庭木の伐採を考えているけれど、「費用がどれくらいかかるのか分からない」「業者に依頼すると高額になるのでは？」と心配している方は多いのではないでしょうか。庭に大きく育った木が邪魔になってきたり、台風などで倒れるリスクを避けるために伐採を考える場面はよくありますが、費用の相場や実際にかかる金額がわからないと、なかなか一歩を踏み出しにくいものです。
特に、初めて伐採を依頼する方にとっては、業者選びや費用の透明性が気になるポイントです。「高額な見積もりを出されたらどうしよう」「予算をオーバーしたら困る」といった悩みを抱えている方も少なくありません。この記事では、そうした不安を解消するために、最新の伐採費用の相場や、費用を抑えるための具体的なコツを徹底解説します。
また、実際の伐採事例を通して、どのようなケースでどれくらいの費用が発生するのかも詳しく紹介します。これを読めば、適正価格で安心して伐採を依頼できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
庭木の伐採費用相場を解説
一般的な相場費用を、解説します。木の高さや幹の太さ、量によって変わる料金についても詳しく解説しますので、参考にしてみて下さい。
（1）伐採費用
伐採費用は、木の高さや作業の難易度によって異なります。
| 高さ2m以下の木 | 約10,000円～20,000円 |
| 高さ3m～5mの木 | 約20,000円～50,000円 |
| 高さ6m～10mの木 | 約50,000円～100,000円 |
| 高さ10m以上の木 | 約100,000円～300,000円 |
（2）伐根費用
伐根費用は、幹の太さや根の深さによって異なります。
| 幹の直径10cm以下 | 約5,000円～15,000円 |
| 幹の直径10cm～30cm | 約15,000円～30,000円 |
| 幹の直径30cm以上 | 約30,000円～50,000円 |
| 幹の直径50cm以上 | 約50,000円～100,000円 |
太い幹の場合、根が深く張っていることが多く、抜根には専門的な機材が必要になることもあり、費用が高くなります。
（3）処分費用
伐採や伐根で発生した木材や枝、葉の処分費用は、その量や地域によって異なります。
| 1トン以下の木材・枝の処分 | 約10,000円～30,000円 |
| 1トン～3トンの木材・枝の処分 | 約30,000円～50,000円 |
| 3トン以上の木材・枝の処分 | 約50,000円～100,000円 |
これらの費用はあくまで一般的な相場であり、実際の費用は作業の難易度や場所、業者によって異なることがあります。複数の業者から見積もりを取り、比較することで、適正な価格での伐採・伐根・処分を依頼することができます。
【実例紹介】片付け110番の伐採最新費用相場
木の種類や本数、木の高さによっても料金は異なります。具体的事例を紹介しますので、ご自身のケースに近い事例を確認し、参考にしてみて下さい。
ケース1 さくらんぼの木、1本、2m以内くらい、処分あり、46200円
| 回収場所 | 青森県青森市 |
|---|---|
| 作業内容 | 庭木の伐採 |
| オペレーター提示金額 | 0円 |
| 実際の作業料金 | 46,200円 |
| お客様のご要望 | 庭木の伐採依頼。木に廃材を立てかけており、その廃材をどかし伐採希望。 |
ケース2 柿の木、1本、5mくらい、処分あり、88000円
| 回収場所 | 山梨県甲府市山宮町 |
|---|---|
| 回収内容 | 木の伐採、伐根ご依頼 |
| オペレーター提示金額 | 0円 |
| 実際の作業料金 | 88,000円 |
| お客様のご要望 | 木の伐採、伐根ご依頼。早めの作業希望です。 |
ケース3 木の種類不明、1本、4m、処分あり、99000円
| 回収場所 | 静岡県焼津市 |
|---|---|
| 回収内容 | 庭木の伐根 |
| オペレーター提示金額 | 0円 |
| 実際の作業料金 | 99,000円 |
| お客様のご要望 | 庭木の伐根。伐採後の回収→有。対応希望日：10/16（月）、以降相談可能。 |
ケース4 杉の木、1本、35000円
| 回収場所 | 青森県青森市 |
|---|---|
| 作業内容 | 庭木の伐採 |
| オペレーター提示金額 | 16,500円 |
| 実際の作業料金 | 35,000円 |
| お客様のご要望 | 庭木の伐採依頼。 |
ケース5 つげの木×1本・不明の木×1本、55000円
| 回収場所 | 青森県青森市 |
|---|---|
| 作業内容 | 庭木の伐採 |
| 実際の作業料金 | 55,000円 |
| お客様のご要望 | 庭木の伐採。木は2本、1本は、二階の屋根よりも低め、1本は、1階の屋根より低めです。1本は、つげの木、1本は、不明、3幹の太さは30～50㎝くらい、木の処分も希望です。 |
ケース6 木の種類不明、3本（10mの木×1＋7mの木×2）、処分あり、590000円
| 回収場所 | 青森県青森市 |
|---|---|
| 作業内容 | 庭木の伐採と処分 |
| 実際の作業料金 | 590,000円 |
| お客様のご要望 | 庭木の伐採と処分。 |
伐採費用が相場よりも高くなる要因
ご自身の伐採したい木が、相場よりも高くなる要因に該当しないか、チェックしましょう。
1. 木の高さや太さ
木が高くなるほど、伐採にはリスクが伴います。また、太い木は伐採にかかる時間と手間が増え、作業員の人数や使用する機材も増えることがあります。これらの要因が加わると、費用が高くなります。
2. 樹種
柔らかい木材を持つ木は比較的簡単に伐採できますが、硬い木材を持つ木や、根が深く張っている木は伐採が難しく、特殊な機材が必要になることがあります。また、樹種によっては取り扱いが難しく、伐採に特別な技術が求められるため、費用が高くなることがあります。
3. 立地条件
伐採する木が住宅や電線、建物の近くにある場合、細心の注意が必要です。これにより、作業が複雑化し、慎重な手順や追加の機材が必要となるため、費用が高くなります。また、狭い場所や傾斜地にある木は、作業の難易度が高くなるため、費用が増加します。
4. 特殊な機材の使用
クレーン車やチェーンソーなど、特別な機材を使う場合、その使用料や操作の専門性が加わり、費用が上昇します。特に、高所作業車やウインチなどの特殊機材が必要な場合は、作業時間も長引くことがあり、コストが高くなる原因となります。
5. 作業の難易度
木が倒れる方向を制御する必要がある場合や、切り倒すスペースが狭い場合、作業が非常に慎重に行われる必要があります。また、複数回に分けて木を切る必要がある場合も、時間と労力がかかり、費用が高くなります。
6. 処分費用の増加
伐採後に発生する木材や枝葉の量が多い場合、それを処分するための費用が増加します。特に、大量の木材や根の処分には追加の手間がかかるため、処分費用が上乗せされることがあります。
7. 作業時期や天候
台風シーズンや雪の多い冬季など、天候が悪い時期に伐採を行う場合、作業の安全性を確保するために特別な措置が必要です。また、繁忙期に依頼すると、業者のスケジュールが詰まっているため、通常よりも費用が高くなることがあります。
少しでも安く伐採費用を抑えるコツ3選
伐採費用を抑えるためのコツを押さえておくことで、少しでも費用を節約しながら、安心して伐採作業を依頼することができます。
1. 複数の業者から見積もりを取る
伐採費用は業者によって異なります。複数の業者から見積もりを取ることで、相場を把握し、最もコストパフォーマンスの良い業者を選ぶことができます。また、相見積もりを取ることで、業者が価格を下げてくれることもあります。
2. 木材の処分を自分で行う
伐採後の木材や枝の処分を自分で行うことで、処分費用を抑えることができます。地域のごみ収集やリサイクル施設を利用する、あるいは薪として利用するなど、自分で処分する方法を検討することで、費用を節約することができます。
3. 自分でできる部分は自分で行う
自分でできる範囲の作業（例えば、小さな枝の剪定や落ち葉の片付け）を自分で行い、業者には高度な作業だけを依頼することで、コストを抑えることができます。ただし、伐採作業は危険を伴うため、無理せずプロに任せる部分と自分で行う部分をしっかり分けることが重要です。
伐採の流れと作業内容
庭木や大木の伐採を業者に依頼する場合、「どんな手順で作業が進むのか」「自分で準備するものはあるのか」と不安に思う方も多いでしょう。ここでは、一般的な伐採の流れと、実際に行われる作業内容を分かりやすく解説します。
1. 現地調査・見積もり
まずは現地調査から始まります。業者が訪問し、伐採する木の高さや本数、周辺環境（建物や電線との距離など）を確認します。この調査に基づいて、作業方法や必要な機材、費用の見積もりが提示されます。
※電話や写真だけで見積もり可能な業者もありますが、正確な料金を知りたい場合は現地確認がおすすめです。
2. 作業日の調整・契約
見積もりに納得できたら、作業日の調整に入ります。天候や近隣への配慮を踏まえ、できるだけ迷惑にならない時間帯を選ぶのが一般的です。契約内容を確認し、必要であれば書面で契約を交わします。
3. 作業当日（伐採作業）
伐採当日は、次のような手順で作業が進みます。
- 作業前の安全確認
作業員が周囲の安全を確認し、必要に応じて足場やロープ、保護具を準備します。 - 枝の切り落とし（剪定）
高所作業車や脚立を使いながら、上から順に枝を落としていきます。狭い場所ではチェーンソーや手ノコを使い、慎重に作業を行います。 - 幹の伐倒（伐採）
枝をすべて処理した後、幹を数回に分けて切断していきます。安全に倒すため、伐倒方向をロープで調整したり、クレーンで吊るすこともあります。 - 重機搬出や清掃
伐採後は木の幹や枝葉を搬出・積み込み、現場を清掃します。
4. オプション作業（必要な場合）
伐採後には、以下のような追加作業が発生する場合があります。
- 抜根（切り株の撤去）
- 切り株の防腐・防虫処理
- 枝葉や幹の廃材処分
- 伐採後の整地作業
これらは別料金になることが多いため、事前に確認しておくと安心です。
伐採の際の注意点
木の伐採は、自宅の景観を整えたり、倒木リスクを防いだりといった目的で行われますが、作業を進めるうえでいくつか注意すべき点があります。安全かつスムーズに伐採を行うために、事前に知っておきたいポイントを紹介します。
1. 近隣への配慮は必須
伐採作業はチェーンソーの音や木材の搬出作業などで、どうしても騒音や振動が発生します。また、大きな木を倒す際には一時的に通行の妨げになることも。作業前には必ず近隣住民に一言あいさつや通知をしておくと、トラブル防止につながります。
2. 樹木の所有権と境界を確認する
自分の敷地内にある木でも、枝や根が隣地に越境している場合は注意が必要です。勝手に伐採すると、隣人とのトラブルになることもあるため、境界線や所有者の確認は必ず行いましょう。必要に応じて、隣地所有者の了承を得ることも大切です。
3. 自治体への許可が必要な場合がある
一部の地域では、都市計画法や景観条例により、特定の樹木の伐採に届け出や許可が必要なことがあります。特に保護樹木や道路沿いの街路樹などを伐採する際には、事前に市区町村の役所や管理部署に相談しておきましょう。
4. 素人の伐採は危険が伴う
小さな木なら自分で切れると思われがちですが、実際には倒れる方向の制御や、電線・建物への接触などリスクが多く、大事故につながる恐れもあります。特に5m以上の高木や老木は倒れ方が予測しづらく、伐採作業は専門の業者に依頼するのが安全です。
5. 処分費用や抜根の有無も事前に確認
伐採後に残った幹や枝葉、切り株の処理には追加費用がかかることがあります。伐採費用の中に処分費や抜根作業が含まれているかどうか、事前に見積もりで確認しておくことが重要です。また、切り株を残すとシロアリや腐敗の原因にもなるため、将来的な撤去を検討することもおすすめです。
伐採の見積もり依頼の方法
伐採を業者に依頼する前に、まず必要なのが「見積もりの取得」です。木の大きさや本数、立地条件によって費用は大きく変わるため、正確な金額を把握しておくことがトラブル回避にもつながります。ここでは、伐採の見積もりをスムーズに依頼するための方法とポイントをわかりやすく解説します。
1. 業者選びは複数社を比較するのが基本
まずは伐採サービスを提供している業者を探します。地域密着型の造園業者や不用品回収業者、伐採専門業者などがありますが、1社だけで決めずに最低でも2〜3社から相見積もりを取ることをおすすめします。比較することで、適正価格やサービスの差が見えてきます。
2. 問い合わせ時に伝えるべき情報
見積もりを依頼する際は、以下の情報をできるだけ詳しく伝えるとスムーズです。
- 伐採したい木の種類（わかる範囲で）
- 木の本数と大まかな高さ
- 木の場所（庭・敷地の端・電線付近など）
- 周辺の状況（車両が入れるか、建物が近いかなど）
- 抜根や処分も希望するかどうか
※これらの情報が揃っていれば、写真だけでも概算見積もりを出してもらえるケースもあります。
3. 無料現地調査がある業者は安心
正確な費用を知りたい場合は、無料の現地調査を行ってくれる業者を選ぶのが安心です。実際に木の状態や周囲の安全確認をしたうえで、最適な作業方法と金額を提示してもらえるため、後から追加費用が発生するリスクを減らせます。
4. オンライン見積もりサイトの活用も便利
最近では、**「一括見積もりサイト」や「口コミ評価付きマッチングサービス」**を使えば、近隣の業者から簡単に見積もりを取ることができます。忙しい方や初めて依頼する方には、写真を送るだけで概算を出してくれるオンライン見積もりが好評です。
5. 見積もり内容は細かくチェックを
提示された見積書は、作業内容（伐採・抜根・処分など）が具体的に明記されているかどうかを確認しましょう。「一式」とだけ書かれているものは、後で追加料金が発生する可能性があるため注意が必要です。不明点があれば、遠慮せずに質問しましょう。
伐採に関する法律や条例について
木の伐採は私有地であっても自由にできると思われがちですが、実は地域によっては法律や条例による制限や届出の義務が定められている場合があります。知らずに伐採を進めてしまうと、思わぬトラブルや罰則に発展する可能性もあるため、事前の確認がとても重要です。
1. 自治体ごとの「保護樹木制度」に注意
多くの自治体では、特定の樹木に対して「保存樹木」や「保護樹林」としての指定を行っています。たとえば、高さや幹回りが一定以上の木は「保護樹木」に指定されていることがあり、伐採には事前の届け出や許可が必要です。
こうした制度は、都市の緑を守るために設けられており、伐採を行う場合は自治体（市役所や区役所など）の緑化担当部署へ事前相談することが求められます。
2. 都市計画法や景観条例に基づく制限
都市計画区域内では、景観の維持を目的とした「景観条例」や「まちづくり条例」が適用されていることがあります。特に歴史的地区や自然景観を保全するエリアでは、一定以上の木を伐採する際に届出や制限が設けられているケースがあるため注意が必要です。
3. 共有地や隣接地の木は勝手に伐採できない
隣家や道路にまたがって伸びた枝や根についても、所有権が絡む場合は勝手に切ることはできません。民法では、越境した枝は所有者の許可がなければ伐採できないとされています。トラブルを防ぐためにも、事前に隣地の所有者と話し合いを行い、書面などで合意を取ると安心です。
4. 私有地の木でも通報されることがある？
見た目には私有地の木でも、大きく成長して電線に触れそうだったり、通行人に危険が及びそうな場合、近隣から自治体に通報が入ることがあります。その結果、伐採や剪定を求められるケースもあります。定期的な手入れや、安全性の確保は所有者の責任として求められます。
伐採後の処理方法
伐採作業が終わると、「切り倒した木をどう処理するか」が次のステップになります。伐採後に残る幹・枝・葉・切り株は意外とボリュームがあり、そのままにしておくと景観を損なうだけでなく、害虫の発生源になる可能性も。ここでは、伐採後の主な処理方法と、それぞれの特徴や注意点を紹介します。
1. 木材・枝葉の処分方法
伐採後に出た木材や枝葉は、以下のような方法で処分されるのが一般的です。
- 自治体の粗大ごみや可燃ごみとして出す
自治体によっては、一定のサイズ以下にカットすれば、ごみ袋に入れて出せる場合があります。ただし、大量に出る場合は回収対象外となることもあるため、事前に自治体のルールを確認しましょう。 - 業者による回収・処分
多くの伐採業者は、伐採とセットで木くずの回収・処分を行ってくれます。トラックで運搬し、産業廃棄物処理業者へ引き渡すのが一般的。費用は発生しますが、量が多い場合や運搬が困難な場合には安心な方法です。 - 薪やDIY素材として活用
乾燥させれば、薪ストーブやキャンプ用の薪として利用することも可能です。また、DIYが好きな方なら、テーブルや棚の素材として活用するケースもあります。ただし、害虫が付いている可能性があるため、保管や乾燥処理には注意が必要です。
2. 切り株（根）の処理方法
伐採後に地面に残る切り株についても、以下の選択肢があります。
- 抜根作業を行う
重機や手作業で根ごと掘り起こす方法です。完全に木を除去したい場合や、今後別の用途で土地を使いたいときに適しています。伐採費用とは別に抜根費用がかかることが多いので、事前に確認しておきましょう。 - 切り株を残して防腐処理をする
切り株をあえて残し、ガーデンベンチやオブジェとして活用する方法もあります。その際は、腐食や害虫を防ぐための薬剤処理を行うと安心です。
3. 処理費用の目安
処分にかかる費用は、木の本数や大きさ、処理方法によって異なりますが、目安としては以下のようになります。
- 小さな木1本の処分：約5,000円〜10,000円
- 大木の抜根を含む処分：20,000円以上になることも
伐採時の見積もりで「処分費が含まれているか」を必ず確認しておきましょう。
伐採作業は、木を切るだけで終わりではありません。伐採後の処理までしっかりと計画しておくことで、手間や費用を抑えつつ、トラブルを防ぐことができます。処分まで含めた「トータルサービス」に対応している業者を選ぶのも、スムーズな伐採のポイントです。
伐採のよくある質問とその回答
木の伐採を検討している方からよく寄せられる疑問をまとめました。初めて業者に依頼する方でも不安を解消できるよう、分かりやすく回答しています。
Q1. 伐採費用はどれくらいかかりますか？
A. 一般的には木の高さや本数、作業場所の状況によって大きく変動しますが、目安としては高さ3〜5m程度の中木で1本あたり15,000円〜30,000円前後が相場です。高所作業や抜根、廃材処理が必要な場合は別途費用がかかることもあります。正確な金額は現地調査による見積もりで把握できます。
Q2. 伐採と一緒に根まで抜いてもらえますか？
A. はい、多くの業者で**「抜根作業」**にも対応しています。ただし、伐採費用とは別料金になることが多いため、見積もり時に明示してもらうのが安心です。庭を整地する、建物を建てるなどの予定がある場合は、抜根も一緒に依頼することをおすすめします。
Q3. 木の処分はどうなりますか？
A. 切り倒した木や枝葉は、業者が産業廃棄物として回収・処分するのが一般的です。処分費が伐採料金に含まれている場合もありますが、業者によっては別途費用がかかることもあるため、契約前に確認しておきましょう。
Q4. 自分で切るのと業者に依頼するのはどちらがいいですか？
A. 小さな庭木であれば自分で切ることも可能ですが、5m以上の高木や、建物・電線の近くにある木は専門業者に任せた方が安全です。伐倒方向の調整や事故防止には、専用機材と経験が必要です。無理をして作業すると、ケガや近隣への被害につながる恐れもあります。
Q5. 伐採に許可や届け出は必要ですか？
A. 自宅の敷地内での伐採であっても、地域によっては条例により事前の届け出が必要な場合があります。特に「保護樹木」や「景観条例」に指定されている木は、勝手に伐採できません。自治体のホームページや役所の緑化担当課に確認することをおすすめします。
Q6. 雨の日でも作業してもらえますか？
A. 軽い雨であれば作業を行うこともありますが、強風や大雨など安全が確保できない天候の場合は、延期になるケースが一般的です。作業予定日前後の天気予報もチェックしておくと安心です。
季節ごとの伐採の必要性
木の伐採には「いつでもできる」というイメージがありますが、実際には季節によって適したタイミングや目的が異なります。木の種類や成長サイクル、害虫の活動状況などを考慮すると、季節に合わせた伐採が樹木や周辺環境への負担を減らすうえでも重要です。ここでは、春夏秋冬それぞれの伐採の目的と注意点をご紹介します。
春（3月～5月）：剪定・間引きが中心
春は多くの樹木が新芽を出し、成長を始める時期です。この時期は伐採というより枝の間引きや剪定が推奨されます。風通しや日当たりをよくすることで、病害虫の発生を防ぎ、木の健康を保つ効果があります。ただし、新芽を切りすぎると成長に影響が出ることもあるため、慎重な作業が求められます。
夏（6月～8月）：樹木の状態を見極めた判断が必要
夏は木の成長がピークを迎える季節ですが、強剪定や伐採はあまり適していません。葉が多く、水分の移動が活発な時期のため、伐採後のダメージが大きくなりやすいからです。とはいえ、台風や落雷による倒木リスクがある木などは、早めに伐採や対策を講じる必要があります。この時期の伐採は、状況に応じた判断が重要です。
秋（9月～11月）：伐採のベストシーズン
秋は気温が安定し、樹木の活動が落ち着くため、伐採に最も適した季節とされています。葉が落ち始めて樹形が見えやすくなり、作業効率もアップします。また、根や幹への負担も少なく、病気や枯れのリスクも抑えられる時期です。庭木の整理や大規模な伐採を検討しているなら、秋の実施がおすすめです。
冬（12月～2月）：高木・老木の伐採に向いている
冬は多くの落葉樹が休眠期に入り、樹液の流れが止まるため、木にとって伐採の負担が最も少ない時期です。葉が落ちているため視界が開けており、高所作業の安全性も高まります。特に大きな木や古い木を処分したい場合は、冬が最適なタイミングと言えるでしょう。年末年始を前に庭を整えたい方にも向いています。
まとめ：相場費用の業者に依頼して伐採をスムーズに終わらせよう
庭木の伐採費用は、木の高さや太さ、作業の難易度などによって異なります。複数の業者から見積もりを取ることや、伐採時期を選ぶ、さらには自分でできる部分の作業を行うことで、費用を抑えることが可能です。また、伐採後の木材処分を自分で行うことも、コスト削減につながります。
伐採を検討している方は、ぜひこれらのコツを参考にし、適正価格で信頼できる業者に依頼することで、スムーズに作業を進めましょう。最終的に、適切な選択をすることで、安心して庭木の伐採を終えることができますよ。
本記事が、伐採の費用が分からず悩むあなたの役に立てば幸いです。
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