「ふようひん」という言葉を変換しようとすると、「不用品」「不要品」という2種類の漢字が出てきます。実は2つの漢字は一緒のようで一緒ではありません。大きな違いがあるんです。
先に結論を書いてしまいますが、不用品は「役に立たないモノ、モノとして使用できないモノ」、不要品は「必要としなくなったモノ、使わなくなったモノ」です。意味の違う用途で使うので、使い分けを知らないと「思わぬトラブル」を招くことがあるので注意しましょう。
そこで今回の記事では、もう少し突っ込んだ2つの漢字の違いから、どういった状況で困ってしまうのか?という素朴な疑問から、具体的に処分方法の違いまでを紹介します。
意味を知るだけで気持ち的にスッキリしますし、適切な処分方法から処分先までわかるようになります。ぜひ最後までお読みください。
1 用・要それぞれの意味と具体的なモノ
これら2つの字の意味をグーグルで調べました。
「不用品」の意味と具体的なモノの例
よう
〖用〗 ヨウ・もちいる
1.
つかう。働かせる。役立てる。もちいる。 「愛用・活用・援用・起用・通用・適用・使用・採用・任用・挙用・徴用・運用・濫用・応用・利用・服用・悪用・用心・用例・用法・用途・用意」
2.
《名・造》役に立つ。はたらきがある。はたらき。「用にたつ」
不用品の「用」という字は、「もちいる」という意味になるので、「役に立たないモノ、モノとして使用できないモノ」となります。簡単に書くと「誰も使えないと認識できるもの」ですね。
代表的な例で言えば、「完全に壊れているモノ」。これは「不用品」の部類です。基本的に壊れているモノなので有料での処分品となることが多いモノです。
「不要品」の意味と具体的なモノの例
かなめ
【要】
1.
束ねた扇の骨の根もとを貫いてはめ、開閉をつかさどるもの。
2.
最も大切な部分。要点。 「ここが肝心―の所だ」よう
〖要〗 (要) ヨウ(エウ)・いる・かなめ
1.
「腰」と同じ。物事のしめくくりとなる大切な部分。かなめ。 「要所・要衝・要点・要目・要素・要訣(ようけつ)・要職・切要・重要・枢要・肝要・主要・緊要・法要」
2.
《名・造》物事をしめくくる。大事な点をとる。「要を得る」
不要品の「要」という字は、「かなめ・大切な部分」という意味になるので、「必要としなくなったモノ、使わなくなったモノ」となります。簡単に書くと「いらなくなったけど、まだ使えるモノ」ですね。
例えるとかなりありますが、買い替えるけどまだまだ現役の家電製品や家具などです。その他にもリサイクル品として活用できるものはすべて「不要品」という部類に入ります。無料で引き取ってもらえたり、買い取ってもらえる可能性が高いモノでもあります。
2 こんな時に困る!具体的な2つの事例
(1)サイトやチラシに書いていることを勘違いしてしまう
サイトやチラシに「不要品買取ります!」と書いている場合、厳密に言えば「必要としなくなったモノ、使わなくなったモノを買い取りますよ!」という意味です。
不要品を買取ると書いているで、「不用品」を買取りしてもらえません。なのに「壊れているけど、まぁ持っていったらなんとかなるでしょ!」と思い違いのことをしてしまうと、時間も労力も無駄になってしまいます。
(2)意味の違いから言い負かされてしまう
軽トラックが近所で「ふようひんの無料引き取り、買取りいたします〜。」と宣伝しているのを見たことがあるかもしれません。そのトラックには不要品・不用品どちらの字が書いていますか?
意味がわからない状態でいるといい感じに言いくるめられます。
「不要品」と書いているのに「いやぁ、これは有料処分ですわ!」と言われても「ですよね」と納得するしかありません
ですが、しっかり意味を理解していれば、「不要品」と書いているのに「壊れているんで有料処分ですわ!」と言われても「不用品って書いてるじゃん!」と言い負かすことができます。
3 不用品・不要品それぞれの具体的な処分方法
不用品の処分は有料処分が多い
不用品は「役に立たないモノ、モノとして使用できないモノ」なので、よっぽどそのものに価値がない限りは有料処分です。
安く処分したいなら「行政処分」、時間が限られていたり、面倒だなと感じたら不用品回収業者に回収してもらいましょう。まれに回収してくれるかもしれませんが、リサイクルショップでは相手にすらしてもらえないケースが多いです。
不要品の処分は無料・買取りが多い
不要品は「必要としなくなったモノ、使わなくなったモノ」なので、無料や買取りをしてくれる可能性が高いです。
まずはリサイクルショップに相談したり、高く売りたいならヤフオクやメルカリなどもオススメ。どうしても無料回収や買取りが困難な場合は不用品回収業者に相談しましょう。
「片付け屋に頼める内容と料金相場とは?業者選びのポイントも解説!」では業者選びのポイントから、実際に回収してもらう時の料金相場までのすべてを紹介しています。合わせておよみください。
まとめ
不用品と不要品。似ているようで全くことなる2つの単語ですが、ちょっと知っているだけで余計なトラブルを回避したり、最適な処分方法まで見つけられるようになります。
とはいえ、業者自体がこの2つの言葉を理解していないことが多いのもあり、実際は曖昧なことが多いです。
あなたが知っているだけでもオトクな情報ですので、万が一の時にはこの記事を思い出してみてくださいね。
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