初めての遺品整理。自分には関係ないと思っていたけれど、そろそろ遺品を整理しないと…。そんな時に気になるのが「遺品整理の料金」です。あなたもまさにそのような状況でお悩みでしょうか?
相場料金や内訳について知っておかないと、見積もりをとってもその金額が適正なのかどうかわからないので、損をしてしまうことすらあります。
そこでこの記事では、遺品整理の全国料金費用相場や料金の内訳についての全ての情報をご紹介します。
最新の相場と安く抑えるポイントまでお伝えしますので、これから遺品整理をする人の役に立ち、適正料金がわかり、安くお得に遺品整理を終えられるようになります。
ぜひ遺品整理を行う前に読んでいただき、もしもの時のために『ブックマーク』しておいてくださいね。
1 全国の遺品整理料金・費用相場は『1K35,000円~3LDK210,000円』
全国の遺品整理料金・費用相場は次の表の通りですので、遺品整理をする前によく確認しておくことが大切です。
間取り | 全国の遺品整理料金・費用相場 |
1K(6畳) | 35,000円 |
1LDK(8畳) | 90,000円 |
2LDK(10畳) | 150,000円 |
3LDK(12畳) | 210,000円 |
さらに、
とでより詳しく料金・費用相場をご紹介します。
業者に依頼した場合
業者に遺品整理を依頼した場合は、遺品整理専門業者に依頼する場合と不用品回収業者に依頼する場合とで、費用相場が異なります。遺品整理専門業者では以下のように地方によって料金が変動します。
北海道 | 1K 25,000円~3LDK 180,000円(4,166円/1畳あたり) |
---|---|
東北地方 | 1K 28,000円~3LDK 250,000円(4,666円/1畳あたり) |
関東地方 | 1K 40,000円~3LDK 289,000円(6,666円/1畳あたり) |
中部地方 | 1K 35,000円~3LDK 210,000円(5,833円/1畳あたり) |
近畿地方 | 1K 30,000円~3LDK 190,000円(5,000円/1畳あたり) |
中国地方 | 1K 35,000円~3LDK 230,000円(5,833円/1畳あたり) |
四国 | 1K 40,000円~3LDK 220,000円(6,666円/1畳あたり) |
九州・沖縄 | 1K 38,000円~3LDK 210,000円(6,333円/1畳あたり) |
各地域の料金・費用相場については、47都道府県別に最新相場をまとめましたので、次のお住いの地域のページをクリックしてチェックしてください。
北海道 | 北海道 |
---|---|
東北地方 | 青森県|岩手県|宮城県|秋田県|山形県|福島県 |
関東地方 | 茨城県|栃木県|群馬県|埼玉県|千葉県|東京都|神奈川県 |
中部地方 | 愛知県|新潟県|富山県|石川県|福井県|山梨県|長野県|岐阜県|静岡県 |
近畿地方 | 三重県|滋賀県|京都府|大阪府|兵庫県|奈良県|和歌山県 |
中国地方 | 岡山県|広島県|山口県|鳥取県|島根県 |
四国 | 徳島県|香川県|愛媛県|高知県 |
九州・沖縄 | 福岡県|佐賀県|長崎県|熊本県|大分県|宮崎県|鹿児島県|沖縄県 |
自力で行った場合
自力で遺品整理を行った場合の遺品整理料金・費用相場は、不要家財の処分費用のみで『1畳あたり5,000円前後』、間取り別だとおおよそ『1K30,000円~3LDK40,000円』です。
間取り | 全国の遺品整理料金・費用相場 |
1K(6畳) | 30,000円 |
1LDK(8畳) | 33,000円 |
2LDK(10畳) | 38,000円 |
3LDK(12畳) | 40,000円 |
※間取りごとの平均的な家財量と自治体を利用した処分の費用を、数ケースから平均算出しています。
地区のゴミ出し・自治体の粗大ゴミ回収・電機屋などのリサイクル家電回収を利用して処分するため、安く済みます。
ただし、粗大ゴミの手続きやリサイクル家電の処分手続き、貴重品の捜索・仕分け・分別など、かかる手間と時間は業者に頼む倍以上必要です。
2 遺品整理の料金内訳
遺品整理の料金内訳は、「収集運搬費」「処分費」「作業代」「オプションサービス料金」の4つから成り立ちます。
詳細な内訳は、次の見積もり書画像を参考にされてください。
遺品整理では、
- 貴重品捜索
- 遺品の仕分け・片付け・整理
- 不要家財撤去・運び出し
- 遺品への供養
といった作業がありますが、中でも特に「片付け・整理」の作業に大きな時間を費やすため、通常の片付け費用よりも高額になる可能性があります。
遺品整理では、依頼者と家財の本来の持ち主(故人)が異なるため、引っ越しや大掃除などの片付けと違って、整理しながらの作業がどうしても必要になるためです。
3 安く抑える3つのポイント
遺品整理の料金を安く抑えるには、
の3つことを実践することがポイントです。
ポイント(1)遺品を買い取り査定に出す
茶道具や絵画、刀剣などの骨董品、比較的新しい家具家電がある場合は、買い取り査定に出すことが重要です。
年代物の遺品の中には価値のあるものが眠っていることが多いため、買い取り価格がついて遺品整理費用の足しにすることが可能だからです。
思わぬものに値段がつくことがあるので、買い取り査定は絶対にやってください。
ポイント(2)自力処分できるものは自力でやっておく
自力処分できるものは自力で自治体の収集サービスを利用して安く捨てることがコツです。
タンス1点捨てるにも、自力処分すれば1,000円程度のものが、業者に頼めば10倍の10,000円近くかかることもあるからです。
自力処分できるものまで業者に任せると、楽はできても出費は大きくなるため、損をします。
ポイント(3)要・不要の仕分けを済ませておく
要・不要の仕分けを済ませておくだけで、作業代をグンと節約することが可能です。
遺品整理で最も時間がかかるのが要・不要の仕分けなので、手つかずにしているのと少しでも済ませておくのとでは、費用に大きな差が出るからです。
業者に頼んでも作業の指示を出すのは自分なので、可能なら自力でやっておく方が賢い選択です。
4 業者ごとに料金が異なる理由
業者ごとに料金が異なる理由は、
- 収集後のゴミを細かく分別してから排出するための倉庫や人員がある
- 壊れた家電の修繕技術があり収集後にリサイクルできる
- 鉄くずや金属パーツなどの販路がある
- 国内では需要のない収集品でも海外に輸出して販売できる
など、収集後に「全てをそのまま処分する」のか、「最安値での処分が可能になる作業人員・場所・収集品の販路がある」かの『差』があるためです。
5 遺品整理業者の選び方
遺品整理業者は、次の6つのチェックポイントを全てクリアした業者から選ぶことが得策です。
チェックポイント | チェック |
1. 各種専門家との連携がある | |
2. 施工実績が豊富である | |
3. 認定遺品整理士が監修している | |
4. 見積もりが相場料金である(高過ぎず安過ぎない) | |
5. 保険に加入している | |
6. 仲介サービスタイプの業者である※ |
※業者のタイプについては、『不用品回収業者を選ぶ時は仲介業者がオススメ!業者3タイプ徹底解説』でくわしく解説していますのであわせてご確認ください。
6つのチェックポイントを確認すれば、
- 困った時には専門家に代行依頼できる(例:相続税対策など)
- 透明性のある誠実な業者に依頼できる
- 遺品整理のプロから心身のフォローを受けられる
- 費用に関するトラブルに巻き込まれない
- 万が一の事故も保険で対応してもらえるので泣き寝入りしない(例:家財の損壊など)
- 優良業者だけとやりとりができる
と、大きなメリットを得ることができるからです。
必ずチェックリストを活用して、業者選びは慎重に行う様にしてください。
まとめ
全国の遺品整理料金・費用相場は、業者に依頼する場合『35,000円~210,000円』、自力でする場合『30,000円~40,000円』です。
料金は、「収集運搬費」「処分費」「作業代」「オプションサービス料金」の4つの内訳から構成されています。
費用を安く抑えたいなら、「遺品を買い取り査定に出す」「自力処分できるものは自力でやっておく」「要・不要の仕分けを済ませておく」の3つのポイントを押さえましょう。
悪徳業者が業界の約5%を占めているので、業者選びは6つのチェックポイントを確認して慎重に行い、優良業者を選び抜きましょう。
遺品整理は精神的にも体力的にも大変な作業です。
予算と相談しながら専門家の力も借りて、遺品整理作業・故人の思い出品とのお別れを「つらい苦痛な作業」ではなく、「心穏やかにお別れし気持ちの整理ができる時間」になるよう努めましょう。
この記事が遺品整理の料金や相場、費用内訳が知りたいと悩んでいるあなたの力になれば幸いです。