生活スタイルや家族構成が変わったりして、たんす、椅子、ベビーベッド、こたつなど、年月とともに使わなくなる家具が出てくることがあると思います。
家具の場合粗大ゴミとして分類されますが、処分したい家具がたくさんある場合処分費用がかさむため、粗大ゴミとしてではなく可燃ゴミや不燃ゴミなどの一般ゴミとして出したいと思っている人も多いと思います。
粗大ゴミは小さく切ってしまえば、一般のゴミとして処分できるのでしょうか。
大きな家具を切ることは大変ですが、よい道具を使えば女性でも解体することができるのでしょうか。
私自身、大きな家具をノコギリで切ったことはありませんが、ゴミ袋に入らないくらい大きな幅だったのでノコギリで切って、ゴミとして出したことがあります。
切る時に使ったのこぎりは安いもので切れ味が悪かったため、切るのに苦労した覚えがあります。
かといって切れ味のよいノコギリを探して買おうとは思わなかったので、大きな粗大ゴミは自治体が指定している方法で、粗大ゴミシールを貼って回収してもらっています。
処分したい粗大ゴミがたくさんあり、粗大ゴミをノコギリで切って処分する手間をかけてもよいと思っている場合、切れ味がよく効率のよいノコギリを購入すれば、自分で切り分けて一般のゴミとして出すことができます。
そこで今回は、粗大ゴミを切るためのノコギリを探している人のために、女性でも使えるノコギリの選び方と、おすすめのノコギリについてご紹介します。
1 切ってしまえば不燃ごみで出せるのか?
そもそも粗大ゴミは、切ってしまえば一般ゴミとして出すことができるのでしょうか。
一般のゴミとして出せるかどうかは、自治体によって違います。
粗大ごゴミを切って小さくしてもやはり粗大ゴミとして区分され、粗大ごみ回収料金がかかるという自治体もあります。それに対し、50cm~1m以下のサイズに切って、指定のゴミ袋に入れるか、地域によっては束ねてまとめれば、不燃ゴミや可燃ゴミとして回収してもらえる自治体もあります。
もし、粗大ゴミを切って小さくしても一般のゴミとして出すことが禁じられているのに、そのルールに従わなかった場合は、不法投棄として扱われる可能性があります。切ったはいいけど結局捨てられなかった…、と後悔してしまう前に、粗大ゴミを切って一般のゴミとして出せるかどうかを各自治体に問い合わせてから、ノコギリで切る作業に入ったほうがよいでしょう。
不燃ごみで『出してはいけない』粗大ゴミ
ここで注意しなければならないことは、たとえ切っても不燃ゴミとして出してはいけない粗大ゴミがあるということです。
必ず守らなければならないのは、家電リサイクル法に定められている製品である、テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣料乾燥機は、必ずリサイクル家電として処分しなければなりません。
パソコンのディスプレイや本体もリサイクル化が進められており、回収していない自治体が多くあります。
そのほか消火器やガスボンベなど、危険なものは不燃ゴミとして出してはいけないことになっています。
自治体がゴミ処分場の破砕機で処理できない耐火金庫など非常に硬いものも、不燃ゴミとして出すことができません。
不燃ごみで『出しても良い』粗大ゴミ
粗大ゴミを解体すれば一般ゴミとして出してよいとされている地域では、不燃ゴミとして出してはいけない粗大ゴミでなければ、金属類などの粗大ゴミも切断して一般の不燃ゴミとして出すことができます。
自治体が指定するゴミ袋に入るなど、指定のゴミ出し方法で出せるものであれば、切断して一般ゴミとして出すことができますし、サイズを小さくできなかったとしても清掃センターなどの各自治体のゴミ処分場へ持ち込めば、処分してもらえます。
2 様々な粗大ゴミの壊し方・切り方をご紹介
様々な粗大ゴミの壊し方や切り方をご紹介しますので、「自分で何とか解体分別してゴミで出したい」と思われている方は、参考になさってみてください。
各作業方法は、安全面に十分配慮しつつ、ゆっくり時間確保できるタイミングで行うようにしましょう。
プラスチックゴミの壊し方・処分方法
プラスチックゴミは、専用のノコギリさえあれば簡単に壊すことが可能です。
力を加えて圧力で力技で壊すのは怪我の危険もあり、時間の無駄でもあるのでやめて、道具を使うようにしましょう。
壊し方は簡単で、プラスチックにノコギリの刃を当てて、ノコギリを前後に動かして切断するだけでOKです。
切断面は切り傷の危険があるので触る際は注意しましょう。
自治体によって処分方法は様々ですが、おおよそ指定袋に入るサイズまで切断できたら、萌えるゴミの日に指定袋に入れて出しましょう。
※自死体によって解体しても元のサイズが大型ゴミ(粗大ゴミ)に該当する場合は、区分が大型ゴミとなる可能性があるので、作業前に自治体に確認しましょう。
衣装ケースの壊し方(切り方)・処分方法
- ゴム手袋や軍手などをして衣装ケースとノコギリを持つ指が滑らないようにしましょう。
- 衣装ケースをひっくり返して底面を上にして固定し、動かないように押さえましょう。
- ノコギリで切断していきましょう。※指や足など怪我に注意しましょう。
- なるべく切断後のパーツが細かく切れた状態になるよう意識して切断しましょう。
- 切断後、サイズ的に指定袋に入るには大きいサイズのパーツはさらに小さく切断しましょう。
- 最後に指定袋に入れて完成です。燃えるゴミの日に排出しましょう。
金属部分の壊し方・金属の切り方
衣装ケースの種類によっては、金属レールがついている場合があります。
ゴミに出すには、プラスチックと金属部分とで分ける必要がありますので、プラスチック切断に使ったノコギリを使って金属部分も壊していきましょう。
基本的に刃の使い方はプラスチックを切るときと同じです。
レール部分にノコギリで傷をつけていきます。
全て切り落とし切らなくても、ある程度刃が入ったら、そのあとは手で押して力を加えることでぽきんと折ることが可能です。
切断面で切り傷を作らないよう軍手などをした状態で、金属部分を取り除き、金属部分は「燃えないゴミ」など自治体しての収集日に出しましょう。
金属部分とプラスチック部分の切り離しが難しい場合は、自治体によって「金属混合物」として収集してもらえる可能性がありますので、事前に自治体に確認しましょう。
3 粗大ゴミの処分は危険もあるため専門業者に頼むこともおすすめ
粗大ゴミを自力で処分することは可能です。
しかしながら、解体作業に伴って、刃のついた道具を用いることになるため、思わぬ怪我をしてしまうリスクもあります。
また慣れない作業で、最後まで解体しきれず中途半端なところで作業がとん挫してしまう可能性もあります。
もしも「自分で捨てられるか不安」と思われたら、不用品回収のプロの依頼するのも方法の一つです。
片付け110番なら自治体に粗大ゴミとして依頼するよりも圧倒的に早く・面倒な手続きなく、粗大ゴミの回収が可能です。
自力で処分する際に必要な解体作業なども一切不要なので非常に便利です。
4 女性でもカンタンに切れる!オススメのノコギリ(カッター)3選
粗大ゴミを解体するためにおすすめの道具を3つご紹介します。
オススメ(1)『BOSCH 電気のこぎり PFZ500E』
1つめは、効率よく切断ができる電気ノコギリです。
値段が比較的安い電気のこぎりの中で、『BOSCH 電気のこぎり PFZ500E』がオススメです。
刃が比較的大きく作業がしやすいタイプなので、プロも工具の一つとして活用しています。
オススメ(2)『ハイスパイマン P1.4』
2つめは、金属の切断もできる手動式ノコギリ、ゼットソーの『ハイスパイマンP1.4』です。
スチール製のものや金属製のものも切れるノコギリです。
オススメ(3)『SK11 ストロング万能はさみ』
3つめは、ハサミタイプで、藤原産業の『SK11 ストロング万能はさみ』です。
金属やプラスチックも切れますし、じゅうたんなど薄くて大きいもの切りたい時にとても便利です。
5 切った後の処分方法
家具を解体した後はきちんと釘を抜くなど、解体した本人ももちろんですが、回収する人が怪我をしないように気をつけながらゴミをまとめます。自治体で定められている通りの分別でゴミを分け、指定されている方法でゴミを出します。
可燃物として処分する
木製の家具を解体した場合、木の部分は可燃ゴミとして処分できます。じゅうたんなどの布製のものも、可燃ゴミとして出します。
プラスチック製のものは、自治体によって可燃ゴミに分類される地域もあります。
不燃物として処分する
金属製のものは、不燃ゴミとしてまとめます。プラステチックは不燃ゴミとして指定されている地域では、プラスチック製のものは不燃ゴミとして出します。
不用品回収業者に依頼する
粗大ごみを切っていると、「これは可燃物?不燃物?どっち?」と悩むことがあります。悩んでいるといつまでもゴミが残ってしまいます。
困った時は不用品回収業者に相談することで、ついでに困っていたゴミも一緒に処分してくれます。もっと詳しく片付けの方法も教えてくれるかもしれません。
どんな業者に相談したらいいか?ですが『片付け代行業者は片付けたいシーンと業者の強みで選ぶ!オススメ片付け業者4選』で紹介していますので、合わせてお読みくださいね。
6 知っておきたいノコギリのタイプと選び方
ノコギリのタイプを知っておこう!
のタイプノコギリは、木工用、金属用、竹挽き用、プラスチック用など、切るものによって種類が違います。解体したい家具の材質に合わせてノコギリと替刃を選びましょう。
ノコギリには『手動式ノコギリ』と『電動式ノコギリ』があります。大きな家具を切るには手動式ノコギリでは大変な労力になってしまいますから、切りたいものによっては電動式ノコギリを選ぶことをおすすめします。
電動式ノコギリには、チェーンソー、ジグソー、丸ノコ、レシプロソーまたはセーバーソー、糸鋸盤、帯鋸(バンドソー)などがあります。電動式ノコギリの中で家具の解体に便利なものは、チェーンソー、ジグゾー、レシプロソーまたはセーバーソー、丸ノコです。
家具解体に便利な4つの電動ノコギリについて、その特徴と使い心地についてご説明します。
チェーンソー(電動タイプ)|作業効率が良い!
チェーンソーは主に丸太など木を切るための電動ノコギリで、パワーがあり高速で動くため、とても効率よく家具の解体をすることができますが、騒音や振動が大きく、木くずが大量に出ます。
チェーンソーにはエンジンタイプと電動タイプとありますが、エンジンタイプの方が作業効率は良いです。
※画像は「エンジンタイプ」です。
ですが、エンジンタイプは電動タイプと比べて高額であること、危険であること、定期的なメンテナンスが必要な側面があるため、粗大ゴミを切る程度であれば電動タイプで充分です。
しかし、電動タイプと言えど使い方を誤ると怪我をすることもあるため、ヘルメットや顔を保護するものやゴーグルなどが必要で、頑丈な手袋や服を着用したり耳栓をしたりするなど、十分な保護具を着用しなければなりません。
ですからチェーンソーは、扱い慣れている人にとっては大変便利な電動のこぎりですが、初心者は注意が必要です。
ジグソー|曲線を切る作業にオススメ!
ジグソーは細い刃を動かして切る電動ノコギリで、曲線を切る作業に向いています。手で持って切る糸鋸盤のようなもので、扱いやすい電動ノコギリです。
しかし、刃が細く折れやすいため、大きな家具を切断するのには向いていません。木材用だけでなく金属用やステンレス用、プラスチック用の替刃もあります。
レシプロソー・セーバーソー|切断力が強い!
セーバーソーとも呼ばれるレシプロソーは、手動のノコギリを電動式にしたようなノコギリです。ジグソーに比べて頑丈な作りのため、切断力が強いノコギリです。
振動は大きいですが、刃の動きの速さを調節することができて扱いやすい電動ノコギリです。
替刃は木材用、金属用、ステンレス鋼用、樹脂材用などがあります。
丸鋸(丸ノコ)|金属・コンクリートも切断可能!
丸鋸(丸ノコ)は円形の刃を回転させて切る電動ノコギリです。電動で動く丸鋸(丸ノコ)は電気丸鋸(丸ノコ)とも呼ばれています。
回転する刃に巻き込まれないように、手袋は着用せず、切るものも裾や袖口がしまったものを着用するなど注意が必要です。
木材をはじめ、アルミなどの柔らかい金属やコンクリート、レンガなどを切る替刃があります。
金属の替刃(鋸刃)に交換すれば、細い鉄パイプならスパッと切れてしまう優れものです。直線に切るスピードはとても速く、家具を解体するには作業効率がよい電動ノコギリです。
選び方(1)手動、電動タイプで選ぶ
ノコギリには手動タイプと電動タイプがありますが、多くの家具を解体する場合は手動タイプのノコギリでは途中で疲れてしまい、なかなか作業を終えることができないかもしれません。
体力に自信のある人やちょっとした解体をするだけならば、値段が安い手動タイプのノコギリがよいですし、大量の家具を解体する人は電動タイプのノコギリをおすすめします。
手動タイプのノコギリを選ぶ場合、解体用ノコギリなど切れ味がよく頑丈なものを選ぶとよいです。
選び方(2)ノコギリタイプ?はさみタイプ?
ノコギリは切ることは得意ですが、じゅうたんを切ったり、ワイヤーや細いパイプ、薄い金属などを切ったりする場合は、ハサミタイプのものを使うと作業がしやすいかもしれません。
他に家具解体にとても便利な道具があります。バール、ハンマー、ドライバー、ペンチです。
家具はボンドや釘、木ネジや金属ネジなどで組み立てられています。ネジを外す場合はドライバー、ボンドで接着された部分や釘で組み立ててある部分は、内側からバールやハンマーを使ってたたいたり、こじ開けたり、ペンチで釘を抜いたりすることで、効率よく家具を解体することができます。
選び方(3)最初は安いモノから選んでみる
初めて使う道具は使い勝手が分からず、なかなか道具を使いこなすことができない場合があります。または、いざ使ってみると音が大きかったり、木くずが出て後処理が大変だったりして、作業する場所によっては使いづらいことがあるかもしれません。
ですから、いきなり高い道具を買うよりも、安いものから買ってみて少しずつ慣れていくことをオススメしています。
まとめ
いかがでしたか。女性でも簡単に切れるノコギリの選び方や粗大ゴミの壊し方などを中心にご紹介しました。
切断するという作業が大変で人によっては難しい人もいるかもしれません。
体力のない人にとっては、切る作業も大変ですし、思いのほか苦労する可能性があります。
また、作業で怪我をする危険性もあります。
困ったら、不用品回収業者や便利屋さんを利用して、解体作業を代行してもらったり、解体不要の状態で回収してもらいましょう。
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本記事があなたの役に立てば幸いです。
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