「自宅のドアを開けたらヘビがいた」「雨どいからぶら下がっている」ー。弊社が運営する「片付け110番」にヘビの駆除依頼を多くいただいています。例年は数件にとどまりますが、今年は5~7月で計43件にも上っています。関東から西側の地域の依頼が大半となっており、お客様から電話を受けるオペレーターは「なぜこんなに増えているのか…⁉」と首をひねっています。
■三重や香川、愛媛が最多
駆除依頼は春から急増し、5月12件、6月13件、7月18件と推移。地域別では三重、香川、愛媛県が各4件ずつで最も多く、群馬、徳島、熊本、宮崎県が各3件で続きます。自宅の庭や室内で見かけたケースが多く報告されていますが、中には車のエンジンルーム(6月、愛媛)や、コンビニエンスストア(同、新潟)に入ってきた事例もありました。「部屋に閉じ込めているので早く来てほしい」「二度と侵入されないよう防止対策もお願いしたい」。オペレーターが記録したお客様の要望からは切実な思いが伝わってきます。
■怖く思う人増える⁉
ひょっとしてヘビ自体が増えているのかーと思い、専門家に意見を聞いてみましたが、ジャパン・スネークセンター(群馬県太田市)の高木優研究員によると、「それほど増えていないはず」と言います。しかも一般的に暑くなると活動量が鈍るので、夏場は特に動き回らないとのこと。それでも駆除依頼が多くなっている理由について考えてもらったところ、「ペットの大きなヘビが逃げ出すニュースがSNSなどで広まったことで、ヘビを怖く思う人が増えた影響では」と推測してもらいました。確かにそうしたケースはたびたび起き、今年4月は岡山県倉敷市でニシキヘビの一種「ボールパイソン」(体長約2㍍)、昨年5月には神奈川県横浜市のアパートからアミニシキヘビ(同約3.5㍍)が行方不明になり、周辺の住民を不安がらせました。
■難しい対策
なぜヘビは人家に現れるのでしょうか。高木研究員によると、小鳥やハムスターといったペットの匂いに誘われたり、屋根裏などに巣くうネズミを狙ったりして、家の中に入ってくることがあるそうです。侵入を防ぐ方法については、高さ2㍍ほどのなめらかなコンクリート塀を張り巡らすのが有効とされていますが多額の費用がかかるため、「そこまでやる必要があるのかどうか」と話し、忌避剤は「屋外では風雨で効果が薄れる」と指摘。なかなか対策は難しそうです。
■自治体HPに情報
ヘビの被害は毎年報告されており、沖縄県では2012~2021年にハブに咬まれたケースが610件ありました。自治体はヘビを見かけた際の対応として、ホームページに情報を載せています。東京都品川区や福岡県那珂川市は基本的に駆除や捕獲等をしていないことを説明し、「どうしても駆除をしたい場合」として、駆除業者への相談や依頼を勧め、その際は有料になることを示しています。
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5~7月の駆除依頼
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会社名:リベラルマーケティング株式会社
所在地:岡山県岡山市北区田中143-118
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