「倉庫の中が散らかっていてめちゃくちゃ…。」「いつも忙しくて、なかなか倉庫の掃除や片付けまで及ばない…。」そんなお悩みを抱えている経営者、社員さんは少なくありません。
実は、片付けの中でも倉庫の片付けは「楽な部類」に入ります。家庭ごみのような分類に困るゴミが少ないからです。ですが、ポイントを知らないと中々片付けが進まないのも事実。
そこで今回は、プロの視点から「倉庫に特化した片付けのポイント」をすべて紹介します。
大規模な倉庫の片付けも計画を立てることができるようになり、困った片付けが計画的に進められるようになります。ぜひ最後までお読みください。
1 倉庫の片付けも、家や部屋の片付けも、基本は同じ
「片付け」という行為は、場所を問わず基本的な行動は同じだと思います。結局は「要らない物を処分し、要る物の整理整頓をする」と考えるからです。
例えば、自分の家や部屋の片付けだと、まず「捨てる物」「捨てない物」「保留」の、それぞれ三つの段ボール箱を用意して、片付けたい場所の物を見て判断して、そのそれぞれの箱へ入れていきます。
倉庫の片付けも同じです。
まず倉庫の中にある物の中で、何がこれからも必要か、不必要かを判断していき、次に不必要な物は処分し、必要な物の整理整頓をしていくという流れです。
ただ、倉庫と家や部屋の片付けの違いは、倉庫の中の物全てが、誰か個人の物だけではないということです。
なので、何が必要で何が不必要かを誰か一人の判断で決めるということができません。そのあたりのことを、片付ける社員みんなで共通認識しておく必要があるのが、一般的なお片付けと違う点ですね。
片付けて物と物との間隔を空けた方が、運気が上がるとされています。なので、このところ業績が悪いというような、会社に関して不幸なことが起きているなら、倉庫の片付けをしたら状況が良くなるかもしれません。
2 倉庫を片付けるメリット
今このコンテンツを読んでいる方は、きっと倉庫を片付けたいという欲求があるはずですが、今一度倉庫を片付けるメリットを振り返っておきましょう。
(1)仕事を円滑に進めるため
仕事を進めるにあたって、物を探すことや物を片付けるということは、特に利益を生む行為ではないので、他の利益になる仕事を優先させるべく、極力少ない時間でしたいものです。
しかし、だからといって倉庫の整理整頓をおざなりにして利益ばかり追求していると、「アレが無い」「コレはどこへしまえばいい?」ということが起きてきて、結果倉庫の滞在時間が増えてしまい、本来の仕事に支障が出てしまうかもしれません。
そうならないためにも、倉庫は片付いて整理をしておきたいものです。
(2)社員の居心地を良くするため
倉庫が散らかっていて、どこに何があるかわからない状態だと、みんなストレスが溜まってしまいます。
倉庫が散らかっている状態が続くと、ストレスが溜まるだけではなく、悪い影響が社員全員にうつってしまいます。
倉庫が片付き、仕事への支障がなくなれば、社員の居心地も良くなるでしょう。
3 倉庫の片付けを「計画的」に進める5つのポイント
ポイント1:社員の特性を知る
社員の「何」の特性を知るかというと、社員が「片付けができる人間」か「片付けができない人間」かを知るということです。
あなたが会社の役員や、社員を管理する立場の人間なら、社員それぞれの普段の仕事ぶりやデスクの整理整頓の状態を見れば、きっとわかると思います。
そういった特性を知って、「片付けができる社員」に、倉庫の片付けにおいて難しいとされること、例えば備品や書類の整理整頓という、細々とした作業をするよう指示をしておけば、集中的に作業をしてくれ、早く片付けが済むと思います。
では、「片付けができない社員」には何をしてもらうかというと、例えば重たい物を運んでもらうとか、捨てる物を一旦集めておくための倉庫の一角をつくってもらうとか、そういった細々としていないことをして頂きましょう。
社員一人ひとりの特性を理解して、その人にあった片付けの役割を与えましょう。
ポイント2:片付けだけの出勤日をつくる
倉庫の片付けは家の片付けとは違い、とにかく時間と人出を要すると思います。
しかも、他の仕事を犠牲にするわけにもいかないので、一層時間と人員の確保と配分が難しいと思います。
なのでできることなら、社員さん全員の理解を得て、片付けだけをするために出勤していただきましょう。
猫の手も借りたいくらいのことなので、事務職の方や女性パートさんにも出てきていただいた方がいいでしょう。
その時には必ず、この片付けだけの出勤が従業員さんのこれからの仕事のしやすさ等に影響するということを主張しましょう。
たった一日、従業員さんに我慢していただいて、みんなで片付けをすれば、かなり片付くと思います。
ポイント3:共通認識をつくる
上述しましたが、その場合の要らない物は何なのかということを、従業員みんなの共通認識にしておかないと、捨ててマズい物があったら困ります。
なので、捨てる物と判断された物に関しては、その場の責任者の方がチェックした方が良いでしょう。
その部分を社員間で十分にコミットした上で、倉庫の中の物を要る物と要らない物に分けて、要らない物は捨てましょう。
ポイント4:収納スペースを「年代」と「頻度」と「カテゴリー」に分ける
さて、要る物だけになったら、それらを分けて収納していきます。
まず要る物を「年代」で分けます。この場合の年代とは、例えば書類だったらいつ作成されたか、というのが年代にあたります。
その後に、年代で分けた物を「カテゴリー」に分けていきます。カテゴリーに分けられた物を、次は「頻度」で分けていきます。
そして、収納する場所に何が収納してあるかわかるように名称を書いて貼っておくことが大事です。
この分け方をすることで、欲しいと思った物がパッと見つけられるようになります。
ポイント5:定期的に片付ける日を決める
せっかく苦労して片付けても、その後何もしなかったら、また元の状態に戻ってしまいます。
なので、定期的に軽く片付けや掃除をする日を決めておけば良いと思います。
以前の会社では、三ヶ月に一回ほど、そういった日を設けて片付けや掃除をするようになりました。
その時に、散らかっている物を再度片付けたり、汚れている物を界面活性剤等で洗ってキレイにしたりしていました。
そういった、キチンと片付けや掃除をする日を決めておけば、まず大丈夫だと思います。
4 モノの処分は業者に依頼しましょう
倉庫の片付けをしていると、要らないモノが大量に出てくる場合があります。そういった要らないモノは自治体のごみ処分方法では処分できません。
会社から出た不用品は産業廃棄物扱いとなり、産業廃棄物収集運搬許可を持った業者に引き取りに来てもらわないといけないからです。
「片付け代行業者は片付けたいシーンと業者の強みで選ぶ!オススメ片付け業者4選」ではシーン別でオススメ業者さんを紹介していますのできっとよい業者さんが見つかります。ぜひ合わせてお読みください。
まとめ
倉庫の片付けは時間も人出もかかるので、なかなか頻繁にできないと思います。
何度も何度も従業員に片付けのために休日出勤を強いるのは、社員を管理する立場であるあなたにとって心苦しくなってしまいます。
なので、一番大事なのは、その片付いた状態を保ち続けることです。
だから、定期的に片付ける日を設けましょう。それが、会社の利益にとっても、社員の幸福にとっても、大事なことなのです。
ぜひ、上述したポイントを参考にして、倉庫の片付けをしてみてください。
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