ゴミ屋敷を片付けたい人がおちいる業者選び3つのミスと最適な業者を見分ける方法

ゴミ屋敷を片付けたい人がおちいる業者選び3つのミスと最適な業者を見分ける方法
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どうしても片付けられない家族がいて、部屋の中は、モノとゴミが一緒になって散らばり、足の踏み場もないほど。その上、モノがどんどん増えてゴミ屋敷のようになってしまっている…。見るに見かねて、片付けようとすると「捨てないで!」怒るので、家族は手出しもできない。

そんな状況で真っ先に考えるのが「片付け業者さん選び」。初めて相談するんです…。という方にとってはとてもハードルが高いです。

ですが、良い片付け業者を探す際のポイントはたった3つしかありません。『安すぎる料金に気をつける』『不用品無料回収車に頼まない』『見積もりは3社にとどめておく』これだけ。

今回は『片付け業者を選ぶ際に、失敗しがちで気を付けるべき3つのポイント』、『片付けられない人のために家族ができること』を紹介します。紹介する3つのポイントに気をつければ、ゴミ屋敷を片付けてくれる業者を失敗しないで選べるようになります。

目次

1 ゴミ屋敷を片付けたい人が必ずおちいる業者選び3つのミス

ミス1:業者選びを「料金」で選んでいる

ゴミ屋敷の片付けを依頼する片付け業者選びは、『安さ』だけで選ぶと失敗します。

「格安料金で、ゴミ屋敷を片付けます!」と宣伝している片付け業者に依頼すると、片付け作業が中途半端で終わってしまったり、終わってみると高い料金を請求されたり、必要なものを処分されてしまったり、回収したゴミを不法投棄されていたりというトラブルに遭う危険があります。

どんなに安い料金設定で請け負っている業者でも、必ず必要な費用がかかります。人件費などの基本的な費用の他にも、回収したゴミを正しく処理するには、それなりの経費がかかるからです。

ですから、安すぎる料金を提示してくる業者は、『後で追加請求』などをすることで、赤字にならないようにしているのです。

※悪質な場合は『不法投棄』もあります。

悪徳業者との間で、実際にあったトラブルの中には、『高価な物を無断で持ち去った』『作業終了後に、見積額の4倍の料金を請求された』 というトラブルもあるので、トラブルに遭わないためにも、安すぎる業者には注意してください。

(1)料金より安心度で選ぶことが大事

ゴミ屋敷の片付け業者を選ぶ時には、料金よりも安心度で選ぶことが大切です。安い料金で受ける片付け業者は、見積りの際に『入念な下見』や『お客様の希望ヒアリング』などの様々な手間を省いて、費用を節約します。

現場を見ないで仕事を請け負ったり、依頼者の事情や希望など、大事なことを聞かないで作業をしてしまうことで、「聞いてない」「そんなはずではなかった」と言っては、追加の費用を加算したり、お客様とのトラブルになったりするのです。

極端な話、少々見積もりに費用がかかってでも、入念な下見や、お客様の希望を詳しくヒアリングしてくれるなど、作業前に時間をかけてくれる業者を探すことが重要です。

また、ゴミを捨てるだけではなく、ハウスクリーニングや、アフターフォローが充実している業者もあります。依頼者の立場に立って片付けをしてくれ、ゴミ屋敷に逆戻りしないようにフォローしてもらえるような、様々な希望を聞いてくれる業者を選ぶと安心ですね。

(2)相場以上に安い業者を選ばない方が良い

片付け業者選びは、相場以上に安い業者を選ばないようにしましょう。必要な経費に満たない料金設定で安さを売りにしている業者の場合、片付け作業に自信がないという理由があったり、仕事内容が雑だったり、片付けが終わった後に、高い料金を請求してくるということが多いからです。

片付け作業には、人件費、トラックの経費、ゴミ処理費用などがかかります。安く請け負っている業者に依頼すると、費用の関係上、途中で作業を終えてしまったり、被害者が不満足な状態で作業が終了したり、という不満が残る可能性があります。

相場がすぐに判断できる魔法の質問

ゴミの処分料金の相場を知るには、見積もりの時に「立米単価はいくらですか?」という、相場がすぐに判断できる魔法の質問をしましょう。

正確にゴミの処分料金の比較をする場合は、『立米単価』で見積もりをとると、正確で分かりやすくなるからです。片付け業者の料金表に、『軽トラ1台〇〇円』『1tトラック1台〇〇円』などと書かれていることがあります。

『トラック1台』という数え方だと、トラックに平積みなのか、山盛りなのかによって、ゴミの量が違ってくるため、「トラック1台」という表記ではゴミの量が曖昧で、処分費用も信用できません。(1立米とは、1立方メートルのこと。)

タテ×ヨコ×高さ、が各1mの体積に入るゴミの量の処分料金が、立米単価です。

片付け業者に支払う料金は、ゴミの処分料金の他に、トラック経費、作業員数×作業時間(人件費)、ハウスクリーニングや、リサイクル料金などのオプション料金など、内訳も比較しましょう。

ミス2:不要品の無料回収車に依頼する

無料回収車の運ちゃんは、営業フィーをもらって営業しています。『収集・運搬料金』などの『作業手数料』の他、処分料金がかかるものは、処分料金を請求されます。

ですから無料回収車は、決してすべて『無料』で回収してくれるのではなく、営業フィーを取ることで利益を出しています。作業手数料は料金設定が不明確で、納得できない場合も多く、納得いかないまま料金を支払ったという、不満も残りやすいのです。

ミス3:相見積もりは最大3社以上頼んでしまう

見積もりを取ることは、自分が住んでいる地域の料金相場を知るためにも必要なのですが、業者の見積もりは、3社以上に依頼すると失敗します。

見積もりが3社以上になると、覚えておくべき情報が多くなりすぎてしまいます。その結果「どの業者がいくらだったっけ?」と、記憶が混乱してしまうのです。

ゴミ屋敷の片付けを得意としている片付け業者の中から、「依頼してみようかな」と思える、信頼できそうな業者を3社選んで、見積もりを取りましょう。ハウスクリーニングなどのオプションメニューや、買い取りもしてくれるかなど、サービス内容を見比べて、あなたの要望を聞いてくれそうな業者に見積もりを取るといいですね。

料金や、スタッフの人の対応を見た上で、依頼する業者を決めれば、あなたの状況にぴったり合った業者を見つけることができます。

(1)予想以上に心理的負担が大きい

見積もりを取るということは、予想以上に心理的負担が大きいものです。実際見積もりを取る時は、業者に連絡を取ったり、家に来てもらって状況を見てもらうなどします。

しかし、たくさんの業者に見積もりを取りすぎると、何日も日数を要するので、業者への対応や見積もりの手間で、疲れてしまいます。「ゴミ屋敷を片付けたくない」と思っている家族にとっても、何度も業者が来ることがストレスとなって、疲れてしまいます。

ですから、心理的負担の面から考えても、見積もりは、3社にくらいにとどめておいた方が良いでしょう。

(2)3社を超えるとパニックになる

見積もりを取る業者の数が3社を超えると、パニックになってしまいます。

見積もりは、料金の他に、オプションサービスや、業者の特徴や印象など、多くのことを聞き、覚えておかなければなりません。3社以上に見積もりを取ると、それぞれの業者に関する情報を正しく記憶しておくのが難しくなり、頭がパニックになってしまうのです。

見積もりは無料でも、心理的コストは異常に高額です。ですから、3社見積もりを取った中から、最もサービス内容や料金に納得がいった業者を選ぶのが賢明です。

見積もりの前に、業者を決めるための判断基準とするチェックリストを作り、見積もり後はそのリストを見ながら、依頼する業者を決めるというのも、情報を上手く把握する1つの方法です。

例えば、次のようなチェックリストを作っておけば、情報を整理しやすくなり、パニックも失敗もなくなりますよ。ぜひご活用ください。

片付け業者チェックリスト

チェック項目 A社 B社 C社
ゴミ引取りの立米単価      
買い取りサービスはあるか?      
女性スタッフを頼めるか?      
ハウスクリーニング料金      
収納整理をしてくれるか?      
害虫駆除をしてくれるか?      
見積金額合計      

2 家族で支えあうことが大切

片付けられない人が家族にいる場合、家族が助けて支え合っていくことが、ゴミ屋敷にならない方法です。

人それぞれ、得意・不得意な分野があるように、整理整頓についても、得意・不得意があります。『管理できるモノの量』も、人によって違います。

また、毎日の生活が忙しかったり、体調がすぐれなかったりすると、片付けられるモノの量が少なくなります。

しかし、たとえ整理整頓が苦手であったり、事情により片付けられない場合であっても、手助けをしてもらったり、環境を工夫することによって、それなりに片付けられる生活を送ることができるようになります。そこで、家族に片付けられない人がいる場合、どんな手助けをすれば、モノを溜め込む生活を改善できるのか、ご紹介します。

ゴミ屋敷を片付け業者に片付けてもらった後、また再び、ゴミ屋敷にならないために、家族でサポートをして助け合いましょう。

(1)ゴミを捨てる習慣を身に着ける

まずは、ゴミを捨てる習慣をつけるだけでも、ずいぶん部屋を片付けやすくなります。

ゴミ屋敷になってしまった家では、ゴミとゴミでないモノが一緒になって混ざり、ゴチャゴチャになって散らばっている状態ですよね。ゴミとモノが混ざった状態から、ゴミをなくしてくためのポイントを紹介します。

ゴミ箱をたくさん置く、こまめに捨てる、ゴミを入れやすいゴミ箱を選ぶ、ゴミが部屋に溜まり始めたらサポートするなど、「あなたが今すぐでもできること」をしてあげてください。

(2)衣類の整理を手伝う

片付けられない人にとって、衣類の管理は大きな負担です。

「衣類の管理は大変だけれど、服を買うのは好きで買ってしまう」という習慣が、服が多くなりすぎて、ゴミ屋敷になってしまうことにつながります。

まずは定期的に、処分してもよい服を一緒に選んであげましょう。モノを捨てられない人は、なかなか一人では「服を捨てよう」という発想はもちません。一緒に服を整理する時に、「この服はデザインが古いから、もう着られないね」「この服は虫に喰われているよ」などとアドバイスしながら、服を処分する決心を促します。

衣類の収納場所は、出し入れしやすいように工夫することで、服を片付けやすくなります。『ハンガーをかけるだけ』というような、簡単な収納方法を多用して、片付けられない人も気軽に片付けられる工夫をしましょう。

(3)必要ないものを処分してあげる

家をゴミ屋敷にしないためには、必要のないモノや、捨てられないで置いてあるという状況を早めに把握して、不用なモノの処分を手伝ってあげることが大切です。

モノを溜め込んでしまう人は、『モノを捨てられない』という理由の他にも、『捨てたいモノがあるけれど、捨てるのが面倒くさい』ので、モノが溜まってしまうという場合があります。

本人が「捨てようかしら」と思っている時に、タイミングよく「捨てておくよ」などと、声掛けをすることで、モノを溜め込みすぎるのを防ぐことができます。タイミングよく声をかけられるのも、家族だからできるフォローです。

(4)不安を取り除く工夫をする

様々な種類の不安が、モノを溜め込む原因となっている場合があります。どんな不安があるのか理解してあげて、不安を取り除く解決を提示してみましょう。

不安を埋めるためにモノを溜め込む人

何か不安があるなどして、精神的にストレスがある場合、その不安を埋めようとしてモノを溜めこむことがあります。典型的な例では、ブランド物を買いためてしまう人は、自分に自信がないので、ブランド品を持つことで、自信を持とうとしているという人です。

余裕がないためにモノを片付けられない人

心の不安がモノの管理や片付けを心理的に妨害して、「片付けている場合じゃない!」というような、余裕のない心理状態になってしまうので、片付けられない結果、ゴミ屋敷になってしまう場合があります。

例えば、仕事があまりにも忙しすぎて、身体がいつも疲れ、片付ける時間がないという人は、部屋を片付ける気力がなくなってしまい、その結果ゴミ屋敷になってしまう場合があります。

モノがないと困るという不安がある人

誰でも、モノを買いすぎてしまうことはありますよね。

例えば、「使い切った時に家になかったら困る」という心配があると、日用品や食品などのストックを、つい買い込んでしまいます。ちょっとした不安でさえも、モノを溜め込む原因になってしまうのですから、ゴミ屋敷になるほどモノを溜め込んでしまった人には、もっと複雑な不安がある可能性が高いのです。

モノを溜め込んでしまっている自分の家族が、『どんな不安があり困っているのか』ということに興味を持ってよく観察します。そして、折を見ながら、捨てることだけを優先して説得するのではなく、本人の不安も気にかけてあげてあげるように心掛けましょう。

(5)病気かもしれないと思ったら病院へ連れていく

どうしてもモノを捨てられず、溜め込んでしまう人の中には、『溜め込み症候群』という精神疾患の可能性がある場合があります。

溜め込み症候群は、『強迫性溜め込み』『ホールディング』とも呼ばれます。溜め込み症候群の場合、自分のモノに触られたり、処分されることを嫌がるので、家族も手を出せず、どうすれば良いのか分からなくなってしまいます。

「もしかしたら病気かもしれない」と思われる場合は、医療機関で専門医に診てもらうことが必要です。他にも、ADHD、統合失調症、不安障害、依存症、鬱、などの疾患があると、モノを溜め込んでしまう場合があります。

3 最適な業者を見分ける方法

自分の状況に最適な片付け業者を見分けるには、相場料金程度で請け負ってくれ業者の中から、依頼者の事情や希望をしっかりと聞いて、希望に応えてくれる業者を選びましょう。

『業者さんとの人と話した時の印象』や『話したときの対応力』などが、選ぶ基準で一番重要だと勘違いされがちですが、実は今回紹介した内容が重要なんです。

特に「片付けられない本人を傷つけず、ゴミ屋敷をキレイに清潔にしたい」という希望であれば、あなたにとって最適な業者さんの選択基準になるでしょう。自分に合った片付け業者とは、ゴミ屋敷をキレイに片付けてくれると同時に、依頼者ごとに違う事情にも対応してくれる業者なのです。

ですから、もし、「ハウスクリーニングをして欲しい」とか「アフターフォローをして欲しい」という希望があれば、希望に合ったオプションサービスがある業者に依頼しましょう。更に自分に最適な業者を見分けたいという人のために、『最適な業者を見分ける2つのコツ』をご紹介します。

(1)業者さんへの要望を書き出しておく

一番重要なのは、『見積もりに来てもらう前に、業者さんへの要望を書き出してリストにしておくこと』です。

これだけは譲れないこと、やって欲しいこと、漠然と思い描いている要望をリストにして書き出すことで、作業終了後に「そんなはずじゃなかった!」と後悔しないようになります。自分の中で基準が決まっていれば、家に見積もりに来てもらった時に、要望を忘れずにチェックして、後でどの業者さんが自分に最適になのか一目で判断できるからです。

逆に、あなたの要望や基準が決まっていないことを業者さんに「自動的に察知すること」は困難です。それでは「本来であればあなたにとってとても相性の良い業者さん」でも、結果的に良い仕事をしてくれなくなるでしょう。

それではいつまでたってもあなたにとって最適な片付け業者さんは見つかりません。まずは、『片付け業者にして欲しいことや望むこと』を書き出して、その中から外せない希望を選んでみましょう。

(2)要望に優先順位をつける

先ほど作ったリストの要望項目に、優先順位をつけておきましょう。

「これだけは聞いて欲しい要望」を準備して見積もりに臨むのと、なんとなく見積もりしてもらうのとでは、業者選びの判断や、請け負ってもらった時に対処してもらえるかどうかなどに、差が出ることになります。

要望項目を満たした数が同じだったとしても、優先順位の高い希望を満たしてくれる業者を選ぶことで、片付け業者選びの判断が正確になるからです。どうしても聞いてほしい要望をきいてもらえない業者には、きっと満足できないでしょう。

まとめ

安さではなく、あなたの条件にあったプロの片付け業者を探してください。プロの片付け業者の助けを借りることで、家族も、モノを溜め込んでいる本人も、気持ちよく片付けることができます。

お部屋がキレイに片付く!業者選びの3つの基準とオススメ業者紹介』ではオススメの片付け業者さんを紹介していますので合わせてお読みくださいね。

プロの片付け業者は、モノを溜め込んでいる本人の気持ちに寄り添いつつ、必要なものは見つけて残してもらい、いらないモノは相場相当の料金で処分してくれます。さらに、住みやすい家になるように、ハウスクリーニングをしてもらえたり、元のゴミ屋敷に戻らないように、アフターフォローをしてくれるような片付け業者が、プロの業者です。

サポートされる側も、家族のサポートを受け入れやすくするためには、お互い良い関係を築いておくことが大切です。その願いを引き出して現実にするために、片付け業者に依頼する前には、よく話し合い、ゴミ屋敷にしてしまった本人の「本当はキレイな部屋で暮らしたい」という願いを引き出してあげましょう。

そして、モノを溜め込んでしまっている原因となっている不安やストレスも理解してあげながら、片付けられない本人を傷つけず、キレイに片付けてくれるプロの業者に依頼してくださいね。

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