イタチが家に棲みついていて困っている方や被害にあっていて、すぐにでも駆除したいという方は必見です。
イタチの捕獲や殺傷は「鳥獣保護管理法」という法律で禁止されています。また、イタチは気性の荒い動物です。
そのため適切に駆除する必要があります。
イタチを駆除することが目的なのに、自分が怪我したり、適切に駆除できず罰せられたりするのは絶対に嫌ですよね。
イタチの駆除方法や注意点、業者選びの方法まで1記事にまとめられていて、確認できる情報があれば、助かるのではないでしょうか。
そこで本記事では、イタチを自力で駆除する方法と業者に駆除してもらう方法、駆除費用、駆除する際の注意点、業者の選びで気をつけたいことについて解説しています。
本記事を最後まで読めば、法律違反することなく、自分も被害にあわず安全にイタチを駆除できます。
イタチに悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。
イタチの生態とイタチがいることで起こる被害
イタチは日本全国に生息しており、その中でも家に棲みつくことが多いのがチョウセンイタチと呼ばれる種類です。
見た目の可愛らしさとは異なり、気性が荒く噛まれたり引っ掻かれたりする可能性もあるので、近寄らないようにしましょう。
またイタチは繁殖力が強く、屋根裏や床下に巣を作り繁殖すると駆除が難しくなってしまいます。
イタチが棲みついていると分かったら早めに駆除してください。
ここからは、チョウセンイタチによって引き起こる被害についてチェックしていきます!
騒音が発生する
イタチは夜行性の動物なので、屋根裏に棲みついた場合、夜中に走り回り騒音を起こします。
騒音により不眠症になるなど、日常生活に悪影響を及ぼす可能性もあります。
ダニなどが発生する
野生動物であるイタチの糞やオシッコには雑菌が含まれています。
屋根裏などに棲みつき糞が蓄積すれば、ノミやダニなどの害虫が湧きます。
またイタチの体にもノミやダニは付着しているので、注意が必要です。
害虫が原因で、アレルギーや感染症を引き起こす可能性もあるので、小さい子どもがいる家庭では特に注意しましょう。
悪臭がする
屋根裏や床下に糞が蓄積すると、雑菌が繁殖し日常の生活空間にまで悪臭がしてきます。
またその臭いは、家に染み付いてしまうので家の補修が必要になるなどの被害にもつながります。
家屋が傷む
イタチが棲みつくと巣の周辺は排泄物で汚染されます。
そのため家屋にシミが付いたり腐敗する可能性もあります。
また、屋根裏の防水シートや断熱材を噛みちぎることもあり、雨漏りなどの被害を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。
ペットなどが被害にあう
イタチの被害は家屋だけでなく、ペットに被害が及ぶ場合もあります。
イタチは雑食性の肉食動物です。食材だけでなく小動物や魚、昆虫など何でも食べてしまいます。
家で飼っている家畜や犬などのペットも、被害にあう可能性もあるので注意しすぐに対策しましょう。
イタチは自治体で駆除してくれるのか?
自治体ではイタチを駆除してくれません。
自治体での対応は直接的に駆除はしないが、職員がアドバイスや捕獲機器の貸し出し、害獣駆除業者の紹介まで行ってくれます。
地域によって、対応している部署が異なるため、市区町村役所の総合窓口などへ直接電話をすると良いでしょう。
イタチの捕獲は法律で禁止されている?
イタチの捕獲や殺傷は「鳥獣保護管理法」という法律で禁止されています。
これは野生動物の乱獲を防止する法律で、生態系を壊さないことが目的とされています。
自分でイタチを捕獲する場合は、捕獲許可申請が必要なので、無断で捕獲してはいけません。
もし無断で捕獲した場合には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金となるので注意しましょう。
イタチの自力駆除方法
イタチは「鳥獣保護管理法」という法律で保護されているため、捕獲するには事前に許可書が必要とお伝えしました。
また凶暴であるイタチの捕獲は、素人ではリスクも大きいです。
このような手間やリスクを考えると、捕獲するのではなく追い出す方が安全です。
本項では、自力でイタチを追い出す方法について解説していきます。
忌避剤を利用する
忌避剤などを使用して、イタチの嫌いな臭いを発生させ追い出す方法です。
イタチが棲みつく天井裏などに強い匂いを発生させるアイテムを設置します。
イタチの嫌いな臭いとして下記のようなものがあります。
- イタチ用の忌避剤
- 木酢液
- クレゾール石鹸液
どのアイテムもホームセンターやネットショッピングで購入できるので、手軽に手に入ります。
屋根裏や床下に設置する場合は、出入口から離れた場所に設置してください。
出入口に近いと、イタチが奥に逃げ込むため追い出しにくくなるため注意が必要です。
- 侵入経路を特定する
- 屋根裏の入り口から遠い位置に忌避剤を設置する(薬品を扱うので、手袋、ゴーグル、マスクを着用し汚れても良い服装で行う)
- 24時間ほどしたら追い出せたかどうか確認する
- 忌避剤の使用後は換気する
- 追い出しが確認できたら侵入経路をふさぐ
強い光を当てる
夜間にイタチの棲みついている屋根裏や床下に、強い光を発するアイテムを設置し、追い出す方法です。
夜行性であるイタチは、光に敏感なので強い光に驚いて逃げ出します。
専用の装置も販売されていますが、クリスマス用のイルミネーションや回転灯で代用できます。
同時にCDなど反射するものを設置しておけば、光が乱反射し効果も高まります。
- 侵入経路を特定する
- 屋根裏に強い光を発生させるグッズを設置(イタチが活発な夜間までに設置しておく)
- 24時間ほどしたら追い出せたか確認する
- 追い出しが確認できたら侵入経路をふさぐ
超音波を聞かせる
イタチが苦手な超音波を聞かせて追い出す方法もあります。
この方法は超音波を発生させる専用機器を使用し、設置するだけです。
同時に、イタチだけでなくハクビシンやネズミの撃退も可能です。
人には聞こえない高い周波数なので問題ありませんが、犬や猫などのペットへ影響することも考えられるため注意が必要です。
- 侵入経路を特定する
- 屋根裏の入り口から遠い位置に超音波が発生するグッズを設置する
- 24時間ほどしたら追い出せたか確認する
- 追い出しが確認できたら侵入経路をふさぐ
安全に駆除するなら業者への依頼がおすすめ
ここまで、自力でイタチを駆除する方法について解説してきました。
しかし、個人で対策するには手間もかかり、失敗しないか不安な方も多いでしょう。
自力での対策は、簡単ではないため確実に追い出せるとも限りません。
また、人に対しても噛み付いたり引っ掻くなど威嚇してくる場合もあります。
イタチはさまざまな雑菌を持っているため、怪我だけでなく狂犬病やその他の病気に感染する原因にもなります。
このようなリスクを考えれば、費用はかかりますがプロの業者への依頼をおすすめします。
プロによるイタチ駆除の方法
実際に害獣駆除業者に依頼した場合、どのような手順でイタチを駆除するのかについて解説していきます。
現地調査を行う
はじめに現地の被害状況などの調査を行います。
- 家主様への聞き込み
- 侵入動物の特定
- 侵入経路の調査
- 屋根裏などの被害状況の確認
調査ができたら調査書を提出します。完全に駆除できるかどうか判断し、調査した内容から駆除方法の決定と費用を算出し、見積書を提出します。
市役所で駆除の許可をもらう
イタチは「鳥獣保護管理法」という法律で保護されています。そのため、イタチの捕獲には自治体に捕獲許可申請が必要です。
手続きの内容は自治体ごとに異なるため、確認が必要です。
例えば大阪市の場合は、以下の申請書を提出します。
- 鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵の採取等の許可申請書
- 鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵の採取等の許可申請書(従事者)名簿
- 有害鳥獣捕獲申請に係る被害状況調査書
- 捕獲実施計画書
申請までの流れは以下の通り。
- 大阪市ホームページから上記の書類をダウンロードし記入
- 書類を大阪市動物管理センター分室へ提出しに行く
参照:大阪市HP
侵入経路を特定する
事前調査で、ある程度侵入経路は特定できていますが、作業当日に再度確認します。
侵入経路は1つではない可能性もあるので、丁寧に確認してもらいましょう。
罠を設置し駆除するまたは、薬剤を使用し追い出す
侵入口から巣までのイタチが通りそうな場所に、罠を設置して捕獲するか、専用の薬剤でイタチを外に追い出します。
薬剤での追い出しの場合に使用する薬剤は、人やペットには影響がないので安心です。
清掃や消毒を行う
イタチが棲みついていた屋根裏や床下は、排泄物で汚染されノミやダニが発生し悪臭もします。害獣駆除業者は、そのような部分の清掃、消毒を行います。
また、断熱材などが噛みちぎられている場合は、修理も行ってくれます。
侵入口を防ぐ
イタチを追い出せたとしても、侵入口を防いだり、イタチの巣をきれいにしなければ、再発する可能性があります。
侵入防止のために金網を設置したり、侵入口である全ての穴や隙間を封鎖したりと、再侵入防止策を行います。
封鎖する際の資材は、再度、イタチによって破壊されない素材や雨風で老朽化しない素材、見た目に影響がない素材が使用されます。
使用素材は各業者で異なるので、気になる方は事前に確認しておきましょう。
捕獲したイタチを放獣する
罠を使用しイタチを捕獲した際は、放獣します。
基本的には、離れた緑地帯や河川敷など、再度被害が起こらない場所に放獣しますが、自治体によっては場所を指定されることもあるので、事前に自治体に放獣場所を確認します。
プロにイタチ駆除を依頼するメリット
ここまで、プロによるイタチ駆除の方法について解説してきました。
プロへの依頼は、自力で駆除するよりもさまざまなメリットがあるので、順に紹介していきます。
安全性が高い
イタチ駆除プロの業者に任せる最も大きなメリットは、安全に駆除できるということです。
イタチは気性の荒い動物なので、専門的な知識のない素人だと噛みつかれたり引っ掻かれたりする可能性があります。
イタチは狂犬病をはじめとする、さまざまな病原菌を持っているため、怪我だけでなく病気にかかってしまうというリスクもあります。
また暗い屋根裏や床下での作業は、危険を伴います。
このようなリスクを避けるためにも、イタチ駆除はプロの業者に依頼するのがおすすめです。
駆除効果が高い
駆除効果の高さも、プロの業者に依頼するメリットの1つです。
自力での駆除を試みて失敗したとします。
イタチは警戒心が強く学習能力の高い動物なので、失敗するほど駆除が困難になっていきます。
専門的な知識や経験値のあるプロの業者に依頼すれば、自力とは違い確実に駆除してくれます。
再発防止効果が高い
駆除効果の高さに加え、再発防止効果の高さも期待できます。
イタチを駆除できたとしても、侵入口を防いだり、イタチの巣をきれいにしなければ、再度巣に戻ってくることも考えられます。
業者に依頼すれば、侵入防止のために金網を設置したりと、再発防止のために対策してくれます。
イタチは3cmほどの隙間からでも侵入してしまうので、自力駆除では不十分になりがちです。
専門知識のある業者に依頼すれば、イタチの生態も知り尽くしているので、イタチが絶対に侵入できないようなしっかりとした対策をしてくれます。
トラブル防止になる
薬剤などを使用する場合、使い方を誤ると人体やペットなどに影響を及ぼす可能性もあります。
また臭いが充満すれば、近隣の方からクレームが来ることも考えられます。
このようなトラブルを避けるためにも、薬剤の扱い方や経験のあるプロの業者に依頼すると良いでしょう。
一方で、悪徳業者に依頼してしまうと反対にトラブルに発展するので、複数の業者を比較して、業者選びはしっかりと行いましょう。
イタチ駆除の費用相場
イタチ駆除料金相場 | 16,940円(税込) |
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※公開された5社の情報をもとに平均を算出しています(独自調べ)
イタチの駆除費用は、いくつかの条件によって算出されるため、依頼者によってかかる費用はさまざまです。
例えば
- 被害の大きさ
- 再侵入防止策の数
- 敷地の広さ
- 保証期間の長さ
などの内容によって駆除費用は変わってきます。
業者によっては1万円〜などと記載している場合もありますが、1万円でイタチを駆除することは非常に難しいので気をつけてください。
業者によって、設定されている金額が異なるので、イタチ駆除の依頼をする前に必ず見積もり依頼してください。
イタチ駆除業者の選び方
業者に初めて依頼する方は、悪徳業者を選んでしまわないか不安という方もいるでしょう。
実際に悪徳業者がいるのも事実なので、業者選びには注意が必要です。
悪徳業者に依頼してしまうとトラブルに発展するので、複数の業者を比較して、業者選びはしっかりと行いましょう。
以下のポイントに注意して、「優良な業者」を見極めてください。
- イタチ駆除の実績は十分か
- 見積もり確定後追加料金がかからないか
- 相談や調査、見積もりは無料で行っているか
- 見積もり後のキャンセル料はかからないか
- 再発した場合に保証はしてくれそうか
このようなポイントは、業者のホームページに記載されていると思いますが、情報が不十分な場合は、電話で確認してみましょう。
片付け110番では、365日年中無休、見積もりは無料なので、料金などでお困りの際はご相談ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。本記事では、イタチの駆除方法と業者選びの注意点について解説してきました。
おさらいしておきましょう。
自力でイタチを追い出す方法
- 忌避剤を利用する
- 強い光を当てる
- 超音波を聞かせる
自力での追い出しは可能ですが、イタチは気性の荒い動物なのでリスクが大きいことも念頭に入れておきましょう。
業者に駆除を依頼する場合のメリット
- 安全性が高い
- 駆除効果が高い
- 再発防止効果が高い
- トラブル防止になる
自力での駆除は、難易度も高く確実に追い出せるとも限りません。
イタチは気性が荒いので、人に対しても噛み付いたり引っ掻いてくるリスクもあります。
このようなリスクを避けるためにも、安全かつ確実にイタチを駆除できる、専門知識を持つプロの業者に依頼するのがおすすめです。
本記事を参考に、最適な駆除方法を見つけてみてください。