タイヤの処分費用はどれくらい？方法別に見る一般相場と安く済ませるコツ

「タイヤの処分費用はどれくらいかかるの？」

車を所有していると、必ず訪れるのがタイヤ交換や処分のタイミングです。しかし、タイヤの処分は自治体によっては回収の対象外になる場合があり、どうすればよいか迷う方も多いでしょう。また、どの方法が一番安くて便利なのかも気になるところです。

本記事では、タイヤの処分費用の一般相場を詳しく解説し、実際の回収事例を紹介します。さらに、処分費用を抑えるコツもお教えします。タイヤ販売店やディーラー、不用品回収業者の利用から、安く処分する方法まで、幅広くカバーしています。

ぜひ最後までご覧いただき、適正価格でタイヤを処分するための参考にしてみてください。

タイヤは一部自治体では回収対象外

タイヤは、自動車の部品の一部として特殊な廃棄物とみなされており、多くの自治体では一般家庭ゴミや粗大ゴミとして回収されないことがあります。

まず、タイヤは耐久性に優れた素材（ム、スチールベルト、繊維など）で作られているため、通常の廃棄物処理施設では分解や処理が困難です。特殊な処理設備が必要になります。そのため、自治体では一般的な廃棄処理の枠を超えるため回収を行わないケースが多いです。処分を行う際は専門の業者や販売店に依頼することが一般的です。

処分法別！タイヤの処分費用一般相場

タイヤを処分するにはさまざまな方法がありますが、費用や手間は選ぶ方法によって異なります。以下では、代表的な4つの処分方法とその一般相場、メリット・デメリットを解説します。

（1）タイヤ販売店

一般相場	1本あたり300円〜1,000円程度

タイヤ交換時に一緒に処分できるため手間がかからないメリットがある一方で、新しいタイヤを購入することが条件となるため、タイヤ交換が不要な場合には利用しにくい、購入店以外だと断られる可能性があるというデメリットがあります。

（2）ディーラーや整備工場

一般相場	1本あたり1,000円〜2,000円程度

車のメンテナンス時に一括で依頼できるため、別途手続きが不要で、信頼できるプロが処分を手配してくれるため安心というメリットがあります。一方で、デメリットとしては、処分費用が販売店よりも高くなる場合がある、メンテナンス時でなければ処分を依頼しづらいという点があげられます。

（3）ガソリンスタンド

一般相場	1本あたり800円〜2,000円程度

ガソリンスタンドは全国に多く存在し、気軽に立ち寄れる場所で処分できるというメリットがありますが、一方で、すべてのガソリンスタンドでタイヤ処分を行っているわけではなく、事前確認が必要、処分費用が高めに設定されている場合がある、処分可能なタイヤのサイズや数に制限がある場合があるというデメリットがあります。

（4）不用品回収業者

一般相場	1本あたり1,000円〜3,000円程度

自宅まで来てくれるため、重いタイヤを運ぶ必要がない、大量のタイヤも一度に処分できる、複数の不用品とまとめて処分できるため、便利というメリットがあります。一方で、車両費、出張費、作業費、人件費なども追加でかかる可能性があり、回収費用が最も高くなる傾向がある、不適切な処理を行う業者もあるため、業者選定に注意が必要、というデメリットもあります。

タイヤホイール付きとタイヤのみで変わる処分費用の目安

タイヤの処分費用は、「タイヤのみ」か「ホイール付き」かで大きく変わります。
ホイール付きタイヤの場合、タイヤ本体の処分料に加えて、ホイールを外すための作業工賃が上乗せされるからです。

一般的には、カー用品店やタイヤ販売店でホイール付きタイヤを処分する場合、

• 廃タイヤ処分料…1本あたり300〜500円前後
• ホイール取り外し工賃…1本あたり500〜1,000円前後

とされることが多く、トータルでは1本あたり800〜1,500円程度が目安になります。

一方、タイヤのみを処分する場合は、取り外し工賃がかからないため、

• 販売店・カー用品店：1本300〜500円程度
• ディーラー・整備工場：1本300〜800円程度

に収まるケースが多いです。

また、不用品回収業者にタイヤホイール付きのまま引き取りを依頼する場合は、

• 自宅までの出張費・車両費
• 階段や長距離搬出などの作業費

などが加算され、1本あたり1,000〜3,000円前後になることもあります。

「運ぶのが大変でまとめて引き取ってほしい」場合は回収業者が便利ですが、「本数が少なく自分で運べる」場合は販売店やカー用品店に持ち込んだほうが、1本あたりの処分費用は安く済みやすいと覚えておくとよいでしょう。

【実際の回収事例】施工事例＆料金をご紹介

片付け110番に実際にご依頼のあった事例を、お写真・施工料金付きでご紹介します。

片付け110番でタイヤの処分をご依頼いただいた際の1回の平均依頼額は、以下の通りです。

平均依頼額

16,483円※約1,940円/本

ただし、実際の費用は状況（ホイールの有無、搬出の難易度、本数など）によって大きく変動することに注意が必要です。

それでは、1つずつ紹介しますので、ご自身のケースに近い事例を参考にしてみて下さい。

ケース1　ホイールなし4本、4階からEVおろし、9900円

回収場所	京都府京都市下京区
回収内容	自動車タイヤ
実際の作業料金	9,900円
お客様のご要望	自動車タイヤ回収。

ケース2　4tトラックのタイヤ1本、14300円

回収場所	静岡県浜松市東区
回収内容	タイヤ回収
実際の作業料金	14,300円
お客様のご要望	タイヤ回収ご依頼。

ケース3　ホイールなし20本、階段作業無し、35000円

回収場所	福岡県宗像市
回収内容	廃タイヤの回収依頼
実際の作業料金	35,000円
お客様のご要望	廃タイヤの回収依頼。明日(3/30)に対応頂く事が可能か伺いたい。

ケース4　ホイール有4本、階段作業無し、8300円

回収場所	神奈川県相模原市中央区
回収内容	自動車タイヤ
実際の作業料金	8,300円
お客様のご要望	自動車タイヤ回収依頼。対応希望日：出来る限り早く（14:00以降）。

ケース5　ホイール有8本・ホイールのみ3本、2階からの搬出、15400円

回収場所	山梨県南都留郡富士河口湖町
回収内容	タイヤ、ホイールの回収・処分
実際の作業料金	15,400円
お客様のご要望	タイヤ、ホイールの回収・処分依頼。2階からの搬出。

ケース6　ホイールなし8本、16000円

回収場所	福岡県鞍手郡鞍手町
回収内容	ホイールなし、自動車タイヤの回収
実際の作業料金	16,000円
お客様のご要望	自動車タイヤ8本(ホイールなし)の回収依頼。

安くタイヤを処分する方法2選

タイヤの処分にお金をかけたくない方や、むしろ収入を得たい方のために、安くタイヤを処分する方法を2つご紹介します。これらの方法を活用することで、処分費用を抑えるだけでなく、場合によっては利益を得ることも可能です。

（1）ネットオークション・フリマアプリで売却

ネットオークションやフリマアプリを利用してタイヤを売却する方法は、予想以上に効果的です。この方法の大きなメリットは、通常のタイヤ買取店では需要のない中古タイヤでも買い手が現れる可能性があることです。

・摩耗が進んだタイヤでも、短期間の使用や緊急用として需要がある場合がある

・珍しいサイズや特殊な用途のタイヤは、同じニーズを持つ個人バイヤーが探している可能性がある

・古いモデルのタイヤでも、クラシックカーのオーナーやコレクターが探していることがある

ネットを通じて全国の潜在的な買い手にアプローチできるため、地域限定の買取店よりも高値で売れる可能性があります。ただし、配送料や手数料を考慮する必要がありますので、事前によく検討しましょう。

（2）タイヤ買取店に売る

タイヤ買取店では、比較的新しいタイヤや需要のあるタイヤを積極的に買い取ってくれるため、素早く確実に処分したい場合に便利です。特に、購入から3年以内のタイヤや、主要メーカー（ブリヂストン、ヨコハマ、ミシュランなど）のタイヤは高い買取価格が期待できます。

買取されやすい条件：

・購入から3年以内であること（タイヤは時間が経つと劣化するため、使用年数が短いほど高値で買取りされます。）

・主要メーカー（ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、ミシュランなど）のタイヤであること

・タイヤの状態が良いこと（摩耗が少なく、ヒビ割れや損傷がないこと、トレッドがしっかり残っているもの）

使用年数が長いタイヤや、マイナーなメーカーのタイヤは買取不可の可能性がありますので、買取の余地があるか、事前に電話である程度確認して、無駄足を踏まないようにしましょう。

アルミホイール・鉄ホイール別の処分費用と買取相場の違い

タイヤホイールの処分費用を考えるうえで、
「アルミホイール」か「鉄ホイール（スチールホイール）」かは重要なポイントです。

• アルミホイール
  アルミは資源価値の高い金属で、スクラップとして1kgあたり200〜300円前後で取引されることがあります。
  そのため、
  • アルミホイール付きタイヤなら処分費用が安くなる
  • ホイールだけ外してスクラップ買取に回す
    といった選択肢がとりやすく、場合によっては処分費用が実質0円〜プラスになることもあります。
• 鉄ホイール（スチールホイール）
  鉄ホイールも金属としての価値はありますが、
  アルミほど高値が付きにくく、無料引き取り or 少額のスクラップ価格になることがほとんどです。
  場合によっては「処分費用がかかる」「引き取り不可」という対応をされるケースもあるため、
  事前に店舗やスクラップ業者へ条件を確認しておくことが大切です。

ホイールだけを売却・処分したい場合の流れとしては、

1. タイヤとホイールを分ける（販売店や整備工場に依頼）
2. 状態が良い・ブランド品のホイールはリサイクルショップやフリマで売却
3. 傷や変形が大きいものはスクラップとして金属買取店へ

というステップが一般的です。

「アルミホイール付きタイヤをまとめて片付けたい」という場合は、

• アルミの価値を考慮して回収費用を安くしてくれる業者
• ホイールを含めて買取査定もしてくれる業者

を選ぶと、トータルコストを抑えやすくなります。

処分か売却か迷ったときの判断基準と、タイヤホイールを手放すベストタイミング

「まだ使えそうだけど、処分するべき？」「売れるなら売りたい…」

タイヤホイールを手放す際、処分と売却のどちらが良いか迷う方も多いと思います。

上位サイトの傾向とタイヤの特性を踏まえると、次のような基準で考えるとスムーズです。

▼基本的に“売却を検討してよい”ケース

• 製造から5年以内が目安（スタッドレスは4年以内だと尚良）
• 溝が十分残っており、スリップサインが出ていない
• ひび割れ・大きな傷・修理跡がない
• 有名メーカー（国産・海外の主要ブランド）
• アルミホイール付きで、ガリ傷や変形が少ない

この条件に近い場合は、

• タイヤ買取店
• リサイクルショップ
• ネットオークションやフリマアプリ

を使うことで、処分費用をかけずに手放せる可能性があります。

▼“迷わず処分に回したほうが安全”なケース

• 残り溝が少なく、スリップサインが出ている
• サイドウォールやショルダー部に大きなひび割れ・傷がある
• 年数が経ちすぎて硬化している（屋外保管で劣化が早いなど）
• ホイールの変形・割れなど安全面に不安がある

このような状態のタイヤ・ホイールは、走行に使うと危険です。
無理に売却しようとせず、カー用品店・タイヤ専門店・不用品回収業者などを利用して、
適切に処分したほうが安心です。

▼手放すベストタイミングの目安

• 車を手放す／買い替えるとき
• シーズンタイヤ（スタッドレス・夏タイヤ）の交換タイミング
• 保管スペースを圧迫し始めたとき
• ひび割れ・偏摩耗などの劣化が見えてきたとき

劣化が進んでからだと買取価格がつかなくなり、
結局「処分費用だけかかる」という結果になりがちです。
「まだ状態がいいうちに売るか、早めに処分してスペースを空ける」意識で動くと、
費用面でも安全面でも無駄が少なくなります。

まとめ：タイヤの処分はメリットに応じて適正価格で方法を選ぼう

タイヤの処分方法には様々な選択肢があり、それぞれに特徴があります。タイヤ販売店やディーラー、ガソリンスタンド、不用品回収業者など、状況に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。処分費用は1本あたり300円から3,000円程度と幅広く、条件によって大きく変動します。

実際の回収事例から、平均的な処分費用は約1,940円/本であることがわかりました。ただし、タイヤの数や状態、搬出の難易度によって価格は変わります。

費用を抑えたい場合は、ネットオークションやフリマアプリでの売却、タイヤ買取店の利用を検討するのも良いでしょう。特に状態の良いタイヤや人気のあるタイヤは、買取されることで収入を得られる可能性もあります。

最終的には、自分の状況（タイヤの状態、数量、処分の緊急度など）を考慮し、メリットとデメリットを比較しながら、最適な処分方法を選択することが大切です。適切な方法を選ぶことで、コストを抑え、相場価格で処分が可能です。

本記事がタイヤを捨てたいけれど、費用が心配で悩んでいるあなたの役に立てば幸いです。

タイヤの処分は手間なく簡単な片付け110番にお任せください！

タイヤの処分を検討されている方、ぜひ私たち片付け110番にお任せください！

片付け110番では、お客様のご自宅までタイヤを回収に伺い、面倒な搬出作業もすべて当社スタッフが行います。また、ホイール付きタイヤや大型トラックのタイヤも対応可能。さらに、透明な料金設定と、適正価格での回収を行っております。

タイヤの処分でお困りなら、今すぐ片付け110番へ！迅速対応で、面倒な手間を全てお引き受けします。まずはお気軽にお問い合わせください！

片付け110番のタイヤ回収サービスについては、コチラをご覧ください。