「家具を処分したいけれど、費用がどれくらいかかるのかわからないので不安」と思われるのはあなただけではありません。
費用は処分の計画を立てるために欠かせない情報です。
ですが、捨てる家具がたくさんある・業者ごとに金額が全然違う…と、よくわからないで悩まれますよね。
そこで今回は、家具の処分費用について、輸出業者・行政と不用品回収業者の処分費用の最新相場を徹底解説いたします。
写真付きで回収事例までご紹介しますので、ご自身の家具にどれくらいのお金が必要かより明確にイメージでき、スムーズに家具の処分ができるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
1 家具の処分費用は「家具の種類・車両費・人件費・作業費」の4つで決まる
家具の処分費用は、「家具の種類」「車両費」「人件費」「作業費」の4つから決まります。
処分には廃棄料だけでなく、運搬や人手・運び出しに伴って必要な特殊作業などにも費用がかかるんです。
例えば一人で持てる簡易なソファを捨てるのと、重たい4人掛けソファを捨てるのとでは、廃棄料・必要なトラックの大きさも・人手も変わり、金額は異なります。
家具の定義とは
この記事での家具の定義は、木製や鉄・アルミ製・布製などで「比較的大きなもの」や「日常生活で毎日習慣的に用いるもの」を指しています。
サイズの大きいもの・重量のあるものは、運搬に必要な車両もそれだけ大きなものが必要で、作業人数も複数名、作業にかかる時間も長くなるため、処分費用が高くなります。
例えば、メーカーや素材によって重量大きさは異なりますが、次のような家具が、列挙する順に費用も高くなります。
- 婚礼ダンス
- 3~4人掛けソファ
- ソファベッド
- ダブル~キングベッド
- 整理ダンス
- 食器棚
- 本棚
- 学習机
- ダイニングテーブルセット
- セミダブルベッド
- 下駄箱
逆にサイズの小さいもの・重量の軽いものは、運搬に必要な車両も人数もそれだけ小さく少なく済みますし、作業も短時間で終わるので、処分費用が安くなります。
例えば、メーカーや素材によって重量大きさは異なりますが、次のような家具が、列挙する順に費用が安いです。
- 姿見
- カラーボックス
- 簡易ソファ
- ローテーブル
- 回転イス
- PCデスク
- ハンガーラック
- スチールラック
- 1~2人掛けソファ
- 2段ベッド
- シングルベッド
- 鏡台
- テレビ台
- レンジ台
2 【輸出業者・行政・不用品回収業者】家具の処分費用相場
家具には、大きくわけて『輸出業者』『行政』『不用品回収業者』の2つの処分先があり、それぞれ処分費用が異なりますので、事前に費用相場を知っておくことが重要です。
費用相場を知っておくと、よりお得に・スムーズに家具を捨てられるだけでなく、それぞれの方法にメリットデメリットがあり、費用だけでは処分先決められない時に役に立つからです。
行政は自治体ごとに、輸出業者・不用品回収業者は業者ごとに詳細な金額は異なりますが、複数の自治体・業者から平均を算出することで、あなたの不要家具の処分費用を算出することが可能です。
- 輸出業者
- 行政
- 不用品回収業者
それぞれ解説します。
輸出業者
輸出業者を利用すれば、リサイクルショップでは買い取りできないと言われた家具でも、輸出先で需要があれば、『無料引き取り~格安処分』してもらえるので、非常に有益です。
例えば2019年1月現在は、次のような家具に需要があります。
- 6人掛けの食卓セット
- チェスト
- サイドボード
- 洋ダンス
- 鏡台や姿見
- ガスコンロ
- 事務机と事務椅子のセット
- 折りたたみベッド
行政
行政で家具を処分することは、「粗大ごみ処理券を購入して処分すること」を意味しています。
粗大ごみ料金はお住まいに自治体ごとに異なりますが、ローテーブルのような小さく軽いものだと500円程度、タンスのような大きなものになると1点あたり2,000円前後です。
家具の品目 | 処分費用相場 |
ローテーブル | 400円程 |
学習机 | 1,000円程 |
ソファ | 1人掛け:800円程 2人掛け:1,200円程 3人掛け:2,000円程 4人掛け:2,000円程 |
ベッド | シングルベッド:1,200円程 セミダブルベッド:2,000円程 ダブルベッド以上:収集対象外 |
整理タンス | 一番長い部分が100cm未満:800円程 一番長い部分が100cm以上:2,000円程 |
食器棚 | 一番長い部分が100cm未満:800円程 一番長い部分が100cm以上:1,200円程 |
※10の自治体の情報をもとに平均を算出しています。
行政で捨てる場合は、自宅近くまで収集に来てもらう「戸別収集」と、自分で処分場へ持ち込む「自己搬入」があり、自己搬入するとタダ~格安になるケースもあります。
ただし収集可能な「サイズ・重量」に決まりがあり、大きすぎるものや重すぎるものは、収集対象外となっていることがほとんどです。
粗大ごみとして行政に出す手順については、『家具の処分前にチェック!おトクな家具の引き取り方法4選と費用相場』で分かりやすく紹介していますので、あわせてご確認ください。
不用品回収業者
不用品回収業者に依頼すると、ただ家具を回収してもらえるだけでなく、自分の要望にぴったりのサービス(希望日時での回収など)を提供してもらえます。
捨てる家具の数が少ない場合は1点ごとに処分費が決まりますが、数が多い場合は軽トラック1台分でいくら、といった立米単位(りゅうべいたんい)での計算になることが多いです。
1立米とは、縦・横・高さの長さが1mの1立方メートルの体積を表します。
1立米あたりで料金が決まると、『物量が増えれば増えるほど、処分料金がお得』になります。
家具の品目 | 処分費用相場 |
ローテーブル(こたつテーブル) | 5,000円~6,000円程 |
学習机 | 10,000円~12,000円程 |
ソファ | 1人掛け:7,000円程 2人掛け:15,000円程 3人掛け:18,000円~23,000円程 4人掛け:30,000円前後 |
ベッド | シングルベッド:10,000円前後 セミダブルベッド:15,000円前後 ダブルベッド:25,000円前後 |
整理タンス | 一番長い部分が100cm未満: 12,000円前後 一番長い部分が100cm以上: 18,000円前後 |
食器棚 | 一番長い部分が100cm未満: 10,000円前後 一番長い部分が100cm以上: 15,000円前後 |
軽トラック1台分(約2.5立米) | 25,000円~30,000円前後 |
2tトラック1台分(約7立米) | 80,000円前後 |
※不用品回収業者10社の情報をもとに平均を算出しています。
片付け110番事例5選
実際に片付け110番にご依頼くださったお客様の事例を、写真と一緒にご紹介します。
目で見ると、より自宅の不用家具にいくらかかるか、イメージしやすくなりますので是非参考になさってください。
事例(1)ローテーブルの処分
テーブルが急遽不要になったためご処分を決められたものの、ご都合上「土曜日と日曜日しか動けない」とのことで、行政にも捨てられず、お困りでご連絡いただきました。
依頼家具 | ローテーブル1点 |
作業状況 | 作業員1名、軽トラックでお伺い。 玄関先に運び出してくださっているものを、積み込み回収。 |
ご請求金額 | 4,860円(税込) |
事例(2)ベッドの処分
「セミダブルベッドを捨てたい」と思われたものの、大きく重たいベッドは女性のお客様では動かすことが難しく、ご依頼のお電話をくださいました。
依頼家具 | セミダブルベッドとベッドのスプリングマットレス |
作業状況 | マンション4階からエレベーターを使って搬出。 |
ご請求金額 | 15,120円(税込) |
事例(3)タンス2点の処分
古くなった家具を思い切って捨てたい!と思われたものの、大きなタンスなのでご自身でのご処分は難しいのでは…とご不安になられたそうで、「まずは見積もりから」とご連絡下さいました。
依頼家具 | タンス1点、クローゼット1点 |
作業状況 | 作業員2名。マンション3階よりエレベーターで搬出。 |
ご請求金額 | 15,390円(税込) |
事例(4)大型家具を軽トラック1台分解体して処分
お引っ越しに伴い、婚礼ダンス・勉強机・二段ベッドなど様々な大量の家具を処分することになり、量も多く退去日も2週間以内と迫っていることから、ご依頼くださいました。
依頼家具 | 婚礼ダンス2点、二段ベッド、学習机、その他細々した家具 |
作業状況 | 作業員2名でお伺い、解体して搬出。 |
ご請求金額 | 32,400円(税込) |
事例(5)引っ越しで一軒家から2tトラック1台分の家具処分
お引っ越しで部屋の中を空っぽにしないといけないが、不要家具の量が多く困っている…とても軽トラックなんかには乗らないような量がある、とご連絡下さいました。
依頼家具 | 食器棚、棚、ラック、収納棚、衣装ケース、その他家具多数 |
作業状況 | 2tトラック満載量を、作業員2名で搬出。 |
ご請求金額 | 80,000円(税込) |
3 少しでも安く捨てるコツ3選
1円でも安く家具処分を終えたい!という人は、次に紹介する3つのコツを実践してみてください。
「出せるものは少しでも多く行政で処分する」「買い取りのできる回収業者に依頼する」「輸出も行う業者を利用する」の3つを行うだけで、最終的な費用をグンッと抑えることが可能です!
(1)出せるものは少しでも多く行政で処分する
何もかもを不用品回収業に頼むのではなく、簡単に出せるものは自分で行政へ捨てることが大切です。
輸出業者・行政・不用品回収業者とで処分方法の使い分けをうまく行い、不用品回収業へは「自力では処分の難しいものだけを任せる」ことが、安く済ませるコツだからです。
タンス1点でも、行政ならば高くて2,000円程の費用で済みますが、不用品回収業に依頼すれば人件費や車両費・作業代などが加算され倍以上の金額になります。
手間はかかりますが、小さい・軽い家具や、簡単に解体できる家具は自分で行政を使って処分しましょう。
(2)買い取りのできる回収業者に依頼する
不用品回収業者を選ぶ時には、「家具の買い取りまで行ってくれる業者を選ぶ」ことが、非常に重要です。
買い取りしてもらえれば、処分費用の総額から差し引きをしてもらえますので、支払い費用を抑えることも可能ですし、処分と買い取りを一度に終えることもできるからです。
あなたにとっては不要な家具でも中古家具として需要の高い物が含まれている可能性があり、査定のできる業者を選べば、本当は売ることができるのに捨ててしまう事態を避けられます。
片付け業者にも様々ありますので、家具を捨てる時には「業者選び」も大切にしましょう。
業者選びのコツやオススメの業者については、『片付け代行業者は片付けたいシーンと業者の強みで選ぶ!オススメ片付け業者4選』で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
(3)輸出も行う業者を利用する
輸出も行っている不用品回収業者を利用することで、より買い取りの幅が広がり、処分費との差し引きで総額を安く抑えることが可能です。
国外に独自の販路で確保し、国内にはない需要層を獲得しているので、単に買い取った家具を国内で再販する業者よりも、たくさんの家具を買い取りしてもらえるからです。
2019年1月現在、国外で需要のある家具は先にお伝えした通り下記の家具ですが、需要は日々移り変わりますので、1度見積もりを依頼して確認することが大切です。
輸出で需要のある家具8点
- 6人掛けの食卓セット
- チェスト
- サイドボード
- 洋ダンス
- 鏡台や姿見
- ガスコンロ
- 事務机と事務椅子のセット
- 折りたたみベッド
まとめ
家具の処分費用は、「家具の種類・車両費・人件費・作業費」の4つから決まり、行政で捨てる場合は800円~2,000円程、不用品回収業者に依頼する場合は軽トラック1台25,000円~30,000円前後です。
少しでも安く抑えた処分をしたいなら、輸出業者・行政・不用品回収業者とで処分方法の使い分けをうまく行い、家具の買い取りまで行ってくれる業者を選ぶことがコツです。
お伝えした内容を参考に処分の計画を立てれば、あなたもスムーズに家具の処分を終えられます。
この記事が家具の処分費用について悩むあなたの役に立てば、幸いです。
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