「珪藻土は燃えるゴミで捨てていいの?」と検索しても、答えが一つに決まらず戸惑う人は少なくありません。実際、珪藻土製品は自治体によって“燃える/燃えない”の扱いが分かれるうえ、過去に問題になったアスベスト(石綿)含有の可能性も確認が必要です。韮崎市の案内では、石綿が含まれていない珪藻土製品は「燃えるごみ」としつつ、含有品は自主回収で市収集に出さないよう示しています。
この記事では、最初に結論と判断手順を整理し、製品タイプ別の捨て方、費用相場、注意点までを完全オリジナルで分かりやすくまとめます。
珪藻土は燃えるゴミ?結論は「自治体差+石綿確認」

結論から言うと、珪藻土製品は一律に「燃えるゴミ」とは決められません。多くの解説では、珪藻土マットは不燃ごみ(燃えないごみ)扱いが多いと整理されています。一方で、自治体によっては石綿が含まれていない珪藻土製品を“燃えるごみ”として出す方針を明示している例もあります。
だからこそ最初にやるべきは、「燃える/燃えない」を当てにいくことではなく、(1)石綿の有無 (2)自治体の分別区分 (3)破損の有無を順に確認して安全側で処分することです。
燃える/燃えないが分かれる理由(素材・処理設備・自治体ルール)
珪藻土は「土」のイメージが強いですが、製品になると樹脂・繊維・接着剤・塗装などが組み合わさることがあります。自治体が想定する処理方法(焼却・破砕・埋立)や分別カテゴリ(不燃、陶器類、燃やさないごみ等)の違いで、同じ名称でも扱いが変わります。
迷ったら最優先で見るべきポイント3つ(石綿・サイズ・割れ/粉)
- 石綿(アスベスト)対象品か
- 自治体のサイズ基準(袋に入る/粗大)
- 割れて粉が出る状態か(安全な梱包が必要)
この3点だけ押さえると、判断の迷いが一気に減ります。
まず確認:アスベスト(石綿)対象品・疑い品ではないか

このテーマで最も重要なのが、石綿(アスベスト)に関する扱いです。対象品や疑い品を、うっかり家庭ごみとして出すのは避けましょう。
対象品は「家庭ごみで出さない」が原則
広島市は、アスベスト混入の疑いがある珪藻土製品について「家庭ごみとして排出せず、販売者の問い合わせ窓口に連絡」するよう案内しています。
韮崎市も同様に、石綿含有品はメーカー・販売者の自主回収に出し、市のごみ収集には出さないとしています。
割る・削るはNG/保管のしかた(封をする)
自治体・販売者の案内で共通している注意が「割る・削る・破損させない」です。通常使用では飛散しにくい一方で、割れたり削れたりすると飛散リスクが高まるため、破損しないよう求めています。
ニトリの案内では、対象製品は使用を中止し、ビニール袋へ二重に入れてテープで封をし、一般ごみで廃棄せず回収まで保管するよう明記されています。
連絡先の探し方(販売店・メーカー・自治体)
購入店舗が分かるなら「販売店の自主回収ページ」を確認し、分からない場合は自治体の環境・ごみ担当へ相談するのが安全です。韮崎市は、含有が不明で購入先が不明な場合は市へ問い合わせるよう記載しています。
製品タイプ別|珪藻土の分別と捨て方

「珪藻土=バスマット」と思われがちですが、実際は複数タイプがあります。処分の難易度や分別が変わるので、製品タイプで切り分けます。
珪藻土バスマット・コースターなど固形品
検索上位の多くは、固形の珪藻土マットを中心に説明しています。一般的には不燃ごみ(燃えないごみ)扱いが多いと整理されており、自治体ルール確認が必須です。
また、アスベスト含有の可能性がある製品は一般ごみとして処分しない点も、複数の解説・自治体ページで強調されています。
珪藻土の置き物・傘立て等(陶器に近い製品)
珪藻土製品の中には、陶器に近い扱いになるものもあります。HAGSは「陶器類、もしくは不燃ごみとして出すことが多い」とし、自治体確認を促しています。
このタイプは割れやすいので、破損時の梱包(新聞紙で包む等)も合わせて考えると安心です。
珪藻土の塗り壁材・補修材・粉末
塗り壁材や補修材、粉末状の珪藻土は、製品の成分や自治体の「土・粉類」の扱いでルールが変わりやすい領域です。燃える/燃えないの先入観で処分せず、必ず自治体の分別表で「土・砂・粉末」「建材」などの項目を確認してください(不明なら問い合わせが最短です)。
余った粉末を「そのまま捨てない」理由と代替策(少量・袋詰め等)
粉末は舞いやすく、破損・粉じんの不安が増えます。少量なら「袋に入れて密閉し、自治体の指示区分で排出」、大量なら回収業者・専門処理を検討するのが現実的です(石綿不安がある場合は特に“破砕しない・舞わせない”が優先です)。
自治体で捨てる手順(燃える/燃えない/粗大・陶器類)

自治体処分の基本は、「分別区分の確認 → サイズ確認 → 梱包 → 指定日に排出」です。ここでは、迷いがちな分岐点を先に固定します。
分別フロー(この順で判断すれば迷わない)
下の順で判断すると、誤排出を避けやすくなります。
| 判定ステップ | YESの場合 | NOの場合 |
| 1. 石綿(アスベスト)対象品/疑い? | 家庭ごみに出さない。販売者窓口へ。二重袋で封して保管。 | 2へ |
| 2. 自治体の分別は「燃える」? | 指定方法で燃えるごみへ(自治体の指示が優先)。 | 3へ |
| 3. 分別は「不燃/陶器類」? | 不燃(または陶器類)で排出。割れは梱包。 | 4へ |
| 4. サイズが基準超で粗大? | 粗大ごみ受付→手数料→排出(例:200円/500円の自治体も)。 | 自治体へ確認 |
割れている・欠けている時の安全な出し方(包み方・表示)
割れている場合は、破片でケガをしないように包みます。Wedding Showcaseは、割れる可能性がある場合に新聞紙などで包み「危険」と記載することを推奨する流れを紹介しています。
また、岡山市は対象外の珪藻土製品について、透明袋に入れてテープで封をしたうえで指定袋に入れて不燃ごみ(大きいものは粗大)として排出する手順を示しています。
自治体ページの読み方
同じ意味でも、自治体によって表記が異なります。まずは分別表で「珪藻土」「バスマット」「陶器類」「燃やさないごみ」など複数ワードで確認し、見つからなければ問い合わせるのが確実です(不明時は市へ相談する旨の記載例もあります)。
費用相場|処分方法別の目安

お金の目安は「自治体」か「業者」かで一気に差が出ます。ここでは、検索上位でよく出る金額を、比較しやすく整理します。
自治体(燃えないごみ/粗大)に出す場合
リユース本舗の横浜市向け記事では、燃えないごみでの処分費用を「無料」、粗大ごみを「200円(もしくは500円)」としています。
自治体によって差はあるものの、「粗大=数百円〜」のレンジで見ると判断しやすいです。
メーカー・販売店の自主回収(無料になりやすい)
同じく横浜市向け記事では、販売店やメーカー側での回収は「無料(対応会社により異なる)」と整理しています。
石綿対象品は特に自主回収が基本になりやすく、ニトリは一般ごみで廃棄せず回収まで保管するよう案内しています。
不用品回収業者に頼む場合(単品・まとめて)
横浜市向け記事では、不用品回収業者の回収費用目安を「10,000〜15,000円ほど」としています。
単品だと割高に感じやすい反面、他の不用品も同時に片付けたい・運び出しが難しい・急ぎ、という条件では“時間と労力を買う”選択になります。
失敗しないための注意点(トラブル・健康不安を減らす)

「燃えるゴミでOK」と思い込むリスク
「土っぽいから燃える」と決め打ちすると、自治体の分別に反して回収されないことがあります。実際、珪藻土マットは不燃/陶器類扱いが多いとする説明があります。
さらに、石綿対象品は家庭ごみとして排出しない案内が複数あります。
石綿が不安な時の相談テンプレ(自治体に聞く項目)
問い合わせ時は、次の4点を伝えると話が早いです。
- 製品名(バスマット/コースター/傘立て/塗り壁材など)
- 購入先・購入時期(分かる範囲)
- サイズ(最長辺)
- 破損の有無(割れ・欠け・粉)
韮崎市は、含有が分からない場合に市へ問い合わせるよう示しています。
処分前にやってはいけないこと(破砕・研磨・粉じん)
自治体・販売者の注意で共通するのは「割る・削る」を避けることです。破損で飛散リスクが高まる旨が記載されています。
処分を急いで小さくしたくても、石綿不安が少しでもあるなら“破砕しない”が最優先です。
よくある質問

珪藻土は土だから庭に撒いていい?
固形製品は混合素材の可能性があり、石綿不安がある場合は特に避けるのが安全です。基本は自治体ルール・販売者案内に従ってください。
30cmを超えたら粗大?基準は?
サイズ基準は自治体により異なります。30cm目安などの例が紹介されることもありますが、必ずお住まいの自治体の基準で判断してください。
引っ越しで急ぎ。最短で終わる方法は?
最短は「販売店/メーカー回収(対象なら)」か「不用品回収業者」です。費用は上がりやすいものの、業者回収は1万〜1.5万円程度の目安が示されています。
珪藻土のゴミにお困りの方は片付け110番にお任せ下さい

「自治体の分別が分からない」「石綿が不安で触りたくない」「引っ越し前で急いでいる」珪藻土製品の処分は、分別ミスと破損リスクを避ける段取りが重要です。
片付け110番は、自社で回収を抱え込むのではなく、不用品回収を行うプロをご紹介し、状況に合う処分方法へつなげます。
片付け110番でできること(回収のプロ紹介)
- 珪藻土製品を含む不用品の回収相談(搬出が難しいケースも含む)
- 他の不用品とまとめて片付け(引っ越し・退去前の短期対応)
- 石綿不安がある場合の「安全側の段取り」相談(まず何を確認すべきか)
まず伝える情報(製品/サイズ/状態/石綿不安の有無)
最低限「何の珪藻土製品か」「割れているか」「購入先や時期が分かるか」だけでも判断材料になります。迷っている段階からでも相談して、誤排出や破損を防ぐのが近道です。お気軽にお問い合わせください!


