ちょっとした印刷から年賀状作成まで…いまやプリンターは一家に1台あるのが主流です。パソコンを購入する時にあわせて買う人も多いのではないでしょうか?
しかしプリンターは一緒に買ったパソコンとは処分品目が異なり、いざ捨てるとなると思いのほか廃棄方法に悩むものです。
そこで今回はいらなくなったプリンターをどうやって捨てたらいいのか、買い取りや無料処分についても触れながらお得に捨てられるようガイドさせてもらいます。
最後まで読んだら、あなたも是非実践してみてください。
1 家庭用・業務用プリンターの廃棄方法5選
家庭用・業務用プリンターの廃棄方法は安く捨てられる順に『買い取り』『下取り』『自力処分』『メーカーに問い合わせ』『回収業者に依頼』の5つがありますので、1つずつ説明します。
(1)買い取り
「タダで捨てたい!お金なんてかけたくない」という人は、インク残量が多い・需要が高いプリンターなら売れる可能性があるので、まずは買い取りを検討しましょう。
オークファンというサイトを活用すれば、『複数のネットショップの買い取り価格をワンクリックで一気に調査比較できる』ので、手元のプリンターがいくらで売れそうかすぐにわかります。まず確認してみてください。
買い取りされやすいプリンター
- 美品で、破損・傷や汚れが少ない
- コピー、スキャン機能搭載
- CANON、ブラザー、EPSONの3メーカーのプリンター
- 家庭用ならインクジェットプリンター
- 業務用ならビジネスインクジェットか、レーザープリンター
- インクの残量が多い
買い取りされやすい時期
- 10月に新製品が発売される傾向にあるため、それより前の3月~9月
- 最も中古需要の高い12月
- 故障しているプリンターは買値がまずつきません。
- ヒューレット・パッカード製のプリンターは中古需要が低く買値がつきにくい傾向にあります。
買い取り依頼先
買い取りを依頼する際には、次の3つの依頼先を利用すると便利です。
- 個人経営のリサイクルショップ
→大手のリサイクルショップは買い取り基準がシビアなので避けましょう。 - インターネットを活用
→特に次の3つサービスが利用者も多く、出品も簡単でオススメです。
・ヤフオク
・メルカリ
・ジモティ - オフィス用品買い取り専門業者
→業務用プリンターは、オフィス用品の買い取りに強い専門業者で査定してもらうのが1番です。
インターネットやタウンワークで近くの業者を探してみましょう。
ただしデメリットとして、家庭用は1年未満の人気機種でもよくて新品購入時の半額、業務用も買った時の3分の1の値段がつけばいい方で、査定額は比較的安い点に注意しましょう。
(2)下取り
買い替えに伴って処分するという人は、新しいプリンターを購入する店に下取りできないか確認すると、下取り代金との差し引きで新しく購入予定のプリンターを安く買うことができます。
「壊れている・通販で買った格安国外メーカーのもの」以外であれば、下取りの対象になり、無料~格安で引き取りしてくれる可能性が高いので助かります。
例えばビックカメラなら、何か新しい商品を15,000円(税別)以上購入すると、動作しないものでも、配送時に無料下取りしてくれます。
ただし、「どの店でも下取りしてくれるわけではない」「下取りできるプリンターには、メーカーや状態など一定の制限がある」というデメリットがあるので注意してください。
(3)自力処分
「買い取りも下取りもダメだったけれど少しでも安く捨てたい」人で、家庭用プリンターの処分を考えている場合は、自力処分を検討しましょう。
自力処分には、安く捨てられる順に『小型家電リサイクル法に従って処分』『細かくして不燃ごみで処分』『自治体処分』の3つの方法がありますので、それぞれわかりやすく説明します。
業務用はほとんどの自治体で収集に対応してくれませんので、あくまで家庭用プリンターのための方法であることに注意しましょう。
小型家電リサイクル法に従って処分
小型家電リサイクル法とは、2013 年4月から始まった資源ごみリサイクル促進のための法律で、全国の市区町村ごとで対象になる品目が独自に定められています。
お住いの自治体が『プリンターを小型家電リサイクル法の対象品目に含めている』場合は、これに従って処分すれば『無料で処分することができる』のでお得です。
小型家電リサイクル法での回収方法
画像引用元:環境省「小型家電リサイクル法が始まりました!」より
処分する方法には、『ボックス回収』『ピックアップ回収』『ステーション回収』とあり、自治体によってどんな方法で収集してくれるのか異なります。
画像引用元:環境省「小型化でリサイクル回収ポータルサイト」より
環境省が運営している『小型化でリサイクル回収ポータルサイト』から、どのエリアではどんな小型家電をどんな方法で収集しているか調べることができるので、チェックしてみましょう。
デメリットとして、「住んでいる市区町村がプリンターを対象品目に含めていないことがある」「業務用は対応外」ということがありますので、事前によく確認・注意しましょう。
細かくして可燃・不燃ごみで処分
小型家電リサイクル法に従った処分で出せない場合は、自分で自治体指定の袋に入るまで細かく分解分別して、可燃・不燃ごみで処分するのがオススメです。
解体や細かく砕く手間はありますが、地区のゴミステーションのゴミ出しに出せますし、費用も一切かからないのでお得です。
ただし、解体や分別の手間という大きなデメリットもあるので、事前によく考えて決めましょう。
自治体処分
解体する時間や手間はかけられないが、平日の日中に処分のための時間が作れる人は、自治体で廃棄するのが有料処分の中では最も安く済み、安全でオススメです。
ただし、「業務用は出せない」「粗大ごみ処理券購入などの手間がある」というデメリットの側面があるので、自分のプリンターや急いでいるかというシチュエーションからよく考えましょう。
粗大ごみとして廃棄する場合は、中に入れて使用していたインクカートリッジは取り外し、自治体の定める品目(可燃ごみ、もしくは不燃ごみ)でプリンター本体とは別に処分しましょう。
自治体に粗大ごみとして出す場合には安い順に『持ち込み』と『戸別収集』の2つの収集方法がありますので、それぞれを簡単にご説明します。
持ち込み
持ち込みとは、自治体が定める粗大ごみ収集場所まで自分の車にプリンターを積んで自己搬入する方法です。
面倒さや手間はありますが、手数料などもなく、戸別収集よりも安く廃棄できます。
戸別収集
戸別収集とは、粗大ごみ処理券を買ってプリンターに貼り付け、自治体の指定する自宅近くの指定収集場所に出しておくと、委託業者が回収に来てくれる方法です。
上記の画像のような粗大ごみ処理券を、コンビニなどで購入しプリンターの「よく見える場所」に貼り付けましょう。
(4)メーカーに問い合わせ
店舗やオフィスなどで使用している法人の業務用プリンターなら、各メーカーがどの機種でも収集に対応してくれますので、稟議に通すのに見積もりを取りたい時などは利用すると便利です。
例えば、キャノンなら30kg未満のプリンターで『8,000円~11,000円』、100kg未満のプリンターで『25,000円~3,2000円ほ』どで収集してくれます。
ただし、「比較的高額」「一般家庭のプリンターの収集には対応してくれない」、そして何より「申し込みから収集まで非常に手続きが多く面倒」というデメリットがあるので注意しましょう。
(5)回収業者に依頼
自治体処分ができない人や急いでいる人、法人でメーカーに見積もりを取ったがあまりに高額だった・手続きが面倒で時間がない…という人は、不用品回収業者に依頼するのがいいでしょう。
1立米単価で処分費を算出する業者なら、メーカーよりも安く処分できる可能性もあります。
他にも回収業者なら『状態・メーカー・一般家庭・法人問わず柔軟に対応』してくれて、『即日・希望日時での回収も可能』『手続きも電話1本』と、とにかく楽で手間がありません。
1立米(りゅうべい)単価とは?
1立米単価とは、縦・横・高さの長さが1mの体積あたりの料金計算です。
1立米単価計算だと、『物量が増えれば増えるほど、1立米(りゅうべい)あたりの処分料金がお得』になります。
他にも処分したいものがある場合は、非常に有益です。
ただし、「費用は高め」「繁忙期(1月~3月、お盆、ゴールデンウィークなど)は予約が取り難い」というデメリットがあるので、よく検討しましょう。
機種によっては、「内臓メモリーが搭載・USBメモリーやSDカードを挿入して使える」ものがあり、消去を忘れると住所録などの重要な情報が流出する危険があります。
事前に個人情報やデータが残る機種でないかを確認し、必要に応じてデータの抹消をすることで、自分の個人情報を自分自身で守るよう自衛することが大切です。
※業者によってはデータの抹消代行サービスも行ってくれるので、自分での作業に自信が無い場合は依頼の際にお願いしてみましょう。
片付け110番の施工事例
実際に片付け110番にご依頼いただいたお客様の回収事例を2つご紹介します。
(1)家庭用プリンター回収事例
回収品 | デスクトップPC1台、家庭用プリンター2台 |
内訳 | 基本料金(車両費):3,000円 デスクトップPC1台:5,000円 家庭用プリンター2台:1,500円×2台 小計:11,000円(税別) リピート割引適用10%OFF:-1,188円 |
ご請求金額 | 10,692円(税込) |
(2)業務用プリンター回収事例
回収品 | 業務用複合機EPSON製(LP5500F)故障、オフィス1Fから搬出 |
内訳 | 基本料金(車両費)3,000円 業務用プリンター:8,000円 人件費1名追加:3,000円 |
ご請求金額 | 15,120円(税込) |
2 全国処分費用相場
処分費用は、自力処分の場合『家庭用で0円~900円程』、メーカー処分の場合は『法人対応のみで10,000円~重量によっては50,000円以上』、回収業者の場合は『家庭用で7,000円前後・業務用で20,000円前後』が相場です。
下記にわかりやすくまとめましたので参考にしてみてください。
依頼先 | 全国処分費用相場 |
自力処分 | 【家庭用プリンター】 小型家電リサイクル法に従い処分:0円 粉砕して可燃・不燃で処分:0円 自治体処分:300円~900円前後 |
メーカー | 【家庭用プリンター】 一般家庭からの収集不可 【業務用プリンター】 40kg未満:10,000円前後 40kg以上100kg未満:20,000円~30,000円前後 100kg以上300kg未満:25,000円~55,000円前後 |
回収業者 | 【家庭用プリンター】 5,000円~8,000円程 ※基本料金(車両費)+処分費 【業務用プリンター】 15,000円~2,5000円程 ※基本料金(車両費)+処分費 ※人件費や特殊作業費は別途 |
※10の自治体・大手メーカー3社・不用品回収業者10社の費用から平均を算出しています。
もし、業者に依頼したいな…と思われたら、『片付け代行業者は片付けたいシーンと業者の強みで選ぶ!オススメ片付け業者4選』でおすすめ業者について紹介していますので、あわせてご確認ください。
まとめ
プリンターは家庭用・業務用とで依頼できる先が異なりますが、廃棄方法としては安く捨てられる順に『買い取り』『下取り』『自力処分』『メーカーに問い合わせ』『回収業者に依頼』の5つがあります。
頻繁に捨てるものではないので「どの方法が一番いいのかよくわからない」と悩まれる方も多い不用品ですが、今回それぞれのメリットデメリットを紹介しましたので、悩みを解決していただけたのではと思います。
この記事がプリンターの廃棄に悩むあなたの役に立ちますことを、願っています。
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