現在自宅にある机の処分を考えている方でどのようにすればよいのかと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
少し古い調査ですが、総務省統計局(全国消費実態調査報告)によると、1000世帯当たりの書斎・学習机普及率は60%以上にも上っており、多くのご家庭にあることがわかっています。参考:総務省統計局(全国消費実態調査報告)
机は造りがしっかりしているため、解体するにも時間がかかりますし、お子様が利用していたものだと愛着が湧き、処分を躊躇してしまうこともあります。そこで本記事では、机を処分する方法を複数紹介し、処分にかかる費用相場などを紹介しています。読んでいただき、ぜひ自分に合った処分方法を見つけてください!
1机の処分方法
机の処分する方法は大きく分けると8つあるため、自分に合った方法で処分することが可能です。
- 粗大ごみとして処分する
- 解体して普通のごみとして処分する
- 家具店で買い取ってもらう
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- ネットオークション・フリマアプリに出品する
- 寄付する
- DIYなどでリメイクして再度利用する
- 不用品回収業者に依頼する
1.粗大ごみとして処分する
粗大ごみとして処分する方法は、人手や時間に余裕がある方におすすめです。自治体に申請を出して決まった費用を払えば回収処分してくれます。しかし、搬出する際には、玄関前などわかりやすいところに出しておく必要があり、1人でこの作業を行うのはとても大変です。また、戸建ての2階、マンションの高層階にあるといった場合だと、回収場所に出すのはより重労働になります。回収処分の日時を好きに選びにくいことにも注意しましょう。
メリット | ・手続きが簡単 ・誰でも利用できる ・戸別収集なら自治体がわかるところに置いておくだけで回収してくれる ・処分費用が安い |
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デメリット | ・回収日が決まっている ・自治体がわかる場所まで机をもっていく必要がある ・手間がかかる |
2.解体して普通のごみとして処分する
解体して普通の燃えるごみとして処分することも可能です。自治体で決められている燃えるごみの日に解体した机をごみ袋に詰め捨てるため、費用もかからず普段通りのごみとして出せるので簡単にできる処分方法です。しかし、家に机を解体するために利用するノコギリなどの工具があることが必要不可欠であり、工具をもっていない方はこの処分方法を取ることができないという注意点もあります。また、工具があったとしても机は造りがしっかりしているものが多く、解体するのにとても時間がかかる場合や鉄やプラスチック樹脂などで作られているものだと処分することができなくなってしまいます。そのため、解体して普通のごみとして処分する前に机の造りや素材を見て、解体できるか確認するようにしましょう。
メリット | ・工具があれば誰でもできる ・費用がかからない ・普段のごみとして捨てられる |
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デメリット | ・工具が必要不可欠 ・造り、素材によっては解体できない ・力作業であるため大変になる可能性がある ・自治体によっては元のサイズが粗大ごみなら解体しても粗大ごみとしての扱いとなり普通ゴミで捨てられない |
3.家具店で買い取ってもらう
家具店で買い取ってもらう方法は、造りや素材などが良く、目立った汚れがない机の処分におすすめです。家具店で買い取ってもらうため、お金をもらって処分することが可能になり、処分にかかる費用もかかりません。しかし、家具店で買い取ってもらうためには、机の状態が良く、再度利用できることが最低条件です。そのため、長い年月利用していた机を処分する場合には汚れや傷があると買い取ってもらえない場合もあるので注意が必要になります。
メリット | ・お金をもらって処分できる ・処分に費用がかからない |
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デメリット | ・目立った傷などがあると買い取ってもらえない ・状態が良い机は少ない |
4.リサイクルショップに買い取ってもらう
リサイクルショップに買い取ってもらい処分する方法は、先ほど紹介した家具店で買い取ってもらう方法より引き取ってもらえる可能性が高くなります。なぜなら、リサイクルショップでは多少傷や汚れがあっても商品として販売しているからです。また、独自のルートで机を解体して使える素材のみを売却しているリサイクルショップもあります。しかし、リサイクルショップで買い取ってもらう際に傷や汚れによって、金額が付かず0円で引き取られるものや、場合によっては料金を支払って引き取ってもらう場合もあるため、注意が必要です。自宅まで買取に来てくれない場合は自力で店舗まで持ち込む必要があり、運び出しが大変です。
メリット | ・家具店よりも買い取ってもらえる可能性が高い ・お金をもらって処分できる ・処分に費用がかからない |
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デメリット | ・傷や汚れが多いと買い取ってもらえない ・リサイクル料金を支払わなければならないときがある ・状態が悪いと納得いく料金で買い取ってもらえない ・運び出しに手間がかかる |
5.ネットオークション・フリマアプリに出品する
ネットオークション・フリマアプリに出品する方法は、愛着の湧いているものをまた誰かが利用してくれることやお金をもらって処分できることを考えるととてもおすすめです。家具店やリサイクルショップでは、買い取ってもらえなかった机を買い取ってもらえる可能性も高く、自分の希望価格でネットオークション・フリマアプリを利用している不特定多数の人に販売できます。そのため、家具店やリサイクルショップでは買い取ってもらえなかった机をネットオークション・フリマアプリを利用して販売してみることで買い手が見つかる場合があります。また、ネットオークション・フリマアプリを利用する場合には、適正価格で販売することで即決で買い取ってくれる方もいますので、机をすぐに処分したいという方にもおすすめの方法です。ただし、自分で梱包・発送手続きしたり運び出したりと手間がかかり大変な作業があることは知っておきましょう。
メリット | ・家具店やリサイクルショップでは買い取ってもらえなかったものも販売できる ・ネットオークション・フリマアプリを利用している不特定多数の人に販売できる ・処分に費用がかからない ・再度誰かが利用してくれる ・適正価格なら即決してくれる方がいる可能性もある |
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デメリット | ・そもそも買い手が見つからない場合がある ・送料などの諸費用は自分が持つことが多い ・希望価格よりも低くなってしまう場合がある ・梱包・発送手続きしたり運び出したりと手間がかかる |
6.寄付する
寄付するのは、机に愛着がある方におすすめの方法です。なぜなら、寄付をすることで誰かがまた利用してくれることや誰かのためになっているということから、良い気持ちで処分できるからです。寄付は、福祉施設や慈善団体が募集を行っている場合にそれを利用することや自ら連絡し、寄付するという方法があります。愛着の湧いている机を処分するのはとても難しいことですが、誰かのためになるのなら気持ちよく寄付できます。そのため、机を処分することに抵抗がある方は、福祉施設や慈善団体に寄付する方法を取ってみてください。自宅から寄付施設まで持ち込む必要があるので、設置個所からの運び出しが難しい人には向かない方法ですので注意しましょう。
メリット | ・気持ちよく机を手放せる ・慈善活動になる ・処分費用がかからない |
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デメリット | ・募集していなければ寄付できない ・運び出しの手間がかかる |
7.DIYなどでリメイクし再度利用する
DIYなどでリメイクし再度利用する方法は、机に愛着があり、処分することに抵抗がある方におすすめできます。学習・勉強机はお子様が長く利用していたものであったりすることから処分することに抵抗がある方が多くいると思います。しかし、学習・勉強机はサイズが大きいため場所を取ってしまいますし、いずれは処分するときがきてしまうものです。そのため、処分という形ではなく、リメイクという形で新しくして再度利用することで、学習・勉強机を間接的に処分できるようになります。また、机は造りが良いものが多いため、DIYなどでリメイクする際に良い素材になりますので試してみてください。
メリット | ・処分に抵抗がある方でも取れる方法 ・机が場所を取っていたところがすっきりする ・間接的に処分できる ・処分に費用がかからない |
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デメリット | ・DIYなどの際に工具が必要 ・DIYなどに時間がかかる |
8.不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者を利用する方法は、手間をかけず好きな日時に処分したい方に最適です。インターネットから検索して電話やメールで申し込みした後、費用や日程なども決めるというのがほとんどの不用品回収業者を利用する流れです。そのため、必ず机を処分することはできますが一定の費用がかかることも忘れないでください。また、不用品回収業者の利用におすすめの方は、思ったように机を運び出せなかったり、普通に燃えるごみとして出せるサイズに解体できなかったりする方です。
メリット | ・必ず処分してもらえる ・早く処分してもらえる ・手間がない ・2階などで机をおろすのが大変でも処分してくれる |
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デメリット | ・費用が高め ・良い業者を選ぶ必要がある |
2学習・勉強机を安く処分するには?体験談の紹介
粗大ごみとして出す方法を試してみたところ、自治体の決まった窓口から、住所などの個人情報を書類に記載し、5分ほどで予約は完了しました。自治体によって料金は異なりますが、筆者の地区では500円程度で処理券がもらえ、1週間後に処分できることになりました。処分をすぐに行ってもらえると思いましたが、1週間程度かかるので注意が必要です。粗大ごみとして出す場所まで学習・勉強机を自宅の2階からおろしたのですが、2人で行ったため、30分ほどで終えました。ですが、階段から降ろすのはやはり大変です、床や壁にぶつけて傷をつけないように配慮しながらの作業は困難でした。その後、自治体の回収車が予約していた時間に持って行ってくれました。私的な感想になりますが、男手が二人あれば、手間はかかりますが安く処分ができたので、人手や時間に余裕がある方は方は試してみてください。
3机の処分費用相場
粗大ごみ | 平均約500~3,000円(自治体による) |
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解体して普通のごみとして出す | 無料 |
家具店で買い取ってもらう | 無料(利益が出る) |
リサイクルショップで買い取っってもらう | 無料(利益が出る) |
ネットオークション・フリマアプリに出品する | 無料(利益が出る) |
寄付する | 無料 |
DIYなどでリメイク | 無料 リメイクによっては費用がかかる |
不用品回収業者に依頼する | 約7,000円 |
※5つの自治体と、5社の不用品回収業者の公開された情報をもとに平均を算出(独自調べ)
表を見てわかる通り、手間がかかっても安く捨てたいなら自治体を高くても早く楽に捨てたいなら不用品回収業者に依頼するようにしましょう。
4机を処分する際に注意すること
机を処分する際に注意することは以下の3つです。
- 自治体のサービスを利用する場合はルールに従う
- 不用品回収業者やリサイクルショップは慎重に選ぶ
- 愛着が湧いているものなら処分する前にもう一度考え直す
それぞれ解説していきます。
1.自治体のサービスを利用する場合はルールに従う
粗大ごみや解体して普通のごみとして処分する場合には、自治体のルールに従い、処分することが重要です。自治体のルールに従っていない場合には、回収してもらえず処分することができなくなります。また、最悪の場合には罰則が科されてしまうことが「九都県市首脳会議廃棄物問題検討委員会」のサイトからわかります。
罰則は以下の通りです。
法第25条:5年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金、又はこれを併科。
法第29条:6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金
法第30条:30万円以下の罰金
法第32条:法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業員が、その法人又は人の業務に関し違反行為をしたときは、その法人又は人も罰せられる。
2.不用品回収業者やリサイクルショップは慎重に選ぶ
不用品回収業者やリサイクルショップを利用して机を処分する際には、慎重に選ぶようにしましょう。最悪の場合には、机を処分に高い費用を取られてしまうため、最低でも3店舗の相場価格や実績、賠償責任保険加入済みかなどを比較してから良いサービスのものを選ぶことで、損をせずに机を処分できます。
3.愛着が湧いているものなら処分する前にもう一度考え直す
机に愛着がある場合には、処分する前にもう一度考え直すことが重要です。処分以外にもリメイクという形で再度利用できたり、さまざまな方法があるため、すぐに処分してしまわないようにしましょう。
まとめ
机を処分する方法を複数紹介しました。机の処分は無料で行えるものもあるため、まずは無料のものから試してみてください。また、愛着があるものはすぐに処分せず一度考え直してからどうするのか決めてください。本記事が、机処分に悩むあなたの役に立てば幸いです。
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