水槽を処分しようと考えたとき、多くの人がどのようにして処分したら良いか悩むことでしょう。趣味の変化、引越し、水槽の老朽化、魚の死亡、メンテナンスの困難など、水槽を手放す理由はさまざまです。しかし、水槽はただ捨てるだけではなく、適切な処分方法を選ぶ必要があります。この記事では、失敗しない水槽の処分方法を5つご紹介します。さらに、水槽の中身や付属品の処分方法、ガラスが割れたときの対処法、不用品回収業者への依頼費用の相場についても解説します。水槽を正しく分別して適切に処分する方法を知り、環境にも財布にも優しい選択をしましょう。
失敗しない!水槽の処分方法5選

水槽を処分する方法には、大きく分けて5つの方法があります。それぞれ確認しましょう。
不燃ゴミとして出す
水槽を不燃ごみとして処分できるかどうかは、自治体のルールによって異なります。一般的に、小さな水槽やアクリル製の水槽は不燃ごみとして出すことができる場合が多いです。ガラス製の水槽は、サイズが小さくても不燃ごみとして扱われないことがあります。具体的なサイズや材質に関しては、お住まいの地域のごみ処理規則を確認しましょう。
特別な手続きや費用なく処分できるのがメリットです。デメリットは、大きな水槽は出せられないことや、排出前に清掃が必要なこと、不燃ごみの収集日が限られているため、処分までに時間がかかることがあることです。
粗大ゴミとして出す
水槽を粗大ごみとして処分する場合、一般的に幅30cm以上のガラス製の水槽など、大きめの水槽が該当します。ただし、具体的なサイズや条件は自治体によって異なるため、お住まいの地域の粗大ごみ処理の規則を確認することが重要です。
粗大ごみとして出せるため、大きな水槽も適切に処分することができ、自宅の近くに出せば収集してくれるので遠くの施設に持ち込む手間がないのがメリットです。デメリットは、粗大ごみ券購入や予約などの手続きが必要なことや、粗大ごみとして出す場合、処分に費用がかかること、粗大ごみの収集日が限られているため、処分までに時間がかかる可能性があることがあげられます。
アクアリウムショップに売却
アクアリウムショップに売却する場合は、事前に複数の店舗に問い合わせて買取条件を確認し、比較検討すると良いでしょう。また、水槽を持ち込む前に清掃して状態を良くすることで、買取価格が向上する可能性があります。
メリットは、水槽の付属品もまとめて引き取ってもらえる可能性があり、これにより、個別に処分する手間を省くことができる点です。デメリットは、再販を前提としているため、需要のあるメーカー、状態が良く漏水や破損がないことが条件となるため、状態が悪い場合や需要が低い場合は、買取を拒否される可能性があることや、店舗まで水槽を持ち込む必要があるため、大きな水槽の場合は運搬が困難な点です。
ネットオークション・フリマアプリで売却
ネットオークションやフリマアプリで水槽を売却する際は、水槽のサイズ、材質、使用年数、ブランド、状態などを正確に記載しましょう。欠点も正直に記載することで、信頼性が高まります。清潔で明るい状態の水槽の写真を複数枚掲載しましょう。傷や汚れがある場合はそれも写真に撮っておきましょう。
メリットは、全国の潜在的な購入者にアピールできるため、アクアリウムショップで売れない水槽でも売れる可能性があることです。デメリットは、いつ売れるかわからず、必ず売れる保証もないため、急いで処分したい場合には不向きであることや、出品の準備や質問への対応、梱包・発送など、手間と時間がかかることです。
不用品回収業者に依頼
メリットは、砂利や付属品など、水槽に関連するアイテムをまとめて回収してもらえること、最短で即日引き取りが可能な業者も多く、急いで処分したい場合に便利なこと、運び出しや搬出作業を業者が行ってくれるため、重い水槽を自分で運ぶ必要がないことです。デメリットは、他の処分方法に比べて費用がかかることが多く、特に大きな水槽や多くの付属品を処分する場合は高額になることがあることや、悪徳業者に引っかかるリスクがあり、見積もりが不透明であったり、追加料金を請求されることがあるため、最低3社の見積もりを取って比較し、口コミや評判を確認する手間があることです。
不用品回収業者に依頼する場合は、費用とサービス内容をしっかりと比較し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。また、事前に処分したいもののリストを作成し、見積もり時に正確な情報を伝えることで、スムーズな処分が可能になります。
割れた水槽は何ゴミ?サイズ・材質別の正しい捨て方
割れてしまった水槽は、「不燃ゴミなのか粗大ゴミなのか」が特に分かりにくいポイントです。
基本的には、自治体の分別ルール+サイズ+材質で判断されます。
多くの自治体では、
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1辺30cm以下程度の小さな水槽
→ 不燃ゴミ(または埋立ごみ)として出せることが多い -
不燃ゴミ袋に入らない大きさの水槽
→ 粗大ゴミとして有料回収
という区分になっています。
ただし、すでに割れている水槽については例外的に「不燃ゴミ扱い」にしている自治体もあります。
大きな水槽でも、「割れたガラス片」として袋に入るサイズまで分解すれば、不燃ゴミとして出せるケースがあるためです。
また、材質によっても扱いが変わります。
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ガラス水槽
→ 破片が鋭利なため、基本的には不燃ゴミまたは粗大ゴミ -
アクリル水槽・プラスチック水槽
→ 一部自治体では可燃ゴミ扱いになる場合もある
同じ「割れた水槽」でも、
ガラスかアクリルか
+ 大きさ(袋に入るか/入らないか)
で分別が変わるため、
「ガラス」「アクリル」など材質を確認したうえで、お住まいの自治体のごみ分別表やホームページをチェックしましょう。
分別表に水槽が載っていない場合は、「ガラス製品」「割れ物」などの項目を参考にするか、環境センターに電話で聞いてしまうのが確実です。
水槽の中身や付属品の処分方法について

水槽を処分する際は、水槽の中身や付属品も処分するので、分別に迷う方もいるでしょう。詳しく解説します。
砂利の処分方法
小量の砂利であれば、燃えないゴミとして処分することができる場合があります。自治体のルールに従って処分してください。自治体によっては、砂利の引き取りに対応していないケースも有ります。その場合は、不用品回収業者に引き取りを依頼しましょう。
水槽フィルターの処分方法
電動式の水槽フィルターや、プラスチック製のフィルターは、燃えないゴミとして処分することができる場合があります。ただし、自治体によっては別の分別ルールが適用されることもあるため、事前に確認が必要です。大きなサイズのフィルターや、複数のフィルターをまとめて処分する場合は、粗大ゴミとしての処分が必要になることがあります。自治体の指定する手続きを行い、回収を依頼する必要があります。処分する前に、フィルター内の汚れや水分をできるだけ取り除いておきましょう。フィルターに付属しているフィルターメディア(ろ材)は、別途処分する必要があります。有機物が含まれるものは燃えるゴミとして、無機物が含まれるものは燃えないゴミとして分別することが一般的です。
エアポンプの処分方法
プラスチック製のエアポンプは萌えるゴミ、、金属製の小型の電動エアポンプは、燃えないゴミとして処分することができる場合があります。電源コードがある場合は、切り離して小型家電リサイクルの対象として処分することができる場合があります。自治体のゴミ分別ルールに従って適切に処分することが重要です。不明な点がある場合は、自治体の清掃局やゴミ処理の窓口に問い合わせて確認しましょう。
水槽照明の処分方法
LEDや蛍光灯などの照明器具は、燃えないゴミとして処分することができる場合があります。蛍光灯タイプの水槽照明の場合、専用の回収ボックスが設置されている場合があります。家電量販店やホームセンターなどで回収していることが多いです。破損すると危険な蛍光灯は、適切に梱包してから処分しましょう。水槽照明のタイプや地域によっては燃えるゴミの対象になる場合もあるため、自治体のゴミ分別ルールによって異なりますので、事前によく自治体のルールを確認しましょう。
水槽ヒーターの処分方法
ガラス製の水槽ヒーターは、燃えないゴミ、プラスチック製の水槽ヒーターは、燃えるゴミとして処分することができる場合があります。地区のゴミ出しガイドブックなどを確認し、間違えないように排出しましょう。
割れた水槽が出たときの安全な片付け手順とケガ防止のポイント
「捨て方」を考える前に、まずは割れた水槽のまわりを安全な状態にすることが最優先です。
ガラス片は目に見える部分だけでなく、細かな破片が広範囲に飛び散っていることも多いため、慌てず次の手順で片付けましょう。
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人とペットを近づけない
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子どもやペットがいる場合は、別室に移動させドアを閉めます。
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裸足やスリッパでは近づかず、靴底のしっかりした靴か厚手のスリッパに履き替えましょう。
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手袋と長袖で自分の身を守る
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厚手のゴム手袋や軍手を重ねて着用し、できれば長袖・長ズボンで肌の露出を減らします。
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割れたガラスを素手で触るのは絶対にNGです。
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大きな破片から慎重に回収する
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大きなガラス片は、新聞紙や段ボールの上にそっと乗せていきます。
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この時点では無理に細かく割らず、「持ち運べるサイズ」にまとめることを優先します。
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小さな破片は紙・ダンボール・粘着テープで集める
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掃除機で吸うとホース内部が傷ついたり、ガラスが残ったりする恐れがあるため、
まずはほうきとちりとりである程度集めましょう。 -
最後の仕上げは、段ボールの切れ端や厚紙で床をなでるように集めたり、ガムテープを押し当てて細かい破片を貼り取ると安心です。
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新聞紙や布で包み、「割れ物注意」と明記しておく
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集めたガラスを新聞紙やいらないタオルでしっかり包み、
その上からさらにビニール袋に入れて二重・三重にしておきます。 -
最後に、「割れ物注意」「ガラス破片入り」などと大きく書いた紙を貼っておくと、収集作業員や家族がケガをしにくくなります。
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ここまでできれば、あとは自治体のルールに沿って「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」などの区分で出すだけです。
割れた水槽はどうしても「早く片づけたい」と焦りがちですが、最初の10分を“安全確保”に使うことで、結果的にケガやトラブルを防ぎ、スムーズに捨てられます。
水槽を処分する時に知っておきたい2つのこと

水槽を処分する際には、事前に以下の2つの点を理解しておきましょう。
水槽のガラスが割れていた時は?
割れたガラスは怪我の原因になるため、ビニール袋や新聞紙などで包んでから、段ボール箱やガラス専用の回収袋などに入れるようにしましょう。できるだけ鋭利な部分が外に出ないように注意してください。「割れ物注意」や「ガラス破片」などと書かれたメモを貼ることで、回収する人や他の住民に注意を促すことができます。分かりやすい位置に貼りましょう。
不用品回収業者に依頼したときの費用相場は?
水槽の処分費用相場は、
不燃ゴミ:0円
粗大ごみ:1,000円程度
アクアリウムショップ引き取り:有料の場合2,000円程度
不用品回収業者に依頼:8,000円~
となります。
見積もりを事前に取り、よく比較して、処分方法を決めるようにしましょう。
ガラス水槽とアクリル水槽で迷わない!割れやすさと捨て方の違い
一口に「水槽」といっても、
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オールガラス水槽
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フレーム付きガラス水槽
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アクリル水槽
など、素材や構造はさまざまです。
割れたときの危険度や捨て方の判断も、この材質によって変わります。
ガラス水槽は、割れると鋭利な破片が飛び散るため、怪我のリスクが最も高いタイプです。運び出す途中でヒビが入ったり、角から破損するケースも多いため、「外に出す前にしっかり養生する」「不燃ゴミ袋に入るサイズに割る場合は、厚手の手袋と保護メガネを使用する」など、安全対策が欠かせません。
一方、アクリル水槽はガラスに比べて割れにくく、ヒビが入っても鋭い破片になりにくいという特徴があります。ただし、完全に安全というわけではなく、角や接合部が欠けてしまうこともあるため、処分するときはやはり新聞紙やプチプチで覆っておくのが安心です。また、アクリル製品は自治体によって「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」の扱いが分かれるため、必ずごみ分別表を確認しましょう。
このように、「割れた水槽の捨て方」を考えるときは、
サイズだけでなく「ガラスかアクリルか」もチェックしてから自治体ルールを調べると、迷いなく正しい捨て方を選びやすくなります。
まとめ:水槽は正しい分別で適切に処分しよう

水槽の処分方法には様々な選択肢があります。小さな水槽やアクリル製の水槽は不燃ごみとして、大きめのガラス製の水槽は粗大ごみとして処分することができます。また、アクアリウムショップに売却することで少しでも費用を回収することも可能です。ネットオークションやフリマアプリを利用すると、全国の潜在的な購入者にアピールできます。急いでいる場合や手間をかけたくない場合は、不用品回収業者に依頼するのも一つの方法です。
水槽の中身や付属品の処分にも注意が必要です。砂利は燃えないゴミ、水槽フィルターやエアポンプは燃えないゴミや小型家電リサイクル、水槽照明は燃えないゴミや蛍光灯リサイクル、水槽ヒーターは燃えるゴミや燃えないゴミで処分できます。
水槽のガラスが割れていた場合は、怪我を防ぐために梱包し、「割れ物注意」の表示をしてから出しましょう。不用品回収業者に依頼する際は、費用相場を把握し、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。
適切な方法で水槽を処分することで、メリットを最大限引き出した処分をすることができますので、よくよく検討して水槽を処分するようにしましょう。
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