金庫はゴミとして捨てられない?タイプ別に正しい処分方法6つを解説

金庫はゴミとして捨てられない?タイプ別に正しい処分方法6つを解説
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「金庫って粗大ごみとして処分できないの!?」
「処分の仕方が全然分からない…」
「一番、手間もコストも少ない方法が知りたい!」

実は、金庫は大きく分けて3種類あります。ちなみに「防盗金庫」とは、耐火金庫にさらに、防犯性能を加えた金庫のことで、耐火金庫と処分方法は同じです。

手提げ金庫以外は、ほとんどの自治体で「ゴミ」として処分できないため、特に注意が必要になるでしょう。

【金庫種類別の処分方法】

処分方法 手提げ金庫 耐火金庫 防盗金庫
1.「普通ゴミ」で回収
※30センチ以内
※自治体によって異なる
× ×
2.「粗大ゴミ」で回収
費用目安:900~2,000円
× ×
3.フリマアプリなどで売却
4.リサイクルショップ
5.日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会 ×
6.不用品回収業者
費用目安:6,000円~

実際、横浜・大阪市共に「耐火金庫は収集しない」と明確に記載しています。

実際、横浜・大阪市共に「耐火金庫は収集しない」と明確に記載しています。
画像引用元:市では収集しないごみとリサイクル(横浜市)

実際、横浜・大阪市共に「耐火金庫は収集しない」と明確に記載しています。
画像引用元:品目別収集区分一覧表(大阪市)

金庫はゴミとして捨てる以外にも、売却や不用品回収などの選択肢もあり、どの方法がご自身にとって失敗や後悔がないのか分かりづらいですよね。

特に、「『日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会』って何???」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では不要な金庫の処分方法を解説すると共に、費用相場や需要のある金庫の見分け方まですべてご紹介いたします!

お持ちの金庫のタイプや状態によって、損をすることなく一番賢い処分方法を選択することができますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

1 金庫は「種類」によって処分できる方法が異なる

金庫には、大きくわけて『手提げ金庫・耐火金庫・防盗(ぼうとう)金庫』の3種類があり、種類によって処分できる選択肢が異なります。

(1)手提げ金庫


手提げ金庫とは、『材質はスチールや木製』『重量は5kg前後』『サイズは大きくてもB5(週刊少年ジャンプくらい)』ほどの、持ち手の付いた小型軽量金庫のことです。

(2)耐火金庫・防盗金庫

【耐火金庫】

耐火金庫は、文字通り燃えないような仕組みで作られた重たい金庫で、形状には大きくわけて『ポータブルタイプ・家庭用タイプ・業務用タイプ』の3つがあります。

ポータブルタイプで10kg前後、家庭用・業務用になるとサイズにもよりますが40kg~150kg前後のものや、もっと重たいものまであります。

  • ポータブル耐火金庫

  • 家庭用耐火金庫

  • 業務用耐火金庫

業務用耐火金庫

【防盗(ぼうとう)金庫】


防盗(ぼうとう)金庫は、耐火金庫と同じく燃えない仕組みであることに加えて、泥棒などにハンマーやドリルなどで壊されることがないよう破壊攻撃にも耐えられる仕組みになっています。

頑丈なぶん耐火金庫よりも重量があり、背丈70cm幅60cm程の小さなタイプでも、重量は300kg以上、大型になると2,000kg近くやそれ以上にもなります。

2 手提げ金庫の処分方法3選

手提げ金庫の処分は、安く捨てられる順に『買い取り』『自治体処分』『不用品回収業者、リサイクルショップ』の3つの方法があります。

(1)買い取り

「1円もお金をかけたくない」「お金に換えたい」人は、手提げ金庫なら中古品でも需要があるので、まず買い取りを検討しましょう。

手提げ金庫では特に、『Sentry製品』『アイリスオーヤマ製品』『A4サイズの薄型タイプ』『コンパクトだがお札とコイントレーが別で小銭をわけて収納できるタイプ』の需要が高いです。

自分の金庫に需要があるかよくわからない…という人は金庫本体に彫られている・貼られているシールの品番を、オークファンというサイトで入力して検索すると、買い取り相場が一挙に確認でき、需要の有無がすぐわかりますので活用してみてください。

ただし、「手間がかかる割に、高額な金庫や相当の美品以外は高値では売れない」というデメリットもあることを知っておくことは大切です。

(2)自治体処分

買い取りがダメで、少しでも安く処分したい人は、『手提げ金庫で、耐火性能の付いていないもの』なら、自治体処分することで、安く安全な処分ができるので検討してみてください。

耐火性能があるかどうかは、金庫の「説明書」や金庫側面貼られたシールにある「品番・製造番号」をインターネットで検索することで確認できます。

木製・プラスチック製なら可燃ごみ、スチール製など金属製なら不燃ごみ、30cm以上など少し大きめのものなら粗大ごみで出すことができます。

ただし、粗大ごみ規格の大型金庫になると手続きの手間があることや、不燃ごみに出す場合はひと月で出せる日が限られるというデメリットがあるので、事前に心得ておきましょう。

(3)不用品回収業者、リサイクルショップ

自治体が収集してくれない場合や、収集してくれるが日程が合わず処分期限に間に合わない場合は、不用品回収業者やリサイクルショップに回収してもらうのがオススメです。

自分の代わりに手提げ金庫を捨ててもらう『代行サービス』を購入するようになるので、急な依頼でも柔軟に対応してもらえて有益です。

ただし、車両費や人件費なども請求されるため、料金は高額になるというデメリットがあることを知っておきましょう。

3 耐火金庫・防盗金庫の処分方法2選

耐火金庫・防盗(ぼうとう)金庫には『日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会』『不用品回収業者、リサイクルショップ』の2つの処分方法があります。

耐火・防盗金庫はコンクリートの塊なので、鉄くずとしての価値もなく、買い取りも需要がないことからほとんど行われていません。

さらに自治体でも回収してもらえないので、業者に依頼するほかありません。

(1)日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会に依頼

日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会(日セフ連)は、金庫の処分に困る人の手助けもしてくれる、鋼製家具類の製造・販売等を行う事業連合会です。

日セフ連の事務所は全国に5箇所あり、事務所所在地と同じ市内に住んでいるひとは、相談すれば組合に入っている業者を手配してもらえ、安く金庫を処分できます。

ただし、事務所から離れた遠方地域や県外は対応を断られるというデメリットがあるので、注意しましょう。

5箇所の日セフ連の事務所

日セフ連の事務所は次の5箇所で、もし自分の家が事務所と同じ市区内なら対応してもらえる可能性がありますので、一度電話で相談してみましょう。

  1. 東京地区:東京都千代田区神田錦町3-21 ちよだプラットフォームスクウェア1293
  2. 中部地区:愛知県名古屋市天白区荒池1-743-1 株式会社三高内
  3. 大阪地区:大阪府大阪市中央区淡路町1-3-2 紀陽オリエントビル 601号
  4. 中国地区:広島県広島市南区宇品東2-4-34
  5. 九州地区:福岡県福岡市博多区博多駅前2-20-15 第7岡部ビル9F

(2)不用品回収業者、リサイクルショップに依頼

少しでも安くしたいなら複数社に相みつもりを取ることがポイントですので、日セフ連以外に、自宅まで取りに来てくれる不用品回収業者かリサイクルショップも利用しましょう。

費用はかかりますが、自分ではどうしようもない金庫や壊れた金庫も、希望日時や即日で回収してもらえるので、悩みの種を無事に片付けることができます。

ただし事前に自分で鍵が開くよう手配する手間があることや、引っ越しなど業者には繁忙期があり、その期間は予約が取りにくいというデメリットがあることを知っておきましょう。

片付け110番施工事例

実際に片付け110番で回収のご依頼をいただいた事例を2つご紹介します。

(1)40kg前後家庭用耐火金庫

40kg前後家庭用耐火金庫

金庫の状態 カギの開錠可能、重量約40kg
搬出状況 マンション7階からエレベーターで搬出
ご請求金額 12,980円(税込)
(2)90kg前後業務用耐火金庫

90kg前後業務用耐火金庫

金庫の状態 カギの開錠可能、重量約97kg
搬出状況 ビル3階から階段での運び降ろし
ご請求金額 43,200円(税込)

4 全国処分費用相場

手提げ金庫の場合は、自治体処分なら可燃・不燃サイズの場合『0円~500円前後』粗大ごみサイズの場合『約1,500円』、回収業者・リサイクルショップ依頼の場合は『5,000円~10,000円前後』です。

耐火金庫・防盗(ぼうとう)金庫の場合は、処分費のみで1kgあたり200円前後が相場ですので、50kgの家庭用金庫の場合は総額相場が『25,000円前後』、100kgの業務用金庫の場合は総額相場が『40,000円~70,000円前後』です。

下記にわかりやすくまとめましたので参考になさってください。

  • 手提げ金庫
【自治体処分】
可燃ごみに出せる木製・プラ製:0円
不燃ごみにあたる金属製:0円~500円
長い部分で30cm以上になる粗大ごみにあたるもの:900円~2,000円
【日セフ連】
全種類:収集対応不可
【回収業者・リサイクルショップ】
長い部分で30cm未満の小型:4,000円~6,000円
長い部分で30cm以上のサイズ:9,000円~12,000円
  • 耐火金庫
  • 防盗金庫
【自治体処分】
全種類:ほとんどの地域で対応不可
【日セフ連】
50kgあたり16,200円前後
(1kgあたり約324円)
50kgの耐火金庫の場合:約17,000円
100kgの耐火金庫の場合:約34,000円
【回収業者・リサイクルショップ】
1kgあたり約200円
車両費(基本料金):3,000円~5,000円
人件費:1名追加あたり3,000円~5,000円
階段作業費・養生費:1フロアあたり:5,000円前後
ユニック車:30,000円前後
50kgの耐火金庫の場合の総額相場:21,000円~30,000円
100kgの耐火金庫の場合の総額相場:37,000円~72,000円

10の自治体と日セフ連、不用品回収業者・リサイクルショップ10社の料金の情報をもとに平均を算出しています。

まとめ

金庫は『手提げ・耐火・防盗(ぼうとう)の3種類』があり、手提げ金庫なら自治体で処分できますが、対・防盗金庫は産廃扱いになり市で収集してくれないので、業者に頼って捨てる他ありません。

スムーズに処分したいなら、いずれの場合も鍵の開錠を確認しておき、事前にお住いの自治体が収集に対応してくれないか市役所へ確認することが大切です。

金庫は耐久使用年数が20年前後と長く、購入した人と実際に捨てる人が異なるというケースも少なくありません。

片付けで「家にあったことも知らなかった」と突然処分に直面し、悩まれていたかたもいるのではないでしょうか?

この記事が金庫の処分に悩んでいたあなたの力になれば、幸いです。

金庫回収サービスの詳細はコチラをご覧ください。

片付け110番の金庫処分サービスはこちら
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