この記事では、ベランダを掃除する方法について紹介しています。
ベランダは屋外に面しているので汚れやすい場所です。なぜベランダが汚れるのかについて確認した後で、ベランダを掃除する方法と、ベランダを掃除するうえでのポイントと注意点について紹介しています。
最後に、プロに依頼する際のおすすめの業者として、片付け110番を紹介しています。
そもそもベランダが汚れる原因とは?
そもそも、なぜベランダは汚れるのでしょうか。まず、ベランダが汚れる原因をいくつか確認しましょう。
外から運ばれる砂や土、鳥のフン
ベランダの汚れの主たるものが、風や雨によって運ばれてくる砂や土です。
また、鳥のフンによって汚れてしまうこともあります。ベランダはほとんど屋外なので、こうした汚れ方は屋外ならではだと言えます。
これらの汚れが積もってこびりつくと、なかなか落ちない汚れになってしまいます。そのうえ、なかなか防ぎようのない汚れでもあります。
排気ガスやコケ
車がよく通る道路沿いや、湿気が多く日当たりの悪い場所の場合、排気ガスが積もって黒ずんでしまったり、コケが生えたりすることもあります。
これらは、ベランダがおかれた場所特有の汚れであるといえます。どのような汚れの原因があるのか、ベランダの環境をしっかりチェックしておきましょう。
排水口にも注意
ベランダには必ずある排水口は、ゴミが溜まりやすく、カビが生えることもあります。
砂や土が雨などで流されて排水口に詰まったり、ホコリが溜まった結果、排水口に集まったりします。
水が溜まらないためにある排水口ですが、意外にも汚れやすい場所なのです。
ベランダ掃除におすすめの頻度
予防しにくい汚れが溜まっていくのが、ベランダの汚れの特徴です。
では、ベランダ掃除はどのくらいの頻度で行えばよいのでしょうか?
一つの基準は、ベランダに洗濯物を干しているか否か、です。
日常的に干している場合は、ベランダの汚れが洗濯物についてしまったりします。
ですので、物干し竿や手すりは、気がついたときに雑巾でふいておくなど、こまめに掃除をするのが理想的です。
ベランダ全体の掃除は、半年に一回は行うようにしましょう。
この掃除は、床や壁を洗い流すなど、大がかりな作業になります。ベランダは小さな汚れが積もっていってこびりつくので、長期間放置するのはできるだけ避けましょう。
ベランダ掃除の前に準備するもの
ベランダ掃除をする前に、必要なもの・準備するものをチェックしておきましょう。
ほうき・デッキブラシ
砂やホコリなど比較的大きなゴミはほうきで取るようにして、床や壁は水洗いするために、デッキブラシが必要です。
大きなゴミが残った状態でデッキブラシを使って水洗いすると、かえって汚れが水に溶けて目立ってしまいます。
まずほうきでざっと掃除をしてから、デッキブラシを使うようにします。
バケツ・雑巾・新聞紙
ベランダ掃除は水洗いが基本なので、バケツも用意しておきましょう。
雑巾も多く使いますが、ベランダ掃除に使った雑巾はかなり汚れてしまうので、ぼろ布を使うか、捨てるつもりの雑巾で十分です。
新聞紙を使うのもアリです。水を含ませた新聞紙で、最初にざっとベランダをふいてしまうという方法もあります。
重曹水
ベランダ掃除におすすめの洗剤が、重曹水です。
環境にやさしく、人体への負担も少なく、手軽で安いうえに効果が高いのが強みです。
水100mlに小さじ1杯程度の重曹を入れるだけで作れます。
水の代わりにお湯を使ったり、スプレーボトルに入れて使ったりしても、より効果が高まり、使いやすくなります。
ベランダを掃除する手順
次に、ベランダを掃除する手順について確認しましょう。
ベランダを掃除する手順は、次のようになっています。
まず、主に掃除する箇所は、床・手すり・窓・排水口の三つです。
それぞれ、掃除方法をみていきましょう。
【ベランダ掃除】床の掃除方法
床は、一番汚れやすい場所でもあるので、しっかりお掃除しましょう。まずは、基本的な床掃除の手順を確認します。
床にはほこりや砂・土のほか、髪の毛などの固形のゴミが溜まっていることが多く、これらの掃除に役立つのが新聞紙です。
細かくちぎって濡らした新聞紙をまき散らし、ざっと拭き取るように回収するだけで、新聞紙が細かいゴミを巻き取ってくれます。
次に、残っているゴミをほうきで掃き取ります。後で水を流すことになるので、ここで大きなゴミを残してしまうと、排水口が詰まる原因になるので注意しましょう。
また、掃除機を使うのも便利でかつ効果的です。ただし、水気のあるものを吸い取ったり、砂を大量に吸い込んでしまったりするのは故障の原因にもなるので注意してください。
あとは、住宅用中性洗剤を使って、汚れをこすり落としていきます。だいたい水と中性洗剤が4:1の割合になるように薄め、少しずつまきながらブラシで床をこすっていきます。
ベランダは意外と細かい溝があるので、そういうところは歯ブラシなどでこするのも効果的です。
最後に、洗剤をしっかり流すために水で洗い流しましょう。洗剤が残ると、これも菌が増殖するもとになってしまいます。
なお、これでも落ちないガンコな汚れには、重曹水が効果的です。
重曹はアルカリ性なので、鳥のフンや、排気ガスのススといった酸性の汚れに効果的なのです。水で流しても鳥のフンやススが残ってしまった場合は、重曹水を使ってこすり落としましょう。
【ベランダ掃除】手すり・窓の掃除方法
手すり・窓もまた、ススや砂が溜まりやすく、汚れやすい場所です。ベランダ掃除をする場合は、それらの掃除も一緒にしてしまいましょう。
手すりに溜まる汚れのほとんどはススです。ですので、重曹水を使って掃除するようにしましょう。
重曹水をまぶすかスプレーし、デッキブラシか小さめのブラシでこすれば、汚れのほとんどは落ちます。あとは水で洗い流せば完了です。手すりを水で洗い流す際は、飛び散って階下など近所の迷惑にならないように注意しましょう。
窓の掃除に役立つのが新聞紙です。簡単に捨てられる使い捨ての掃除道具としても有用ですし、手に入りやすいものでもあります。
新聞紙のインクで汚れてしまうのでは?とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はインクによって窓にツヤが出るのです。ですので、窓掃除には新聞紙が非常に有効です。
具体的な方法としては、まず丸めた新聞紙を作ります。くしゃっと丸めたものを、濡らす用とからぶき用で三つずつくらい作りましょう。このとき、固く丸めすぎないことが重要です。
新聞紙を適当にちぎって、柔らかく丸めるのがコツです。
次に、新聞紙をたっぷり濡らし、軽く絞ってから窓を拭きます。
新聞紙をスポンジの要領で使うので、汚れを落とすようにゴシゴシ拭きましょう。このとき素手だとインクで手が汚れやすいので、ゴム手袋などを使うのがおすすめです。
濡れた新聞紙で拭き終わったら、あとはからぶきをしていきます。円を描くように拭くと、拭き跡が残りにくく、きれいに拭くことができます。
【ベランダ掃除】排水口の掃除方法
最後に、排水口の掃除方法です。排水口も丁寧に掃除をしないと、詰まってしまうと雨のときにベランダに水があふれるといったトラブルもあり得ます。
また、掃除のときに詰まりや汚れが出やすいことにも注意が必要です。
床や窓の掃除の際に水で洗い流すために、汚れが流れて排水口に詰まることがあります。
ベランダ掃除の最後には、必ず排水口の掃除もするようにしましょう。
排水口の掃除のときに注意すべきは、マンションやアパートなどの集合住宅の場合、排水路が他の部屋と繋がっていることがあるという点です。そのため、掃除後の汚水が他の部屋のベランダに流れてしまうことがあります。
ベランダ掃除はたしかに水で洗い流すのが便利できれいになるのですが、元々ベランダは大量の水が流れてよいようには設計されていないので、水を使いすぎると近隣に迷惑がかかることもあることに注意してください。
こうした注意点をもとに、水をできるだけ使わない排水口の掃除方法について紹介します。
まず、排水口のなかの目に見えるゴミを拾ってしまいます。カビなどが繁殖していることもあるので、素手ではなくトングや割り箸を使って、枯れ葉や、洗濯物の糸くず・髪の毛などをあらかじめ拾っておきましょう。
次に、排水口に重曹とクエン酸をふりかけ、お湯を注ぎます。クエン酸はドラッグストアなどで簡単に手に入ります。
発生する泡の力できれいにするので、お湯を注いだらしばらく放置しましょう。
10~20分くらい待てば、汚れが浮き上がっているので、強くこすらなくてもブラシで汚れを落とすことができます。
ペットボトルなどに水を入れ、少しずつ流していきましょう。
隣の部屋のベランダに水を流したくない場合は、タオルなどで排水路をふさぎ、水をしみこませれば大丈夫です。
毎日できる簡単なお手入れ方法
ベランダの汚れは日々溜まっていくので、毎日掃除をしていれば、大がかりな掃除は必要なくなります。
しかし、毎日掃除するのもなかなか大変なのも事実です。そこで、毎日できるような、手軽で効果的なベランダのお手入れについて紹介します。
手すりの拭き掃除
洗濯物を干したり、洗濯をしたりするためにベランダに出ることが多い場合は、気づいたときに手すりを拭いておきましょう。
水で濡らして拭いた後にからぶきするのが基本です。
ススが固まる前にさっと拭いてしまえば、重曹を使う必要もありませんので、日々行う手すり掃除の場合は重曹は不要です。
ベランダに雑巾を常備しておくなども、掃除を習慣づける工夫になります。
新聞紙で床掃除
床にはホコリが溜まりやすいので、気がついたときに新聞紙でさっと拭いておきましょう。
こちらも手すりと同じように、新聞紙を常備しておいて、気がついたときに水拭きしてからからぶきするのが良いです。
排水口のゴミ取り
排水口には、落ち葉やホコリといった大きなゴミが詰まりやすいので、目立ったゴミが見つかったらこまめにゴミを取り除きましょう。
軍手やゴム手袋などはつけた方が良いです。
こういった細かい手入れを積み重ねれば、ゴミが蓄積してこびりつくこともないので、一度に大がかりな掃除をする必要もなくなります。
毎日とは書きましたが、気づいたときにやっておく程度でもかなりの効果があるので、意識して習慣づけていきましょう。
ベランダの掃除をするポイント
ベランダの掃除も、少し工夫すればずいぶん楽に終わらせることができます。ここでは、ベランダの掃除をするポイントについて紹介します。
掃除は天気の悪い日がおすすめ
実は、ベランダの掃除は天気の悪い日の方がおすすめです。
なぜかというと、ベランダの汚れの主な原因である砂や土、排気ガスのススなどは、天気の良い日の方がベランダに届きやすいのです。
天気が悪く湿気が多い日は、そういったゴミの粒子が水分を含み重くなるので、ベランダまで届きにくくなります。
せっかくベランダをきれいにした日に、さっそくゴミがついてしまっては嫌ですし、風の強い日などは風でゴミが飛んできたりするので、掃除する日の天気は実はポイントになる点です。
新聞紙や重曹などのアイテムを使う
新聞紙や重曹を使った掃除の方法は既にお伝えしましたが、身近で安価なアイテムで、掃除は格段に楽になります。
水をじゃぶじゃぶ使って洗い流せばベランダはたしかにきれいになるのですが、何度か述べているように、水を使いすぎると今度は詰まりの原因や、近隣トラブルにもなりかねません。
有効なアイテムを用いて、効率よく掃除を行いましょう。
ベランダを掃除をする際の注意点
ここまで読めば、ベランダ掃除についてかなりわかってきたはずです。しかし、ベランダ掃除において注意すべき点もいくつかあるので、それらをおさらいしておきましょう。
近隣への配慮はていねいに
既に述べたように、ベランダの排水路は隣の部屋などに繋がっていることがあり、汚れた水が隣のベランダに流れ込みトラブルになったりする可能性があります。
使う水の量を調整する、排水路がどこに繋がっているか確認する、などの点については気をつけておきましょう。
掃除機を使う場合は、ベランダの音は近所にも伝わりやすいので、騒音にならないように気をつけましょう。
プロに頼むならば片付け110番がおすすめ!
ベランダが広いお家の場合は、ベランダ掃除も一苦労です。
また、近隣トラブルが気になったり、なかなか億劫で掃除ができなかったりする方もいらっしゃると思います。
そういった場合は、プロの業者に頼んでしまうのも一つの手です。
プロの業者に依頼する場合、片付け110番のハウスクリーニングサービスがおすすめです。
汚れがガンコで全く取れない場合、何から手をつけたらいいかわからない場合、体力などの面で掃除ができない場合などでも、片付け110番ならば皆様個々のニーズに応えて、きめ細かいサービスを提供してくれます。
プロの業者に頼む場合は、ぜひ片付け110番を使ってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ベランダは野外に面しているので汚れやすい一方で、やや特殊な掃除の方法をとらないと、なかなかきれいにならない場所でもあります。
プロの業者に依頼することも視野に入れつつ、この記事で紹介したような掃除の方法のほか、気にすべきポイントや注意点をまなび、効率的でリスクのない方法を選ぶことで、賢く手軽にベランダ掃除ができるようになりましょう。