コンクリートブロックは建物や庭、外構などさまざまな場所で活用される素材です。しかし、その重量や大きさから処分に戸惑う方も少なくありません。本記事では、コンクリートブロックの処分に関する基礎知識と具体的な手順を幅広く解説します。最後までお読みいただくことで、自分に合った処分方法をスムーズに見つけられるようになるでしょう。
コンクリートブロックに関する基本知識

コンクリートブロックはセメント、砂、砂利などを混ぜ合わせて成形された建築資材です。空洞の部分を持つものや、装飾性に優れた化粧ブロックなど、さまざまな種類が存在します。一般のブロック塀だけでなく庭や花壇の境界、屋外設備の土台など、幅広い用途で利用されています。
特徴として比較的安価かつ加工性が高く、簡単に積み上げられる点が挙げられます。しかし、重量があるため、運搬や廃棄の際にはそれなりの手間が伴います。特に古くなって劣化したブロックは、破損のリスクが高まることから、安全面でも注意が必要です。
コンクリートブロックとは
コンクリートブロックは、砂やセメント、水などを型に流し込んで成形した建築材料です。現在では住宅の外構や公園、商業施設の壁面など、私たちの暮らしの多くの場所で活用されています。工程が確立されているため、均一で安定した強度を持つのが特徴です。
特に一般的な仕様としては、ブロックの寸法や規格がある程度決まっているので、DIYなどで利用しやすいメリットがあります。一方、粗大ゴミ扱いが難しいケースが多い点や、処分費用がかかる場合があるため、事前に処分方法を把握しておくと安心です。
種類と特徴について
代表的なものとしては、空洞ブロックや化粧ブロック、型枠ブロックなどがあります。空洞ブロックは軽量化を図るため内部が空洞になっており、比較的安定した強度を確保しつつ施工面でも扱いやすい特徴があります。一方、化粧ブロックは外観が美しくデザイン性に優れているため、フェンスなどに使われることが多いです。
寿命と素材の特性
コンクリートブロックの寿命は条件や設置環境によって異なりますが、しっかりと施工し定期的な点検を行えば数十年は問題なく使い続けられます。ただし、雨風や気候の変化が激しい場所では表面に微細なヒビが発生しやすくなるため、早めに補修することが望ましいです。
ブロック内に水が浸透し凍結や寒暖差による膨張・収縮を繰り返すと、細かい割れが進行する恐れがあります。こうした経年劣化は少しずつ進むので、屋外で使用している場合ほど注意が必要です。
コンクリートブロックの処分方法4選

コンクリートブロックを処分するには、自治体のごみ収集サービスや専門業者、不用品回収、リサイクルなど複数の選択肢があります。ここでは代表的な4つの方法を紹介します。
自治体のゴミ収集サービスを利用する
一部の自治体では、コンクリートブロックを粗大ごみとして扱わない場合が多く、建築廃材として特別な処理が必要となることがあります。まずはお住まいの自治体にお問い合わせいただき、回収してもらえるかを確認する作業が重要です。
自治体で収集可能な場合、処分費用が比較的安価に設定されていることがメリットです。ただし、一度に回収できる個数に制限があったり、回収日や依頼期日が限られていたりする場合もあります。こうした制約を考慮し、スケジュールに余裕を持って手続きを進めましょう。
自治体で処分できない場合は、提携している処分業者の連絡先や、別の方法を紹介してもらえることもあります。結果的に業者依頼となるケースでも、まず自治体に問い合わせることで情報を得られることがあるのです。
利用手順と注意点
手順としては、自治体の担当部署に電話やウェブで問い合わせし、回収の可否や料金、回収日の予約などを行います。回収が可能な場合、対象ブロックを指定された場所に置いておく必要があるため、指定日時までに準備を済ませてください。
もし回収不可能と判断された場合は、不用品回収業者や自力での持ち込みを検討することになります。
費用の確認と支払い方法
自治体に処分を依頼する際は、粗大ごみ処理券や専用の受付シールを購入する場合があります。市区町村によって金額や手続きの流れが異なるので、必ず事前に最新の情報を確認してください。
支払い方法はコンビニや郵便局で処理券を購入する形をとる場合が多いです。回収当日に現金払いが必要な地域もあるため、窓口で教えてもらった手続きに従いましょう。
不用品回収業者への依頼
コンクリートブロックを大量に処分したい場合や、自治体サービスが利用できないケースでは、不用品回収業者に頼む選択も有効です。専門のスタッフが自宅まで取りに来てくれるため、重いブロックを運ぶ労力が軽減されます。
費用は自治体利用に比べて高くなる場合が多いものの、早期に大量回収してほしい場合には非常に便利です。余計な労力や時間を削減できる点は大きなメリットとなります。
業者の選び方
まずは住んでいる地域に対応可能かどうかが重要です。公式サイトや電話で対応エリアを確認し、複数の業者から見積もりを取得して比較するのが一般的な流れとなります。料金体系やサービス内容を丁寧に聞き取り、自分のニーズと照らし合わせましょう。
安全な収集・運搬の注意点
ブロックの移動には手袋や保護靴などを着用し、安全第一で作業を行います。階段や狭い通路など、搬出経路が複雑な場合は、事前に業者へ情報を伝えておくとスムーズに作業が進みやすくなります。特に建物の損傷を防ぐためにも、ブロックの取り扱いには慎重さが求められます。
万が一のトラブルや事故に備えて保険に加入している業者かどうか確認しておくと、さらなる安心感を得られます。安全対策や保険の有無も選定基準の一つです。
リサイクルショップや譲渡の活用
破損がほとんどなく再利用可能なコンクリートブロックであれば、リサイクルショップや他の利用者に譲る方法もあります。特にDIY人気の高まりで、条件の良いブロックを探している方も珍しくありません。
中古品としての需要があれば、買い取ってもらえることがありますが、汚れや劣化状態によっては引き取りを断られるケースもある点に注意しましょう。実際にショップに問い合わせる前には、ブロックを掃除して状態を把握しておくとスムーズです。
近隣や知人への譲渡
コンクリートブロックを数個程度であれば、近隣の方々や知人に声をかけてみるのも一つの手です。ちょっとしたDIYや庭づくりの材料として利用価値が見込める場合があります。
フリマアプリ・フリーマーケットでの販売
オンラインのフリマアプリや、地域で開催されるフリーマーケットでの出品も選択肢の一つです。DIYブームの影響で、中古コンクリートブロックでも需要がある場合があります。
DIYで再利用する方法
コンクリートブロックを捨てずに、庭や敷地をアレンジする材料として再利用する方法もあります。
DIY初心者でも比較的扱いやすく、失敗しても大きな出費になりにくい点がコンクリートブロック再利用の良いところです。
庭や敷地の装飾アイデア
ブロックを積んで花壇の境界を作れば、簡単にレイアウトを変えられるだけでなく、草刈り作業の際の目印にもなります。植物の成長に合わせて配置をアレンジできる点も魅力です。
また、ペイントを施してオリジナルデザインのブロックに仕上げれば、外観も一気に華やかになります。耐候性のある塗料を選び、表面の汚れや欠けを事前に整えておくと長く楽しめるでしょう。
日常生活への再利用例
部屋の中で使う場合には、ブロックと板を組み合わせてシェルフやキッチンカウンターを作ることができます。高さや幅を好みに合わせやすいので、カスタマイズの自由度が高いです。
屋外では、ブロックを積み上げてDIYの簡易ベンチにするなど、リラックススペースづくりにも応用できます。ブロック同士を固定するときは安全性を考慮し、強力な接着剤や金具を活用すると安心です。
処分方法ごとのメリットとデメリット

さまざまな処分方法には、それぞれ利点・欠点があります。ここでは、検討する際に参考となるポイントをまとめました。
自治体サービス利用のメリットとデメリット
自治体越しに処分できれば、比較的安価で安心感があります。建築廃材として扱われる場合でも、公式なルートで処分すれば違法投棄のリスクは皆無です。
ただし、回収日や対応可能な数量に制限があるケースが多く、時間や回収ルールの都合で利用しづらい場合があります。電話やウェブで事前予約が必須になるなど、手続きのわずらわしさもあるでしょう。
対応している自治体であれば助かりますが、そもそも引き取ってもらえない地域も存在する点には注意が必要です。
不用品回収業者の利点と注意点
自宅まで引き取りに来てくれるため、重いコンクリートブロックを自分で動かす労力を大幅に削減できます。短時間で処分が終わり、忙しい方には最適な選択肢でしょう。
一方で費用は高くなりがちです。業者選定を誤ると、後々追加料金が発生したり、違法投棄されてトラブルになる可能性もあります。利用前に実績や許可の有無を調べ、複数社から見積もりを取る形が望ましいです。
多くの不用品とセットで回収を依頼できるプランもあるため、一度に大量の不要品を処分するなら検討する価値があります。
再利用やリサイクル活用のメリット
処分コストを抑えられるだけでなく、資源を無駄にしないという観点で環境に優しい方法です。DIYが好きな方にとっては、新たな創作意欲を掻き立てるきっかけにもなるでしょう。
フリマアプリやリサイクルショップで需要を見つけられれば、譲渡先がある限り手間も少なく済みます。そして先方にとっては、有益な資材が格安で手に入るメリットがあります。
ただし、ブロックの汚れや割れなどコンディションが悪いと引き取り手がつかない場合も。状態をチェックし、再利用いただけるレベルにあるかを冷静に判断する必要があります。
コンクリートブロック処分時の費用相場

どの方法を選ぶにしても、それぞれにかかる費用がどのくらいになるのかを把握しておきましょう。
コストを事前に知っておくことで、高額な見積もりを提示されても正しく判断できるようになります。
自治体を利用する場合の費用
自治体のサービスで処分できる場合は、粗大ゴミ処理券などを購入して数百円から数千円ほどで済むケースが一般的です。ただし、扱うブロックの数量次第で費用が上下し、事前の問い合わせが必要となります。
運搬場所まで自力でブロックを移動する必要があるケースでは、車両レンタル費や燃料費などが追加で発生する可能性もあります。費用と手間を総合的に判断して決めるのが賢明です。
不用品回収業者の料金目安
不用品回収業者に依頼する場合、数個のブロックであれば1万円前後から、トラック一台分など大量処分では数万円から十数万円が目安とされています。加えて、搬出作業や階段の上げ下げに追加料金がかかる場合もあり、事前の見積もりが重要です。
ブロックの個数だけでなく、地域によっても費用が異なります。また、会社ごとに料金体系やサービス範囲が違うため、一社だけでなく複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
無料での回収や譲渡が可能なケース
リサイクルショップやフリマアプリなどで、値段はつかない場合でも無料で引き取ってもらえることがあります。特にブロックの状態が良ければ、求めている人に譲ることができるため、粉塵や産廃扱いなどの心配も減らせます。
「取りに来ていただけるなら無料」という条件で出品すれば、送料や運搬費をかけることなく処分できる可能性が高まります。地元の掲示板やSNSを活用するのも効果的です。
やや手間はかかりますが、環境にも優しく出費を抑えられる選択肢として検討してみる価値があります。特に少量であればスムーズに進むことが多いでしょう。
処分時の注意点とヒント

実際にコンクリートブロックを処分する際、覚えておきたいポイントや安全面への配慮などを確認しておきましょう。
違法投棄のリスクと罰則
コンクリートブロックは産業廃棄物として扱われる場合が多く、許可なく山林や公園、空き地に捨てると違法投棄となります。違法投棄は廃棄物処理法により罰金や懲役刑が科される重い犯罪です。
周辺住民や自治体からの通報で発覚するケースが多く、一度処分場所が特定されると後で多額の撤去費用を請求される可能性もあります。モラルだけでなく、経済的リスクの観点からも避けなければなりません。
ブロックの量を把握し計画を立てる
実際にどれくらいの量のコンクリートブロックを処分するのか、事前に確認することで予算やスケジュールを立てやすくなります。個数や大きさを測定し、どの方法がベストかを検討しましょう。
少量であれば自力で動かして自治体処分が可能になるケースもありますが、大量の場合は業者を頼ったほうが安全かつ結果的に安くなることもあります。計画性を持って判断すると失敗が少なくなります。
運搬中の安全性や清潔さの確保
コンクリートブロックはずっしりとした重量があり、落とすと大事故につながる可能性があります。運搬には複数人で協力し、無理のない方法で行いましょう。
使い終わったブロックには泥やカビなどが付着していることもあり、室内や車内を汚してしまう恐れがあります。ブルーシートやカバーを敷くなどの対策を講じると安心です。
おすすめの処分方法

ここまで紹介した方法を踏まえ、特にスムーズに進めやすい二つの方法をピックアップしてみました。状況に応じて参考にしてください。
不用品回収業者の効率的な利用法
複数社から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較することで、適正価格で信頼できる業者を見つけやすくなります。まとめて処分する特別プランやセット割引などが用意されていることもあるため、情報収集をしっかり行いましょう。
急いで処分したい場合でも、回収業者は柔軟にスケジュールを組んでくれるケースが多いため、他の予定との兼ね合いも調整しやすいです。作業日時や詳細を明確に伝えておくとスムーズに進行します。
迅速で簡単な方法を選ぶポイント
実際にかけられる時間や労力がどの程度あるかを考慮し、最適な手段を選ぶのがポイントです。特に大掃除やリフォーム時期など、他にもやることが多いときは、回収業者の利用が負担を軽減します。
費用を抑えたい一方で手間は極力少なくしたい場合、まずは自治体に相談して可能かどうかをチェックし、難しそうなら不用品回収業者を最優先に検討するとスムーズです。
DIYや譲渡はお金のかからない方法ですが、手間や時間がかかることがデメリットです。自分のライフスタイルやスケジュールに合わせて最善策を選ぶと良いでしょう。
片付け110番コンクリートブロック回収事例

具体的な料金や作業の流れをイメージできるよう、実際に片付け110番が行った回収事例を紹介します。
ケース(1)コンクリートブロック30個、27,500円


回収場所 | 静岡県藤枝市天王町 |
回収内容 | コンクリートブロック×30個 |
実際の作業料金 | 27,500円 |
お客様のご要望 | コンクリートブロック×30個。8/4・5・7のいずれかで対応希望。 |
ケース(2)コンクリートブロック、154,000円


回収場所 | 豊田市東新町 |
回収内容 | ブロック |
実際の作業料金 | 154,000円 |
まとめ:コンクリートブロック処分の基礎知識と実践方法

ここまでご紹介した通り、コンクリートブロックを処分する手段は多岐にわたります。ご自身の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
自治体による回収サービスや不用品回収業者、リサイクルやDIYなど、どれを選ぶかで費用や負担が変わります。大量であれば業者が便利で、少量なら自治体やDIYで乗り切れることもあるでしょう。
また、再利用を考慮することで処分コストの削減や環境負荷の低減につながります。状況によっては譲渡や販売の選択肢も視野に入れて、自分に合ったプランを組み立てるのがおすすめです。
コンクリートブロックの処分も片付け110番にお任せ下さい!

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