古いタンスが家の中で場所を取り、使わずに放置していませんか?重くて動かせないタンスは処分が大変そうに見えますが、実はさまざまな方法があります。実際に使わなくなってから時間が経つほど、カビやシロアリ被害のリスクも高まりがちです。
この記事では、古いタンスを処分するメリットや具体的な費用、処分の手順を詳しく紹介します。交渉次第で買取の可能性もあるため、自分に合った方法を見つけて上手に手放しましょう。快適な住空間を取り戻すためにも、ぜひ最後までご覧ください。
古いタンスの処分はなぜ必要?放置するリスクとは

古いタンスを不要と感じながら放置すると、思わぬリスクを引き起こす可能性があります。
長期間使わないタンスをそのまま保管しておくと、知らないうちに湿気が溜まり、カビや害虫の温床になるおそれがあります。これが家全体の衛生面に影響を与え、さらに放置が長引くほど被害が広がるリスクも増大します。特に重いタンスは移動が厄介なため、定期的な掃除もしにくく、結果的に家中の清潔を保ちにくくなるでしょう。
シロアリ被害・カビの発生など衛生上の問題
湿気の多い場所で長期間放置されたタンスは、シロアリの侵入を招く可能性があります。シロアリは木材を主食とするため、一度発生するとタンス内部のみならず、床や壁など家屋全体に被害を及ぼすリスクがあります。また、湿った環境ではカビが発生しやすいため、見た目の問題だけでなく健康被害につながることもあるのです。
生活スペースを圧迫し収納効率が下がる
使わないタンスは場所を取るだけでなく、部屋の動線を狭めてしまう原因になります。行き来が不便になると、ほかの家具の配置にも影響が及び、収納や片付けもしづらくなるでしょう。限られた住空間を有効に活用するためにも、不要なタンスの処分は早めに検討することがおすすめです。
まずは確認!古いタンスのタイプ・材質別の処分ポイント

タンスの種類に応じて、解体の手間や処分方法が異なります。
古いタンスとひと口に言っても、婚礼ダンスや桐ダンス、和ダンスなど、素材や構造によって特徴が大きく変わります。搬出の際に必要な人数や工具も異なるため、処分前にタンスの材質をチェックしておけば、手間や費用の予測がしやすいでしょう。材質の違いを理解しておくことで、売却や再利用の可能性も見極めやすくなります。
婚礼ダンス:重量があり解体も大変
婚礼ダンスは頑丈なつくりで重く、サイズがかなり大きい場合も多いです。そのため、運び出すには数名の人手としっかりした道具が必要になります。解体が難しい構造のこともあるため、複数の業者に見積もりをとり、無理のない作業計画を立てることが大切です。
桐ダンス:湿気対策やリサイクル価値の可能性
桐ダンスは比較的軽量で、調湿機能があるため高い需要があるケースがあります。状態が良ければリサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があり、実はお得に処分できるかもしれません。また、木目が美しく独特の風合いがあることから、リメイク素材として利用されることもあります。
和ダンス:サイズが大きく搬出経路の確認を
和ダンスは婚礼ダンスほどではなくとも、大型サイズであることが多いです。廊下や玄関の幅が狭い住まいでは、解体が必要になる可能性もあるため、事前に運び出しルートを確保しておきましょう。壁や床を傷つけないよう、保護シートや当て板を用意しておくと安心です。
洋服ダンス・整理ダンス:パーツの分解がしやすい場合も
洋服ダンスや整理ダンスは構造が比較的単純で、扉や棚板、引き出しが分割しやすいつくりになっていることが多いです。大きなパーツを外せると運び出しやすくなるだけでなく、自治体の燃えるゴミサイズに分解できる場合もあります。処分費用を抑えるなら、可能な範囲で解体してみるのも一つの手です。
古いタンスの処分方法一覧

自治体をはじめ、多くの選択肢から最適な方法を選びましょう。
古いタンスの処分には、自治体の粗大ごみ回収や不用品回収業者の利用、フリマアプリでの売却など多彩なアプローチがあります。タンスを買い替える際に販売店で引き取りサービスを利用する場合も、手続きや料金を事前に確認することが重要です。自力で処分するのが難しければ、許可のある業者に依頼してスムーズに運び出してもらいましょう。
方法1:自治体の粗大ごみ回収を利用する
自治体の粗大ごみ回収は最も一般的な方法で、申し込みとシールの購入など地域によって手続きが異なります。サイズに応じて数百円から数千円の処理費用がかかることが多く、指定された日に収集所などへ出すのが基本です。安価で確実ではありますが、自宅から収集場所までの運搬が大変になる場合もあるので、事前に作業の段取りを考えておきましょう。
方法2:指定処理施設へ直接持ち込む
自治体指定の処分施設へ直接持ち込む方法もあります。収集に来てもらうより安く処分できるケースも多く、自動車や軽トラックなどで運べる場合におすすめです。ただし、施設の営業時間や必要な書類を確認したうえで、持ち込みの手間や交通費も計算に入れておきましょう。
方法3:買い替え時に家具店で引き取りサービスを活用
新しいタンスを購入するタイミングに合わせ、販売店が古いタンスを引き取ってくれるサービスを行っていることがあります。店によっては引き取り費用が無料または割引になる場合もあるため、購入前に確認しておくとよいでしょう。処分と同時に新しいタンスを設置してもらえるので、一度で作業を完結できて効率的です。
方法4:不用品回収業者に依頼する
自力での運搬が難しい場合や、他の不用品とまとめて処分したいときには不用品回収業者が便利です。大型タンスを部屋から運び出す作業までしてくれるため、手間がかかりません。ただし、業者によって料金体系が違うので、見積もりを複数比較してサービス内容や料金をしっかり確認しましょう。
方法5:引越し業者の引き取りオプションを利用
引越しのタイミングで古いタンスを処分するなら、オプションとして引越し業者に回収を依頼する方法もあります。引越し作業に合わせて回収してもらえるので、まとめて準備ができてスムーズです。ただし業者によっては別料金が発生することもあるため、依頼時に必ず見積もりを確認してください。
方法6:リサイクルショップで売却する
ダメもとでも査定を依頼してみると、思わぬ値段がつく場合があります。特に桐ダンスやブランド家具、デザイン性の高いタンスは人気があり、ある程度の査定額が期待できることもあるでしょう。配送や搬出費用をどう負担するかが交渉のポイントになるため、事前に問い合わせて確認するのがおすすめです。
方法7:フリマアプリやオークションサイトで個人間取引
個性的なデザインやまだ使えるタンスであれば、フリマアプリやネットオークションを利用して販売する方法があります。手数料や送料、発送方法などの取り決めをしっかり行い、トラブルを防ぐために商品の状態も正直に記載しましょう。実物の大きさや重さを考慮して、梱包と配送手段の確保が必要となります。
方法8:ジモティーなど地域サイトで譲渡する
近隣エリアの人と直接やり取りできる地域掲示板サイトを活用するのも手です。譲渡相手が引き取りに来てくれるケースが多く、送料や運搬費を抑えられるメリットがあります。大型家具の受け渡しでは、受け渡す日時やマンション集合玄関での受け渡しなどを明確にしておくとスムーズです。
方法9:解体して可燃ごみとして出す
自治体の規定サイズ以下に解体すれば、燃えるゴミや資源ゴミなどで出せる場合があります。カラーボックス感覚で分解できる洋服ダンスなら、解体作業をしてゴミ袋に詰めて処分できるかもしれません。ただし、解体に電動工具が必要だったり、体力が必要だったりすることがあるので、無理は禁物です。
古いタンスの処分費用相場を徹底比較

処分方法によってかかる費用は大きく変わるため、相場を把握しておくと安心です。
タンスの大きさや材質、そして依頼する業者や自治体の規定などで処分費用は上下します。たとえば自治体の粗大ごみなら数百円〜数千円程度で済むことが多いですが、不用品回収業者に一括依頼すると1万円以上になるケースもあります。費用を抑えたいなら解体して小さくする工夫も視野に入れて選択しましょう。
自治体の粗大ごみとして処分する場合の費用目安
自治体の粗大ごみ回収では、地域ごとに料金や予約方法が変わります。多くの場合はタンスの大きさや材質に応じて数百円から数千円程度の手数料を支払う仕組みで、指定の収集日までにシールを貼って出す必要があります。回収場所までの運搬が自身で行えれば、最も費用を抑えやすい手段となるでしょう。
不用品回収業者に依頼する場合の費用目安
婚礼箪笥や和ダンスといった大型家具を不用品回収業者に処分依頼する場合、費用はタンスの大きさや搬出状況によって変わりますが、おおよその目安は以下の通りです。
- 単身者用の小型タンス(幅90cm程度まで)
→ 3,000円~5,000円前後 - 中型の和ダンス・洋服タンス(幅120cm程度)
→ 5,000円~10,000円程度 - 大型の婚礼箪笥(3枚扉など幅150cm以上のもの)
→ 10,000円~20,000円前後
さらに、搬出に階段作業や吊り下げ作業が必要になる場合は別途作業料金がかかるケースもあります。例えば2階以上から階段で下ろす場合は2,000円~5,000円ほど、窓から吊り下げる特殊作業の場合は1万円以上の追加費用が発生することもあります。
なお、同時に他の家具や不用品をまとめて依頼すると、まとめ割引でトータルの費用を抑えられる業者もあります。見積もりは無料の業者が多いため、複数社で比較して検討するのがおすすめです。
古いタンスを無料または安く処分するコツ

費用をできるだけ抑えてタンスを処分したい場合は、安く済ませるための工夫が大切です。
古いタンスを安価または無料で処分したい人は多く、リサイクルショップや地域掲示板などを活用するのが一つの方法です。ブランド価値や素材、デザイン性によっては意外と高い評価額がつくこともあるため、まずは査定を受けるのもおすすめです。また、自力で小さく解体できれば自治体のごみサービスを活用しやすくなり、コスト削減につながる可能性があります。
買取査定を受けて売却益を狙う
桐ダンスやブランド家具など、一定の需要があるタンスであればリサイクルショップやネットオークションを通じて売却できる可能性があります。多少の傷や汚れがあっても、木材の質やデザインが良ければ高値がつくケースもあるでしょう。不要なタンスをお金に変えられれば、処分費用をかけずに手放せて一石二鳥です。
搬出や運搬の手間を抑えられる業者選び
事前に複数の業者へ見積もりを依頼し、搬出作業や運搬費がどこまで含まれているかをチェックしましょう。業者によっては階段からの搬出に追加料金が発生するなど、細かな費用が変わる場合があります。サービス内容をしっかり比較すれば、引き取り作業まで含んだお得なプランを見つけやすくなります。
不用品回収業者を選ぶ際の注意点

安心して任せられる業者を見極めるポイントを押さえておきましょう。
不用品回収業者に頼むときは、費用だけではなく、許可証の有無やサービスの詳細まで確認することが大切です。信頼できる業者は丁寧な見積もりや実際の運搬作業をスムーズに行い、後から追加料金を請求するようなことがありません。公式サイトや口コミをよく調べ、安心感のある業者を選びましょう。
「無料回収」を謳う悪質業者に要注意
表向きには無料と宣伝しながら、実際は出張費や車両費等で高額な追加料金を請求されるトラブルが報告されています。契約時に費用の内訳を確認しないと、後々想定外の出費が発生する可能性が高いです。納得できる見積もりを提示してくれる業者を選ぶのが無難です。
許可証の有無・口コミの評判をチェックする
不用品回収業者には、一般廃棄物収集運搬業や産業廃棄物収集運搬業などの許可が必要です。公式サイトや業者のパンフレットなどで許可番号を公開しているかどうかを確認しましょう。また、利用者の口コミに目を通せば、料金や対応の良し悪しなど実情を把握しやすくなります。
古いタンスを安全に処分するための事前準備

タンスの大きさや作業範囲を事前に把握しておくことで、安全にスムーズに処分できます。
大型のタンスを処分する際には、搬出経路の障害物や住宅周りの通行量などを考慮しておく必要があります。周囲への配慮も大切で、特に集合住宅にお住まいの場合は管理規約を再度チェックしておきましょう。作業スペースを確保し、道具の準備を万全に整えることで、怪我やトラブルを未然に防げます。
タンスのサイズと搬入経路の確認
古いタンスを玄関や廊下、エレベーターから運び出せるかどうかを事前に調べておきましょう。特に大きなタンスの場合、扉や壁と干渉して運べないケースもあるため、サイズをしっかり測ることが重要です。搬出ルートが確保できなければ、解体作業の計画を立てる必要が出てきます。
解体時の工具・安全対策
タンスを分解する際には、インパクトドライバーやノコギリなどの適切な工具を準備します。木くずやネジなどでケガをしないよう、手袋やマスク、ゴーグルなどの安全対策グッズの使用も忘れないでください。解体作業は時間がかかりますが、丁寧に行ったほうがケガや家の損傷を防ぎ、最終的な処分がしやすくなります。
よくある質問(FAQ)

古いタンスの処分に関する疑問点をまとめました。
実際にタンスを処分する際は、運搬費や処理費用以外にもさまざまな疑問が出てきます。以下によくある質問とその回答を紹介するので、参考にしてみてください。
Q1:結婚家具(婚礼ダンス)の処分費が高いのはなぜ?
婚礼ダンスは大型で重量があり、運搬と解体に手間がかかります。そのため不用品回収業者や自治体の粗大ごみ回収でも追加の作業費や処理費用が発生しがちです。安全かつ確実に作業するには人手と専門知識が必要なケースも多いので、他の家具より高額になりやすいといえます。
Q2:タンスは古くてもリサイクルショップで買い取ってもらえる?
状態や素材、デザインによっては古くても買い取ってもらえる可能性があります。特に需要の高いブランド家具や保存状態が良い桐ダンスなどは値段がつきやすいです。まずは査定を受けることで、処分費用を抑えられるかどうかを見極めることができます。
Q3:分解した場合は燃えるゴミか粗大ゴミかどちらが正しい?
自治体ごとに規定サイズが異なるため、一概には言えません。たとえば、解体して規定以下のサイズになれば燃えるゴミや資源ゴミで出せる自治体もあります。一方、パーツが大きいままであれば粗大ゴミ扱いとなる場合が多いので、事前に自治体のルールを確認してください。
片付け110番の古いタンス回収事例

実際の回収費用の事例を参考にして、イメージをつかみましょう。
不用品回収業者を選ぶ際には、過去の事例や料金を知ることで具体的なイメージがつきやすくなります。下記に示す事例は一例ではありますが、婚礼ダンスなどの大型家具を処分する際の費用目安として活用してください。
ケース(1)婚礼タンス、24,200円


回収場所 | 静岡市清水区 |
回収内容 | 婚礼タンス |
実際の作業料金 | 24,200円 |
ケース(2)婚礼タンス、21,500円




回収場所 | 下関市稗田北町 |
回収内容 | 婚礼タンス |
実際の作業料金 | 21,500円 |
ケース(3)タンス、33,000円


回収場所 | 浜松市東区 |
回収内容 | タンス |
実際の作業料金 | 33,000円 |
お客様のご要望 | 二階からの運び出しも希望 |
まとめ:古いタンスの処分は計画的・安全に行おう

処分方法を知っていれば、不要なタンスを手軽に安全に手放すことができます。
タンスのサイズや材質によって、処分の工程や費用は大きく異なります。自治体の粗大ごみ回収から不用品回収業者への依頼、さらにはリサイクルショップやフリマアプリでの売却まで、自身の状況や予算に合わせた最適な手段を選びましょう。安全対策や事前準備をきちんと行えば、スムーズに綺麗な生活空間を取り戻せるはずです。
古いタンスの処分も片付け110番にお任せ下さい

さまざまな処分方法の中から、安心して依頼できるパートナーを見つけましょう。
不用品回収の専門業者に依頼すれば、大型タンスを含めた家具類を安全かつスムーズに運び出せます。特に片付け110番のような信頼できる業者なら、見積もりから作業まで迅速に対応してもらえるでしょう。迷った時はまず相談してみることで、古いタンスの処分に向けた第一歩を踏み出せます。
