「鍵が開かない」
「鍵が折れた」
「鍵を失くした」
「鍵を交換したい」
鍵にまつわるトラブルはいつも突然です。急に家の中に入れなくなってしまったり、バイクのメットインに鍵を閉じ込めて出先で動けなくなってしまったり…。
そんなとき、どこにどう依頼していいのか、解決にいくらくらいの費用がかかるのか、すぐに来てもらえるのかなど、不安でいっぱいになってしまいますよね。
本記事では、鍵開け・交換・修理にかかる相場費用から、トラブル時に自分でやっておくべきこと、業者利用時のポイントまでを詳しく解説いたします。
1 鍵開け・交換・修理の料金相場
鍵開け・交換・修理の相場費用は、鍵の状況によって大きく左右されます。下記におおよその目安相場をご案内します。ご自身のシチュエーションでの正確な料金相場は、見積もり2~3社を取って確認しましょう。
ドアの鍵開け(ギザギザの鍵~ディンプルキー) | 3,000円~25,000円 |
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ドアの鍵開け(破壊して開錠) | 5,000円~20,000円 |
金庫の鍵開け(家庭用~業務用) | 5,000円~45,000円 |
スーツケースの鍵開け | 10,000円 |
バイクの鍵開け | 10,000円~30,000円 |
車の鍵開け(国産車~外国車) | 10,000円~30,000円 |
ドアの鍵作成 | 8,000円~35,000円 |
金庫の鍵作成 | 15,000円~80,000円 |
バイクの鍵作成 | 10,000円~50,000円 |
車の鍵作成 | 10,000円~80,000円 |
ドアの鍵修理(シリンダー・錠前・ドアノブの交換) | 22,000円~53,000円 |
※鍵の種類、状況によって料金は変動します。
1-1 鍵開け・交換・修理料金の変動条件
鍵開け・交換・修理の料金が変動するのには大きく分けて2つの条件があります。
1-1-1 鍵の種類
鍵の種類によって、料金が異なります。防犯性の高い鍵ほど、高くなります。例えばギザギザのキーよりもディンプルキーのほうが高く、カードキーはさらに高くなります。車の鍵で言うと、イモビライザー付きキーは料金が上がる傾向にあります。また何の鍵かによっても料金は変動します。ドアの鍵よりも金庫やバイク、車の鍵のほうが費用は高くなります。
1-1-2 依頼の時間帯
深夜や早朝に鍵開けを依頼すると時間外料金が発生し、料金が高くなる傾向にあります。
その他で料金が高くなるケースに、自力で鍵をこじあけようとした結果、かえって鍵を破損させ、作業代が本来より高くつく事例があります。鍵トラブルは焦ってしまいがちですが、冷静に判断しプロに依頼することが大切です。
2 鍵トラブル時に自力でできること
鍵トラブル時にも自分でできることがあります。落ち着いて対処しましょう。
2-1 鍵を失くした場合
- ポケットや鞄の中を再度確認しましょう。鍵は小さいためまぎれている可能性があります。
- 賃貸物件の鍵の場合は管理会社に連絡・報告しましょう。
- 会社の鍵の場合は上司に連絡して指示を仰ぎましょう。
- 最寄りの警察で紛失の場合は「遺失届出書」を、盗難の場合は「盗難届出書」を出しましょう。「都道府県警察における遺失物の公表ページ」(警察庁)(https://www.npa.go.jp/bureau/soumu/ishitsubutsu/ishitsubutsulink.html)に各都道府県ごとに遺失物に関する情報が載っていますので確認してみましょう。
- プロの鍵業者に相談しましょう。
2-2 鍵が回らない場合
- まずはスペアキーを試してみましょう。鍵本体の変形が原因の場合はスペアキーで鍵が開く可能性があります。
- 鍵穴の掃除をします。掃除機やエアダスターを使ってほこりやごみを除去しましょう。
- 鍵穴専用の潤滑油を使って滑りをよくしましょう。
- それでも回らない場合はプロの鍵業者に相談しましょう。
鍵穴専用ではない潤滑油を入れないようにしましょう。かえってつまりの原因となってしまい、鍵自体の交換が必要になる事態にまで発展するケースがあります。
2-3 鍵が折れた場合
- ピンセットやペンチを使って鍵穴から少し頭がのぞいている部分をつかみ、まっすぐ引き出しましょう。
- うまくいかない場合は無理せずプロの鍵業者に相談しましょう。
- 逆に押し込んでしまわないようにしましょう。
- 無理にガチャガチャ鍵を動かして抜かないようにしましょう。
- 異物を鍵穴に差し込まないようにしましょう。
2-4 鍵を交換する場合
- 交換したい場所に今ついている鍵のメーカー・型番を確認しましょう。
- メーカー・型番に合致するぴったりの鍵を購入しましょう。
- ドライバーを使って側面プレート、シリンダーについているピン、シリンダーを取り外しましょう。
- シリンダー、ピン、側面プレートを取り付けましょう。
- 鍵がうまく機能するか確認しましょう。
- 鍵の種類を間違えると鍵がつきませんのでしっかりメーカー・型番を確認しましょう。
- 作業は慎重に行い、ドアを破損させないよう気を付けましょう。
- 難しいと感じたらプロの鍵業者に相談しましょう。
3 鍵トラブル時に絶対やってはいけない4つのこと
鍵トラブルに見舞われた時、次にご紹介する4つのことは絶対やらないようにしましょう。
3-1 (1)強引に鍵をこじ開ける
強引に鍵をこじ開けようとすることで、鍵穴が大きく傷ついたり、ドアが破損したりして、最終的に本来必要のない修理までしなければならなくなることがあります。
3-2 (2)鍵穴に鍵専用の潤滑油以外の潤滑剤を入れる
特に多い間違いが「滑りをよくしよう」と食用油を潤滑剤代わりに流し込むことです。食用油とホコリが混ざって固まり、鍵穴が使用・修理不能になってしまいます。
3-3 (3)鍵穴にものを差し込む
針金やつまようじを差し込んで中のつまりを取ろうとし、中で折れて異物が残ってしまったり、繊細な鍵穴の中を傷つけてしまったりして、余計なことをしたために鍵の修理費用が高くなることがあります。
3-4 (4)業者選びをテキトーに行う
急いでいても焦っていても鍵業者は慎重に選び、優良業者に依頼する必要があります。テキトーに業者選びをしてしまい、見積もりが有料な業者やぼったくり業者に依頼してしまうと危険です。鍵業者とのトラブル事例も多発しているため、注意が必要です。
4 鍵業者とのトラブルを防ぐ方法
鍵業者とのトラブルを防ぐために次の方法を知っておきましょう。
- 依頼を即決せずまずは見積もりを取りましょう。
- 業者に「クーリングオフ制度」について確認しましょう。
- 見積もりは書面でもらいましょう。
- 鍵業者から必ず連絡先の記載された名刺をもらいましょう。
- 同意していないうちに勝手に作業されないよう作業員を注視しましょう。
- インターネットや電話帳等を見て依頼した鍵の修理や交換などの出張サービスで、説明された金額よりも高額な請求を受けたという相談が寄せられています。
- 緊急事態なので慌てて契約してしまいがちですが、依頼する際は作業内容と料金(鍵の代金、技術料、出張費、割増料金の有無等)をよく確認しましょう。作業前に再度、料金の確認をすることも大切です。
- 作業時は、家族や周りの人に立ち会ってもらいましょう。
- 困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等に相談しましょう。
国民生活センターの発信資料より抜粋(PDFにリンクします)
消費者生活センターはこちら
4-1 クーリングオフ制度について
一度契約してしまっても、一定の条件を満たしていれば、契約の申し込みを撤回・解除することができるクーリングオフ制度があります。
鍵業者との間でも、クーリングオフ制度が利用できる場合があります。万が一クーリングオフ制度を利用することになった場合に、スムーズに話が進められるよう、事前に業者にクーリングオフについて確認しておきましょう。
紹介サイトを利用する場合は、本部の紹介サイト業者ではなく、直接やり取りして契約した業者側にクーリング・オフについて確認するのがベストです。
詳しい手続き情報は、国民生活センターのホームページで確認いただけます。
5 優良業者の見極め方
鍵トラブルを解決してくれる優良業者の見極め方には5つのポイントがあります。ポイントをしっかり押さえて信頼できる業者に依頼しましょう。
5-1 事前に無料見積もりがある
必ず見積もりがあり、かつ見積もり0円の業者を利用しましょう。鍵開け・交換・修理の正確な料金は実際に鍵の状況を見ることで初めて算出できます。見積もりが有料な業者は絶対利用しないでください。
5-2 事前に要望をしっかり聴き取りしてくれる
鍵は開け方によって料金が異なります。破壊開錠すれば早く鍵は開きますが、壊さず開けるより料金は高くなります。あなたの要望(予算・時間など)をしっかり聴き取りして、最良の解決法を提案してくれる業者を利用しましょう。要望も聴かずに一方的に作業を進める業者には依頼しないでください。
5-3 料金や説明なしに勝手に作業を始めたりしない
鍵トラブル時は誰しも不安です。そんな中「どれくらいの費用が総額でかかるのか」「どのような方法で作業するか」説明もしないで同意なく勝手に作業する業者は危険です。後から理由をこじつけて高額請求する悪徳業者の可能性もありますので利用しないようにしましょう。
5-4 技術力が高く作業実績も豊富にある
鍵開け・交換・修理には、鍵師・錠前師といった資格があることからもわかるように専門的な知識や技術が要求されます。依頼時には技術力はあるのか、過去の作業実績は豊富かなど、ホームページや直接見積もりに来た作業員への聴き取りで確認するようにしましょう。
5-5 アフター保証がある
鍵は繊細な作りでできています。修理してもらってもすぐに壊れてしまうようでは困ってしまいます。お客様目線で、万が一作業後に何かあった場合でも一定期間の保証(無料メンテナンスなど)を用意してくれている良心的な業者を利用しましょう。
6 鍵業者に依頼するメリット
鍵業者選びは難しそう…自分で何とかしたい…と思われる方もいらっしゃいますよね。ですが鍵業者に依頼することには、自力作業では得られない大きなメリットがあります。
6-1 確実に鍵が開く
自力作業では、鍵が開くかどうか、どんなに作業時間を確保しても道具にお金をかけても、保証されません。その点、鍵業者なら『確実に』鍵トラブルを解決してくれます。
6-2 トラブル解決がスピーディー
多くの鍵業者は早朝から深夜まで対応し、スピーディーにトラブルを解決してくれます。「今すぐ何とかしたい」に応えてもらえるのは大きなメリットといえます、
6-3 鍵を壊さずに済む可能性が高い
自分で鍵をどうにかしようとすると、「結局ドアノブごと交換した」「金庫の扉をこじあけてもう使えなくなってしまった」という結果に終わることが多いです。しかし鍵業者に頼めばなるべく鍵を壊さず鍵開けするなど、被害を最小限に対処してくれます。
まとめ
鍵トラブルに自力でできることはわずかです。
無理をせずプロに頼ることで余計な費用をかけずに解決できるようになります。
鍵業者とのトラブルも多発していますので、業者選びは慎重に行いましょう。
プロを活用することには、自分でやるときには得られない大きなメリットがあります、
鍵トラブル時は焦ってしまいがちですが、冷静な判断で、優良業者に依頼して、最短最速最安で解決しましょう。