- もしかしたらシロアリ被害にあっているかも…。
- どこに調査を依頼したらいいのかな…。
- 安く自分で駆除したい…。
- 業者に依頼したらどれくらいの費用がかかるの…?
あなたも、シロアリ被害にあっているかもしれない、被害をなんとかしたい、とお困りではないですか?
シロアリは大切な財産である家を食い尽くす非常に厄介な害虫で、駆除の手が遅れるほど被害も駆除にかかる費用も莫大となります。
自力駆除方法から業者駆除の費用相場・業者の選び方、調査を依頼したほうがいいシチュエーションについても詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、ご自宅をシロアリ被害から守りましょう。
1 シロアリ駆除は不要…は迷信
シロアリ被害はどんな住宅でも起こりうるため、「我が家はシロアリ駆除は必要ない」という考えを持つことは危険です。
木造住宅に被害を与えることで有名ですが、実はコンクリート住宅であってもシロアリ被害が起きているといわれています。
シロアリ対策をしていない家はどんな家も、防除対策を行うことが重要です。
1-1 シロアリ被害の危険性
シロアリ被害に遭うと、
- 家の大事な柱が侵食されてすかすかになり耐震強度がさがる
- 家がダメージをうける
- 倒壊の危険がある
といった危険性があり、絶対に見逃せません。できる限り未然に最小限に防ぐ必要があります。阪神淡路大震災では、倒壊した家のうち7割がシロアリ被害に遭っていたといわれています。
1-2 日本で多いシロアリ被害は大きく2種類
日本で被害の多いシロアリの種類は大きく分けると「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」の2種類です。2種類では、見た目も羽アリ飛来の時期・活動の時間帯も異なります。
1-2-1 ヤマトシロアリ
ヤマトシロアリは、黒褐色の体と黒色っぽい羽をしており、羽アリは4月~5月に飛来し、午前中~日中に活動します。
湿った暗い場所を好み、餌のある場所を探して移動します。餌場・水と巣を兼ね備えた場所に生活し、コロニーに約3万匹が生息します。北海道東北部、高地を除く全国に分布します。
1-2-2 イエシロアリ
イエシロアリは、黄褐色の体と乳白色っぽい羽をしており、羽アリは6月~7月に飛来し、夕方から夜に活動します。
場所を選ばずどのような場所にでも巣を作り定住します。水を自分で運ぶ能力があるため、巣の場所を選びません。コロニーに約100万匹が生息します。千葉県以西・以南の沿岸部や島、九州以南の内陸部に分布します。
最近では、ヤマトシロアリ・イエシロアリのほかに第三の種類、「アメリカカンザイシロアリ」の被害も発生しています。
もともと日本にいなかった外来種で、最近では関東圏を中心に生息地を拡大しています。
2 自力でできる?シロアリ被害の対処法
シロアリ駆除は高そう…自分の家のことだし自分で対処したい、という人もいらっしゃいますよね。そこで、シロアリ被害の自力対処法について詳しく解説します。
2-1 最適なシロアリの駆除時期とは
シロアリ駆除に最適な時期はありません。。なぜなら、シロアリは1年中活動しており、休眠しないため、1年中被害が発生し続けているからです。
ただし、特に活動が活発化する時期があり、それは「4月~9月」の暖かい時期といわれています。
2-2 被害状況の確認
次のような様子が見られる場合は、シロアリ被害に遭っている可能性がありますので要注意です。
- 特定の場所から大きなきしむ音がする
- 歩くと床が鳴る
- 柱などをたたくと、ほかの場所とは違い空洞のあるような軽い音がする
- 床を少し強めに踏むとプカプカと浮いたようになる箇所が複数ある
- 畳が腐っているようでぶよぶよしていて変色している
- 木の柱や家の木材部分を軽く叩くだけでパラパラと崩れてしまう
- お風呂場やトイレのタイルにひびがある
- 雨漏りしている箇所がある
- 新築から5年以上経過している
- 近所でシロアリ駆除をやっていた
通常新築で家を建てた際には白アリ防除対策がなされています。
しかし、シロアリ対策に使用される薬剤の効果は「5年」で切れてしまいます。
まだ一度もシロアリ対策をしたことがない人も、一度シロアリ対策をしたことがある人も、5年を経過したら、必ず新たに対策が必要です。
2-3 シロアリの種類をチェックする
可能であればシロアリの種類を特定しておくといいでしょう。
イエシロアリは大きな巣を有しており、巣ごと根絶させる必要があるのに対し、ヤマトシロアリはその臆病な性格から、中途半端に刺激すると逃げ出して、違う場所に新たに巣を作って食害を始めてしまう可能性がありますので、逃さず駆除する必要があります。
2-4 自力でできる「ベイト工法」の手順
シロアリ駆除の方法の中でも、「ベイト工法」は設置して様子をみて薬剤を追加して管理するだけでいいので、素人でも簡単に作業ができます。
2-4-1 準備物
用意するものは、ベイト剤だけです。ホームセンターなどで購入しましょう。
2-4-2 駆除の手順
- 家をぐるっと包囲するように2m間隔で設置
- 浴室、台所、玄関回りは1m間隔で設置
- 花壇、木製のフェンス、年中日陰になっていて常に湿っている敷地内の場所に設置
- 数か月ほど様子をみて定期管理
・年中水たまりができるような場所には設置しないようにしましょう。
・必ず定期点検をし、毒エサが減っていれば忘れず新しい毒エサを足しましょう。
・毒エサが減っていない場合は設置場所に問題がある可能性があります。被害が進行する前にプロに相談しましょう。
スプレー駆除は、床下から上に出てきたシロアリや羽アリを部分的に駆除するのには手軽で有効です。
しかし、巣を根絶やしにしたり大量の羽アリを駆除するのには向きません。殺虫スプレーで駆除できたのをみて「シロアリ駆除完了」と考えるのは時期尚早です。
スプレー駆除は効果の利く範囲も限られていますし、あくまでも応急処置としてとらえましょう。
バリア工法をするために素人でも扱えるようホームセンターなどに薬剤を売っています。
しかしながら、バリア工法は
・危険な薬剤を使用
・噴霧器を使いこなす必要がある
・狭い床下での危険な作業が必要
・怪我をする可能性がある
・防護服の準備も必要
・プロの知識を元に作業できないので散布漏れが出て駆除が不十分になる可能性がある
ことから、素人による作業には不向きです。
即効性をもとめてバリア工法で駆除したい場合はプロの力を借りましょう。
2-4-3 シロアリ予防策
自力でシロアリ駆除したあとは、忘れず予防策を講じることが重要です。
湿気た場所や暗いジメジメした場所を好んでシロアリが寄ってきますので、次のような対策を行いましょう。
- 水気のある場所はしっかり換気をする
- 庭やベランダなどに木材や段ボールなどを放置しない
- 雨漏りしている箇所や水漏れ箇所は早めに修繕しておく
2-5 自宅にあったおすすめの工法とは
自宅のシロアリ駆除が「バリア工法」「ベイト工法」どちらがあっているかは、プロの調査を受けて判断してもらうのが一番です。
シロアリの被害レベルによって、「とにかく即効性」のあるバリア工法を進めた方がいいケースや、「駆除の時期にあわせて」「家族の体質に配慮して」ベイト工法を選択したほうがいい場合とがあるからです。
素人駆除できるレベルにあるかどうかを確認してもらう意味もこめて、一度は無料見積もりで調査をしてもらうことが重要です。
とにかく羽アリが大量発生して困っている、という時に自力対策で活用できるのが「掃除機」です。
羽アリは襲ってくるような凶暴性もなく軽く、掃除機の風圧で簡単に駆除することも可能です。
掃除機で吸い込んで羽アリは対処するようにしましょう。
3 シロアリ駆除業者の相場費用
駆除費用相場 | 1㎡あたり3,000円(税込3,300円) (1坪あたり10,000円(税込11,000円)) |
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※予防費用、防腐・防カビ・殺菌消毒費用、清掃費用などは含まれない、駆除費用の相場となっています。
※正確な料金は2~3社相見積もりを取ってご自宅の駆除の場合の相場を確認するようにしましょう。
4 費用の変動条件とは
シロアリ駆除には相場費用がありますが、次の条件下では費用が変動する可能性がありますので、事前に確認しておきましょう。
4-1 作業難易度
作業する家ごとに、
- 床下に入ることのできるスペースがある/ない
- お風呂場やトイレがタイル張りである
- 基礎断熱がある
といった現地の作業難易度に変動がある場合があります。
床下に入れないと作業は難しくなり、別途工事が必要になる可能性があります。タイル張りだと床下に空間がないことが多いため、穴をあけて薬剤を特別に加圧注入する処理をしなければなりません。基礎断熱があると、内基礎断熱と外基礎断熱の間にシロアリが侵食している場合、薬剤散布が難しくなる場合があります。
4-2 被害状況が深刻
シロアリ被害が進行しすぎていると、駆除にとどまらず補修や修繕工事費用もかかってくるので、当然費用が高くなっていきます。少しでも安く駆除したいと思ったら、なるべく早く駆除に着手することが大切です。
4-3 工法によって料金が違う
「ベイト工法」「バリア工法」によって、料金が異なってきます。
4-3-1 ベイト工法
ベイト工法は「4月~9月」のシロアリが活発的に動き餌を巣へ持ち帰る行動をしている時期にだけ利用できる方法です。ベイト剤という毒餌をシロアリに巣まで持ち帰らせ、仲間にも食べさせることで巣ごと根絶します。
床下に入るようの点検口がなくても作業可能で、薬剤による人体への影響も心配不要ですが、年1回のベイト剤の補充交換が必要と手間で、駆除までに時間がかかり、定期的に管理する必要があるので費用も割高です。
4-3-2 バリア工法
バリア工法は1年間いつ行っても駆除効果が期待できる方法です。実際に床下に潜って、木部や土に直接薬剤を散布することで、シロアリの防除を行います。
即効性があり、費用も安価で済みますが、床下に入れないお家は工事が必要になったり、アレルギー体質の人は、使用する薬剤が体に合わず不調をきたす可能性がありますので、お医者さんへ事前に相談することが求められる可能性があります。
4-4 シロアリの種類で料金が違う
シロアリの中でも、イエシロアリは個体数が多く、食害のスピードもその分早いといわれており、修繕・施工箇所も必然的に多くなることから、料金が高額になりやすい傾向にあります。
5 業者選びのポイント
シロアリ駆除業者を選ぶときは、次の8つのポイントを押さえて優良業者を選びぬきましょう。
5-1 相場費用の業者に依頼する
相場費用の業者を利用し、安すぎ・高すぎの業者は使わないようにしましょう。相場から大きく外れているのには、作業がお粗末であったり作業員が技術力のないアルバイトであったりと、何らかの原因が存在しています。
シロアリ被害は依頼者が被害状況をしっかり把握しにくいものです。それにつけこんで不必要なリフォーム工事を強引に組み込んだり高額請求してくる悪徳業者の存在がわかっています。悪徳業者の罠にかからないよう十分に注意が必要です。
5-2 見積もりが明瞭な業者に依頼する
「シロアリ駆除費用 一式 ●円」といった、内訳不明瞭な見積もりを出す業者は利用しないようにしましょう。素人にもわかりやすい明瞭な内訳の記載がある見積書を提出してくれる業者に依頼しましょう。
5-3 現地調査でしっかり床下チェックもしてくれる
シロアリ被害は床下など見えにくい場所で進行しています。床下に潜ることもせず正確な見積もりは出せませんし適切な作業計画も建てられません。必ず現地調査をしっかりと隅々まで行ってくれる業者であるかを確認しましょう。
5-4 説明がわかりやすく丁寧(写真や動画付き)
シロアリ被害の調査をしたら、写真や動画でしっかりと依頼者にもわかるように被害説明や作業方法の説明をしてくれる業者であることは大切です。お客様目線にたち、丁寧な説明をしてくれるのは優良業者の証ですし、シロアリ被害に至っては依頼者が被害の全容を確認するのが難しいので、より一層配慮してくれる業者であるべきです。
5-5 再発保証がしっかりしている
シロアリ被害はどんなにしっかり駆除しても再発する可能性をゼロにはできません。再発保証をしっかりと設けているか、どれくらいの期間、どういった場合に再発保証が適用されるのか事前に確認し、十分な保証が用意されていることをチェックしましょう。
5-6 業務実績が豊富にある
シロアリ駆除は深い知識と経験が必要です。実績が豊富にある会社なら対応力などにも安心できます。ホームページなどで実績はしっかり確認しましょう。個人情報の関係で実績を公開していない会社もありますので見積もり時に作業員に確認することも大切です。
5-7 無料見積もりである
見積もりはあなたが最適な業者選びをする上で絶対に欠かせない工程です。見積もりが有料では相見積もりを取って比較検討しづらくなってしまいます。必ず無料見積もりの業者を利用しましょう。
5-8 再発防止・予防策まで提案してくれる
シロアリは駆除だけでなく、予防までしてはじめて完結します。再発防止策や予防策にまで言及し提案してくれるかどうか、忘れずチェックしましょう。
点検商法といって、シロアリがいて急いで駆除しないと家が傾く、と契約を迫られ、契約してしまいトラブルに巻き込まれる例が多発しています。
参照先:江田島市 点検商法に気をつけて!
滋賀県 こんなにあります!様々な点検商法
万が一「おかしい」と感じた時には、クーリングオフ制度といって、契約を解除・取り消しできる場合がありますので、制度について知っておきましょう。
出典先:消費者庁ウェブサイト(https://www.caa.go.jp/publication/pamphlet/pdf/info_pamphlet_171115_0001.pdf)
6 自力・業者でのメリット・デメリット
シロアリ駆除を自力でやるべきか業者に依頼すべきか、各メリットデメリットをまとめましたので参考にしてみてください。
6-1 自力駆除のメリット・デメリット
【メリット】
- 費用が安く済む
【デメリット】
- 手間や時間がかかる
- 作業で家を傷つける可能性がある
- 専門知識のない素人なので不十分な作業で駆除残しが生じる可能性がある
- バリア工法は素人には不向きなので駆除に時間がかかる
6-2 業者駆除のメリット・デメリット
【メリット】
- 確実に駆除してくれる
- 作業はお任せできるので楽
- 駆除だけでなく家の修繕や補修工事の手配もしてくれる
【デメリット】
- 費用は高い
- 悪徳業者がいるので業者選びが大変
7 業者に依頼した際の流れ
- 業者にメール・電話で問い合わせ
- 見積もり希望日を現場作業員と打ち合わせ
- 予約日に作業員が見積もりに来る
- 業者により被害状況の説明がある
- 業者より見積書が提出される
- 作業日を決定する
- 作業日で業者が作業に入る
- 作業完了後、保証書の受け渡しがある
- お支払いをしたのち、作業員が撤収する
問い合わせの際に次のことを伝えておけば、見積もりなどがスムーズです。
- 賃貸か持ち家か
- シロアリの種類はわかるか
- 羽アリはどのあたりに発生しているか
- どのような被害箇所があるか
- 床下に入ることはできるか、点検口はあるか
- 新築から何年、最後にシロアリ対策してから何年か
- 雨漏りしたことはあるか
8 こんなときは調査を依頼しよう!
次のような場合は、無料見積もり調査を依頼しておいて損はありません。一度自宅を確認してみましょう。
- 特定の場所から大きなきしむ音がする
- 歩くと床が鳴る
- 柱などをたたくと、ほかの場所とは違い空洞のあるような軽い音がする
- 床を少し強めに踏むとプカプカと浮いたようになる箇所が複数ある
- 畳が腐っているようでぶよぶよしていて変色している
- 木の柱や家の木材部分を軽く叩くだけでパラパラと崩れてしまう
- お風呂場やトイレのタイルにひびがある
- 雨漏りしている箇所がある
- 通気口や基礎の柱、外壁などに日々が見られる
- 壁紙の剥がれている箇所がある
- 新築から5年以上経過している
- 近所でシロアリ駆除をやっていた
9 シロアリ駆除は片付け110番にお任せ
片付け110番ではシロアリ駆除にも対応しています。
365日年中無休、最短即日対応可能。見積もり無料です。
シロアリ駆除をご検討されている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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まとめ
シロアリはどんな家でも被害を受ける可能性があります。
特に、シロアリ対策の薬剤効果が切れる新築から5年は目安です。
素人ならベイト工法であれば駆除対策できるかもしれませんが、専門知識のあるプロに最適な工法で早急に駆除を依頼する方が確実で手間もありません。
プロなら再発保証もあるので、自分でやるのと違いリスクもありません。
業者を選ぶ際は、相場費用を押さえ、8つのポイントを押さえて優良な業者に依頼するようにしましょう。
本記事がシロアリ駆除に悩むあなたの役に立てば幸いです。