もう無理。
もう限界。
気が狂いそう。
あなたは自分の部屋の掃除をしている時に、こう感じたことはありませんか?
まだ片付けの序盤なのに、なかなか物が捨てることができず、手が止まる。
クローゼットを整理整頓するために買ってきたカラーボックスも、十分に活用できない…
片付けができない自分にストレスが溜まり、悪循環に陥る…
それもこれも全て、片付けに対する「モチベーション」が上がらない、もしくは、モチベーションが持続しないからなのです。
なぜモチベーションが上がらないのか?
掃除、片付け、断捨離…
様々な言葉で表すことができますが、こういう動作は「引き算」なんですよね。
つまり、自分が今までで買ったもの、貰ったもの、作ったものを処分したり整理整頓したりするわけです。
皆さん、思い出してください。
欲しいものを貰った、または買った。欲しいものを作った。
そういう時って、テンション上がりますよね?
つまり、「足し算」はテンションが上がるのです。
となると、掃除や片付け、断捨離などの「引き算」は、テンションが下がることなのです。
テンションが下がってしまっては、モチベーションは上がらない。
上がるどころか、モチベーションという「概念」自体が生まれてこないですよね。
だから、掃除・片付け・断捨離を「テンションが上がる」ことと捉えることがモチベーションを生み出し、上げるために重要なのです。
引き算では下がりやすい
テンションが下がる「引き算」が原因で、モチベーションが上がらないという例は他にもあります。
例えば、体力が「減る」という引き算です。
皆さんは「登山」ってしたことありますか?
「登山」って、なかなかモチベーションが上がらないですよね。
ただ、ひたすらに斜面を登っていく。
普段歩いている場所とは違い、舗装されていなかったり、虫が飛んでいて鬱陶しかったり。
そして、なにより「体力の消耗」が著しいですよね。
体力が「減っていく」という「引き算」によって、テンションも下がり、モチベーションが上がらないといったことです。
掃除・片付け・断捨離とは違う例を紹介しました。
それでは、どうすれば片付けに対するモチベーションが上がる・保てるのでしょうか?
これからその方法・コツについて大きく2つに分けて紹介していきます。
褒めてもらう
自分を褒めてあげましょう
あなたはなぜ、部屋の掃除をしようと思ったのですか?
「物が増えすぎて、居住スペースがなくなってきたから?」
「部屋が散らかって、集中力が落ちてきたから?」
「同居している家族に片付けろと言われたから?」
素晴らしいことじゃないですか!
如何なるキッカケであっても、そこから「よし、片付けよう!」と思ったご自身を、褒めてあげてください。
できることなら片付けが終わっ後に、自分自身にご褒美を買うのも良いでしょう。
誰かに褒めてもらいましょう
上記の「自分を褒めてあげましょう」によく似ているのですが、自分ではない誰かに褒めてもらうのも、良いでしょう。
そのためには、片付ける前に、誰かに「宣言」しておくのです。
「部屋を片付けるから、片付けられたら褒めて!」
「今まで捨てられなかった物を捨てるから、褒めてくれ!」
と言った具合にです。
片付ける場所が自分の部屋ではなく職場のデスクだったら、同僚や後輩、上司に頼むのも良いでしょう。
人間には誰しも「承認欲求」があります。
誰かに認められたいという欲求です。
片付けることができたということを、誰かに認めてもらいましょう。
特に、自分が信頼をしている人や尊敬をしている人に認められると、より効果があります。
できることなら褒めてもらいたい人に、片付ける前の部屋の写真と、片付けた後の写真を送りましょう。
片付ける前の写真を送ることに抵抗のある方は、片付けた後の写真でも構いません。
そうすることで褒めてもらいたい相手が、具体的にどこを褒めれば良いかがわかり、よりピンポイントに褒めてもらうことができます。
「理想の部屋」を描きましょう。
上記の「『モチベーション』が上がらない例え」で、登山の例を出しました。
「体力が減っていく」と、「モチベーションが下がる」ということを記しました。
しかし、だったら「登山」を趣味にしている人たちなんて、いないはずです。
ですが、「登山」を趣味にしている人は、います。
それでは、「登山」を趣味にしている人たちは、なぜモチベーションが下がらないのでしょう。
それは、「明確なゴール」を決めているからです。
それらは、例えば「頂上に達した時の達成感を味わうため」とか「自分の他に登山をしている人たちに会うため」とか様々だと思います。
何事も「ゴール」を決めるということは、大切です。
そしてそのゴールは、明確で強力なものほど良いです。
あなたは古くていらない物を捨てて、汚れを落として、部屋をキレイにしました。
では、その先のことを考えていますか?
ただ単に部屋をきれいにするだけではなく、あなたの理想とする部屋の像を思い描きましょう。
黒と白のシンプルな部屋?
花柄の家具で囲まれた可愛らしい部屋?
赤と黒だけで構成されたアヴァンギャルドな部屋?
そういった「理想の部屋」が思い浮かばないのであれば、探しに行きましょう。
本屋さんや図書館には、そういったインテリアの本がたくさんあります。
そういった本を読んで、自分に合った「理想の部屋」というゴールを探しましょう。
片付けのモチベーションを上げるその他の方法
「片付けたい気持ちはあるけれど、なかなかやる気が出ない」
そんなときは、気合だけに頼らず、小さな工夫で自然とテンションを上げる方法を取り入れてみましょう。ここでは、片付けのモチベーションを高めるための実践的なアイデアをいくつかご紹介します。
1. お気に入りの音楽を流す
片付けの時間を「作業」ではなく「楽しいひととき」に変えるには、テンションの上がる音楽を活用するのがおすすめです。アップテンポの洋楽や映画のサントラなど、気分をリフレッシュできるBGMを流すだけで、不思議と手が動き始めます。
2. タイマーを使って“集中モード”に入る
「今日は10分だけ」「まずは1か所だけ」と時間を区切ることで、心理的なハードルがぐっと下がります。
スマホのタイマーやキッチンタイマーを使って、短時間集中の“片付けチャレンジ”をすることで、取りかかりやすくなり、達成感も得られやすくなります。
3. SNSやブログで“ビフォーアフター”を記録する
思い切って、片付け前と後の写真を撮ってみるのも効果的です。視覚的な変化を見ることで、達成感とやる気がアップします。
InstagramやPinterestなどで“片付けアカウント”を作って発信する人も増えており、他人の工夫を見ることで刺激を受け、継続もしやすくなります。
4. 自分へのご褒美を用意する
「この引き出しが終わったら、コーヒータイムにする」など、小さな目標にご褒美をセットするのも有効なモチベーション管理法です。
報酬があることで“脳がやる気になる”といわれており、継続習慣にもつながります。
5. “理想の部屋”のイメージを明確に持つ
片付けをする意味が曖昧だと、続けるのは難しくなります。そこで、「こうなりたい」という理想の部屋の写真やイメージを用意しておくことがポイント。
SNSや雑誌から切り抜いた写真を目に見える場所に貼ることで、常に目標を意識でき、やる気が保てます。
すぐにできる片付けテクニック・思考法
「気」を考える
風水の見地だと、良い「気」というものは、部屋の空いているところにやってくるそうです。
例えば、家具と家具の間、本と本の間、クローゼットの中の服と服の間といったところです。
物であふれていて隙間のない部屋には、良い「気」はやってこないらしいです。
「気」のことを考えると、やはり古い物やどうでもいい物は捨てたほうが良いです。
古い物は古い「気」を纏っており、古い「気」があると、新しい「気」は入って来づらいと言われます。
やはり古くて思い入れのないどうでもいい物は、捨てた方が良いです。
目安として、三ヶ月以上使っていない・触れていないものを、優先的に捨てていきましょう。
そうした中で、なかなか捨てようかどうしようか迷う物も出てくるでしょう。
そういった物は、捨てる前に写真に撮ってデータで保存しておくことを勧めます。
例えば、痩せたら着ようと思っていた服や、かつての交際相手から貰った品などです。
思い出は物ではなく、思い出のままで取っておきましょう。
そして、その写真すら見ることがなくなったら、パソコンの中からデータを削除しましょう。
そうすることで、パソコンの中の古い「気」も排除しましょう。
新しくて良い「気」を部屋に呼び込んで、より良い生活を送りましょう。
時間を決める
人間の集中力というものは、そう長くは保ちません。
あなたも思い出してみてください。
小学校や中学校の授業の時間って、何分でしたか?
中には「50分」だったり、大学の講義みたいに「90分」だったりの方もいらっしゃるかと思いますが、きっとだいたいの方が「45分」だったのではないでしょうか?
人間の集中力なんてものは、そう長くは持続しません。
だから、片付けをする、断捨離をする「時間」を、あらかじめ決めておくのです。
その時間の間は、一心不乱に片付けだけをするのです。
そして、あらかじめ決めた「時間」が来たら、スパっと片付けを止めるのです。
そして、5分でも10分でも良いので、心と体を休めましょう。
ちょっと横になっても良いでしょうし、本を読んでも良いでしょうし、自分が好きでテンションを上げる音楽を聴いてもいいでしょう。
そして、また決めた時間に沿って片付けをするのです。
時間を決めずにダラダラ片付けをしてしまうと集中力が欠けて、途中で手が止まったり、片付けの作業の速度が遅くなったりしてしまうのです。
片付けをする時間を明確に決めましょう。
新しい発見を期待する。
正しく言うと、新しい発見ではないのです。
忘れていた物事を、再度発見すると言った方が適切なのです。
散らかった物を片付けていると、今まで気づかなかった物や、存在を忘れていたような物が出てくるかもしれません。
無くしたと勝手に思い込んでいたアクセサリーが出てきたり、誰かに借りたまま返していない本やCDが出てきたり…といったことです。
亡くしたと思っていたものが出てくると嬉しいですよね?
返さなければならない物が出てきたら、返さなければなりませんよね?
その相手が、久しぶりに会う相手だったら、ちょっとドキドキしませんか?
そういった「新たな発見」を期待するのも、良いと思います。
実践的な片付けのステップ
「片付けたいけれど、どこから始めればいいのかわからない」と感じている方へ。片付けは、順序立てて進めることで、誰でも効率よく進めることができます。ここでは、初心者でも取り組みやすい3つのステップをご紹介します。
ステップ1:すべての物を出して現状を把握する
まずは、片付けたい場所にある物をすべて取り出しましょう。引き出しや棚の中にある物も含め、目に見える状態にすることで、どれだけの物を持っているのかを把握できます。この作業により、不要な物や重複している物に気づくことができます。
ステップ2:必要な物と不要な物を分ける
取り出した物を、「必要な物」「不要な物」「保留」の3つに分類します。判断に迷う場合は、「最近使ったか」「今後使う予定があるか」を基準にすると良いでしょう。保留にした物は、一時的に保管し、一定期間使わなければ処分を検討します。
ステップ3:使いやすい場所に収納する
必要な物だけを、使用頻度や使う場所に応じて収納します。よく使う物は取り出しやすい場所に、あまり使わない物は奥や上の棚に収納すると効率的です。また、物の定位置を決めておくことで、片付けが習慣化しやすくなります。
片付け継続のためのアドバイス
「一度は片付けたけど、気づけば元通り…」「綺麗を維持するのが難しい」
そんな経験はありませんか?実は、片付けは“きれいにする”ことよりも、“その状態を保ち続ける”ことのほうが難しいと言われています。
ここでは、片付けを継続するための具体的なコツと考え方をご紹介します。
1. 「完璧主義」を手放す
理想通りに片付けようとするほど、途中で挫折しがちです。
完璧に整った収納やモデルルームのような部屋を目指すより、自分が使いやすくて維持しやすい状態をキープすることが大切です。
ポイント:
-
収納ボックスを揃えなくてもOK
-
ラベルや分類も「ざっくり」でOK
-
家族と共有するなら「見た目よりわかりやすさ重視」に
2. 1日5分でも「元に戻す」時間を設ける
「片付け=大量の作業」というイメージを変えることが継続のコツです。
朝や寝る前など、1日5分だけ“リセットタイム”をつくることで、散らかりが大きくなる前に対処できます。
おすすめの習慣:
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テーブルやソファの上を何もない状態に戻す
-
「使ったら戻す」を徹底する場所を1つだけ決める(例:文房具、リモコンなど)
3. 「動線」や「使う頻度」を意識した収納をする
片付けが続かない原因のひとつは、「戻すのが面倒」「すぐ取り出せない」といった収納のストレスです。
使いやすい配置を見直すことで、無意識に散らかってしまうクセを防げます。
アドバイス:
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毎日使うものは「立ったまま取れる場所」へ
-
たまに使う物は「高い位置」や「奥」にしまう
-
家族も一目で場所がわかるようにラベル付けや透明収納を活用
4. モチベーション維持には“視覚効果”が効く
片付けた成果が見えると、達成感が得られてやる気が継続しやすくなります。
特に、ビフォーアフターの写真を撮っておくと変化が実感しやすく、次の片付けへの意欲につながります。
さらにおすすめ:
-
SNSで「片付け記録」を発信する
-
ノートに“できたこと”を日記のように記録する
5. 使っていない物を増やさない「入れすぎ防止ルール」
せっかく整理しても、物が増え続けては元通り。
継続には、**「買う前に置く場所を考える」「1つ買ったら1つ手放す」**という意識も大切です。
日常で意識したいこと:
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セール品や景品など「とりあえず保管」をやめる
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もらったけど使わない物は“保留箱”に一時入れて1か月後に判断
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収納スペースは「8割収納」を目指す(ぎゅうぎゅうはNG)
まとめ
片付けのモチベーションを上げるコツ、いかがだったでしょうか?
もしあなたが本気で片付けをしたい、断捨離をしたいと思っているのなら、騙されたと思って、上記のことを実践してみてください。
特に力があるのは、「理想の部屋を決める」と「時間を決める」ということです。
自分の理想、ああしたいこうしたいといったイメージを、より具体的に描くのです。
実際に絵に書いてみたり、言葉にしてみるのです。
そして、時間を決めるということは本当に強力です。
人間の集中力なんて、たかが知れています。
タイマーを使って、自分に合った集中力の時間を探りながらやりましょう。
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