ガスコンロの処分方法にお困りではありませんか?
この記事では、ガスコンロを処分する6つの方法と、処分にかかる費用相場までを解説していきます。
ガスコンロを取りつける際はガス会社に立ち会ってもらったけれど、処分する際はどうしたら良いか、処分方法がわからず悩むこともあると思います。
ガスコンロには据え置き型のテーブルコンロ(ガステーブル・テーブル台)と、キッチンと一体化したビルトインタイプがあります。
ビルトインタイプの場合、取り外しにはガスの資格が必要なため、専門業者に依頼を行わなくてはなりません。
テーブルタイプのコンロは自身で処分を行うことができますが、その方法は自治体のゴミに出す以外にもいくつかあります。
ガスコンロ処分に費用をかけたくない、逆にお金がかかっても急ぎで処分したいなど、さまざまな状況があるかと思います。
この記事では、ガスコンロの処分方法6つを紹介しながら、そのメリット・デメリットを明らかにしていきます。
さらに不用品回収業者に依頼するべき場合はどんな時か、依頼を行う際のポイントなどについても解説していきます。
最後まで読んでいただければ、ご自身に合った処分方法が選択できると思います。ぜひ活用してみて下さい。
1 ガスコンロの処分費用を比較
ガスコンロを処分する場合の費用について解説していきます。ガスコンロの処分方法別にかかる費用を表にまとめました。
粗大ゴミとして処分 | 平均393円(税込) |
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家電量販店等で引取り | 平均876円(税込) 別途運搬料金がかかる場合あり |
不用品回収業者で引取り | 平均4,692円(税込) |
※公開された8つの自治体、6社の家電量販店、8社の不用品回収業者から平均を算出(独自調べ)。
2 ガスコンロの処分方法6選
ガスコンロを処分する方法について解説していきます。
1.粗大ゴミとして処分
ガスコンロは粗大ゴミとして自治体で処分することができます。一般的な手順は下記の通りです。
- 電話や自治体のサイトで回収を申し込む。
- コンビニエンスストア等で粗大ゴミ処理券を購入する。
- ガスコンロに処理券を貼付し、指定された日・場所に運び出す。
粗大ゴミの回収料金は自治体によって異なり、おおむね300円~500円程度に設定されている自治体が一般的です。
例として名古屋市では500円で回収しています。
参考:https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000067275.html
ガスコンロを粗大ゴミとして処分する方法は、比較的費用のかからない方法です。
自治体によっては、処分場へ持ち込めば無料で引き取りしてくれる場合もあります。
ただし、回収までに長ければ2~3週間かかる場合もあり、急ぎで処分したい場合は別の方法を選択した方がよいでしょう。
参考:https://www.city.chiba.jp/kankyo/junkan/shushugyomu/sodaigomi.html
実際にガスコンロの処分場持ち込みに筆者がトライしてみました。以下がその体験記です!
スマホで中国地方のある都市のホームページにアクセスしました。ですが、どのページに粗大ゴミの申し込みページがあるのかわからず苦戦…。
結局「〇〇市 粗大ごみ」と検索しなおし、出てきたページからようやく粗大ゴミの予約ページにたどり着けました。
メールアドレスを入力し、届いたメールの中にあるURLをクリックして開いたページから個人情報を入力。ここは簡単です。
続いて品目選択。「ガスコンロ」と検索したところ「調理台」が候補にあがってきてしまい、処分できる品目としてガスコンロがないのかと焦りましたが、詳細説明を読んだところ「ガスコンロを含む」とあり、胸をなでおろしました。
そして実際に処分する日程をカレンダーから選択するページにたどり着いたのですが、ここで驚きました。
捨てられる日が予約から平日なら2週間後、土日なら8週間後だったんです!
コロナ禍で断捨離をする人が多いのかな…そういえばお引っ越しシーズンでもあるな…といろいろなことが頭をよぎりましたが、あまりにも先になるので困ってしまいました。8週間先の自分の予定なんて、自分でもまだわからないので、申し込みようがないのです。
ここまでで、時間にして15分かかりました。
本当にこのまま予定を決めて処分をしていいものか…と悩み、ガスコンロの前に立ってみたのですが、掃除をさぼっていたこともあって油汚れが…。一度掃除してからでないと、服や手が汚れてしまいそうでした。ガスということもあり、取り外し作業にも少し不安が芽生えてきます。
説明書を見ると約7.5㎏とありますが、重そうですし、我が家は階段を使って運び下さなければならないので持ち出せるか自信がなくなってきました。
自治体で処分できれば0円で捨てられる品目なので料金的な魅力はありますが、あまりに作業の手間がかかりそうだし、処分できるのはずいぶん先になりそうです。
2.買い替え時に引取り依頼
ガスコンロを買い替えに伴って処分したいのであれば、新しい製品を購入する電器店や家電量販店などに引取りを依頼する方法がおすすめです。
販売店によってはガスコンロを購入する際に古い製品を1台引取ってくれるサービスを行っていることがあります。
ただし全ての販売店で行われているわけではないので、買い替えの際はこうしたサービスのある販売店を上手に選ぶようにしましょう。
3.引越し業者に引取り依頼
引越しに伴ってガスコンロを処分したい場合に、引越し業者の回収サービスを利用できる場合があります。
中には買取りサービスを行っている業者もあり、ガスコンロが新しく状態の良い物であれば買い値がつく可能性もあります。
ただし業者によっては、引き取りサービスを行っていない場合もありますので事前に確認しましょう。
4.リサイクルショップで売却
通常は費用のかかるガスコンロの処分ですが、リサイクルショップで売却する方法では逆に、うまくいけば収入を得ることができます。
ただし、そもそも汚れのつきやすいガスコンロは再販売することが難しく、それほど期待は持たない方がよいでしょう。
実際に大手リサイクルショップに確認したところ、「対象になるのは製造5年以内、持ち込みは動作確認ができないので新品以外は買取り不可、出張査定であれば動作確認ができ状態がよければ買取りできる可能性があるが、ガスコンロは難しいケースが多いため買取り実績はあまりなく、昨年は1件くらいしか引き取りしなかった」との回答でした。
5.オークション、フリマ等で売却
ガスコンロをネットオークションやフリマアプリで売却する方法は、欲しい人に直接販売できるため、うまくすれば最も高値が期待できる方法です。
ただしリサイクルショップでの販売同様、コンロの状態が良いことが前提となります。
梱包の手間・費用、送料も考慮する必要があり、買い手が見つかるまでの期間がコントロールできないのもデメリットといえるでしょう。
6.不用品回収業者に引き取り依頼
不用品回収業者に引き取りを依頼するという方法もあります。
料金は粗大ゴミとして排出するよりは高くなりやすいですが、他にも処分したいものがある場合や急ぎでガスコンロを処分したい場合にはおすすめの方法です。
メリットとしては回収日を待つ必要がないこと、取り外しなどの作業も行ってくれること、搬出も行ってくれるので手間がかからないことが挙げられます。
3 ガスコンロの取り外し方
ガスコンロ(ガステーブル)の取り外し方を紹介していきます。
作業を始める前にガス漏れにならないよう、換気扇を回しておきましょう。
- 元栓を閉めるホースをガス栓から取り外す。
- ホースのストッパーを外す。
- ホースをガス栓から抜く。
ホースはしばしば経年によって圧着され、なかなか抜けないことがあります。
そのような場合、ホースの先端にカッターやハサミでタテに軽く切れ目を入れると、引き抜きやすくなります。
その場合はケガ防止のため、軍手などをして作業すると安心です。
ガスコンロを処分する際には内部の電池も忘れずに抜いておきましょう。
このような作業に不安がある人は、回収業者に取り外しを依頼するのも手段の一つです。
4 ガスコンロを高く売るコツ
リサイクルショップ等に持ち込む場合、少しでも高く売る方法を紹介します。
買い取りのプラスになるポイントは次のようなものです。
- 汚れが少なくコンディションが良い
- 新しい(特に製造3年以内)
- トレー等の付属パーツが不足なく揃っている
- 取扱説明書がある
- 人気メーカー製(パロマ・リンナイ・ノーリツ・ハーマン)
これらの条件が一つでも多く揃っているほど、高く買い取ってもらえる傾向にあります。
ガスコンロの掃除方法
ガスコンロを少しでも高く買い取ってもらうためには、状態がきれいであることは必須条件です。
売りたいと考えているのであれば、必ず掃除を行いましょう。
ガスコンロの主な汚れは油汚れや焦げつきです。
中性洗剤をつけたスポンジで全体を擦るのも良いですが、汚れがひどい場合は重曹を溶かした水をスポンジに浸けて擦ると効果的に油汚れが落とせます。
五徳は取り外し、重曹水に1時間以上つけ置きした後、歯ブラシで汚れを落としましょう。
5 ガスコンロ処分の目安
ガスコンロを処分するかどうかの判断はどうしたらよいでしょうか。この章では、ガスコンロを処分するべきチェックポイントについて解説していきます。
ガスコンロの寿命
ガスコンロの寿命は一般的に10年といわれています。
これはガスコンロの安全上支障なく使用できる「設計上の標準使用期間」が10年間に定められているためです。(大手4社メーカーのホームページより確認しています)
劣化のサインとして、下記のようなものがあります。
- 赤い炎が出る
- 時々ガス臭くなる
- 火がつきにくいことがある
- 炎がまばらになっている
- 火力が安定しない・調節がうまくできない
- 火が途中で消えることがある
経年劣化により想定される危険には下記のようなものがあります。
- 機器・配管からのガス漏れによる火災
- 燃焼初期の異常着火
- 不完全燃焼によるCO中毒
劣化したガスコンロを使い続けることは想像以上に危険性があります。
もしお使いのガスコンロがチェックリストに当てはまるようであれば、早めの買い替えを行うのが安心です。
2008年以前のガスコンロは危険
従来より、家庭用コンロによる火災の多くは「調理油の過熱」が原因だと考えられてきました。
そのため2008年10月に「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」及び「ガス事業法」により、ガスコンロに安全装置の搭載が義務づけられました。
参考:経済産業省 ガス事業法より https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/gasji/act_history.html
現在販売されているガスコンロには全て「調理油過熱防止装置」と 「立ち消え安全装置」が搭載されています。
逆に、これ以前に製造されたガスコンロには安全装置がついていないものがあります。
手軽に確認するには、ガスコンロのバーナー部分を見ることです。
バーナーの中心に、鍋底温度を感知する「Siセンサー」がついていない場合は、2008年以前の安全装置のないガスコンロです。
また、基準を満たしたガスコンロには「PSLPGマーク」がつけられています。
お使いのガスコンロが安全装置のないものであれば、早めの買い替えをおすすめします。
6 ガスコンロ処分を不用品回収業者に依頼
この章では、ガスコンロの処分を不用品回収業者に依頼する場合のポイントについて解説していきます。
こんな時は業者に依頼しよう
不用品回収業者に依頼するのがおすすめなのは次のような場合です。
- 急ぎで処分したい
- 処分できる日時が限られている
- 運び出しが困難・面倒
- 他にも処分したいものがある
不用品回収業者のメリットは、こちらの都合に合わせて柔軟な対応が可能なことです。
とにかく急いでいる場合やスケジュールに余裕がない場合、日時や場所の制約がなく相談可能です。
他のものとまとめて一気に片づけを行いたいなど、自宅まで回収に来てくれ運搬も頼めるのも便利な点です。
都合に合わせて融通が利きやすい反面、他の処分方法と比べて料金は高くなってしまうので、他にも処分したいものがあればまとめて依頼したほうがよりお得になるといえます。
7 業者選びのポイント
不用品回収業者を選択するポイントについて解説していきます。
1 必要な許可を取得している
家庭ゴミを収集するためには「一般廃棄物処理業許可」が必要です。
この許可がない業者は無許可営業を行っていることになります。最悪の場合不法投棄を行っている可能性もあり、優良業者とは言えません。
ホームページなどで許可番号が記載されているかどうか確認しておくとよいでしょう。
買取を行う業者の場合は「古物営業許可」の取得が必要です。
さらに、万が一の事故に備えた「賠償責任保険」に加入している業者であれば、さらに安心です。
2 納得できる見積り・相場費用の業者
不用品回収業者に依頼する際には、まずは見積り無料の業者を複数ピックアップし依頼を行います。
見積りが手元に来たら、内容が明確であるか確認し、疑問があれば必ず確認を取りましょう。
相場費用に対して高すぎる業者を避けることはもちろん、安すぎる業者にも注意です。
回収には車両のガソリン費、運搬における人件費、廃棄費用などがかかるため、飛び抜けて安いということはありません。
安すぎる料金は、後から上乗せがあることもあり得るため注意です。
3 実績、事例が公開されている
実績が豊富な業者や、実際の回収事例を公開している業者は透明性が高く信頼できます。
口コミなども参考にして、見積依頼する業者を絞りこむとよいでしょう。
4 スタッフの対応
見積りまでのやりとりの中で、スタッフの対応を見ておくこともポイントです。
気持ちの良い利用をするだけでなく、無用なトラブルを避けるためにも、応対に不信感を感じられる業者は避けた方が賢明です。
まとめ
ガスコンロの処分方法を紹介しました。
お金をかけずに処分したい方は、まずは買取りが可能かどうか検討してみましょう。
急ぎで処分したい場合や他にも処分したいものがある場合は、本記事を参考に、不用品回収業者への依頼も検討してみてください。
本記事がお役に立てれば幸いです。
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