プリンターは家電製品の中でも比較的コンパクトな部類に入ります。実は、自治体でのゴミ収集やメーカーによる下取り、リサイクルショップの買取など、処分方法は多岐にわたることをご存知でしょうか。場合によっては無料で廃棄できる場合がある一方で、費用がかかるケースもあります。
本記事では、それぞれの処分方法を詳しく解説するとともに、壊れたプリンターの扱い方や手続きの流れ、注意点についてもわかりやすく整理しました。必要な手間やコストを比較しながら、事故やトラブルを未然に防ぎつつ、環境負荷を軽減する方法を探っていきましょう。
これからご紹介する8つの処分ルートを理解し、あなたにとって最適な方法を選択するヒントにしていただければ幸いです。プリンターを適切に処分して、新しい機種への買い替えやスペースの有効活用をスムーズに進めましょう。
プリンター処分の基本的な方法
まずは、代表的なプリンターの処分方法をご紹介します。自治体や家電量販店、リサイクルショップ、小型家電リサイクルなど、さまざまな選択肢を押さえておきましょう。
プリンターは小型家電リサイクル法の対象品目になっていることが多く、自治体のルールに従って処分するだけでなく専門の回収ルートを選択することも可能です。自分で持ち込むより、不用品回収業者や家電量販店を利用したほうが手間を省ける場合もあります。一方で、まだ動作するプリンターであればリサイクルショップによる買取や、フリマアプリでの売却も視野に入るため、事前に状態を確認しておくとよいでしょう。
処分方法を誤ると、費用がかかりすぎたり環境負荷を増大させてしまう可能性があります。特に、カートリッジや内部データが残ったまま処分するとトラブルや情報流出を招くリスクも否定できません。ここでは、壊れたプリンターから稼働品のプリンターまで、状況に合わせた適切な方法を8つに分けて解説します。
自治体の不燃ごみ・粗大ごみとして処分
自治体の回収を利用する方法は、誰でも利用しやすい基本的な処分手段です。プリンターが小型であれば不燃ごみ、大型であれば粗大ごみに分類されるケースが多く、サイズや重量によって扱いが異なります。出す前に自治体のホームページや窓口で確認しておくと、スムーズに処分できるでしょう。
不燃ごみと粗大ごみの違い
自治体によって不燃ごみと粗大ごみの基準は異なります。多くは、一定の大きさや重量を超えると粗大ごみ扱いになるため、一般的なインクジェットプリンターでもサイズをチェックする必要があります。分解して不燃ごみとして出すことを禁止している自治体もあるので、必ず公式情報を確認しましょう。
地域ごとに異なるルールの確認
収集日は週に数回設けられている場合もあれば、月に数回しか来ない自治体もあります。粗大ごみの場合は事前予約が必要だったり、手数料が数百円から千円程度かかったりと費用や手続きが地域ごとに異なります。処分方法を決める前に、面倒でも自治体の公式ウェブサイトで情報を収集しておくことをおすすめします。
処分費用や手続きの流れ
自治体に粗大ごみとして出す場合は、指定のシールや券を購入し、収集日や持ち込み場所に合わせて出すのが一般的な流れです。シールには費用が明記されている場合が多く、プリンター程度なら数百円から千円前後になることが目安です。不燃ごみの場合でも収集日が定められていることがあるため、見落としがないよう注意しましょう。
家電量販店の回収サービス
家電量販店では、プリンターの買い替え時などに合わせて回収サービスを行っていることがあります。購入と同時に下取りを依頼すれば、回収費用が安くなったり無料になる場合もあります。但し、下取りは新品購入が条件になるケースもあるため、事前に店舗やウェブサイトなどで確認が必要です。
受付時間や確認事項
回収サービスを利用するには、店舗の営業時間や受付時間を事前に把握しておくとスムーズです。混雑状況によっては当日に受け付けてもらえないことや、有料オプションとしての回収になるケースもあります。電話やネットで問い合わせをしてから訪問することで、無駄足を踏まずに済むでしょう。
ヤマダ電機やヨドバシの持ち込み時の費用
ヤマダ電機やヨドバシカメラなど、大手家電量販店では処分費用がかかる場合があります。たとえば、1,000〜2,000円程度の回収費用を設定している店舗も珍しくありません。買い替え特典として割引を受けられることもあるため、まずは事前に料金と手続き方法を確認するとよいでしょう。
リサイクルショップの利用
まだ動作しているプリンターであれば、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。型番や年式、付属品の有無などによって買取価格が変動しやすいので、店頭で実際に査定してもらうと確実です。実際に持ち込む前に、下調べとして複数のショップやオンライン査定を比較するのもおすすめと言えます。
地元のリサイクルショップ活用方法
地元のリサイクルショップでは、出張買取サービスを提供しているところもあります。特に、複数の不用品をまとめて手放す場合や、大型プリンターの場合に便利です。店舗への持ち込みが難しいケースでも安心して利用できるため、事前に電話などで条件を確認してから査定を依頼しましょう。
買取価格を引き上げるポイント
メーカー純正の箱や付属品がすべてそろっていると査定額がアップしやすい傾向にあります。型番や印刷スピードなどのスペック情報を把握していると、査定担当者とのコミュニケーションもスムーズです。動作確認ができる状態で持ち込むことも、買取価格を高めるコツになります。
小型家電リサイクルボックスへの持ち込み
自治体や家電量販店などに設置されている小型家電リサイクルボックスを利用する方法もあります。特に、持ち込みが簡単で費用がかからない点が魅力です。対象品目にプリンターが含まれていれば、回収ボックスに投入するだけで手軽にリサイクルに貢献できます。
小型家電リサイクル法に基づく処分
小型家電リサイクル法では、金属資源やプラスチック素材などといった再資源化が推奨されています。プリンターはこれら資源が多く含まれるため、專門の回収ルートを通じてリサイクルが可能です。法に定められた対象品目かどうかをサイトなどで確認してみると、より安心して処分できるでしょう。
リサイクルボックス設置場所と利用方法
自治体によっては市役所や公共施設、スーパーの入り口などに小型家電リサイクルボックスを常設している場合があります。家電量販店でも店舗内に設置していることがあるため、買い物ついでに利用できて便利です。回収ボックスが満杯になっている場合は、別日に改めて出直す必要があるため早めに持ち込むとよいでしょう。
メーカーの回収・下取りサービス
主要プリンターメーカーでは、公式に下取りプログラムを実施している場合があります。キャノンやエプソンなど、有名メーカーによっては下取りでポイント還元や割引サービスを受けられることもあるため、新プリンターの購入費用を抑えることができます。
主要メーカーの下取りサービス概要
メーカー公式サイトを確認すると、下取り可能な機種や申込み方法が詳しく記載されています。オンラインで申込みを行い、指定された配送方法で送り返すことで下取りが完了する仕組みです。下取り額は製品の状態や機種によって変わりますが、キャンペーン期間中であればお得感が高まることもあります。
利用時の注意点とデメリット
下取りキャンペーンが適用されるのは、特定の新製品に買い替える場合や対象機種に限られることがあります。さらに、自分で梱包して発送しなければならない場合や、送料がかかるケースもあるため、総合的なコストを比較することが大切です。メーカーの下取りだけでなく、家電量販店やリサイクルサービスとの費用対効果を検討しましょう。
フリマアプリやネットオークションでの売却
まだ動くプリンターの場合は、フリマアプリやネットオークションに出品することで処分費用の代わりに売上が得られる可能性があります。ただし、発送準備や梱包作業、取引相手とのやりとりに手間がかかるため、忙しい方にはあまり向かないかもしれません。取引トラブルを避けるためには、詳細情報や不具合の有無を誠実に記載しておくことが重要です。
売却でお得に処分するためのコツ
商品写真は複数の角度から撮って、見た目や汚れの有無が分かるように工夫しましょう。付属品や動作確認の状況を具体的に書いておくと、購入希望者が安心して入札しやすくなります。値段設定は同一機種の相場を確認した上で、あまり高額すぎず低額すぎないラインを探ると良いでしょう。
販売時の注意点と個人情報の扱い
ネット販売で特に気をつけたいのが、プリンター内部メモリに残っている印刷履歴や設定情報の初期化です。出品前にユーザー情報やWi-Fi設定などが残っていないか確認する習慣を付けましょう。また、発送時の送り状や梱包にも個人情報が含まれないよう配慮すると安心です。
寄付や再利用
動作品のプリンターを寄付することで、社会貢献や資源の再利用につながる方法もあります。学校や地域の公共施設、NPO団体など、プリンターを必要としている場所は意外と多いものです。必要な方に直接渡せるため、使えるものを無駄にしない点でも非常に有益と言えます。
寄付を受け付けている団体リスト
海外支援を行っているNPOや、地域の公民館・学校などが代表的な寄付先です。ウェブサイトやSNSで定期的に寄付募集をしている団体があるため、事前に問い合わせてから送るのがスムーズです。団体によってはインクカートリッジの在庫や付属品の有無を条件にしている場合もあるため、細かく確認してから対応しましょう。
寄付の利便性と社会的メリット
動くプリンターを寄付することで、まだ修理や買い替えが難しい施設や団体の活動を手助けできます。資源を有効活用できるだけでなく、廃棄コストを抑えられる点も寄付のメリットです。誰かが必要としている物を役立てられるので、環境だけでなく社会に対する貢献度が高い選択肢と言えます。
不用品回収業者への依頼
忙しくて処分に時間をかけられない方や、大きなプリンターを自力で運び出すのが難しい場合は、不用品回収業者を利用するのも選択肢のひとつです。同時に処分したいものが多いとき、まとめて一括回収してもらえるため手間が省けます。費用は業者や地域、回収品目によって異なるので、複数業者から見積もりを取って比較検討すると安心です。
信頼できる業者の見極め方
不用品回収業者の中には、無許可営業や悪質な料金設定を行うところも少なくありません。一般廃棄物収集運搬業の許可を得ているか、ホームページや口コミで実績を確認することが大切です。疑問点があれば事前に電話で詳しく質問して、対応が丁寧かどうかを見極めましょう。
不用品回収業者利用の費用相場
リサイクル費用だけでなく、運搬費や人件費、エリアによる加算料金などが別途必要になることがあります。複数の業者に一括見積もりを依頼すれば、相場やサービス内容を把握しやすくなるでしょう。実際に来てもらってから想定外の追加料金を請求されるケースもあるため、見積もりの段階で詳細を聞いておくと安心です。
プリンター処分時の注意点
プリンターを処分する際には、単に廃棄方法を知っているだけでなく、個人情報や環境への配慮をすることが大切です。
適切な方法を選んでも、内部メモリの初期化やインクカートリッジの扱いを疎かにするとトラブルの原因になりがちです。ここでは、プリンター処分時に絶対に押さえておきたい注意事項をまとめました。しっかりと確認して、安全かつスムーズに処分を進めていきましょう。
データ漏洩防止と初期化の重要性
プリンターには印刷ジョブの履歴やネットワーク情報が保存されている場合があります。処分前に初期化設定を行い、内部メモリを消去しておかないと、思わぬ個人情報の流出に繋がってしまう可能性があります。取り扱い説明書や公式サイトを参考に、必ず初期化作業を実施しましょう。
インクカートリッジやトナーカートリッジの適切な処分方法
インクカートリッジやトナーのリサイクルプログラムを行っているメーカーは多く、回収ボックスを設置している店舗もあります。カートリッジをゴミとしてそのまま捨てるのは、環境負荷や不法投棄のリスクを高める要因となります。空になったカートリッジでも、専門の回収ルートを利用してリサイクルすることが大切です。
環境への配慮と不法投棄のリスク
プリンターの不法投棄は環境汚染の原因になるだけでなく、法律違反として罰則を受ける可能性があります。リサイクルできる部品が多い製品だからこそ、適切なルートで処分して資源を有効活用することが必要です。処分に迷ったら、早めに自治体や専門業者へ相談することをおすすめします。
大型業務用プリンターの処分方法
業務用プリンターは家庭向けとは異なるカテゴリとして扱われる場合が多く、大型機器専門の回収業者や産業廃棄物処理業者を利用する必要があります。会社の規模や契約形態によっては、リース元が引き取りを行っているケースもあるため、契約内容をよく確認してみましょう。
処分費用と無料での工夫
処分にかかる費用を抑えるために、利用できるキャンペーンや再利用方法を最大限活用しましょう。
プリンターの処分には、粗大ごみ手数料や回収サービスの費用など、思わぬ出費が発生することがあります。しかし、メーカーや販売店のキャンペーンや、リユースの方法をうまく活用することで、コストを抑えられる場合があります。ここでは、具体的に無料化や割引に繋がる工夫をいくつかご紹介します。
メーカーキャンペーンの活用
プリンターメーカーの公式サイトでは、期間限定で報奨ポイントや割引クーポンを配布していることがあります。古い機種から新しい機種に買い替える際に下取りキャンペーンを利用すると、思いのほか手頃な価格で乗り換えが可能です。割引の有無は季節や販売促進のタイミングによって変わるため、こまめにチェックするとお得に処分できます。
リユース・再利用による無料処分
まだ使えるプリンターは、リサイクルショップやフリマアプリで販売できるだけでなく、譲渡することでも無料で処分することが可能です。稼働品であるならゴミとして捨てるよりも、誰かに使ってもらうほうが環境負荷の削減にもつながります。売却益や感謝の言葉を得られる場合もあるため、処分と同時にメリットを享受できる方法と言えるでしょう。
地元掲示板やコミュニティサービスの活用
地元の掲示板やSNSグループで「プリンター譲ります」と投稿し、引き取り手を探す方法は最近増えています。知人やご近所同士でやり取りする場合は、送料や移動費もかからず、気軽に譲渡しやすいという利点があります。ただし、個人情報のやり取りには注意が必要なため、やり取りの場所や連絡手段をよく考慮してください。
まとめ:適切な方法でプリンターを処分しよう
プリンター処分は、自治体やメーカー回収、リサイクルショップ活用など、多様な手段から選択できます。コスト面や個人情報保護、環境への配慮なども含め、自分に合ったベストな方法を検討してみてください。
自治体の粗大ごみや不燃ごみとして出す方法からメーカー回収、リサイクルショップへの持ち込み、フリマアプリでの売却まで、プリンター処分の選択肢は多岐にわたります。費用を抑えたいなら無料回収や下取りキャンペーンをチェックし、手間をかけたくない場合は不用品回収業者を検討してみるのも一案です。使える状態のプリンターはリユースに回せば誰かの役に立ち、環境負荷も減らせます。自分の状況に合った方法を見つけ、スムーズにプリンターを処分しましょう。
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