お坊さんに聞く!仏壇供養が必要な場面・手配先・お布施費用・マナーまで疑問解決

お坊さんに聞く!仏壇供養が必要な場面・手配先・お布施費用・マナーまで疑問解決
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お引越しや家の建て替え・リフォームなど、様々な事情から仏壇を供養する方がいいのではないか、と悩む場面に直前します。ただ、一口に供養といっても、何のためなのか、どんな時に必要なのかはっきりわからないと、困りますよね。

そこでこの記事では、お坊さんから聞いたお話を元に、『供養が必要な場面』『供養の依頼先にはどんな選択肢があるか』『費用はどれくらいかかるか』を詳しくお伝えします。

仏壇供養にあたってわからないことがなくなりますので、あなたやご家族・ご親族と話し合って、一番よい選択をすることができるようになります。是非参考にしてください。

目次

1 供養の目的とは?

 仏壇の供養とは、一般的には『魂抜き(たましいぬき)』『御霊抜き(みたまぬき)』『閉眼供養(へいがんくよう)』『御性根抜き(おしょうねぬき)』と言います。

仏壇の処分や引越し前に、宿った魂を仏壇から抜く儀式のことです。儀式には、『お仏壇に宿っているご先祖様の魂を抜く』『魂を仏壇から抜くと同時にご先祖様へ感謝を伝える』という目的があります。

先祖の魂が入ったお仏壇は、家の中心となり、その家とその家族を守護していました。

供養しないと罰が当たるのか?

 魂抜きを行わずに処分することは、「今までありがとうございました、というお礼を伝えず失礼にあたる」「先祖の魂ごと処分するのと同じこと」と、考えられています。

そのため、後々何か怪我や病気をした時に「あの時供養していればこんな罰は当たらなかったかも」という発想に至ってしまうんです。ですがこれはあくまでも迷信。「信じるか信じないかはあなた次第」とはよく言いますが、供養しないと罰が当たることはありません。

供養は絶対ではありません

仏壇の供養は一般的に推奨されてはいませうが、実は強制されるものでも、必ずやらなければならないものでもありません。

「供養しないとよくないことが起こる!」「今までお世話になったものだからちゃんとけじめをつけたい」そう思ったなら供養してもいいですし、当人が気にならないなら、しなくてもそれを責められることはありません。

ですが、ご家族がいらっしゃる場合はお一人で決めると後でもめ事を作ってしまう要因になります。ご家族・ご親族の気持ちをくみ「するかしないか」を決めることが一番です。

供養には『合同供養』『個別供養』がある

供養方法には、他の家の仏壇などを一緒にまとめて供養する『合同供養』と、1点のみ個別で供養する『個別供養』とがあります。

1-3-1 供養の種類を選んで家族の希望をまとめる

どちらも供養することに変わりはありませんが、違うのはお布施のみ。合同供養は1万円程、個別供養は3~4万円お布施が必要です。

供養の種類を検討して誰もが納得できる方法を決めるといいでしょう。

2 お坊さんに聞いた!供養が必要な時と抑えておくべきポイント

供養については、人それぞれ仏壇という特殊な存在への想いの深さは異なり、話し合わずに一人で供養するしないを決めてしまうのはトラブルの原因になります。

実際に片付け110番でお付き合いのあるお坊さんに仏壇供養についてお聞きしました。

「絶対にやらなければいけない事ではないが、先祖様へあなたや家族・親族が感謝をどれくらい伝えたいかや、仏壇に対しての扱い方をどのように考えているかを大切にすべき」とのことでした。

これからご紹介するシチュエーションで仏壇供養が必要になるかもしれないときは、「供養すべきかどうか」ご家族・ご親族とよく話し合いましょう。

お仏壇を処分する時

  1. 仏壇を処分する
  2. 流行りのミニ骨壺に変える
  3. 買い替えを行う

完全にお仏壇を手放す場合に供養を推奨しています。

ポイント(1)家族やご親族と相談して供養の方法を決める

今まで手を合わせ大切に礼拝の対象として拝んでいたお仏壇への想いは人それぞれです。よくよく話し合い、誰もが納得してから供養するかしないかを決めましょう。

お仏壇を引越しする時

  1. 仏壇を家の外へ移動し運び出す時
  2. 新しいお位牌が増えた時

仏壇を「家から出す行為」にも供養が推奨されています。例えば『引越し』『遺品整理』などがその場合にあたります。

以下の2つは仏壇お引越しの際に抑えておいた方がいいポイントです。

ポイント(1)お坊さんを呼ぶ際はなるべく礼服を着用

供養では、自宅までお坊さんに足を運んでいただき、仏壇にお経をあげてもらいます。葬儀とは違い、喪服を着用する必要はありませんが、マナーとして、服装は普段着を避けましょう。

  • 黒色の礼服
    ※レンタルサービスなどで一時的にレンタルすることもできます。
  • どうしても無い場合はダーク系の大人しめな服装

自分たちにできる最低限のマナーは尽くすことが、ご先祖様やわざわざ来てくださったお坊さんに対しのも正しい礼儀であるといえます。

ポイント(2)供養の手配は早め(2週間前)に行う

魂抜きの供養は、その後に控える引越しや家の工事といった日程変更のきかない用事を前にしています。

供養の手配をなるべく早めに行うことで、後々のずらせない用事に支障をきたすことなく、確実にお仏壇の供養を行うことができます。

お坊さんは法事法要などで多忙にしていることも多く、特に土日は法要の予約が殺到するので、最低2週間前までには手配が完了しているようにしておくと安心です。

3 供養の手配手段は「菩提寺」「僧侶派遣サービス」「回収業者」の3つ

仏壇の供養は『菩提寺』『僧侶派遣サービス』『回収業者』のいずれかを利用することで手配ができます。

菩提寺へ依頼

菩提寺へ依頼

檀家に入っているならまず菩提寺に連絡するのが筋です。いつもお世話になっているお寺さんなら安心ですね。

メリットとデメリット

メリット…依頼先を探す手間が省ける

デメリット…1~2ヵ月前までには連絡しておかないと希望日でお坊さんに来てもらえない可能性が高い

 

僧侶派遣サービスへ依頼

 

僧侶派遣サービスへ依頼

「檀家から抜けた」「懇意にしているお寺さんがない」なら、僧侶派遣サービスを利用すると良いでしょう。

お布施料金も低額で、通常お寺に頼むよりも費用を抑えて供養をしてもらうことができます。また、急な依頼でも即日で対応できるお坊さんを手配してもらえるので助かります。

メリットとデメリット

メリット…お布施料金が一律で余計な心配をかけなくて済む。

デメリット…人気のサービスなので早め(1ヵ月程度)に手配しておかないと予約が取れない場合がある。

僧侶派遣サービス会社には「ソウテラス」や「お坊さん便」というサービスがあります。ぜひ活用してみてください。

不用品回収業者へ依頼

回収業者へ依頼

供養した後の仏壇の処分まで予定している場合は、引っ越しや家の解体で他にも不用品があり、処分に困っている場合は、回収業者を利用するのが便利です。

代行して供養してくれるお坊さんを手配してくれて、その後は処分までを業者スタッフが請け負ってくれますので、手間と時間の短縮にもなります。

※ただし、供養はしていない回収業者さんもいらっしゃるので、依頼前に確認しておきましょう。

メリットとデメリット

メリット…処分も一緒にしてくれる。

デメリット…供養についての料金相場を知っておかないと、ボッタクられる場合がある。

仏壇の供養から処分まで依頼できるオススメの業者は『絶対後悔しない遺品整理のための業者選びのポイントとオススメ業者5選』で紹介していますので合わせてご確認ください。

4 仏壇供養のお布施全国相場は1~6万円

「個別でするか合同でするか」「どこに頼むか」によりますが、仏壇供養のお布施全国相場は1~6万円です。

依頼先 お布施費用全国相場
菩提寺 読経へのお布施:30,000~50,000円
交通費にあたるお布施:10,000円
僧侶派遣サービス 読経へのお布施:30,000~35,000円
交通費にあたるお布施:不要
回収業者 合同供養10,000円程度
個別供養30,000円程度

菩提寺へ依頼する際は、2種類のお布施を渡すことに注意しましょう。

4 お布施費用の全国相場

また、最初にお伝えした通り、回収業者での『合同供養』『個別供養』は、料金に違いがあるように、供養内容にも若干の違いがありますので、ご家族・ご親族とよく話し合いましょう。

5 まとめ

お仏壇の供養は、『絶対にしなければならないものではない』ですが、『しておくと後のトラブルや後悔を防ぐことができる』ので、ご家族やご親族とよく話し合って決めましょう。

誰もが納得できる選択の元、供養するか供養しないのかを決めていただければ、あとで後悔することはありません。

供養にあたってのお坊さんの手配先やお布施の費用まですべてお伝えしましたので、記事の通りに行って頂ければ滞りなく仏壇供養を終えることができます。

この記事があなたの仏壇供養の悩みを全て解決し、後で「失敗した」「後悔だ…」と感じることなく、「あのようにしてよかった!」とその決断に自信と満足が得られる力になれば幸いです。

仏壇回収サービスの詳細はコチラをご覧ください。

片付け110番の仏壇処分サービスはこちら
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