引っ越しや遺品整理など、家具を捨てることになるとどうやって捨てればいいのか…と、悩まれる方はたくさんいらっしゃいます。
家具の引き取りってどうやったらお得にできる?無料はできないの?買い取りして欲しいな…。ノーブランドだと有料になる?
こんな風に疑問を抱えたままでは、なかなか片付けも進みませんよね。
そこで今回は、お得な家具の引き取りができる、4つの方法と費用相場について、わかりやすく・くわしくご案内します。
あなたもそれぞれの方法のメリット・デメリットを知って、自分にとって一番お得な方法で家具の処分を終えて頂けるようになります!ぜひ最後までご覧ください。
1 家具の引き取り方法4選
自分の家具引き取りの「期限・予算」と照らし合わせ、さらに「こうだったらいいなあという要望(手間の少なさなど)」がより実現する方法を選ぶことが、お得な処分のコツです。
家具の引き取り方法には安く済む順に、『買い取り』『自力処分』『家具販売店』『不用品回収業者』の4つがあり、それぞれのメリット・デメリットに着目することが重要だからです。
(1)買い取り
一定の基準や手間はありますが、まずは「買い取り」を検討しましょう。
あなたが想像する以上に高額な値段をつけてもらえることもありますし、買い取りが出来なかった場合でも、無料引き取りしてくれる可能性があるからです。
買い取りに向いている人
買い取りに向いているのは、「とにかくお金に換えたい」「引き取り期限に猶予がある」「需要のある家具を捨てる」人です。
需要のある家具とは
- 製造から5年~10年以内
→家具の多くが耐久年数を10年目安で作られているため、古くなるほど需要が下がり、新しいほど需要が高くなります。 - 状態が良い
→傷や汚れ・ニオイは破損箇所のない家具の方が購買意欲をそそり、売れやすいです。 - 再販しやすい人気カラー
→ブラック・ホワイト・ブラウンなど、どんな家庭でもマッチする色合いの方が再販しやすく、需要も高くなります。 - 販売台数の少ない限定デザイン
→流通数の少ない家具には希少価値があり、プレミア家具として定価以上の値段で買い取られ、再販時はさらに高い値で売られ、それでもい手がつきます。 - 根強い人気のあるブランド家具
→アルフレックス・カッシーナ・カリモク家具などは、もとが高値なので、新品価格では手が届かないが中古価格なら買えるし中古でも欲しい、という強い人気があります。
買い取り相場の調べ方
自分の家具の買い取り価格を知りたい時は、複数のオークションサイトの買い取り結果を、品名とブランド名を入力するだけで1度に比較検討できる「オークファン」というサイトを活用すると便利です。
相場がわかれば、「買い取りに出す価値・需要のあるものなのか」もすぐに判断ができますし、査定に出した時に低く見積もられて損をすることも回避できます。
例えば、「カッシーナの1人掛けソファ(品名:LC2 Cassina)」だと、平均価格で150,000円の買い取り価格が付いていることがわかります。
オススメの依頼先
買い取り査定は『家具買い取り専門店』、大手よりも買い取り基準に融通のきく『個人経営のリサイクルショップ』、『インターネットサービス』を利用しましょう。
インターネットサービスは、次の3サービスが利用者数も多く家具の落札事例も多いことからオススメです。
買い取りのデメリットとしては、買い取りしてもらうには一定の条件があり、需要の無い家具だった場合は引き取り自体をしてもらえない点があります。
「自分の家具が相場も見たけど難しそう…」と感じたら、次の方法を試してみてください。
(2)自力処分
自力処分は、有料処分の中で、最も格安での処分が可能なうえ、トラブルに巻き込まれることもなく安全です。
家具1点あたり500円~大きな家具でも2,000円程での処分ができ、引き取りに対応するのは行政が委託した許可を持つ業者なので、不法投棄される危険もありません。
自力処分に向いている人
自力処分に向いているのは、「引き取り期限まで1ヵ月はある」「買い取りはできなかったが少しでも安く捨てたい」人です。
自力処分の方法には、より安く処分できる順に、「解体処分」「行政処分」の2つがあります。
解体処分
どんなに手間がかかっても、1円でも安く捨てたいという人は、解体処分がオススメです。
解体して行政の指定袋に入れて捨てれば、通常の地区のゴミ出しで出せてしまえますので、無料~格安で処分できるからです。
ただし工具の扱いに慣れていない人・構造の複雑な家具(例えばスプリングマットレスの足つきベッドなど)を解体する人は、かなりの労力・時間が必要なことや、最悪の場合、最後まで解体できないリスクがある点に注意が必要です。
行政処分
解体はできないがとにかく安く捨てたい人は、行政処分がオススメです。
「粗大ごみ処理券を買って行政に持ち込み・もしくは自宅近くの収集場所まで取りに来てもらう」ことで引き取りできますので、手続きの手間はありますが、解体ほど時間はかかりません。
ただし大型の家具・重量級の家具の場合、自分で屋外まで運び出すのが困難になることや、お住いの市区町村によってはサイズ・重量で引き取りを断られることもありますので、事前に市区町村役所へ電話で確認しましょう。
手順
- 自治体に『回収』申込の電話をし、必要となるごみ処理券の金額や受付番号の確認をする
→参照:『地方公共団体情報システム機構』 - 粗大ごみ処理券の準備(コンビニやスーパーなどで購入)
- 必要事項(名前、金額、受付番号)を記入後、家具に貼り付ける
- 自己搬入の場合:指定収集場へ『持込』する
戸別収集の場合:自宅近くの、収集指定場所へ持って行く
2つの方法がある自力処分ですがデメリットとしては、解体・粗大ごみ処理券の購入手続き・自己搬入や屋外搬出…と、面倒なことも多く時間やかなりの手間がかかる点があります。
「自分にはできそうにない…できるか不安」と思われたら、次の方法をご確認ください。
(3)家具販売店
家具販売店は、同じ品目の買い替え(タンスからタンスの買い替えなど)に伴う引き取りなら、有料ですが安く引き取りしてもらえて便利です。
新規家具購入を促進するために、店側が用意した特典として「引き取りのサービス」を受けることができるので、単に処分を依頼するだけの業者よりも「安く」引き取ってもらえるんです。
家具販売店に向いている人
家具販売店に向いているのは、「新規家具の購入を店舗で予定している」「購入予定の家具と捨てたい家具の品目が同じである」「利用する店舗で引き取りサービスの特典が存在する」人です。
実際に引き取りサービスを行う家具販売店
実際に、買い替えに伴って家具の引き取りを行ってくれる業者には、次の4社があります。
ニトリ | 購入された家具(組立家具は除く)と引取りする家具が同数量または同容量までであれば1注文につき3000円(税別)で引取りができます。
ニトリ「FAQ-配達の時に家具の引取はできますか?」より |
無印良品 | 「対象商品」に限り、新しい商品をお届けする際、購入商品と「同種」かつ「同数」をお引き取りいたします。
無印良品「お問い合わせ」より |
大塚家具 | 大塚家具では、有料でご購入商品の配送時にご不要な家具をお引取りいたします。ご購入商品と同じ種類の家具の引取り料金は、通常料金の半額にて承ります。
大塚家具「不要家具引取りサービス」より |
ベルメゾンネット | 「対象商品」に限り、商品をお届けする際に、ご不要になった同じ種類の家具を同数引き取ります。
ベルメゾンネット「不要家具の無料引取サービス」より |
家具販売店のデメリットとしては、引き取りサービスという特典を設けていない店舗もある・引き取りしてくれる品目が限られている・買い替えでなければ利用できない、という点があります。
「自分は買い替えではない」「利用する店舗はサービスを提供していない」という場合は、次の方法を試してみてください。
(4)不用品回収業者
不用品回収業者は、楽さ・手間の少なさでは1番で、とにかくスピーディーに家具の引き取りを終えることが可能です。
費用は高めですが、家具の種類・状態問わず、電話1本で即日・希望日時に回収に来て、設置場所の運び出し~解体・積み込みまですべて作業スタッフで対応してくれます。
不用品回収業者に向いている人
不用品回収業者に向いているのは、「引き取り期限が1~2週間以内と迫っている」「重たい・大きい家具を捨てたい」「仕事が不規則なので指定日時で引き取りしてほしい」「とことん楽に手間なく捨てることを追求したい」人です。
不用品回収業者は、年末大掃除をする人が多い『12月』・引越しシーズンの『2月~3月』・GWを利用して断捨離や遺品整理をする人が多い『5月』が煩忙期で、予約が混み合います。
利用する場合は「3週間~1ヵ月前を目安」に、早めに予約をするよう注意しましょう。
不用品回収業者に頼みたい!と思われた場合は、『片付け代行業者は片付けたいシーンと業者の強みで選ぶ!オススメ片付け業者4選』で優良業者をご紹介していますのであわせてご確認ください。
2 全国処分費用相場
家具の種類や作業に必要な車両・人数・特殊作業があるかなどによっても変動はありますが、処分費用の相場は以下の表の通りです。
自力処分 | 解体処分:0円 行政処分:500円~2,000円 |
家具販売店 | 不要家具1点あたり1,500円~3,000円程 |
不用品回収業者 | 小型家具1点5,000円前後~軽トラック1台分30,000円前後 |
※10の自治体、家具販売店4社、不用品回収業者10社の情報をもとに平均を算出しています。
より詳細な費用や、安く処分するコツについては、『【輸出業者・行政・回収業者】家具の処分費用相場と安く捨てる秘訣』でご紹介していますので、あわせてご確認ください。
片付け110番施工事例
実際に片付け110番に家具の引き取りをご依頼くださったお客様の事例を、写真付きで3つご紹介します。
事例1
引き取り品 | カラーボックス、衣装ケース、カゴ、学習机2点 |
ご請求金額 | 15,390円(税込) |
事例2
引き取り品 | 本棚、食器棚、ソファーベッド、PCデスク、回転イス2脚、衣装ケース10点、その他細々した家具を軽トラック1台分 |
ご請求金額 | 27,000円(税込) |
事例3
引き取り品 | こたつテーブル、食器棚、ソファーベッド、レンジ台、PCデスク、セミダブルベッド、その他細々した家具・ゴミが軽トラック2台分 |
ご請求金額 | 49,248円(税込) |
まとめ
家具の引き取りは、4つ方法の中から「期限・予算・楽さ」等、自分が「必ず通したい希望」がすべてクリアされて、かつ「プラスの要望」が少しでも多く叶う手段を選ぶことが大切です。
お伝えした内容をもとに方法を決めてもらえれば、不要な家具を自分にとって一番お得に・スムーズに引き取りしてもらい、すっきり手放すことができるようになっています。
この記事が、家具の引き取りに悩むあなたの役に立てば幸いです。
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