オーディオ機器の処分方法をお探しですか?
生活を豊かにしてくれるオーディオ機器。購入時には、かなりこだわって手に入れたという方も多いと思います。しかしながら生活環境の変化などで、手放したいと考える時が来るのもまた自然なことです。
最近では、Wi-FiやBluetoothなどネットワークを介するオーディオ機器が普及しています。外出先でもインターネットに接続して好きな音楽をダウンロードできるオーディオプレーヤーや、音質の良さを重視したスマートスピーカーなども登場し、オーディオ機器自体が情報にアクセスすることが当たり前になりました。
身の回りの様々なものがインターネットに繋がるIoTデバイスの数は年々増加し、オーディオプレーヤー等の家電を含む「コンシューマ」は年平均19.2%の成長率が予測される分野です。(参考:総務省|令和2年版 情報通信白書|IoTデバイスの急速な普及)
急速な成長・進化があるなかで、クラシックなオーディオ機器から最新機器に買い替えたいという思いを持つ人もいるでしょう。
この記事では、オーディオ機器を処分する方法を具体的に紹介していきます。選択肢のひとつである不用品回収業者の利用方法や、業者選びのポイントについても解説します。ご自身に最適なオーディオ機器の処分方法を選択するため、ぜひ活用してみてください。
1 オーディオ機器とは
オーディオ機器とは、音を録音・再生したり変換したりするための機器全般のことを指します。「オーディオ」と一口にいっても、下記のようにさまざまな種類があります。
家庭用 | CD・MDコンポ、レコードプレーヤー、ラジカセ、アンプ、スピーカーなど |
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車用 | カーオーディオ |
持ち運び用 | ポータブルオーディオプレーヤー(MP3プレーヤー、iPod、ウォークマンなど) |
2 オーディオ機器の処分方法5選
この章では、オーディオ機器の処分方法を大きく分けて5種類紹介していきます。ご自身の処分したいオーディオ機器の状態や現在の状況と照らし合わせながら読んでみてください。
1.自治体で処分
オーディオ機器を処分したいと考えたときまず思いつくのは、自治体で処分する方法ではないでしょうか。その場合、大きな要素となるのはサイズです。
例えば仙台市でミニコンポを処分する場合、一番長い部分の長さがおおむね30cmを超えるものは粗大ゴミとして処分し、30cm以下であればゴミ集積所に出すか、小型家電回収ボックスを利用して処分することになります。(参考:ミニコンポの出し方を教えてください。|仙台市総合コールセンター|杜の都おしえてコール)
このように、さまざまな種類があるオーディオ機器では、処分したいものの大きさが重要な要素となってきます。どのゴミに分類されるかの基準は自治体によって異なりますので、お住まいの自治体のホームページなどで確認してください。
1-1.粗大ゴミとして処分
オーディオ機器を粗大ゴミとして処分する方法を、先ほどの仙台市を例に紹介します。仙台市の場合、一番長い部分の長さがおおむね30cmを超え、重さが100kg以下のものが粗大ゴミとなります。オーディオ機器では、大型アンプ、ステレオセット、スピーカーなどが該当してくるでしょう。
処分の手順は下記の通りです。(参考:粗大ごみの出し方|仙台市)
- インターネットまたは電話で粗大ゴミ受付センターに申し込みを行い、受付番号、手数料、収集日、排出場所の案内を受ける。
- コンビニエンスストア等で指定額の手数料納付券(シール)を購入する。
- 手数料納付券を貼り、収集日当日に粗大ごみを出す。
メリットは、自治体が回収を行うので確実で安心であること、壊れていても問題なく処分できることが挙げられます。デメリットは、回収日まで待たなければならないため急ぎの際には向かないこと、コンポやスピーカーなど重いもので5~10kgの重量があるものを集積所まで運ぶ労力がかかることが挙げられます。
実際に関東のある地域で、ミニコンポの戸別収集の申し込みを行ってみました。ネットからメールを登録し、返信されてきたURLをクリックすると、個人情報登録画面につながります。3分ほどで個人情報の入力を終えると、続いて品目選択及び個数選択の画面となります。「コンポ」の「カ行」で検索をかけると品名がヒットしました。試しにアンプなども探してみましたが、楽に検索して見つけ出すことができました。最後に日程を選択するカレンダー画面となりましたが、今日や明日、明後日など、直近での最短即日での回収をしてもらうのは難しいようです。また日曜日は収集予約ができないようです。時間帯の細かい指定はできないようで、やや不便さを感じます。土日が休みの仕事をしていると仮定した場合、平日に粗大ごみ処理券を購入し、仕事を休んで平日に排出する予定を組むとなると、利用しづらさは感じられました。ただし、1,000円以下で安く回収してもらえるのは非常に有益であると感じます。メリットもデメリットもあり、オーディオを排出するひとの仕事や日常スタイルなどシチュエーションによって利用するかどうかを決めることが大切と思われます。
1-2.不燃ゴミとして処分
小さいサイズのオーディオ機器は不燃ゴミとして処分できることがあります。例えばケーブルのようなものはこれに当たるでしょう。自治体によって「不燃ゴミ」「小物金属類」など分類、呼び方は異なってきます。相模原市でケーブルを処分する際は「金物類」として、45リットルまでの透明又は半透明の袋に入れ、口をしっかりしばって出すというルールになっています。(参考:ごみと資源の出し方(資源)|相模原市 家庭ごみ分別サイト)
自治体によって捨て方は異なってくるので、お住まいの自治体のホームページを必ず確認しましょう。
2.ネットオークション・フリマアプリで売却
オーディオ機器をネットオークションやフリマアプリで売却するのもひとつの方法です。欲しい人に直接販売ができ、自分で販売価格を設定できるメリットがあります。
とはいえ、特にフリマアプリのユーザーは、「中古品をお得に手に入れたい」と考える層が中心です。そのため、年季のある高級オーディオを販売したいと考えるような場合は、価格面での期待はあまりできないでしょう。高級オーディオの価値を理解して欲しいと考えるのであれば、この後紹介するオーディオ買取専門店に依頼する方が確実です。
そもそもネットオークションやフリマアプリでは確実に販売ができるとは限らず、引越しなど手放したい期日が決められている場合には向かない方法です。梱包や発送の手間がかかるので、時間に余裕があるときでないと厳しいでしょう。また、当然ながら壊れたものは基本的に買い取ってもらえません。
オーディオプレーヤーやヘッドホン等を処分する際、少しでもお小遣い稼ぎができればという感覚で利用するのがおすすめです。
【売却事例】
- JBL 4312Mペア 44,800円
- YAMAHA ヤマハ アンプ THR5 15,800円
- SONY ウォークマン NW-S14 8GB 3,500円
3.リサイクルショップに買取依頼
リサイクルショップに買取してもらう方法は、状態が良いラジカセやミニコンポなどを売却するのにおすすめです。比較的手軽に利用でき、出張買取や宅配買取に対応している店舗もあります。
注意すべき点は、総合リサイクルショップにはオーディオに関する専門知識を持ったスタッフは在籍していないということです。実際は価値の高いメーカー品であったとしても、その価値が分からず二束三文の価格がついてしまうこともありえるため、高級品の売却には不向きです。
また、オーディオ機器が壊れている場合には、まず買取価格がつかないものと考えましょう。
【買取事例】
- JBL 4307 スピーカーペア 47,500円
- DENON プリメインアンプ PMA-SA1 55,000円
- SONY ヘッドホン MDR-Z7M2 25,000円
4.オーディオ機器専門買取業者に依頼
こだわって購入した高価なオーディオ機器を少しでも高く処分したいと考えるのであれば、オーディオ機器の専門買取業者に依頼する方法がおすすめです。
オーディオは古いものでもヴィンテージとして価値があるジャンルです。1970~80年代のヴィンテージオーディオにはマニアも多いです。
適正価格で査定して欲しいと考えるのであれば、総合リサイクルショップよりも価値を理解している専門業者に依頼した方がよいでしょう。手持ちのオーディオ機器にある程度価値が見込まれる場合に利用するのがおすすめです。一般向けのラジカセやミニコンポであれば、総合リサイクルショップの利用がおすすめです。
【買取事例】
- JBL 4wayスピーカー 4345 300,000円
- LUXMAN M-10II パワーアンプ 230,000円
- REVOX Exception E450 プリメインアンプ 50,000円
5.不用品回収業者に依頼
不用品回収業者に依頼する方法もあります。不用品回収業者にオーディオ機器の処分を依頼する方法は、処分に手間をかけたくない場合におすすめです。
これまで、オーディオ機器の種類によるリサイクルショップの使い分けや、壊れている場合の処分が難しいことなどを解説してきましたが、不用品回収業者であればどういった状態のオーディオ機器であっても、判断に迷うことなく一括で処分を任せることができます。最短で即日の対応も可能なので、急ぎで処分したい場合にも便利です。
3 オーディオ機器の処分費用相場
オーディオ機器処分の費用相場として、スピーカー、ミニコンポを処分する場合の平均価格を算出したところ、下記のようになりました。参考にしてみてください。
スピーカー(1セット、長辺60cm以上を想定)
自治体 | 800円程度 |
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回収業者 | 6,000円程度 |
※公開された6つの自治体、5社の不用品回収業者の情報から平均を算出しています(独自調べ)
ミニコンポ
自治体 | 600円程度 |
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回収業者 | 8,000円程度 |
※公開された7つの自治体、7社の不用品回収業者の情報から平均を算出しています(独自調べ)
アンプ
自治体 | 400円程度 |
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回収業者 | 6,000円程度 |
※公開された5つの自治体、5社の不用品回収業者の情報から平均を算出しています(独自調べ)
4 回収業者のメリット・デメリット
メリット | ・壊れたオーディオ機器でも処分が可能 ・年代を問わず処分できる ・処分の手間が少ない ・電話一本で依頼できる ・他のものとまとめて処分ができる ・最短即日・夜間対応が可能 ・業者によっては買取対応がある |
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デメリット | ・他の処分方法と比べてコストがかかる ・中には悪質な不用品回収業者もいる |
5 回収業者の選び方
回収業者を選ぶ際には、必ず複数業者に見積りを取ることが重要です。目的は、「相場費用を把握するため」「悪質な不用品回収業者を避けるため」の2点です。見積り費用のかからない業者を選択し、複数社に見積りを取ります。悪質な業者の場合、発注しない場合にキャンセル費を請求される恐れがあるので注意が必要です。
少しでも費用の安い業者に依頼したいものですが、極端に安い場合には注意が必要です。回収用トラックのガソリン費や人件費などは必ず発生してくるものです。これらの記載が不明瞭な場合、後から請求されるトラブルもありえるため、不明点のないようにしておきましょう。
無料で回収をうたいトラックで巡回している業者にも注意が必要です。「回収は無料だが、積み込み作業は有料」「処理費や輸送費が有料」などと費用を請求されるトラブルもありますので、実態が不明な業者には注意しましょう。
6 まとめ
オーディオ機器の処分方法を解説してきました。時間や手間を考え、最適な方法を選択してみてください。オーディオ機器の処分に悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
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