古い事務机の処分はどうする?無料引取りの方法から業者費用まで解説

古い事務机の処分はどうする?無料引取りの方法から業者費用まで解説
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 大きくて重いオフィスの事務机、処分方法に困っていませんか?

 コロナ禍においてリモートワークという新しい働き方が浸透し、オフィスは縮小・移転の傾向にあります。

 国土交通省が公表する「土地白書」によれば、東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)におけるオフィスの空室率は、令和2年1-3月期には1.5%と過去最低でしたが、続く令和2年10-12月期には 4.3%と大きく上昇しました。(参考:土地白書 – 国土交通省|令和3年版 概要

 オフィス移転や縮小などの際、しなければならないことは多数あり、不用品処分のことまでははなかなか手が回らないという状況も多いのではないでしょうか。事務机やロッカーなどのオフィス家具を適切に処分する方法は、意外と知られていないものです。

 この記事では、事務机を処分する方法を具体的に6種類紹介していきます。選択肢のひとつである不用品回収業者の利用方法や、業者選びのポイントについても解説します。最後まで読んでいただければ、状況に応じた事務机の処分方法が選択できると思います。ぜひ活用してみて下さい。

目次

1 事務机は自治体で処分できない

1 事務机は自治体で処分できない
 事務机の処分を考えたとき、まず自治体で粗大ゴミとして回収してもらうことを思いつくかもしれません。しかし、事務机はほとんどの場合自治体で処分することができません。その理由を解説していきます。

オフィス家具は産業廃棄物

 オフィスで使用していた事務机は、基本的に産業廃棄物の扱いになります。産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法律で規定された20種類の廃棄物のことを指します。

 事務机の多くはスチール製であるため、金属類の産業廃棄物となり、自治体では回収が行えません。事務机だけでなく、ロッカーやキャビネットなど、金属でできたオフィス家具はいずれも産業廃棄物に該当します。

 また、いわゆるオフィスだけでなく、店舗や工場・個人事業所などの営利を目的とする活動、学校・保育園・社会福祉法人などの非営利の活動も「事業活動」に含まれます。これらで使用していた事務机はすべて産業廃棄物になります。

 なお、机の素材が木製であれば産業廃棄物には該当せず、「事業系一般廃棄物」となります。その場合は「一般廃棄物収集運輸許可業者」に事務机の収集を依頼するか、自治体の処理施設に持ち込みを行って処分します。

事務机を自治体で処分できるケース

 個人で事務机を処分したい場合は産業廃棄物にはならないので、自治体に回収・処分を依頼できます。まずは自治体のホームページなどで事務机が何ゴミに当たるか確認しましょう。

 例として渋谷区では、事務机は粗大ゴミに該当します。粗大ゴミ受付センターに電話またはホームページから回収を依頼し、スーパー・コンビニなどで指定された額面の粗大ゴミ処理券(両袖机の場合2800円)を購入して机に貼ったのち、回収日に指定場所へ搬出します。(参考:粗大ごみ | 渋谷区公式サイト

2 事務机の処分方法6選

2 事務机の処分方法6選
 前章では、会社などで事務机を処分する場合は産業廃棄物となり、自治体では処分できないことを紹介しました。では、産業廃棄物である事務机の処分は具体的にどうしたらよいでしょうか。ここからは事務机の処分方法を6種類解説していきます。

1.産業廃棄物処理業者に依頼

 事務机の処分は、自治体が許可する産業廃棄物処理業者に依頼することができます。一般的な手順は下記のようになります。

  1. 産業廃棄物処理業者に連絡を取る
  2. 現地調査に来てもらう
  3. 見積書を提出してもらい、確認する
  4. 発注・法律に基づいた契約締結を行う
  5. 回収作業が行われる
  6. マニフェスト(産業廃棄物管理票)、リサイクル証明書等の書類が発行される

 マニフェストの発行には手数料がかかり、金額は業者によって異なります。また、マニフェストは5年間の保存義務があることにも注意しておきましょう。

2.産業廃棄物処分場に持ち込み

 産業廃棄物処理業者への委託を行うことなく、事務机を処理施設まで自ら運搬するという方法もあります。業者に依頼するコストを削減したい場合に有効です。

 産業廃棄物を自ら処理施設へ持ち込むことを自社搬入と呼びますが、自社搬入は自治体によりさまざまなルールが定められています。例えば東京都では、自社搬入の受け入れ対象事業者は下記の条件に限られます。

小売業 資本金額又は出資総額
5,000万円以下
従業員数
50人以下
サービス業 資本金額又は出資総額
5,000万円以下
従業員数
100人以下
卸売業 資本金額又は出資総額
1億円以下
従業員数
100人以下
製造業、建設業他 資本金額又は出資総額
3億円以下
従業員数
300人以下

 受け入れ可能な廃棄物は、金属の場合10 kg以下かつ最大径 30 cm以下のもので、これを超える場合は粉砕・切断を行うなどして規定内に収める必要があります。廃棄物の処理手数料は、金属くずの場合1kgにつき9円50銭です。さらに、運搬の際には下記のルールを守る必要があります。

  • 産業廃棄物の飛散や流出、騒音、振動によって周辺住民に迷惑を及ぼさない
  • 運搬車両に「産業廃棄物収集運搬車」「事業者名」を表示する
  • 搬入手続きの申請を行ったうえで、必要な書類を携帯する

 必要な書類等については、下記のリンクを参照してください。

 参考:産業廃棄物を都の埋立処分場へ搬入するには|東京都環境局

 このように、コスト削減ができるというメリットはありますが、車両を手配して事務机を運搬する必要があること、書類を作成し申請手続きを行う必要があることなど、処理施設への持ち込みはかなりの労力を要する方法といえます。

3.スクラップ業者に依頼

 事務机は金属でできているため、鉄クズスクラップ業者に売却するという方法があります。スクラップ業者は資源として買取りを行うため、事務机が古くて使用できないようなものでも関係なく依頼することができます。

 スクラップ業者を利用する場合は、運搬についてよく確認する必要があります。まずは、事務机の引取り・持ち込みそれぞれに対応しているかを確認しましょう。引取りを依頼する場合、トラックでの回収・運搬費用が発生してきます。そのため処分する量が少ない場合は、運搬費や作業費が買取価格を上回り、プラスにならないこともあります。

 業者によっては、事務机を直接持ち込むことで運搬費がかからず、費用を抑えられることがあります。また、屋内にある事務机の搬出を依頼するか、屋外まで搬出した状態で回収依頼を行うかなどでも費用は変わってくる可能性があります。業者にどこまでの対応が可能かで大きく異なってくるので、事前確認をよく行うようにしましょう。

4.オフィス家具買取業者に買取依頼

 オフィス家具買取業者に買取依頼する方法は、事務机の状態が良い場合や、デザイン性の高い事務机などを使用していた場合におすすめの方法です。その事務机が再販できるものであるかが大きなポイントになります。

 使用年数が少ない机や、イトーキ・コクヨ・オカムラなどの国内人気メーカーのデスク、海外製であればハーマンミラーやエルゴヒューマンのものは需要が高く売れやすい傾向にあります。

 業者によっては出張買取りを行っていることもあり、利便性が高いです。ただし出張費用が発生する場合もあることは頭に入れておきましょう。

 また、査定の結果売れるものと売れないものが出てきたとき、売れないものをどうするかという問題が出てきます。買取業者が無料回収を行ってくれるのであればベストですが、回収できない場合や引取り費用が発生する場合、改めて処分方法を考える必要が出てしまいます。

 事務机の処分費用を少しでも抑えたいという場合には、買取業者のサービス内容をよく比較したうえで利用を検討してみてください。

5.引越し業者に依頼

 事務机の処分が引越し(移転)に伴うものである場合、業者によっては引越し作業と同時に不用品の買取や廃棄処分のサービスを実施していることがあります。まだ引越し業者が決まっていない場合は、このようなワンストップの対応を行ってくれる引越し業者を検討するのは良い方法です。

6.不用品回収業者に依頼

 不用品回収業者に事務机の処分を依頼する方法もあります。不用品回収業者は事務机だけでなく、あらゆるゴミの回収に対応しています。事務机の状態が良くても悪くても、処分する量が多くても少なくても関わりなく一括処分を行うことができ、その他に処分したいものが出てきた時にも同時に処分が可能です。最短で即日の対応も可能なので、退去日まで期日が迫っている時にも便利です。

3 不用品回収業者のメリット・デメリット

3 不用品回収業者のメリット・デメリット

 不用品回収業者を利用して事務机を処分するメリットとデメリットを解説していきます。

メリット

・大きく重い事務机を運ぶ必要がない
・古い机、状態の悪い机でも関係なく処分可能
・事務机以外の不用品処分も頼める
・業者によっては買取してくれることもある
・電話一本で依頼できる
・最短即日・夜間対応が可能

 最も大きいメリットは「手間がかからない」ということでしょう。オフィス移転などの際、行うべき手続きは山ほどあります。通常の業務も進める必要があるなかで、不用品の処分まではなかなか手が回らないものです。従業員を集めて搬出を行ったり、あるいは売れそうなオフィス家具の見当をつけたりなどしている余裕はないというのが正直なところではないでしょうか。

 不用品回収業者には電話一本で依頼することもでき、至急の対応も可能なので、退去日に向けて余裕がない時には非常に便利です。また、事務机のほかにも不用品が出てしまった場合、オフィス用品に限らず観葉植物やカーペット、家具、店舗什器など幅広い品目を回収できるのも不用品回収業者ならではの強みです。

デメリット

・他の処分方法と比べてコストがかかる
・中には悪質な不用品回収業者もいる

 利便性が高い一方、トラック回収による運搬費・人件費により価格は他の方法に比べ高くなる傾向にあります。また、残念ながら中には質の低い業者もいるのが事実です。不用品回収業者を利用する際には、数社を比較検討し、良質な業者に依頼することが重要です。

4 不用品回収業者で事務机を処分する費用相場

4 不用品回収業者で事務机を処分する費用相場

 公開された5社の不用品回収業者の情報から算出した事務机回収のおおよその費用は下記のようになりました。(独自調べ)

事務机の回収費用(平均) 9,000円

※両袖机を想定

5 不用品回収業者の選び方

5 不用品回収業者の選び方

 不用品回収業者のなかには、残念ながら悪質な業者も存在します。不用品回収業者を選択する際には、下記のようなポイントに注意しましょう。

  • 見積りと見積後のキャンセル費が無料である
  • 納得できる見積り内容・相場費用である
  • 作業実績が豊富な業者である
  • 実際の回収事例が公開されているなど透明性が高い
  • スタッフの対応が良い
  • 口コミ等の評判が良好

 街中をトラックで巡回しているような業者の中には違法な業者もおり、思わぬ高額料金を請求されてしまったなどのトラブルも存在します。ホームページなどで実態をつかめる業者の中から複数社に見積依頼を行い、見積書を取り交わして発注するようにしましょう。実際の回収事例を公開している業者、口コミの良い業者などは透明性が高く信頼できます。

 見積を依頼する際は、仮に発注しないとしても料金が発生しない、完全見積無料の業者を選択しましょう。見積が手元に揃ったら比較検討を行い、料金体系が明快で納得できる業者に発注を行います。不明点があれば必ず質問し、疑問を残さないようにしておきましょう。

 こうしたやりとりの中で対応が良い業者を選ぶこともポイントになります。

6 片付け110番事務机回収事例

片付け110番事務机回収事例!

片付け110番事務机回収事例

BEFORE

片付け110番事務机回収事例

AFTER

回収内容 事務机7台
実際の作業料金(税込) 58,482円
担当のコメント 事務机7台のご処分希望のお客様からお電話をいただきました。3階に置いてあったとのことで、人手がなかったことからご依頼をいただいたとのことです。まずは概算の金額をお伝えし、階段作業費がかかる可能性についてもご案内いたしました。詳しい金額は作業担当からの現地お見積りとなり、金額合えば回収の流れになりました。お見積りではオペレーター提示額よりも高くなりましたが、お客様にもご快諾いただけましたので、しっかりと回収させていただきました。お客様から対応に関してとても良かったとお褒めの言葉をいただき、大変嬉しく思います。この度はご依頼いただき、ありがとうございました。
片付け110番に依頼することに不安はありましたか?
特にありませんでした
片付け110番のどんなところに魅力を感じてご依頼されましたか?
迅速に対応してもらえそうなところ
片付け110番へのご依頼前、どんなお悩みを抱えていましたか?
大量の粗大ゴミを3階から降ろさなくてはならず、人手がなかった
スタッフの人柄・対応はいかがでしたか?
とても良い対応でした
今後も片付け110番を利用したいと思いましたか?
すごくそう思う
最後にサービスの点数を教えてください!
100
片付け110番事務机回収事例

BEFORE

片付け110番事務机回収事例

AFTER

回収内容 掃除機、キャビネット、事務机、本棚、パイプイス、オフィスチェア、ハンガーラックなど
実際の作業料金(税込) 30,780円
担当のコメント オフィス用具をご処分希望のお客様からお電話をいただきました。不用品回収ができるところを探していて、片付け110番を見つけて下さったようです。不用品は軽トラに収まる範囲とのことでしたので、軽トラ積みホーダイパックの料金をご提示いたしました。作業の時間が少ない方が良いとのことでしたので、作業員は2名ご希望でした。また、搬出状況や産業廃棄物があると別途費用かかるかもとご案内いたしました。しっかり希望日時にお伺いして回収でき、お忙しいお客様にもお喜びいただけたかと思います。この度はご依頼いただき、ありがとうございました。
片付け110番に依頼することに不安はありましたか?
特にございません
片付け110番のどんなところに魅力を感じてご依頼されましたか?
関西でさがしててネットでヒットしました
片付け110番へのご依頼前、どんなお悩みを抱えていましたか?
価格と時間
スタッフの人柄・対応はいかがでしたか?
とても良かったです
今後も片付け110番を利用したいと思いましたか?
すごくそう思う
最後にサービスの点数を教えてください!
90

7 まとめ

6 まとめ

 事務机を処分する方法について解説してきました。オフィスで不要になった事務机が産業廃棄物になってしまうことを意外に思われたかもしれません。

 予算を重視するか、スピードを重視するか、日々の業務の中で無駄のない決定が迫られていると思います。ぜひ本記事を参考に、適切な処分方法を選択してみて下さい。

不用品回収サービスの詳細はコチラをご覧ください。

片付け110番の産業廃棄物回収サービスはこちら
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