引越しを予定していると、「新居まで荷物を運んでもらうには、いくらかかるのだろう」と気になる方も多いでしょう。
引越し料金には定価がなく、単身か家族か、荷物量、移動距離、依頼する時期などによって見積額が変わります。同じ荷物を同じ距離だけ運ぶ場合でも、日程や引越し業者によって数万円の差が生じることもあります。
そこで本記事では、引越し料金の相場を人数・距離・時期別に解説します。料金が決まる仕組みや安く抑える方法、相見積もりで確認したいポイントまで紹介するので、予算を立てる際の参考にしてください。
引越し料金はいくら?まず確認したい相場の目安

引越し料金を考えるときは、「平均○万円」と一つの数字だけを見るのではなく、人数と移動距離を組み合わせて確認することが大切です。
通常期の大まかな目安は以下のとおりです。
| 人数 | 近距離 | 中距離 | 遠距離 |
| 単身 | 3万~5万円 | 4万~7万円 | 6万~12万円 |
| 2人 | 6万~9万円 | 8万~13万円 | 12万~20万円 |
| 3~4人 | 8万~12万円 | 10万~18万円 | 15万~30万円 |
荷物量や時期などで変動するため、実際の料金は見積もりで確認しましょう。
単身の引越し料金相場
単身なら近距離で3万~5万円程度が一つの目安です。県外など距離が長くなると6万~12万円程度になるケースもあります。
同じ一人暮らしでも、家具付き住宅からの引越しと、冷蔵庫・洗濯機・ベッドなどをすべて運ぶ引越しでは必要なトラックサイズが違います。そのため、「単身」という条件だけで予算を決めず、荷物量も確認しましょう。
2人暮らしの引越し料金相場
2人暮らしでは、近距離で6万~9万円程度、中距離では8万~13万円程度が目安です。
2人分になると大型家具・家電が増え、2トントラック以上が必要になることがあります。単身時代の家具をそれぞれ持ち寄っている家庭などは荷物が多くなりやすいため、早めに荷物量を伝えて見積もりを取ることが重要です。
3~4人家族の引越し料金相場
3~4人家族なら、近距離でも8万~12万円程度、県外への遠距離引越しでは15万~30万円程度を想定しておきましょう。
家族の引越しは家具・家電だけでなく、衣類、学用品、日用品など細かな荷物も増えます。必要なトラックと作業員が増えるほど、人件費や車両費も大きくなるためです。
距離で変わる引越し料金の相場

引越し料金を大きく左右するのが移動距離です。長距離になるほど燃料費や高速道路料金だけでなく、トラックと作業員を長時間確保する必要があるため、料金が上がりやすくなります。
同一市区町村など近距離の引越し
15km未満程度の近距離なら、通常期は単身3万~5万円、2人6万~9万円、3~4人8万~12万円程度が目安です。
ただし、距離が短くても荷物が多い、階段での搬出入が必要など、作業時間が長くなれば料金は高くなることがあります。
県内・近隣県への中距離の引越し
50~200km程度では、単身4万~7万円、2人8万~13万円、3~4人10万~18万円程度を目安に考えます。
高速道路を利用する距離になると、運送にかかる時間と実費が増えます。旧居を出発して新居で荷下ろしするまでのスケジュールも確認しておきましょう。
県をまたぐ遠距離の引越し
200kmを超える遠距離では、単身6万~12万円、2人12万~20万円、3~4人15万~30万円程度が一つの目安です。
遠距離では、荷物を他の利用者と一緒に運ぶ混載便などを利用すると安くなる場合があります。その代わり到着日時の自由度が低くなることがあるため、料金と日程の両方を比較しましょう。
通常期と繁忙期では引越し料金がどれくらい違う?

同じ人数・移動距離でも、需要が集中する時期は料金が上がります。予算を考える際は「いつ引越すか」も重要です。
5月~1月の通常期にかかる料金
通常期は単身の近距離なら3万~5万円程度、家族なら6万~12万円程度から検討できます。
繁忙期より予約枠に余裕があることも多いため、日程を調整できる方は複数の候補日を提示すると、料金を抑えられるプランを探しやすくなります。
2月~4月の繁忙期にかかる料金
進学・就職・転勤が重なる2~4月、特に3月後半は予約が集中します。
通常期なら5万円前後で収まる条件でも繁忙期には7万円以上になるなど、料金差が生じることがあります。家族の遠距離引越しでは20万~30万円以上になるケースもあるため、日程が決まり次第、早めに見積もりを取りましょう。
引越し料金を左右する6つの条件

見積額は距離だけで決まりません。引越し業者が必要な車両・人員・時間をどれだけ確保する必要があるかによって変わります。
移動距離
距離が長いほど車両の拘束時間、燃料費、高速道路料金などが増えます。そのため市内から県内、県外へと移動範囲が広がるほど料金も上昇するのが一般的です。
荷物の量とトラックの大きさ
荷物量が増えて1台のトラックに積み切れなくなれば、より大型の車両や複数台が必要になります。見積もり時には大型家具だけでなく、ダンボールのおおよその個数も伝えましょう。
引越しする時期
需要が集中する繁忙期は、トラックや作業員の空きが少なくなります。反対に通常期は業者や日程の選択肢が増え、料金を比較しやすくなります。
曜日と作業開始時間
土日・祝日や午前便など希望が集中する条件では料金が高くなる場合があります。日程に余裕があれば、平日や午後便も候補にするとよいでしょう。
作業員の人数
大型家具が多い、階段作業があるなど、2人では対応できず3人以上必要になると人件費も増えます。住居周辺の道路状況や搬出経路も見積額に影響します。
オプションサービスの有無
エアコン移設、荷造り、荷ほどき、家具の特殊搬送などを追加すれば、その分料金が加算されます。必要なサービスだけを選ぶことが料金管理の基本です。
基本料金だけではない!引越しで発生しやすい追加費用

最初に想定した予算を超えないためには、運搬料金以外の費用も確認しておく必要があります。
エアコンの取り外し・取り付け費用
エアコン移設は、取り外しのみで5,000~10,000円程度、取り付けのみで10,000~20,000円程度、両方を依頼すると1台15,000~30,000円程度が目安です。
配管延長や室外機の特殊設置などが必要になると追加料金が発生する場合があります。
大型家具・特殊な荷物の搬出入費用
ピアノや大型家具など、通常の搬出経路を利用できない荷物は追加費用がかかる可能性があります。
たとえばクレーン作業が必要なら数万円単位の費用になることもあります。現地下見が必要か、見積もり時に確認してください。
梱包・荷ほどきを依頼する費用
荷造り・荷ほどきを任せるプランは便利ですが、作業員と作業時間が増えるため基本プランより高くなります。
仕事や育児で時間が取れない場合には有効なので、「安さ」だけでなく、自分で作業する時間まで含めて判断しましょう。
引越し料金以外にも準備しておきたいお金

引越し業者への支払いだけを予算にすると、新生活開始時に資金が不足する可能性があります。
新居の初期費用
賃貸住宅では敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・保証料などが必要です。家賃7万円なら初期費用が30万~40万円以上になる場合もあります。
家具・家電や生活用品の購入費
カーテンや照明、収納用品などは新居の間取りに合わせて買い直すことがあります。冷蔵庫や洗濯機まで買い替えるなら10万円以上必要になることもあるため、引越し料金とは別枠で予算を確保しましょう。
退去や各種手続きに伴う費用
旧居の状態によっては原状回復費用が必要になる場合があります。また、インターネット回線などの移転・解約に費用が発生することもあるため、契約内容を確認しておきましょう。
引越し料金を安く抑える7つのコツ

料金を抑える基本は、業者に必要な「人・車・時間」を減らし、条件を限定しすぎないことです。
繁忙期をできるだけ避ける
日程を選べるなら3月後半など需要が集中する時期を避けます。移動距離が長く、荷物が多いほど時期による料金差も大きくなりやすいためです。
平日の引越しを検討する
土日だけに限定せず平日も候補にすると、空き枠を見つけやすくなります。有休を取得できる場合などは見積もり時に両方の料金を確認しましょう。
時間指定なしのプランを検討する
「朝9時開始」などと固定せず、業者に開始時間を任せるフリー便を選ぶと料金を抑えられることがあります。ただし当日の予定は余裕を持って組みましょう。
荷物をできるだけ減らしておく
荷物を減らしてトラックサイズを小さくできれば、料金が下がる可能性があります。使わない家具や家電を新居まで運んでから処分するより、引越し前に必要性を判断するのが効率的です。
自分でできる梱包は済ませておく
衣類や本、日用品などを自分で荷造りすれば、梱包サービスの料金を削減できます。割れ物などは破損を防ぐため適切な梱包資材を使用してください。
不要なオプションを付けない
便利だからとすべてのオプションを追加すると総額が膨らみます。「自分でできる作業」「費用を払って任せたい作業」を分けて考えましょう。
複数の引越し業者から見積もりを取る
同じ条件でも業者ごとに空いている車両や人員が違うため、見積額には差が出ます。1社だけで契約せず、複数社を同じ条件で比較することが重要です。
引越しの見積もりで失敗しないためのチェックポイント

見積額が安くても、必要な作業が含まれていなければ最終的な支払額は高くなる可能性があります。
見積書に含まれている作業内容を確認する
トラック、作業員、梱包資材、養生など、どこまで基本料金に含まれるか確認します。口頭説明だけでなく見積書の記載を見ることが重要です。
追加料金が発生する条件を確認する
階段作業、駐車位置から玄関までの距離、荷物量の増加などが追加料金の対象になるか確認しておきます。旧居と新居の状況を正確に伝えるほど料金トラブルを防ぎやすくなります。
キャンセル料や変更条件を確認する
引越し日は仕事や新居の契約状況によって変更になることがあります。契約前にキャンセル・延期時の条件と料金を確認しましょう。
料金だけでなくサービス内容も比較する
5万円と6万円の見積もりがあっても、前者に必要な作業が含まれず、後者が追加料金込みなら単純に5万円の業者が安いとは判断できません。総額とサービス範囲をセットで比較してください。
引越し料金はなぜ業者によって違う?相見積もりが重要な理由

引越しには全国共通の一律料金がありません。だからこそ、自分の条件に対する相場を知るには相見積もりが有効です。
同じ引越し条件でも見積額に差が出る
ある業者には空きトラックがあっても、別の業者では追加の車両を手配しなければならないことがあります。保有車両や当日の予約状況が異なるため、同条件でも料金差が生まれます。
1社だけでは料金が妥当か判断しにくい
1社から8万円と提示されても、それだけでは高いのか安いのか判断できません。複数社から6万円、7万円、8万円と提示されれば、自分の引越し条件に対する価格帯が見えてきます。
安さだけで引越し業者を決めない
料金比較は重要ですが、補償内容や対応できる作業範囲も確認しましょう。数千円安くても必要なオプションを追加して最終的に高くなれば、比較した意味が薄れてしまいます。
引越し料金に関するよくある質問

最後に、引越し料金を検討する際によくある疑問を整理します。
引越しの見積もりはいつ取るのがおすすめ?
日程が決まったら、1か月程度前を目安に動き始めると比較しやすくなります。繁忙期や遠距離引越しでは希望日が埋まりやすいため、さらに早めの相談がおすすめです。
近距離なら自分で引越したほうが安い?
荷物が非常に少なければ安くなる可能性があります。ただしレンタカー代、燃料費、梱包資材費なども必要です。
冷蔵庫や洗濯機など大型家電がある場合は、費用だけでなく搬出時の安全性や破損リスクまで考えて判断しましょう。
県外への引越し料金を安くする方法は?
荷物を減らす、繁忙期を避ける、混載便を検討する、複数業者を比較する方法があります。
県外への長距離引越しは近距離より料金差が大きくなりやすいため、距離と荷物量を同じ条件にそろえて見積もりを比較することがポイントです。
見積もり後に引越し料金が変わることはある?
申告した荷物より実際の荷物が大幅に多い、追加作業を依頼したなど、見積もり時から条件が変われば料金が変動する場合があります。
「当日になって荷物が増えた」という状況を避けるため、見積もり時には運ぶ予定の物をできるだけ正確に伝えましょう。
まとめ|条件ごとの料金を比較して納得できる引越しを

引越し料金は、単身なら近距離で3万~5万円程度、2人なら6万~9万円程度、3~4人家族なら8万~12万円程度が通常期の一つの目安です。県をまたぐ遠距離や繁忙期では10万円、20万円を超えるケースも珍しくありません。
重要なのは平均額だけで判断しないことです。人数、荷物量、移動距離、時期、曜日、オプションなどを整理し、同じ条件で複数の引越し業者を比較しましょう。
見積書では金額だけでなく、作業範囲や追加料金の条件まで確認することで、「見積もりは安かったのに最終的には高くなった」という失敗も防ぎやすくなります。
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