日本をキレイに!片付け110番です。
実家や持ち家がゴミ屋敷化している…。
親に片付けして!って何度も言っているのに、一向にやる気配がない…。
あなたもこのようなことで悩んでいませんか?
一度ゴミ屋敷にしてしまうと、どんどんゴミが溜まっていき、状況は悪化します。
早いうちに、ご家族を説得したいですよね。
「家族が説得に応じてくれない」
そういう方は非常に多いです。
無理に強行突破するのは絶対NG。
トラブルになる元です。
本人にとっては過ごしやすい環境なのに、邪魔された!と思われるんですよ。
自分が大事にしているものを、勝手に片付けられると嫌ですよね?
また、本人が納得していないまま勝手に片付けてもまた元に戻ります。
でも、大丈夫。
今回の記事を最後までご覧いただければ、本人のやる気スイッチをオンにすることができます。
そして、説得方法が分かるようになりますので楽しみにしていてください。
・全部ゴミなのに何で捨てないんだ…。
・プロに任せてさっさと片付けたい…。
・本人に内緒で片付けてしまいたい…!
片付け110番でも多くのかたから、同様のご相談をいただいてきました。
・放置するわけにはいかない。
・だけど、片付けに納得しないから作業できない。
困ってしまいますよね。
長期間ゴミ屋敷を放置し、周囲に迷惑をかけると大変なことになります。
それが、ゴミ屋敷条例に基づく、「行政代執行」です。
愛知県蒲郡市では、本人が20年ほどかけて集めたものがゴミとして強制撤去されました。
さらに400万円の支払いも本人に請求されたんです。
一見、片付いたように思われるかもしれません。
ですが、本人にとってゴミとして廃棄されたものは、ゴミではありません。
大切なモノなんです。
強制的な片付けは、根本的解決にならないんです。
ゴミ屋敷を片付けるなら、本人の説得が第一優先。
本人の考えを理解するコツから、説得方法までご紹介します。
あなたも、本人に寄り添いながら、一緒にゴミ屋敷を片付けられるようになりますよ。
わたしたちについて
改めまして、私たちは、片付けのプロや片付けに悩む方と日々関わってきています。
ゴミ屋敷のお片付けにも多数お手伝いさせていただきました。
90万件にものぼるご相談のなかで、片付けに納得しない家族を説得してほしいという声も受けてきました。
今回この記事をリリースするにあたり、
・ゴミ屋敷にしてしまった人の心理
・説得する方法やその際の姿勢
について詳しく徹底的にリサーチしました。
今まさにゴミ屋敷の片付けをご両親やご家族、ご親族に説得しようとしている。
そんなあなたは、ぜひ記事を確認し、実践してみて下さい!
あなたが想像している以上に効果てきめん!
本人のやる気が勝手にスイッチオンとなり、片付けられるようになる。
かもしれません!笑
僕の母親も片付けられない人でした。
以前は僕も「勝手に片付け」をやってしまっていたんです。
気が弱い母は、口でこそ言いませんでしたが、終始納得のいっていない様子だったのを思い出します。
昔の自分にも言い聞かせる意味でも、同じ過ちを繰り返して欲しくない。
そんな想いで記事を公開します。
関係性が壊れてしまう前に、役に立ててくれると嬉しいです。
モノが捨てられない方に寄り添うことが1番
片付けない様子を見ると、イライラするし、相手の考えが理解できませんよね。
ついつい、一方的に、
「汚いから」
「ゴミだから」
「見栄えが悪いから」
と責めてしまいがちですが、それは絶対にしてはいけません。
あなたが家に来るたび責められることで、
「家に来ると勝手にモノを捨てられる」
「嫌なことばかり言われて辛い」
と、家にあげてくれなくなることさえあります。
説得への道は遠のいてしまいます。
特に高齢者がゴミ屋敷にしてしまった場合、なぜそうなったのかを知ってから説得することが重要。
相手の立場になって考えることで、説得の方法もあなたの声掛けも変わってくるからです。
なぜゴミ屋敷にしてしまうのか
ゴミ屋敷にしてしまう理由は様々ですが、最初は小さなことがきっかけです。
・体調が悪くてゴミ捨てできなかった。
・腰を痛めて片付けできなかった。
・パートナーを亡くして喪失感からモノを集め始めた。
しかし月日が経ち、気付くと自分の手には負えないほどモノが溜まってしまう。
次第にそれが当たり前になり、自分にとって必要なものと認識していく。
手放す喪失感が怖い、片付けることで大切なモノを失ってしまう気になる。
そのような流れから、ゴミ屋敷にしてしまい、片付けない選択をすることが多いといわれます。
ですが一方で、深層心理では、片付けたいと思っている方も多いといわれます。
例えば、綺麗に片付いた部屋を夢に見るなど、本当は綺麗な部屋を望んでいる場合もあるんです。
ゴミ屋敷片付けの説得方法・手順
それでは、ゴミ屋敷をどのように片付けていけばいいのか、説得方法・手順を紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さい。
1,言葉がけを変える
「捨てよう」と伝えるのはNGです。
捨てるという言葉は、本人にとってネガティブな言葉だからです。
そうではなく、
「もっと歩きやすくしてみない?」
「もっと暮らしやすくする工夫をしてみない?」
といったように声掛けします。
ゴールは捨てる事なので同じことですが、目的を捨てる事ではないと示してあげる事が重要です。
2,一緒に考えてみる姿勢
一方的に「~しなよ」「~する方がいいよ」というのはNG。
ゴミ屋敷化してしまった家を前に、本人も、「自分の手には負えない」とわかっています。
ですから、
「あなたひとりでやりなさい」
という言い方をされると、その言葉にそのつもりはなくても拒否されてしまいます。
「一緒にやってみない?」
「私も一緒に手伝いたいな」
「一緒に住みやすくしていこうよ」
と、一緒にゴミ屋敷問題について考える姿勢を見せてあげる事が重要です。
3,片付けで終わりではない未来を示す
ゴミ屋敷が綺麗になったら、もう自分と関わってくれないのではないか。
そのような不安を抱えている方も多いです。
「過ごしやすい部屋になったらこんなことを一緒にしようよ」
「この部屋にスペースができたら一緒にこういうことをしよう」
こんな風に、ゴミ屋敷問題が解決しても、関係が途切れない、未来の約束をしてあげましょう。
4,勝手に捨てたりしないで一つひとつ確認する
あなたにとってゴミでも、本人にとっては大切なモノ。
どんなものも、「これはどうする?」と時間をかけて確認していきましょう。
勝手に捨てたりされないことがわかれば、片付けにも前向きになってくれます。
もし、「それは捨てない」といわれたものがどんなに薄汚れた布だったとしても、
「わかった。じゃあこれは取っておくからよけておこうね」
と伝えて、捨てない姿勢を見せましょう。
安心感を与えてあげる事が重要です。
その積み重ねが、家一軒など大きな範囲を片付けるきっかけになる可能性大です。
5,メリットを交換条件に出す
例えば、本人がお花が趣味だったなら、
「このスペースをあけて、お花を飾らない?」
と提案します。
本人にとってメリットがある提案なら、すんなり受け入れてくれるケースが多いです。
6,火事や転倒リスクを心配する
ゴミ屋敷は、ゴミやホコリに埋もれたコンセントから、発火する危険があります。
ゴミがたくさんあるので、火が燃え広がりやすくなってしまうんですね。
実際、私は便利屋さんのコミュニティに入っているんですが、火事現場の大半が「ゴミからの出火」です。
また、ゴミが積みあがっている中移動すると、足を引っかけて転倒し、骨折するリスクがあります。
一人暮らしだと、そのまま孤独死してしまうことにもなりかねません。
「モノが多い家って火事になりやすいみたいで心配だな」
「お母さんが転んで骨折したりしてしまわないか不安だよ」
と、本人の心配をしていることを、心から伝えましょう。
その際に、「ゴミ」「ゴミ屋敷」というワードは出さないように注意してくださいね。
何度も繰り返しますが「ゴミ」ではないので、言葉に拒否反応を示す可能性があります。
7,近隣トラブルを心配する
ゴミ屋敷は近隣トラブルにつながりやすいもの。
臭い、害虫、景観問題などが原因となります。
「ご近所さんとこれからもよいお付き合いをしていけるといいよね」
と、ご近所トラブルを避けるためにも必要な作業であることに気付かせてあげましょう。
まとめ
以上のように、片付けを説得したいなら、本人の立場になって考え、発言・説得していくことが大切。
ただ綺麗になることを目指すのではなく、本人が納得することを1番に優先しましょう。
説得さえできてしまえば、片付けは簡単です。
いまは「プロの力」を借りることもできるからです。
必要なモノ、不要なモノの仕分けを済ませたら、お任せするのもありです。
そのときは、本人と一緒に立ち会って、心変わりしてしまわないように、声掛けしてあげる事も大切。
万が一心変わりして作業をやめたいと言ったら、一旦やめるのもOK。
本人が納得する方法で片付けを進められるようサポートしてあげましょう。
また、高齢者は「もったいない」教育をうけています。
ゴミにして捨ててしまうのはもったいない!と考えている方が多いんです。
買取が出来る業者に買取もしてもらいながら片付けてもらうと、納得してもらいやすいでしょう。
ビートたけしさんがおっしゃっていた言葉にこんな名言があります。
「他人への気遣いで大切なのは、話を聞いてやること」
一方的に言葉で説き伏せてしまうのは、優しさでも気遣いでもありません。
まずは相手の主張を聞いて、受け止めてあげましょう。
伝えたいことをすべて話したら、なにが問題なのかも見えてきます。
まずは、聞く。
これを大切に、説得前に実践してくださいね。
復習
さいごに復習です。
モノが捨てれない高齢者の、説得方法&やる気スイッチONのコツは次の7つです。
1,言葉がけを変える
2,一緒に考えてみる姿勢
3,片付けで終わりではない未来を示す
4,勝手に捨てたりしないで一つひとつ確認する
5,メリットを交換条件に出す
6,火事や転倒リスクを心配する
7,近隣トラブルを心配する
いずれも、ゴミ屋敷当事者に寄り添った対応をすること。
それが唯一でありすべてであることがわかります。
ぜひ実践して、気持ちよくゴミ屋敷問題解決に導いてあげて下さい。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
モノが捨てれない高齢者の説得方法について、自分はできていなかったことに気付けた方もいるのでは?
つい、自分の欲求を通そうとしてしまいがちですが、それは厳禁。
本当に困っているのは、ゴミ屋敷にしてしまった本人であることを忘れずに。
寄り添い、傾聴(けいちょう)して、力になってあげましょう。
今回も記事を最後まで見てくれて、ありがとうございました。ではまた、次の記事でお会いしましょう!