、業者対応などで不安になりがちな食器棚の処分もこれならスッキリ。気分よく廃棄できます。処分方法は4通り。自身に合う業者選定ができるでしょうし、選択肢がある事で徹底的に調査する事も可能です。「新しい思い出作り」の為にも是非、ご活用ください。
要らなくなった食器棚
食器棚の処分に頭を悩ませていませんか -。自治体で粗大ごみとして廃棄する方法、引越し業者や大型家具店などに委託する方法、不用品回収業者に委託する方法、リサイクル店などで売却する方法、DIYなどで再生させる方法と大きく分けて5種類の処分が挙げられます。
初めての一人暮らしで購入。結婚後も大切に使用していたものの、子どもが生まれサイズが合わなくなった…食器棚はその人、その人の思いが詰まった家具です。単純に「捨てる」ではあまりに寂しい結末ですが、新しい相棒との出会いも同時に待っています。
心機一転。納得する形で処分し心をスッキリさせましょう。
食器棚の処分
ここでは食器棚の処分について解説していきます。原則として費用はかかりますが、納得できる処分方法は必ずあるでしょう。熟読熟考して最善策を講じてください。
一般的な処分方法は5つ
一般的な処分方法は概ね5つ。
①居住している自治体に粗大ごみとして回収を依頼する…これはオーソドックスな手法。腕力、体力があり時間があるのでしたらオススメです。
②一部ではありますが、引越し業者や大型家具店での引き取りサービスもあります。高価な食器棚の場合、引っ越し業者が引き取り、それを転売するサービスをおこなっております。但し、食器棚の場合は「買い手」が付かない事が多いので、引越し業者に相談しましょう。大型家具店で引き取りサービスを行っております。当然、新規食器棚を購入する事が前提。こちらも家具店にヒアリングする事をオススメします。
③民間の不用品回収業者に委託する…思い出深き家具との別れは断腸の思いで離別を決意したカップルと同じ。「ゴミ回収車」に乗せられて“ゴミ処理場一直線”はあまりに切ない。「今生の別れは美しくありたい」…そう考える方には持ってこいの処分方法だと思います。
④リサイクル店やフリマアプリを利用する方法もあります。これまでとは逆で「おカネをもらう」形です。確かに耳触りは良いですが、これが満願成就する可能性は限りなく「0」に近い。非常にハイリスクな選択ではあります。
⑤これは別掲しますがDIYで再生させるという方法。こちらも一長一短あるので、向き不向きを考えて決断してください。
食器棚の処分にかかる費用相場
自治体に依頼した場合の処分費用
自治体で粗大ごみとして処分する場合、当然のことながら費用がかかります。しかも各自治体によって費用(有料シール代)や処分方法は異なりますので、居住している役所に一度、お問い合わせください。
ここでは東京・中野区(特別区)と大阪・大阪市を例にとって処分費用を掲げていきます。
東京・中野区(特別区)の食器棚処分代(粗大ごみ)
高さと幅を足した大きさが135㌢未満の場合 | 400円 |
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高さと幅を足した大きさが135㌢~180㌢未満の場合 | 800円 |
高さと幅を足した大きさが180㌢~270㌢未満の場合 | 1200円 |
高さと幅を足した大きさが270㌢~360㌢未満の場合 | 2000円 |
高さと幅を足した大きさが360㌢以上の場合 | 2800円 |
※ごみ処理券=A券200円、B券300円
大阪・大阪市の食器棚処分代(粗大ごみ)
食器棚の幅・奥行・高さの合計が2㍍未満 | 400円 |
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食器棚の幅・奥行・高さの合計が2㍍以上2.5㍍未満 | 700円 |
食器棚の幅・奥行・高さの合計が2.5㍍以上 | 1000円 |
※大阪市の場合は粗大ごみの料金が200円、400円、700円、1000円の4種類となっており、東京特別区の様なゴミ処理券の併用はありません。
※参考
=大阪市:粗大ごみ処理手数料一覧表 (…>ご家庭で出るごみ>分別・出し方のルールと収集カレンダー) (osaka.lg.jp)
=粗大ごみの処理手数料を教えてください。 | 中野区公式ホームページ (tokyo-nakano.lg.jp)
民間の不用品回収業者(不用品引き取り業者)に依頼した場合の費用
次に利便性が高い民間の不用品回収業者の一般的な料金を挙げてみます。詳細は各業者が見積りを取りますので、そちらで比較してください。
実際に筆者が東京・杉並区、中野区にある民間の不用品回収会社に電話と店舗に出向き取材。11店舗中、回答のあった7店舗が下記です。
【処分対象の食器棚のサイズ】幅100センチ、高さ100センチ、奥行50センチ、重量10キロ、マンションの7階に居住している場合
A社 | 単価は3000円(解体作業1000円、つり降ろし作業代100円を含む)。それ以外に基本料金3300円と時間帯指定料金が別途加算されます。※税別 |
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B社 | 一般的な単価は8800円(税別) ※つり降ろし作業代込みです。 |
C社 | 解体作業代1500円、つり降ろし作業代2000円、基本料金は2500円(税別)。 |
D社 | 基本料金は1万円(つり降ろし作業代、夜間料金など別途費用は0円=税別)。 |
E社 | 基本料金5500円、作業員2名分の代金6000円、つり降ろし作業代500円(税込)。 |
F社 | 一般的な単価は94500円(税別)。※つり降ろし作業代は込みです。 |
G社 | 単価は一律5000円。作業時間代=1時間1500円。作業員代=1名1500円(この場合、2名となるので3000円)。時間指定料金が500円~850円※全て税別 |
以上7社の見積りです。平均価格は7000〜1万2000円(税別)ですかね。※独自調べ
引越し業者に委託した場合
引越し業者の場合、食器棚は原則として、自治体で粗大ごみを促されます。但し、希少価値のある食器棚は例外として回収対象になる事もあるそうです。その場合は無料での引き取りで、売却出来た時に運搬料よりも高価であった時は手数料を引いた金額が受け取れます。
価値があるかどうかを決めるのは業者。「私は価値があると思っている」は禁物です。客観的な判断、これが大事になるでしょう。気になる方は引越し業者に尋ねてみては如何でしょうか。
フリマアプリなどに出品した場合
フリマアプリやマッチングサイトで買い取り、譲渡を考えている向きも多いのではないでしょうか。「少しでもおカネにしたい」と考えるのは社会生活を営む上で仕方ない事です。
ただ、「何でもかんでも売れる」と考えるのは間違い。需要と供給のバランスが整わない限り、商売は成立しません。確かに食器棚を扱っているフリマアプリは存在します。ただ、出品された商品を見ると限りなく新品。自動車で言えば「新古車」みたいな家具ばかりです。食器棚の様な生活感が漂う家具は余程でないと中古品を買おうとは思わないのが人の心理。マッチングサイトにしても同様です。冷静な判断が試されますね。
リサイクルショップで売却した場合
最後にオーソドックスな売却方法であるリサイクルショップを利用した場合について解説していきたいと思います。
出張可能なリサイクル店は数多く存在しますが、「食器棚を買い取るかどうか」を確認しましょう。というのも多くのリサイクル店は「食器棚は商品として価値が無い」と判断。買取りを拒否します。
「買取りを検討する」となった場合は棚の規格を伝えます。それを受けて「買取り可能」→「出張依頼」をするのが手順です。リサイクル店の中には「出張不可」も多いので、注意してください。近隣店舗だけでなく出張可能で(出張)エリア内にある店舗も調べ、まずは「買取り可能か」を聞いてみる事ですね。
以下は筆者が東京・杉並区と中野区で電話、来店取材をしたリサイクルショップ10店舗中、「買取りを検討する」と回答した5店舗のデータです。
※5店舗のリサイクル店は「お断り」「回答拒否」でしたので、問い合わせをしても満額回答が出ない事をご承知おきください。
リサイクルショップで食器棚の買い取り事例(幅50センチ、奥行30センチ、高さ50センチの1人用食器棚の場合)
A社 | 買取り金額は500円(税込・出張不可) |
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B社 | 買取り金額は150円(税込・出張代金込み) |
C社 | 買取り金額は0円(税込・出張代金込み) |
D社 | 買取り金額は売却された時に売却額の20%(出張不可) |
F社 | 買取り金額は最大で500円(税込・一時渡し金は50円。売却された場合、残金を支払う。最大で450円の支払い・出張不可) |
※独自調べ
引き取り可能の業者に依頼した時の費用相場
先ごろ、大手家具メーカー『ニトリ』の傘下となった 『島忠』は家具の購入した時に下取りサービスを行っています。以下、『島忠』のHPから引用しました。
《『大型家具』が対象となります。商品のお届け時に引取り致します。引取り料は、1回のご注文につき4,400円(税込)となります。引取りは、ご注文いただいた商品と同数量または同容量となります。》
※詳しくは直接、近隣店舗でご確認ください。
引用元:サービス一覧 | 家具・ホームセンターの島忠・HOME’S(ホームズ) シマホ (https://www.shimachu.co.jp/service/)
家具の通販サイト『Belle Maison』も食器棚の下取りサービスをおこなっております。以下、同社のHPを引用しました。
《「対象品」「対象エリア」に限り、商品をお届けする際にご不要になった同じ種類の家具を同数引き取ります。引き取りする家具は、事前に指定業者が外へ運び出せる状態にしてご準備ください》
※詳しくは同サイトをご確認ください。
引用元:食器棚の通販|通販のベルメゾンネット (https://www.bellemaison.jp/shop/app/catalog/list/?keyword=%E9%A3%9F%E5%99%A8%E6%A3%9A&categoryList=11&RK=1)
結論は「新しい食器棚を購入する事が前提」です。この場合、購入意欲、商品が明確になっていれば問題ありませんが、漠然と処分を考えている場合は選択肢が無くなる恰好となります(つまり、否が応でも購入する以外方法はない)。目的意識が合致していないのでしたら、ここは回避すべきでしょう。
ガレッジセール、古物商で譲渡の実情
「フリマアプリはよく分からない。立派な食器棚なので、これからも誰かに利用してもらいたい。骨董品として価値があるのならば、高く売りたい」など廃棄処分を嫌う方も多いでしょう。事実、町内会やNPO法人が実施するガレッジセールで食器棚の出品は枚挙にいとまがありません。同様に、骨董品としての価値を見い出そうとする向きもあるとか。
ただ、現実は甘くないですね。食器棚の様な生活雑貨は“余程の高価品”でないと購入者は生まれません。何しろ、食器棚の規格が合う事が第一歩。この時点で、「高価であろうが」「オシャレであろうが」選考から漏れます。次に利用頻度…綺麗か、そうでないかで購入者の気分は大きく変化します。最終的には「他人が利用した食器棚を欲しいと思うか」がキモ。多くの方は、それを嫌がります。ご自身に当てはめて考えて下さい。必要になった時は中古から選ぶ事はまず、「ない」と思います。「高価で売りたい」「無料でいいから引き取って欲しい」…淡い期待は持たない。それに尽きます。
百聞は一見にしかず–筆者は東京・杉並区在住の主婦・福島志野さんと骨董品店に出向き食器棚を買取るのかリサーチ。『おたからや 荻窪店』では食器棚の買取りは可能かどうかを取材してきました(食器棚の写真を6点みせて交渉しました)。
福島さんは高校生と大学生の2人の子どもを持つ50代の専業主婦。大学生の子どもが自立する事から多くの食器を彼に譲渡。大型の食器棚は不必要になった事から処分を考えております。
福島さんが処分を考えている食器棚=高さ1㍍40㌢、幅1㍍、奥行80㌢の木製
店舗の回答=買取りは不可。ブランド品で年数が浅ければ、買取る可能性はあるものの、使用済みの家具需要は少ない。粗大ごみで出す方がスッキリ処分できる。
「少しでいいからおカネにしたい」「無料でいいから引き取り先を探したい」-気持ちは分かりますが一旦、冷静になって状況を把握しましょう。「希望通りにならないのが人生」でもありますよ。
可燃ごみとして廃棄(無料ゴミ)
裏ワザもあります。「粗大ごみ」の「粗大」を“捨てる”…「一般ごみ」として処分する方法です。(※地域によっては元のサイズが粗大ごみのサイズの場合、解体して小さくしても粗大ごみ扱いになる場合がありますので注意しましょう)
一般ごみとして処分すれば、かかる費用は各市町村が決めた「定のごみ袋」のみ。東京23区に至っては無料です。大型家具が無料で処分できるとは「夢のまた夢」…それが頭の使い方ひとつで可能となります。
分解―これに尽きます。一人暮らし用のプラスチック仕様(食器棚)はネジを外せば解体されるので簡単。プラゴミとして何回かに分けて処分できます。
厄介なのは木製の本格仕様です。こちらはノコギリで切断していく作業となりますが、全てを切り刻んでいたのでは時間と手間がかかり過ぎ、費用対効果が悪すぎます。
よって、代用できそうな部分は切断しないで(詳細は後述)、そのまま残す。それ以外の場所は切り刻んで45㎘のごみ袋に納まる形に切りまくるのです。ただ、一気にごみ処分とすると重量がかかり過ぎるので、一度に廃棄せず、こまめにごみ処分とする事。この手間もありますので裏ワザと呼べますが、あまり推奨できません。
可燃ごみの回収方法は各自治体により異なります。指定のごみ袋(有料)を利用する事で月曜日から土曜日までの週6日回収する自治体もあれば、東京23区(特別区)の様に指定のごみ袋が無い代わり回収は週2日の自治体もあります。地域のごみ集積所で可燃ごみの回収日を確認してみましょう。
そうはいっても、切り刻んで「薪の山」になった木材を自宅に放置しておくのは、気分が下がる一因になりかねませんのでご注意ください。※「薪の山」といえば、銭湯で引き取ってもらえる場合もあります。近隣に銭湯がある場合、尋ねてみるのも一考です。
食器棚の断捨離で生まれるメリットとデメリット
DIYで別家具に再生させるメリット
前項(可燃ごみとして廃棄)で触れましたが、食器棚を分解する事で新たな家具に生まれ変わらせる方法もあります。当然、不要な部分はごみ処分とするので、自宅が「薪の山」「廃棄プラの山」に埋もれる心配は無くなります。
「ここにスタンドか収納スペースがあれば…」「本棚が必要」「靴入れが欲しい」「庭の鉢入れがあれば…」など“物置需要”はどの家庭でもあるハズです。そこで、不要になった食器棚をDIYして“物置”に変えて再生させては如何でしょうか。
DIYなので基本的には『0円』。しかも本来、廃棄するはずの食器棚が生まれ変わる。思い出深い家具だけに、“捨てないで、これからも共存できる喜び”は計り知れないと思います。しかも今話題の『環境美化』…SDG’sに繋がります。地球に優しいですね。
食器棚の歩みは持ち主の歩みと同通。「ハイ、要りません。捨てます」とは言えない感情があります。それをせずに再生させる事でこれからも一緒に生きていける喜び。同時に環境美化にも貢献し、ロスを無くす喜びも生まれます。食器棚の再生は地球規模でのメリットといっても過言ではないのです。
モノが捨てられない人にとって処分は苦痛(デメリット)
これまで食器棚を「処分する」事を前提にした一方的な情報を伝えてきました。しかしそれでは「本当の意味」での問題解決にはつながりません。よって、ここでは「処分できない」向きについての心理と解決方法を導いていきたいと思います。
モノが捨てられない多くの人は「もしかしたら又使うときがくるかもしれない」と考えがち。一般的な考えは不要になった時、一旦リセットし、ごみ処分とします。同じものが必要になった場合は「再度、買い直せばいい」となりますよね。
ところが、「必要になるかどうか分からない未来に縛られる」のが捨てられない人の発想。結局、新しいモノを買うのに躊躇し、購入しても不要物が廃棄できず、家の中がモノで溢れてしまうのです。この手の人は「新しいモノを買うのが勿体ないのではなく、今後使うかもしれない不要物を捨てるのが勿体ない」と感じます。こういった事から不要物の処分は苦痛なのです。
それでは、こういった向きにはどうやって解決…処分させたらスッキリするのでしょうか。
期限を自分の中で決める方法と不用品回収業者に委託する方法がいいでしょう。どちらも第3者が介入しないといけません。親しい人や親近者が見張り役となる事。そこで「1年以内に必要にならなかったら捨てる」など決まり事を作り不要物に期限付きシール(テープ留めで良い)を貼付。期限までに需要がなければ廃棄します。
次に不用品回収業者に委託方法。「形は変わるかもしれないけれど、何らかの形で今後も活用される」という事を懇切丁寧に説明し、納得してもらうのです。
勿論、主導権は第3者若しくは親近者が握っていなくてはいけません。不用品回収業者に連絡し、処分するのも主導権者が行います。本人は「分かった」と口では言いますが、行動に移す事は絶対、ありませんので。
この様に文章にすると「納得」しますが行動に移せるかどうかは別問題。「私は捨てられない」という人は一度、親近者などに廃棄に関して相談してみては如何でしょうか。不要になった食器棚は鑑賞物(インテリア)にはなりませんので…。
食器棚処分でよくある困り事
重くて運べない食器棚の処分方法
まずは出張可能なリサイクルショップを探す事。出張費の負担はありますが、搬出の一部始終を業者に一任。「自身が持ち運ぶ」という重労働から解放されます。 一方、「リサイクルショップが自宅近くに見当たらない」「(リサイクルショップの)出張可能エリア外に自宅がある」「リサイクルショップはあるものの買い取りを断られた」…など希望通りいかない場合も常識的に考えられます。その時の対処方法は以下の2通り。こちらの方が現実的かもしれません。
①自治体に依頼する…居住する市区町村の役所に電話します。電話交換手に「食器棚を処分したい。粗大ごみとして廃棄したい」旨を伝言。すると担当者がゴミ出しのルールなど詳細情報をレクチャーするので、それに則り「指定日時、場所」に食器棚を搬出します。当然のことながら粗大ごみは有料。自治体指定の粗大ごみシールを貼付して廃棄する事は絶対必要条件です。確認を怠らない様にしましょう。
②不用品回収業者に委託する…「巨大で搬出不可能」「急な引越しで自治体の粗大ごみの予約を取っていられない」などイレギュラーは付き物。こういった時は躊躇せず、不用品回収業者に委託する事を考えるべきです。彼らは想像以上にフットワークが軽く、こちらの希望日時に処分品を受け取りに来訪。処分費用は大きさや重量、携わっているスタッフの人数などで異なります。
民間の不用品回収業者は数多くあります。この方法を選択する場合は事前に候補の業者をセレクト。予算、アフターサービスなどを吟味し、希望とマッチした業者に委託しましょう。手間だとは思わず、要望は絶対に伝える事。気持ちよく処分したいですからね。
解体が必要な食器棚の処分方法
第2章4項で食器棚の解体について綴りましたが、ここではさらに大規模な解体処分の方法を解説していきます。
食器棚が想定外の大きさ、重量である場合、リサイクルショップは受け取りを拒否。解体し粗大ごみとして廃棄せざるを得ない状況が生まれます。この場合、粗大ごみとして廃棄する以外方法は無いのか―と思いきや、ここで活躍をするのが民間の不用品回収業者なのです。
民間の不用品回収業者は「大きさ、重量」を一切、無視。制限なく引き取る業者は数多く、大型家具の食器棚処分には重宝します。勿論、処分費用は「0」ではありません。「仕事内容」「わがままを聞いてくれる」「コストを抑えてくれる」…など希望を全て投げてみましょう。その中で、マッチした民間業者と契約するのがオススメ。マッチした民間業者は一生涯のパートナーにも成り得ますよ。
【結論】民間の 不用品回収業者に委託してみる
食器棚の処分方法は大きく5つ。①自治体で粗大ごみとして廃棄。②リサイクルショップなどでの売却③DIYで再生④民間の不用品回収業者に委託⑤引越し業者に依頼…これがオーソドックスですが②③⑤は手間や可能性を考えると現実的ではないかもしれません。
そう考えると民間の不用品回収業者に委託する方法が最も理想的な処分方法でしょう。前述の通り、自治体での粗大ごみは日時指定、家具の搬出、有料シールの購入など廃棄までの段取りが大変。時に急ぎで処分を考えている場合は、こちらのニーズには応えてもらえないリスクもあります。
その点、民間の不用品回収業者は行動力がありこちらのニーズ通りに処分してもらえます。速達力も申し分なく、何より手を煩わせる事無く廃棄してもらえる嬉しさは100点満点ではないでしょうか。民間の不用品回収業者の底力を一度、試してみませんか。
※参考までに筆者は東京・中野区のスーパーマーケットで「私なら食器棚をどう処分する?」のアンケートを行ってきました。正社員、パートタイム社員、アルバイト社員、シニアアルバイト社員132名(男性55名、女性77名)が対象です。
アンケートは①自治体での粗大ごみ②引越し業者に委託③不用品回収業者に委託④リサイクルショップでの売却⑤DIYで再利用⑥フリマアプリに出品⑦その他…の7択です。
10代男性 | ④2名、⑤1名・・・3名 |
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10代女性 | ⑥2名、③2名、①1名・・・5名 |
20代男性 | ⑥3名、④3名、③2名、①1名・・・9名 |
20代女性 | ①2名、③2名、④2名・・・6名 |
30代男性 | ①2名、②1名・・・3名 |
30代女性 | ①6名、③5名、④2名、⑥2名、②1名、⑤1名・・・17名 |
40代男性 | ⑤5名、③3名、①3名・・・11名 |
40代女性 | ③7名、①4名、⑥2名、④2名、②1名、⑤1名・・・17名 |
50代男性 | ①8名、③3名、②1名、④1名、⑤1名、⑦1名(⑦は可燃ごみで処分)・・・15名 |
50代女性 | ③6名、①3名、④3名、②2名、⑥2名・・・16名 |
60代男性 | ③4名、①3名、⑤3名、②1名、④1名・・・12名 |
60代女性 | ①4名、③4名、②1名、④1名・・・10名 |
65歳以上男性 | ①1名、⑤1名・・・2名 |
65歳以上女性 | ①2名、③2名、④1名、⑥1名・・・6名 |
この結果から1位は「③不用品回収業者に委託する」「①自治体での粗大ごみ」で40票(33%)の同票。アンケートからも「不用品回収業者に委託する」方法は賢明であると窺えます。※独自調べ
まとめ
長らくのお付き合い本当にありがとうございました。通常、Web記事の場合、1章(1つの項目)を200字〜400字以内で書き終えるのがセオリー。今回の記事はそのセオリーをいくつか無視し、長文となりました。
理由は「食器棚」という家具。それに尽きます。掃除機や洗濯機の様な家電はともかく、「家具は人それぞれの人生と共に生きている」からです。「このキズはあの時の…」「ガラスのひび割れは…」などなど懐古できる印(キズ)があちらこちらに点在。日々のストレスを癒す解毒剤になっております。
果たして筆者の思いは届いたでしょうか -それはともかく、「人生100年時代」。過去に縛られるのではなく未来に生きてみませんか。100年生きるのであれば、常に前向き。今日より明日を楽しみましょう。そう、別れがあれば出会いもあるのです。
不用品回収サービスの詳細はコチラをご覧ください。