引っ越しや部屋の模様替えを機に、破損や汚れがひどくなったビーズクッションを処分しようと考えている方は多いでしょう。しかし、その処分方法について悩んでいる方も少なくありません。ビーズクッションはサイズが大きく、中身のビーズが飛び散る可能性があるため、通常のゴミとしての処理が難しい場合があります。この記事では、ビーズクッションを正しく、かつ簡単に処分するための4つの方法と、処分する際の注意点について詳しく解説します。環境に配慮しつつ、スムーズにビーズクッションを処理するためのポイントを押さえましょう。
ビーズクッションの処分方法4選
ビーズクッションの捨て方に悩んでいる方へ、正しい処分方法や回収業者の活用方法を解説します。
解体して一般ごみに出す
解体してゴミに出せれば、無料処分可能です。多くの場合、布は燃えるごみ(可燃ごみ)として処理でき、ビーズはプラスチック製の場合が多いため、燃えないごみ(不燃ごみ)か資源ごみとして処理されることが一般的です。自治体によって異なるので、地域のゴミ分別ルールを確認してください。
デメリットとしては、中身のビーズを取り出して袋に詰め直すなど、手間と時間がかかることや、ビーズが飛び散って周囲を汚すリスクがあることがあげられます。
粗大ごみに出す
ビーズクッションを粗大ごみとして出して処分する際のメリットは、解体する必要がなく、そのままの状態で処分できるため、手間がかからないことです。
一方でメリットは、粗大ごみの収集は予約制の場合が多く、予約状況によっては収集日が先になることがある、粗大ごみ処理券(シールや券)が必要な場合があり、事前に購入しておく必要がある、指定された収集場所までビーズクッションを運び出す必要がある、週に1回や月に数回といった収集日の制限があるため、タイミングによっては待たなければならないことがある、といった点があげられます。
ネットオークション・フリマアプリで売却
無印良品、ヨギボー、ニトリ、アイリスオーヤマのビーズクッションは、シンプル・カラフル・質が良い・実用性とデザイン性を兼ね備えている、と人気があります。中古市場でもこれらのブランドやメーカーのビーズクッションは、一定の需要があり、比較的売却しやすい傾向にあります。しかし、売却の成功はビーズクッションの状態(汚れや破損が少なく、全体的に状態が良いもの/特別な機能を持つビーズクッション(例えば体圧分散機能や形状記憶機能))や市場の需要、価格設定などにも左右されるため、ブランド名だけでなく、これらの要素も考慮することが重要です。
使用しなくなったビーズクッションを販売することで、少しでも収入を得ることができます。
ただし、商品の写真撮影、説明文の作成、質問への回答など、出品には手間と時間がかかりますし、必ず売れる保証はなく、いつ売れるかもわからないので、処分を急いでいる人にはデメリットが大きいと言えます。
不用品回収業者に依頼する
ビーズクッションの処分を不用品回収業者に依頼すると、自分で解体や搬出をする必要がなく、業者に全て任せられるため、非常に楽です。予約次第で即日回収してもらえることもあり、スピーディーに処分できます。
ただし、他の処分方法に比べると費用がかかる点や、信頼できる不用品回収業者を慎重に探す必要があることに注意が必要です。
ビーズクッションを処分する際の注意点
人気の高いビーズクッションですが、処分の際は注意が必要です。適切な方法で処分しましょう。
中身のビーズが飛び散らないようにする
ビーズが広範囲に飛び散ってしまうと、掃除が大変になります。特に細かいビーズは掃除機で吸い取るのが難しいことがあります。また、ビーズが床に散乱すると滑りやすくなり、転倒の原因になる可能性があります。
2人以上で作業する
2人以上で作業することで、解体作業をより迅速かつ効率的に進めることができます。一人で作業すると、ビーズが飛び散る際に誤って目や口に入るなどの事故が発生する可能性があります。2人以上で作業することで、互いに注意を促し合い、安全性を高めることができます。ビーズクッションを解体して処分する際は、2人以上で協力して作業を進めることで、安全性と効率性を確保しながらスムーズに作業を行うことができます。
ペットや子どものいないときに作業する
ビーズは小さく、子どもやペットが誤って口に入れると窒息の危険があります。作業中にビーズが飛び散ることを防ぐためにも、彼らがいないときに作業を行うことが重要です。子どもやペットが近くにいると、作業に集中しにくくなります。彼らの安全を確保し、効率的に作業を進めるためにも、いないときに作業を行うことが望ましいです。
他のゴミに混ぜて排出しない※収集車の事故の例も
ビーズクッションが他のゴミと混ざって収集車に入ると、破裂してビーズが飛び散る可能性があります。これは収集車の機能に影響を与え、作業員の安全を脅かす可能性があります。ビーズが飛散すると、それらが道路や環境に残り、掃除しても取り切れない場合があります。これは環境への悪影響を及ぼすだけでなく、作業員がビーズを吸い込む危険性もあります。実は、ビーズクッションの不適切な処分が社会問題となっています。適切な処分方法を守ることで、これらの問題を防ぐことができます。
例:大阪狭山市「マイクロビーズ入りクッションの出し方について」
袋の中身が「ビーズクッション」であることをわかるようメモを貼る
メモを貼ることで、収集作業員が袋の中身を事前に把握でき、ビーズクッションの取り扱いに注意することができます。これにより、収集車での破裂や飛散を防ぐことができます。ビーズクッションが特定されることで、収集作業員が適切な処理方法を選択することが可能になります。例えば、他のゴミとは別に回収し、特別な処理を行うことができます。メモは大きくて読みやすい文字で書き、「ビーズクッション」という言葉を明確に記載してください。メモは雨や湿気でかすれたり剥がれたりしないよう、耐水性のある材料を使用することが望ましいです。また、メモが風で飛ばされたり、取れたりしないように、しっかりと袋に貼り付け、収集作業員がすぐに見つけられるよう、袋の目立つ場所に貼ることが重要です。
ビーズクッションの解体方法
1.十分なスペースを確保し、床をシートやビニールで覆ってビーズが飛び散るのを防ぎます。
2.解体にはカッター、ハサミ、大きなゴミ袋などを用意します。
3.マスクや手袋を着用し、ビーズが飛び散った際の吸入や皮膚への接触を防ぎます。
4.クッションカバーがある場合は、ファスナーやボタンを開けて取り外します。
5.カバーを取り外したら、内部のビーズを取り出します。ビーズが入っている袋を慎重にカットし、ビーズを大きなゴミ袋に移します。この作業はゆっくりと慎重に行ってください。
6.ビーズをすべて取り出したら、ゴミ袋をしっかりと閉じて処分します。ビーズは小さく軽いため、風で飛ばされないよう注意してください。
7.クッションカバーも不要な場合は、適切な方法で処分します。ビーズクッションの中身には発泡ポリスチレンビーズが使用されていることが多いですが、種類によっては異なる素材のビーズが使われている場合もあります。解体前にビーズの種類を確認し、適切な処分方法を選択してください。
作業中は周囲の安全にも注意し、ビーズの飛散を最小限に抑えるよう心がけてください。
自治体によってはクリーンセンターの持ち込みのみしか対応していない場合も
自治体によってはクリーンセンターの持ち込みのみしか対応していない場合もあります。ビーズクッションは収集車内で破裂しやすく、ビーズが飛び散って収集車の機能に影響を及ぼしたり、作業員の安全を脅かしたりする可能性があり、ビーズが飛散すると、環境に悪影響を与える可能性があるからです。また、一般的なゴミ処理施設ではビーズクッションを適切に処理できない場合があります。そのため、専用の処理施設への持ち込みを求める自治体もあります。
クリーンセンターへの持ち込みは、自分で運搬する必要があるため、手間と時間がかかります。ビーズクッションは大きくてかさばるため、車がない場合や車のサイズが小さい場合は運搬が困難になることがあります。さらに、ビーズクッションを持ち込む際は、破裂や飛散を防ぐために適切に梱包する必要があり、大変です。
ビーズクッションの処分は不用品回収業者がおすすめ
ビーズクッションの処分に不用品回収業者を利用することで、手間や時間をかけずに、安全かつ効率的に処分が可能です。他の処分方法と比較しても、その利便性から1番の選択肢と言えるでしょう。
急な処分が必要な場合でも、最短即日で回収してもらえる場合があります。ビーズクッションのサイズや状態に関わらず、回収してもらえ、重いビーズクッションの運び出しも業者が行ってくれるため、自分で持ち出す必要がありません。自分の都合に合わせて回収日時を指定でき、解体や梱包などの手間を省けます。ビーズクッション以外の不用品も一緒に回収してもらえるため、まとめて処分が可能です。
まとめ:ビーズクッションは正しく処分しよう
処分方法を選ぶ際は、ビーズクッションのサイズや状態、自分の住んでいる地域のルールを考慮することが重要です。もし、ビーズクッションを解体して処分する場合は、ビーズが飛び散らないように注意し、環境への影響も考慮する必要があります。また、不用品回収業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選び、事前に費用を確認しておくことが重要です。
トラブルを起こさないよう適切な方法で、ビーズクッションを自分が正しく処分できる方法を選択し、処分するようにしましょう。
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BEFORE
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