ただゴミとして捨てるにはもったいないモノがある。まだまだキレイだし使えるけど自分には不要になってしまった。引越先では使わないモノや、一度も使用せずに押入れの中にしまってあった物がたくさん出てきて困っている…。
インターネットを活用すれば、これらのモノを売ることができます。ですが、写真撮影、文章編集、メールへの返信…面倒なことってありますよね。そこでオススメなのが不用品の寄付。社旗貢献になりますし、不要なモノを片付けられることもできます。
不用品の寄付といっても、何でも受け入れてくれるわけではありませんし、思った以上にお金・手間がかかる場合があります。さらに業者選びに失敗すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
そこで今回の記事では、寄付のメリット・デメリットから、実際に寄付が何に使われているのか?オススメ寄付団体、寄付する時の注意点などをまとめました。片付け110番の提携先様も、寄付を続けて15年以上になります。他記事では見られない寄付のカラクリもすべて公開します。
不用品の寄付という行為の構造がわかるだけでなく、あなたにとってベストな団体が見つかることでしょう。ぜひ最後までお読みください。
不用品の寄付とは?
不用品の寄付とは、不要になったモノを必要な人に届けるという行為を言います。発展途上国、開発途上国ではインフラ整備が整っていないため、日本人にとっては不要になったモノでも、まだまだ必要としている人たちが大勢いらっしゃいます。寄付を受け付けている団体は、そのような国に物資や現金を届けています。
寄付のメリット・デメリット
メリット
(1)社会貢献した気持ちになれる
寄付の一番のメリットです。自分は不要だと思っているモノでも、世界には必要としている人たちがたくさんいます。寄付することで、モノ自体はもちろんのこと、そのモノを販売した収益の一部を寄付することになります。捨てるという選択肢では得られない喜びを受けられるかもしれません。
法人の場合であれば、「私たちは不用品を寄付しています」というPRできることも、メリットの一つとなるでしょう。
(2)不要なモノを片付けられる
モノがたくさんあふれてくると、すべてを片付けるのには一苦労。インターネットを活用すれば、今や個人間で売買可能なモノはたくさんあります。フリーマーケットに出すのもありですが、手間に見合ったお金が入るか?そもそも出品する時間はあるのか?と考えると、出品しない方がいい場合もあります。
また、リサイクルショップでは買取不可能だからといって一生懸命他の買取業者を探すのも手間がかかります。一方で、寄付という形であれば、多少汚れていても(多少ですよ!)引き取ってくれる団体はたくさんあります。郵送したり、持ち込んだりする手間はあるものの、サッと不用品が片付くのは大きなメリットです。
デメリット
多少のコスト(お金・手間)はかかる
「不用品を寄付するのだから、無料で取りに来てくれるでしょ」という都合が良いわけではありません。汚れがひどかったり、明らかにリサイクルできないモノはどの団体も引取りNGなので、仕分けは必要です。
郵送であればダンボールを自分で用意し、送料は元払い(発送者持ち)です(2019年7月12日現在では着払いはどこも対応していません)。持ち込み可能であったとしても、ガソリン代はかかります。「不用品の寄付=無料」というわけではないので注意しましょう。
寄付は何に使われているのか?
寄付による取り組みで貢献できることはたくさんありますが、「社会貢献」「ワクチン支援」が主な目的となります。
社会貢献
日本人にとっては不要なモノでも、発展途上国の人たちにとっては必要なモノの可能性があります。不要なモノをゴミとして扱うのではなく、リサイクルすることによって、日本のゴミ問題に貢献するどころか、知らないだれかを救うことができます。
国際支援:ワクチン支援
認定NPO法人世界の子どもにワクチンによると、ポリオワクチン(小児まひ予防)はわずか20円/人でまかなえます。
ポリオワクチン(小児まひ) | 約20円 |
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MMR(はしか、おたふくかぜ、風疹) | 約130円 |
BCG(結核) | 約19円 |
MR(はしか、風疹) | 約68円 |
DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風) | 約25円 |
五価ワクチン(DPT+B型肝炎+Hib) | 約170円 |
AD(自動無効化)注射器 | 約6円 |
どういった物資が喜ばれるのか?
寄付だから何でもいい、というわけではありません。寄付の目的は、不要な物資を必要な人に届けること、です。いくら「必要な人が待っている…。」といううたい文句だったとしても、何でもかんでも良いというわけではないので注意しておきましょう!以下の表でおおよそですが、喜ばれる物資、喜ばれない物資をまとめました。参考にしてみてください。
寄付で喜ばれる物資 | 現金、金券、ぬいぐるみ、衣類、バッグ、装飾品類、おもちゃ、ベビー用品、贈答品、ギフト、調理器具、日用品、食器、家具、生活家電(電圧が高すぎないもの)、雑貨など。 |
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寄付で喜ばれない物資 |
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寄付で救える世界の国
寄付で救える国は主に発展途上国中心です。例えば、アジア(タイ、フィリピン、カンボジアなど)、中東(イラン、イスラエルなど)・北アフリカなど。
※紛争が激化している地域には届けられていない現状があります。
日本では信じられないですが、未だ発展途上国では1日50円の生活費を稼ぐために、学校も行かず1日中働いている子供達がたくさんいるという現実があるわけです。
[門外不出!]寄付のカラクリ公開
片付け110番自体では、不用品の寄付を受け付けていますし、実際に寄付も行っています。お客様からは「なぜ寄付でも選り好みをするのか?」「着払いでは絶対に受け取ってくれないのか?」というご質問を受けましたので、寄付のカラクリをすべて公開します。
他団体では中々知りえない内容ですし、見て頂くことでそれらの理由がすべて解決されるでしょう。
寄付された商品の収益構造
国内で集めた不用品は、仕分けされコンテナに入れて運ばれます。海外に輸送するには最低でも70万円以上の運送費用が発生します。(例:フィリピンの場合で80-100万円)。
費用内訳 | 内容 | おおよその費用 |
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輸送費 | 日本から海外に商品を発送するには「コンテナ」という入れ物に荷物を載せます。多くの団体は「40フィート(約75立米)」のコンテナに商品を入れて輸出します。 | 80~100万円 |
人件費 | 日本で仕分け、現金化する人材、現地で仕分け、現金化、配る人材費用です。汚れている商品であれば洗濯する必要もあります。さらに、人材採用コスト、人材育成費用なども加算されます。 | 1人あたり15~20万円 |
土地・場所代 | 届いた商品をコンテナに詰め込むまでのストックする場所です。法令で商品をストックする場所には屋根が必須。さらにコンテナが入る場所の確保というと、最低でも100坪必要です。 | 20万円/1坪あたり2,000円で換算 |
広告宣伝費 | 宣伝費ゼロ円でも集まりますが、集まる量はしれています。上記費用をかけている場合だととにかくモノを集めないと寄付すらできません。 | 5~100万円 |
販売手数料 | 現地で現金化する場合は、海外オークションにかけます。売れた際に発生する手数料のことです。 | 売上の15%(2019年7月時点でフィリピンの場合) |
コンテナイメージ
そもそも収益を出さなければ団体は倒産します。いくらかでも収益を上げないといけません。ここにさらに寄付を集めるのにコストをかけると、売上を上げることができないので、そもそもの寄付自体もできません。何でもかんでも受け入れているわけではありませんし、送料着払い・送料無料で受付けていては団体がもたないわけです。
寄付を受け入れている団体とその特徴
NPO法人
NPO法人とは「特定非営利活動法人」のことです。
1998年12月に施行された日本の特定非営利活動促進法に基づいて特定非営利活動を行うことを主たる目的とし、同法の定めるところにより設立された法人。
※wikipediaより抜粋
NPO団体では、不用品を寄付してもらい、物資として、物資を現金化して各世界に送り届けています。
自治体
自治体の粗大ゴミ収集(戸別回収・持ち込み処分)は、売れるものは販売し寄付しています。
※すべての自治体ではありません
貿易しているリサイクルショップ・不用品回収業者
日本国内で販売不可能、もしくは国外販売の方がより高く売れる物資を現地に販売しています。片付け110番の提携先様もこの業種に当てはまります。もちろん寄付している団体もあれば、寄付していない団体もあります。寄付するかしないかは、会社の運営方針によるようです。
寄付受け入れの方法
郵送、持ち込み、訪問回収の3パターンがあります。
(1)郵送
ダンボールに詰めて、指定住所に送る方法です。物量が少ない場合であればオススメの方法です。送料や寄付先によっては費用がかかりますが、人に会うことなく寄付することができます。ダンボールを無料でくれる団体もあれば、自分で用意する必要がある団体もありますので、準備前に寄付先のサイトをチェックしておきましょう。
(2)持ち込み
指定された住所に直接持っていく方法です。なるべくお金をかけたくない、大量の不用品がある方にとってはオススメです。ただし、持ち込み先によっては現地で選別される場合があるので注意しておきましょう。
(3)訪問回収
家に取りに来てもらう方法です。ある程度量がないと取りに来てはくれませんが、量がある、手間をかけたくない方にとっては一番オススメの方法です。
出張には人件費はかかっているので、引取りしてもらう時にはすぐに持って行ってもらえるような気づかいはしてあげましょう(ダンボールに入れておく、ダンボールがなければ袋に入れておくなど)。荷物の整理まで依頼すると別途料金が発生する可能性があります。
迷ったらココを選ぼう!国内の不用品寄付団体3選
では「どこに寄付したらいいのか…。」と迷われた方にどういった寄付先があるか、片付け110番オススメの団体を3つ紹介いたします。
NPO法人:国際子ども友好協会
2008年の任意団体開設以来、発展途上国の子供達に直接手渡しの支援を行っている特定非営利活動(NPO)法人。非営利団体として営利目的の活動を行わず、メンバーは無給・無報酬での活動のため皆個々に職を持ち、休日や業務終了後にボランティア活動として事業を行っています。(該当サイトより抜粋)
引取り方法 | 郵送 |
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引取り内容 | ぬいぐるみ、ランドセル、カバン、リュック、文房具、幼児遊具、ブロック、おもちゃ、乳児遊具など。
詳細はご寄付のお願いをご覧ください。 |
寄付先 | 決算報告をご覧ください。 |
費用負担 | 送料のみ |
連絡先 | 043-464-3555 |
NPO法人:もったいないジャパン
「もったいない」の心を活動の軸とし、まだ食べられるのに廃棄される食品や、使用できる日用品などを広く集め、それを必要としている国内外の福祉団体や個人等に寄贈し、また「もったいない精神」を普及することにより、明るく健康で笑顔の絶えない社会の実現に貢献します。(該当サイトより抜粋)
引取り方法 | 郵送、持ち込み 持ち込み先:〒253-0071 神奈川県茅ヶ崎市萩園1642-2 TEL:0467-38-7222 NPO法人もったいないジャパン |
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引取り内容 | ぬいぐるみ、書き損じの年賀状・切手、衣類、日用品類、メディカル用品、OA機器、インテリア、ベビー用品、おもちゃなど。 |
寄付先 | ミャンマー、ベトナム、カンボジア、ウガンダなど。
寄付先一覧をご覧ください。 |
費用負担 | 送料のみ |
連絡先 | 0467-38-7222 |
ペットショップ
ぬいぐるみは動物にとっては格好のおもちゃです。数が多すぎる場合や、汚れがひどい場合などは断られる場合がありますが、ペットショップに引取り可能か聞いてみるのも一つの手です。
近所にペットショップはたくさんあると思いますので、一度聞いてみましょう。
※ペットショップのオーナーさまの運営方針により、引取り不可能な場合があります。必ず事前に確認するようにしてみてください。
ここはやめておいた方が良い団体
保育園や養護施設などは、新品であれば一部受け入れ可能な施設がありますが、中古などは衛生上の問題から寄付NGが多いです。
寄付の手順4つのステップ
寄付すれば何でもいいんでしょ!というわけではありません。寄付は初めて、という方に向けて、正しい寄付の手順を紹介します。
ステップ1:選別する
まず送る物資を選別します。寄付先によって、ぬいぐるみのみ、服、お皿、靴、おもちゃも入れてOKという団体もあります。寄付だからといって、なんでも入れればいいというものではありません。誰がどう見てもゴミだと思われる物はもらった人も喜びません。
キチンと選別しておきましょう。
- 穴や手足の欠落あるもの
- 色あせたもの
- 破損・汚れ・シミの激しいもの
- そのほか明らかにリサイクルできないもの
もしも上記の物資を送っていたら、返品されるということはないものの、2回目以降は受け取り拒否される可能性もあります。注意しましょう。
ステップ2:寄付先を探す
あなたが寄付したいな、と思える団体を決定しましょう。
ステップ3:できるだけキレイにしておく
寄付する前に、ほこりをとっておくなどキレイにしておいてあげましょう。心のこもった寄付ほど相手に伝わりますし、今までお世話になったぬいぐるみへの最後のご奉仕です。
ステップ4:郵送・持込み・出張依頼する
郵送の場合はダンボールに詰めて、指定の宅配業者に依頼。伝票を書くのを忘れないようにしましょう。持ち込む場合は、持ち込み先に事前連絡を忘れずにしておいた方が良いです。行ったらスタッフが出払っていて二度手間になることもあります。
訪問引取りができる団体に依頼する場合は、「ぬいぐるみの量を把握できる状態(ダンボール〇箱分、45リットル〇袋分など)」を明確にして依頼しましょう。多くの団体では訪問回収可能でも、1個、2個、ダンボール1箱程度では取りに来てはくれません。
不用品寄付する時の注意点
社会貢献できる!不要なモノを片付けられる!よし寄付しよう!
ちょっと待ってください。安易に決断してしまうと「イタイ目」に遭遇してしまう可能性もあります。特に以下の2点には注意してください。
偽物業者に注意する
寄付をうたい文句に荒稼ぎして寄付しない業者、寄付品を訪問回収しますよ、といって貴金属の買取営業をする業者も実際に存在します。
直接訪問されたり、電話、メールで営業がされる場合は、偽物業者の可能性があります。
本当に寄付をやっている場合であれば、そんな手間やコストはかけられないからです。注意しましょう。
個人情報の扱いに注意する
個人情報の記載がある物資は寄付しないことが一番です。特に偽物業者に個人情報が渡ってしまうと、個人情報の売買が行われ、見知らぬ営業電話がかかってきたり、何か良くないことに巻き込まれる可能性もあります。
特に文房具などには個人情報が記載されているケースがあるので、個人情報が記載されている不用品は送らないようにしましょう。
まとめ
実は私は若かりし頃タイに1ヵ月ほど旅に出たことがあります。現地では「日本人だったらここまで使わないだろう…。」というものをたくさん見てきました。
ボロッボロになるまで使われている靴、日用品。穴の開いた服、家具、たたけば直ると言われた家電製品。それはさることながら昭和中期の日本のようでした。今では日本はモノが溢れ、買い物も簡単にできます。
だからこそ失ってしまったモノがあるのではないか?と考える良いキッカケになりました。
不用品の寄付という行為は社会的意義があるものです。日本人にとっては不要なモノでも、世界の人にとっては必要なモノがたくさんあります。身近なモノが役に立つことはあります。
ぜひあなたが持っている不用品をどの団体でもいいので送ってみてください。目には見えないですが、世界のどこかで笑顔になっている人が必ずいます。この記事が寄付のキッカケになることを切に願います。
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