先日僕が叔母に会った時のこと、叔母が僕に「最近同じ不用品買取業者から頻繁に電話がかかってくる」と言ってきました。
叔母が回収するような物は無いと言うのですが、それでも頻繁に電話がかかってくるらしいのです。
しかもかかってくる電話番号を見ると、叔母を住んでいる地域とは遠く離れた地域なのです。
会社名を聞いてインターネットで探してもホームページが出てこない。
叔母が「もし不用品があったら、そちらの店舗に持って行きます」と言うと、電話口の従業員は「創業したばかりで、まだ店舗が無い」と言うのです。
まあ、なんて胡散臭い。
このような胡散臭い業者と絡むと、あまり良いことが起きそうにありません。
今このブログを読まれている方の中にも、このような怪しい不用品回収業者から電話がかかってきた経験があるという方がいらっしゃるのではないでしょうか?
ひょっとしたら断りきれずに不用品回収業者が来て、不用品を買い取ってくれるはずが多額の処分代を払ってしまったなどという経験をした方がおられるのでは。
今回は不用品買取・回収業者について、怪しい不用品回収業者のことや、怪しい不用品回収業者への対応の仕方などについて紹介します。
無店舗の不用品回収業者には怪しい業者が多いのか?
今やゴミを捨てるにもお金がかかる時代です。
そんな中で「不用品を無料で回収します」とか「不用品なら何でも買い取ります」という謳い文句は、ゴミの処分で困っている人の心に刺さると思います。
しかし、この不用品や廃棄物の収集・処分の業界は、関連している法律にポツポツと穴があるため、割りと誰でも参入しやすい業界なのも事実ですので、悪徳な不用品回収業者ももちろんいます。
しかし、そういった一部少数の悪徳な不用品回収業者のおかげで、割りを食ってる真っ当な不用品回収業者もいますので、じゃあ優良な不用品回収業者はどう見分ければ良いのかと言われれば、難しいところです。
例えば自前の店舗や事務所を持っていなくて、代わりに街中を軽トラックで周回している廃品回収業者の中にも、良い業者と悪い業者がいます。
良い業者さんであれば不用品を無料または有料で回収して、売れる物であれば売って、もう使えない物に関しては有料で回収して適切に処分してくれます。
しかし悪徳業者は、無料で回収と偽って、お客様の不用品を軽トラックに載せた後で法外な回収処分料を請求してきたり、お客様がその支払を断ったら「自力でトラックから降ろせ」と言ってきて諦めさせたりします。
また、最近では少なくなったと言いますが、回収した不用品の処分代金を惜しんで、山の中や海の中に不法に投棄する業者もいます。
無店舗で不用品回収をしている業者の全てが全てじゃないですが、このような悪徳業者もいます。
ただ叔母のところに電話をしてきた不用品回収業者の「創業したばかりで店舗が無い」というのは不可解です。
店舗がなければ、回収してきた不用品をどこに集めておくのでしょうか?
トラブルを避けるためにも、このようにわかりやすい胡散臭さのある不用品回収業者とは、関わらない方が良いです。
不用品のその後
優良な不用品回収業者もいれば悪徳な不用品回収業者もいるという話をしました。
さて優良な不用品回収業者に回収された不用品は、その後どうなるかご存知ですか?
基本的に「廃棄物の処理」というのは自治体からの許可を得た業者が行うのですが、その許可を取得している業者は少なく、これから新規で取得することは至難の業なのです。
で、不用品回収業者の中にはこれらの許可を取得していない業者は多いのです。
では回収された不用品はどうなっているのかと言うと、価値がまだある物はキレイにして中古品として売られたり、分解してパーツや資源として売られたりします。
しかしそれでも価値の無い物に関しては、不用品回収業者が先ほどの廃棄物を処理しても良い許可を持っている業者のところに持ち込んで、有料で処分するのです。
しかし悪徳な不用品回収業者の中には、許可を持っている業者に持ち込んで処分するその処分料が惜しくて、不法投棄をする者もいます。
悪徳業者に引っかからない限り、回収された不用品は有用に使われたり、正しく処理されるのです。
怪しい不用品回収業者への対応の方法
個人的に「野生の勘」と言いますか、不用品回収業者との関わりの中で一瞬でも「何かおかしい」と感じたら、キッパリと取引ややり取りを終わらせるべきだと思います。
これから、怪しいと感じた不用品回収業者への対応の仕方について紹介します。
電話営業をしてきた場合
不用品回収業者が電話で営業してきて、「何かおかしい」と感じたら、例えば「今調理中だから」とか「回収して欲しい不用品は無いから」と適当な口実を使って、速やかに電話を切りましょう。
一番よい電話の切り方は「迷惑だから、二度と電話しないで下さい」と言うのです。
このように断ると、ごく稀に話を聞いてもらえなかったことに逆ギレして、再度電話を掛けてくるセールスがいます。
その場合は脅迫罪になりますし、業務中なら務妨害罪にも当たるので、警察に相手の電話番号を通報しましょう。
警察から相手方に連絡が行くので、二度とかけてこなくなりますし、その悪徳業者側も要警戒者としてリストからも外してもらえることでしょう。
廃品回収車を利用した場合
利用した廃品回収業者が悪徳業者だったというケースがあります。
「無料で回収をします」と言って家に上がり込み、適当な査定をして不用品をいざ積み込むという段階で「手間賃」「処分費用」の名目で高額の処分費用を請求してくる悪徳廃品回収業者がいます。
もしこのような事態に陥ってしまったら、料金を払う前に速やかに警察に通報しましょう。
なぜならお金を払った後に警察に通報しても、払ったお金が返ってこない可能性の方が高いからです。
お金を払う前に警察に通報して、警察が来るまで何とかその業者を捕まえておきましょう。
もし業者が帰ってしまっても、やってきた警察に業者名などの特徴は伝えておきましょう。
また、仮にお金を払ってしまった場合は、警察ではなく国民生活センターに相談しましょう。
リサイクルショップに不用品を売る時のコツ
「そんなトラブルに巻き込まれたくない!」
と感じた方は、小さな物であれ粗大ゴミであれ、素直にゴミ収集の日に出すか売れそうな物ならリサイクルショップで不用品を売る方が良いでしょう。
きっと、ちゃんと店舗を構えた業者の方が安心できるという方の方が多いと思いますので。
リサイクルショップに物を売る時は、何でも買い取ってくれるようなリサイクルショップだとびっくりするくらい安い値段で買い叩かれる可能性があります。
せっかく売るんだから少しでもお金になった方が良いと思うのであれば、物ごとに専門性の高いショップに持ち込むと高値で売ることができます。
例えば貴金属があれば貴金属専門の買取業者であったり、古着であれば古着専門の買取業者であったり、骨董・古美術であれば古美術商ということです。
また、炊飯器や洗濯機や冷蔵庫などの家電については、新品発売後5年未満の物であれば売却できる可能性がありますが、5年以降の古い物になると売却が難しくなる傾向にあるようです。
まとめ
また叔母の家に不用品回収業者から電話があったので、我慢できなくなった叔母が「警察」というキーワードを出した途端に、相手は引いて電話をかけてこなくなりました。
不用品回収業という世界は、怪しい業者もいれば真っ当な業者もいて複雑な業界です。
僕の場合、軽トラで回っているような無店舗の業者は使わないようにしています。
なぜなら、もちろん真っ当な業者もいるのでしょうが圧倒的に悪徳な業者が多い印象があるからです。
不用品回収業者だけではなく、「変だな、おかしいな」と思う者とは取引ややり取りをしないようにしましょう。