畳を処分したいと思っても、「何ゴミで出せるのか」「1枚いくらかかるのか」「運び出しが大変で詰んだ」と悩みがちです。畳は自治体回収が安い一方で、予約や搬出が必要だったり、切って可燃ごみにするには手間と安全対策が欠かせなかったりします。この記事では、処分方法を費用・手間・スピードで比較し、あなたの状況に合う最適解がすぐ決まるようにまとめます。
畳の処分で最初に押さえる3つの前提

畳の捨て方は「自治体ルール」「畳の状態」「搬出できるか」で最短ルートが変わります。最初にここだけ確認すれば、ムダな手間や追加費を避けられます。
畳は「何ゴミ」になりやすい?(自治体差が出る理由)
畳は大きくて重いため、多くの地域で「粗大ごみ」扱いになりやすい一方、一定サイズ以下に切れば可燃ごみとして出せる自治体もあります。たとえば倉敷市では、畳は粗大ごみだが「1m四方までに切れば燃やせるごみ」と案内されています。
つまり、同じ畳でも「そのまま出す」か「切って出す」かで分類も費用も変わります。
家庭ごみ/産業廃棄物になる境界(リフォーム・解体時の扱い)
家庭で不要になった畳(DIYで入替え等)は一般家庭から出るごみとして扱われますが、リフォーム・解体工事の一環で業者が出す畳は産業廃棄物としての処理が必要になるケースがあります。工事契約の中に「撤去・処分費」が入っているか、別途請求になるかを事前に確認しておくと安心です。
処分前チェック(枚数・搬出経路・水濡れ/カビ・素材)
まずは次の4点をメモしてください。これだけで見積もり精度が上がります。
- 枚数(例:6畳で6枚)
- 搬出経路(エレベーター有無、階段、玄関幅)
- 状態(通常/水濡れ/カビ・腐敗)※状態次第で費用が上がる注意も指摘されています
- 種類(本畳、和紙表、樹脂系など)※種類・素材で扱いが変わる前提整理がされています
畳の処分費用相場

畳の処分は「安さ」を取ると手間が増え、「ラクさ」を取ると費用が上がりやすいのが特徴です。ここでは、よく選ばれる方法の相場感を先に掴みます。
費用目安早見表
金額は地域・作業条件で変動しますが、相場のレンジは次の通りです。自治体回収は1枚あたり500〜1,200円程度という目安が示されています。畳店は1枚1,000〜2,000円程度の記載があります。回収業者は1枚2,000〜5,000円程度の目安が示されています。
安くなりやすい順/早く終わりやすい順
- 安くなりやすい:持ち込み → 粗大ごみ → 畳店(張替え同時) → 回収業者(搬出込み)
- 早く終わりやすい:回収業者 → 畳店(入替えと同時) → 引越し業者 → 自治体(予約待ち)
費用が跳ねる典型パターン(運び出し・階段・即日)
費用が上がりやすいのは「運び出しの難易度」と「緊急度」です。階段作業・人員追加・即日対応は回収業者側の工数が増えやすく、結果として1枚あたりの単価レンジ(2,000〜5,000円程度)が上振れしやすいと考えておくと安全です。
畳の処分方法7選

ここからは「結局どれを選べばいいか」が分かるよう、方法ごとに手順・メリット・注意点を短く整理します。
自治体の粗大ごみ回収に出す
最も王道で、費用も抑えやすい方法です。手順は「申し込み → 処理券購入 → 指定場所へ搬出」が基本形になります。
注意点は、回収日まで保管が必要なこと、そして畳を自力で運べないと詰むこと。畳は重く扱いづらいので、搬出動線(玄関や廊下の幅)を必ず確認してください。
自治体施設へ自己搬入(持ち込み)する
車と人手があるなら「安さ」で最有力です。1畳あたり数百円程度の手数料の自治体がある一方、無料の自治体もあるとされています。
ただし、事前予約が必要なケースや、畳の持ち込み自体が不可の自治体もあるため、持ち込み条件(曜日・時間・枚数)を先に確認しましょう。
解体して可燃ごみに出す(できる自治体のみ)
処分費そのものは抑えられますが、労力と安全対策がネックです。自治体によっては一定サイズまで切れば可燃ごみとして出せる案内もあります。
安全に切るための道具・養生・分別ポイント
- 道具:軍手・ゴーグル・マスク、ノコギリ(電動工具は扱いに注意)
- 養生:ブルーシートで粉じん・ゴミくず対策。畳は切るとゴミが増えやすいという注意点も挙げられています。
- 分別:自治体指定サイズと素材(い草・芯材)で分別指示が変わることがあります
「手間とケガのリスク」を許容できるかが判断軸です。
畳店(畳屋)に引き取ってもらう(張替え・入替え時)
張替えを頼むタイミングなら、処分を同時に進められて最もスムーズです。畳店に依頼する場合の目安として、1枚1,000〜2,000円程度の記載があります。
また、畳屋の回収費の目安が「1枚2,000円前後」とされる例もあります(店舗や条件で変動)。
不用品回収業者に回収してもらう(搬出込みでラク)
「運べない」「急ぎ」「他の不用品も一緒に」なら最有力です。相場の目安として、1枚2,000〜5,000円程度が示されています。
見積もり時は、階段作業・距離・作業時間で追加費が出ないかを必ず確認してください(後述)。
引っ越し業者に回収してもらう(引越し時の追加オプション)
引越しのタイミングなら、回収を追加して一括で片づけられます。目安として「1畳につき3,000円ほど」が示されています。
ただし、地域・会社・他サービスとのセット条件で変動するため、事前見積もり前提で考えましょう。
譲渡・再利用(DIY/置き畳転用)・条件付きで売却
状態が良い畳は、譲渡や再利用の選択肢もあります。とはいえ、衛生面・需要の問題で売却が成立しにくいケースも多いので、「手間をかけずに確実に処分したい」なら回収・自治体ルートが現実的です。
ケース別おすすめルート

畳1〜2枚だけ/車がある・ない
- 車あり:施設へ持ち込み(最安になりやすい)
- 車なし:自治体の粗大ごみ回収(搬出できるなら)
- 搬出が厳しい:回収業者(搬出込みで安全)
6畳以上まとめて/マンション階段作業
枚数が多いほど「搬出工数」が増えます。自治体が安い反面、搬出がネックなら回収業者の方が総合的にラクで早いことがあります(費用は上がる)。
急ぎ(今日・明日)で処分したい
即日対応のしやすさは回収業者が優位です。
自治体は予約枠次第で数日〜待ちになることもあるため、期限があるなら早めに切り替え判断を。
高齢のご家族がいて安全優先
解体・搬出はケガにつながりやすい作業です。自力が不安なら「搬出込みの回収」を前提にして、家の中の養生や運び出しまで任せるのが安全です。
失敗しない業者選びと見積もりの取り方(トラブル予防)

見積もりで確認すべき項目(搬出・階段・出張・追加費)
最低限、次をセットで確認してください。
- 料金内訳:回収費+搬出作業費+階段作業+車両費+出張費
- 追加費の条件:階段のみ/距離/時間延長/当日増量
回収業者は利便性が高い分、条件で幅が出やすい(2,000〜5,000円/枚など)ため、確認不足がコスト差に直結します。
写真で見積もり精度を上げるコツ(入口幅・階段・枚数)
スマホで「畳の枚数」「部屋全景」「玄関〜道路まで」「階段」「エレベーター有無」を撮って送るだけで、当日の追加費リスクを下げられます。
自治体ルールとの併用で最安化する考え方
「軽い不用品は自治体」「畳や大型は回収業者」など、役割分担で総額が下がることがあります。自治体の手数料例(倉敷市:畳600円)など、地域ごとのルール確認が効きます。
よくある質問

畳は1枚だけでも回収してもらえる?
可能なケースが多いですが、単品だと割高になりやすい傾向があります。複数枚や他の不用品と同時だと効率が上がりやすい、という考え方が示されています。
濡れた畳・カビた畳は追加料金になる?
状態が悪い畳は回収費用が高くなる可能性がある旨が挙げられています。見積もり時点で「水濡れ・腐敗・カビ」を必ず申告しましょう。
畳床が発泡スチロール/建材系でも捨て方は同じ?
素材で処分費や扱いが変わる可能性があるため、畳の種類を伝える前提整理が推奨されています。
当日までにやっておくことは?
- 搬出動線の片付け(靴箱前・廊下)
- 玄関周りの養生(壁・床が傷つきやすい)
- 枚数・状態の最終確認(見積との差分防止)
畳の処分でお困りの方は片付け110番にお任せ下さい

畳の処分は「安く捨てる」だけでなく、「安全に運び出す」「期日までに終わらせる」ことが重要です。片付け110番なら、不用品回収を行うプロをご紹介し、状況に合う回収方法・日程でスムーズに解決へつなげます。
片付け110番でできること(不用品回収のプロ紹介)
- 畳の回収(搬出含む)
- 他の不用品もまとめて相談可能
- 期限がある引越し・リフォーム前の駆け込みにも対応しやすい
まずは「枚数・住所・建物状況」だけでOK
「6畳分ある」「エレベーターなし3階」「水濡れが1枚」など、短い情報でも判断材料になります。処分方法に迷う段階でも、比較前提で相談してしまうのが近道です。お気軽にお問い合わせ下さい!


