ゴミ屋敷片付け料金を実例で公開!料金を安くおさえる3つの方法

ゴミ屋敷片付け料金を実例で公開!料金を安くおさえる3つの方法
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高く積み上げられた弁当ガラに新聞紙。ツーンと鼻を刺す嫌な臭い。あなたも今まさに、そんな『ゴミ屋敷』化してしまった家の片付けにあたって、「片付けるのにいくら必要なのか?」と悩んでいませんか?

ゴミ屋敷化してしまった料金は「3つの要素」で決まります。そこで今回は料金の決定方法からゴミ屋敷の片付けにかかる料金を実例の写真と料金をすべて写真付きで公開します。

最後まで読んでいただければ、ゴミ屋敷の片付け料金に関する知識が今は全くない人でも、片付けを進める上で、金銭面のプランを立てられると同時に、良い業者に依頼する方法も身に付きます。

悩みの種だった大量のゴミを、すっきり全て片付けることができるので、新しい生活の第一歩を踏み出すことができますよ。

目次

1 ゴミ屋敷の片付け料金はゴミの内容・人件費・清掃の3つで決まる

ゴミ屋敷の片付け料金はゴミの内容・人件費・清掃の3つで決まる

(1)ゴミの内容

一般廃棄物として処分できるゴミは安いが、産業廃棄物として扱われる場合は、処分代が高くなり、その差は5倍もあります。

一般廃棄物 仕分けされていて、そのまま出せる状態のゴミ 一般廃棄物処理代例:8円 / kg
産業廃棄物 混載ゴミとも呼ばれ、可燃物、不燃物、資源化ゴミなどが一つにごちゃ混ぜになっている状態のゴミ 産業廃棄物処理代例:40円 / kg

例えば、2tトラック3台分(2000kg×3)のゴミを回収してもらう場合、次のようになります。

仕分けした一般廃棄物の場合:6,000kg×8円/kg=約48,000円
混載したままの産業廃棄物の場合:6,000kg×40円/kg=約240,000円

その他に料金が高額になるもの リサイクル家電、庭石、金庫、仏壇、エレクトーンや大型楽器
対応可否が業者に寄って異なり回収対象であっても高額となるもの 食品、生ごみ、土、木、中身の入ったスプレー缶

(2)人件費

人件費が上がるケース
仕分け作業の有無 ゴミの量が多く、必要なものと不要なものとを仕分ける作業から必要な場合、作業人数・作業時間が増える
作業時間 作業スタッフの拘束時間が延びるほど、一人当たりの人件費が高くなる
スタッフの増員 2日かかる作業に対し、依頼者都合など緊急度・必要性に合わせて作業員を増員すると人数が増えるぶん人件費があがる

(3)清掃費

清掃不要 持ち家で、片付けた後は家を解体する、といった場合は清掃の必要がなく、清掃費はかからない
簡易清掃 簡単に掃いたり拭いたりするだけの清掃
ハウスクリーニング 特殊な溶剤を使って、壁や床についたシミや汚れ、臭いを落とす専門性の高い清掃
特殊清掃 孤独死現場や自殺現場での、ご遺体の腐敗や体液、血液によるシミや汚れ、臭いを落とすための特殊な清掃

※清掃費用の高さ:簡易清掃<ハウスクリーニング<特殊清掃

2 片付け業者に頼んだ場合の料金相場と事例

料金相場と事例

ゴミ屋敷の片付けは、費用が高額になりがちです。

「一軒家のゴミ屋敷片付けはマンションの汚部屋片付けより高くなる」というイメージを持つ方も多いですが、それは違います。

そもそも、ゴミ屋敷に相場はないといってしまっても過言ではありません。どんなゴミがあるのか?どういった要望を片付けに求めるのか?一口にゴミ屋敷といっても、それを作り上げるゴミの内容や片付けるに至ったシチュエーションは人によって千差万別ですから、同じ広さの部屋でも、同じゴミの物量でも、現場ごとに、料金は異なるのです。

ただし、高くなりやすいケースと安く終わるケースには、傾向があります。

同じ物量・部屋数でも料金が高くなるケース
  • 室内の衛生状態が悪くスタッフへの健康被害が危惧されるニオイやホコリ、残飯やペットの糞尿がある部屋
  • エレベーターがなく階段からの搬出になる
  • ハウスクリーニングが必要
同じ物量・部屋数でも料金が安くなるケース
  • すでに袋詰めしてある
  • 生ごみは一切ない
  • 清掃が不要

それでは、実際に片付け110番で行ったゴミ屋敷片付けの現場とその写真、そして料金について紹介します!

事例1 1R 27,000円

1Rの事例

総額 約27,000円
ゴミの内容と物量 例:段ボール、空のペットボトル、弁当ガラ、お菓子の袋、紙ごみ、空き缶
軽トラック1台分程度
作業人数 1名
作業時間 約2時間
作業内容
  • 散らかったゴミの袋詰め及び搬出

事例2 1R 76,800円

1Rの事例

総額 約76,800円
ゴミの内容と物量 例:段ボール、空のペットボトル、弁当ガラ、お菓子の袋、紙ごみ、空き缶
2tトラック満載量
作業人数 2名
作業時間 約5時間
作業内容
  • 必要品と不用品との仕分け作業
  • 不要ゴミの袋詰め及び搬出

事例3 1R 100,000円

1Rの事例

総額 約100,000円
(内、衛生作業費用:1名あたり30,000円×2名)
ゴミの内容と物量 例:空のペットボトル、弁当ガラ、お菓子の袋、紙ごみ、空き缶、生ごみ
軽トラックに積んで高さ1.5m程の物量
作業人数 2名
作業時間 約5~6時間
作業内容
  • 散らかったゴミの袋詰め作業
  • 必要品と不用品との仕分け作業
  • 作業後の簡易清掃

事例4 1R 162,000円

1Rの事例

総額 約162,000円
(内、ハウスクリーニング費用:約60,000円)
ゴミの内容と物量 例:空き缶、煙草の吸殻、段ボール、袋に入った生活ゴミ、空のペットボトル、弁当ガラ、お菓子の袋、紙ごみ
2tトラック1台分と軽トラック1台分程度
作業人数 2名
作業時間 ゴミ片付け約5時間、クリーニング約3時間
作業内容
  • 散らかったゴミの袋詰め作業
  • ゴミの搬出作業
  • お部屋全体の煙草のヤニ汚れへのハウスクリーニング

事例5 2DK 225,000円

2DKの事例

総額 約225,000円
(内、ハウスクリーニング費用:約20,000円)
ゴミの内容と物量 例:空のペットボトル、弁当ガラ、お菓子の袋、紙ごみ、空き缶、生ごみ、衣類、雑誌、段ボール
2tトラック2台分程度
作業人数 3人
作業時間 約6時間
作業内容
  • 散らかったゴミの袋詰め作業
  • ゴミの搬出作業
  • ハウスクリーニング

事例6 2LDK 216,000円

2LDKの事例

総額 約216,000円
ゴミの内容と物量 例:空のペットボトル、弁当ガラ、お菓子の袋、紙ごみ、空き缶、生ごみ、衣類、布類、故障小型家電
2tトラック1台半分
作業人数 6名
作業時間 約6時間
作業内容
  • 散らかったゴミの袋詰め作業
  • ゴミの搬出作業
  • 作業後の簡易清掃

事例7 一軒家(平屋) 334,000円

一軒家(平屋)の事例

総額 約334,000円
ゴミの内容と物量 例:空のペットボトル、弁当ガラ、お菓子の袋、書類、空き缶、生ごみ、衣類、布類、小型家電、不要家具、段ボール
2tトラック4台分
作業人数 4名
作業時間 約2日間
作業内容
  • 散らかったゴミの袋詰め作業
  • 不用品及びゴミの搬出作業
  • 作業後の簡易清掃

事例8 孤独死現場 540,000円

孤独死現場の事例

総額 約540,000円
(内、特殊清掃費用180,000円)
ゴミの内容と物量 例:空のペットボトル、弁当ガラ、お菓子の袋、書類、空き缶、生ごみ、衣類、布類、小型家電、不要家具、段ボール
2tトラック1台半分
作業人数 5~6名
作業時間 約3日間
作業内容
  • 感染症予防・汚染物除去及び消毒消臭のための特殊清掃
  • 家財一式及びゴミの片付け・搬出

事例9 一軒家 864,000円

一軒家の事例

総額 約864,000円
ゴミの内容と物量 例:空のペットボトル、弁当ガラ、お菓子の袋、書類、空き缶、生ごみ、衣類、布類、小型家電、不要家具、段ボール
2tトラック11台分
作業人数 6~8名
作業時間 約1週間
作業内容
  • 散らかったゴミの袋詰め作業
  • 不用品及びゴミの搬出作業
  • 作業後の簡易清掃

3 少しでも安く片付けるコツ3選

ゴミ屋敷を片付ける上で、安く終えるには、この3つの方法を実践するほかありませんので、是非取り組んでみて下さい。

(1)行政代執行を受ける前に片付ける

自分で業者を探して依頼していれば数十万円で済むところが、行政代執行が行われると、請求額が数百万円になることも珍しくありません。

実際に、2016年3月26日郡山市で行われた行政代執行では、管理者の男性に対して撤去費用約176万円が請求されました。

地方自治体が依頼者に注意喚起をしてもゴミ屋敷の掃除を行わない場合、行政が強制的に片付けを強行し、その費用を徴収することがあります。それを、『行政代執行』と言います。

※SankeiNews ゴミ屋敷迷惑条例で全国初の行政代執行(京都市右京区)YouTubeより(https://www.youtube.com/watch?v=D3rWkzRd6KU

支払いが滞ると、延滞金がどんどん加算され、さらに金額が上乗せされていきます。支払いを拒否した場合は、督促状(とくそくじょう)が届き、財産を差し押さえられてしまいます。自分で良心価格の業者を見つけて早めに片付けていかないと、高額な料金が法的な拘束力を持って強制的に請求されてしまいまうんですね。

(2)少しでも自分で作業しゴミ出しや袋詰めをしておく

ゴミ屋敷のゴミの内容の多くは、弁当ガラや紙ごみなど、毎週の地区のゴミ出しで出せるものが多い傾向にあります。少しでも予算を抑えたいなら、できる範囲でゴミを捨てていくことが一番です。

個人で片付ける場合でも業者に頼む場合でも、ゴミ屋敷の片付けの手順は次の通りです。

作業内容の概要

例えば、『床一面にゴミが散らかっている1ルーム』を片付けようと思ったときに、すべて丸投げしてしまえば4万円程はかかってしまいます。しかし、もし事前に自分で袋詰めだけでもできていれば、作業時間や作業員の短縮が可能になり、1万円前後安く片付けを終えられることができます。

業者に頼む前に少しでも片付けてみよう!と思ったら、次の3つのポイントを押さえて作業すると、効率よく、さらに後で業者に頼む時にもスムーズな作業ができますよ。

  • 人手とスケジュールを事前に確保しておく
  • ゴミ袋や軍手など事前に揃えて置く
  • 玄関から片付け始める

業者に頼む前の片付けポイント

自分達で袋詰めできたものは、最短の地区の収集日でゴミとして出し、絶対に溜め込まないようにしましょう!

(3)業者は相見積もりを取って決める

相見積もりを取ることで、相場価格設定の優良業者の中から、さらに『安く』片付けてくれる業者を見つけることができます。他社相みつがあることで、値段交渉がしやすくなりますし、他社との差別化として、割引や特典を案内してもらえる可能性もあります。

相見積もりを取った場合と、取らなかった場合のメリットを表にしてみましたのでご覧ください。

相見積もりを取った場合 相見積もりを取らなかった場合
適正価格(相場)が分かる 適正価格が分からない
業者ごとの作業プランが分かる 一社の作業プランしか分からない
業者ごとのメリット・デメリットが分かる 一社のメリットしか分からない

相見積もりは、『各社の強み・メリット・作業員の対応』など価格面以外の点についても比較検討することができます。

依頼する前にチェック!優良な業者のチェックシート

ゴミ屋敷に直面したら「早く片付けてすっきりしたい!」と思うかもしれません。しかし、タンスを1つ捨てるのとはわけが違い、実例で紹介した通り、ゴミ屋敷の片付けには非常に大きなお金が必要になります。

業者選びをないがしろにすると、『トラブル』に巻き込まれて法外な料金を請求される可能性もありますので、これから紹介するチェックシートを参考に『業者選び段階』『見積もり段階』で慎重に業者選びを行ってください。

<チェックポイント>
業者選び段階 ゴミ屋敷現場の作業実績はあるか
相場での価格設定か
現地での見積もりは無料か
一般廃棄物収集運搬の許可・認可は取得しているか
見積もり段階 詳細な調査が行われたか
見積もりの内訳はクリアか
追加料金0円の確約はあるか※
電話連絡はしっかり取れるか
スタッフの人柄や対応力は良いか

※特に、『追加料金0円の確約』は重要です。

消費者センターに寄せられる、悪質不用品回収業者によるトラブルの多くが、「見積もりは安かったのに最後に突然追加料金だといわれて上乗せされた」というケースだからです。これ以上追加料金はかからないのか、当日になって割増になったりしないのかをしっかり確認し、可能であれば書面に明記してもらうことが自分の身を守るために必要です。

まとめ

ゴミ屋敷の片付け費用は、『ゴミの内容』『人件費』『清掃費』によって決まります。片付けるには大きな金額が必要になってしまいますが、安く終える為のコツもあります。

『行政代執行を受ける前に片付ける』『少しでも自分で作業しゴミ出しや袋詰めをしておく』『業者は相見積もりを取って決める』ことで、費用を抑えた片付けを進めていくことができます。良質な業者をチェックシートでしっかりと見極め、業者と協力して、きれいな家を取り戻しましょう。

当記事を通して、あなたが無事にゴミ屋敷の片付けを終え、作業後の新生活を気持ちよく送れることができれば、幸いです。

ゴミ屋敷・汚部屋片付けサービスの詳細はコチラをご覧ください。

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