引越をする時は、処分しなければならない不用品がたくさん出ますよね。特に困るのが、ひとり暮らしの人が実家へ引っ越す時など、大型の家電や家具が必要なくなり、多くの大型ゴミや不用品を処分しなければならない場合です。
洗濯機、冷蔵庫、テレビ、ベッド、テーブルなどひとりでは処分できないものがたくさん出てきます。こういった『多くの粗大ゴミ処分をしなければならない場合』どのようにして処分すればいいか困ってしまいますよね。
引っ越し会社の中には、不用品を回収してくれる業者が増えてきました。
引っ越し会社の不用品回収サービスを利用して、引越しと一緒に粗大ゴミ処分も依頼した方がよいのでしょうか?それとも引越し業者には引越しだけを依頼して、粗大ゴミ処分は不用品回収業者に依頼した方がよいのでしょうか?
不用品の処分方法は、引っ越す時の不用品の量や、処分したい物を買った時期などが関わってきますので、最もよい処分方法はひとつではなく、それぞれの状況によって変わってきます。
ですから、引越しで不用品の処分をする時は、処分したい不用品をリストアップしてから、依頼する業者を選びに入るのがよいでしょう。
私自身引越しをした時に不用品があったのですが、個人で経営されている引っ越し業者に、引越と一緒に不用品の処分をお願いしたら、リサイクル料金のかかる不用電化製品のほかは、不用品の処分料金は払わなくてもよくて、無料でサービスをしてくださったという経験があります。
引越しをお願いする引っ越し会社を決める時、引越しの見積もりと一緒に、不用品の処分も一緒にお願いした場合の見積もりもお願いしておきましょう。引越し業者が不用品回収をした場合の見積もり料金が分かったら、次は不用品回収業にも、不用品処分を依頼した場合の見積もりをしてもらいます。
不用品回収業者の見積もり結果と、引越業者にまとめて処分してもらった場合の見積もり結果を見比べてみましょう。依頼するかもしれない業者の見積書の金額と、それぞれの業者に依頼した場合の手間の差を計算に入れて、不用品処分を依頼する業者を決定していけばよいのです。
それでは引越しの時に出る不用品の処分をしたくて、回収業者を探しておられる人のために、引越業者、不用品回収業者、それぞれの業者に頼んだ場合のメリット・デメリットを挙げながら、どの業者に頼めばよいのかを紹介していきたいと思います。
引越し業者と不用品回収業者に相談するメリット・デメリット
不用品回収を引越し業者に依頼した場合と、不用品回収業者に依頼した場合、そんなに違いが出るものなのでしょうか?今は引越し業者も、不用品回収サービスのほかに不用品の買取りをしている引越し業者もありますから、依頼する引越し業者によっても料金が変わってきます。
引越し業者に依頼するメリット・デメリット
引越し業者に不用品回収サービスを依頼した場合の、メリットとデメリットをあげてみます。
メリット |
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デメリット |
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不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット
不用品回収業者に不用品処分の依頼をした場合の、メリットとデメリットをあげてみます。
メリット |
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デメリット |
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無料でやってくれる不用品回収は安全?危険?
不用品を「無料で回収します」と宣伝している廃品回収車や、「無料で回収します」と書かれたチラシをポスティングしている業者には、悪徳業者が多いので結局は高くついたり、トラブルに巻き込まれて嫌な思いをしたりする可能性が高いので、出来る限り利用しないようにしましょう。
不用品回収業者を利用する場合は「一般廃棄物収集運搬業の許可」を持っている業者へ依頼してください。
無許可で不用品回収をしている業者の中には、環境汚染につながるような方法で廃棄処分をしたり、法律的に認められない方法で不用品を処分したりしている場合が多いため、自分たちの社会を守るためにも、認可を受けている業者や、自治体からの依頼を受けている業者へ、不用品の回収を依頼しましょう。
悪徳業者の対処法については『店舗の有無は信頼度の有無?悪徳不用品回収業者への対処法』で詳しく書いております。合わせてお読みください。
不用品回収の相場
不用品回収の相場は、粗大ゴミの最終処分費用によって大きく左右されます。おおよそではありますが、1立米単価10,000円~12,000円程度です。
※1立米とは1メートル×1メートル×1メートルの立方体のこと。
※個人で産廃業者に持ち込んでも同額か、一見さんの場合はそれ以上かかる場合もあります。
細かく請求される場合も、以下の表で紹介します。
品目 | 処分料金相場 |
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リサイクル家電 (冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなど) |
5,000円~7,000円 |
生活家電 (電子レンジ・炊飯器・ガスレンジなど) |
500円~3,500円 |
パソコン本体・周辺機器 | 1,000円~3,000円 |
家具 | 2,000円~8,000円 |
寝具 | 5,000円~10,000円 |
日用品・生活雑貨 | 500円~1,500円 |
※片付け110番サービス過去100件御依頼分の平均値より
これらは原則、トラックにすぐに詰め込める状態であっての料金ですので、部屋からの搬出、分別、シチュエーション(階段、駐車場まで遠いなど)によって料金が追加されます。
最近(2019年)ではよくみかける「トラック積み放題」も以下の表で料金の内訳が良く理解できます。
立米 | 料金相場 |
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軽トラック(2.5立米) | 25,000円程度 |
軽トラックホロ付き(4.5立米) | 45,000円程度 |
2トントラック(7立米) | 70,000円程度 |
2トントラック箱車ロング(14立米) | 140,000円程度 |
※片付け110番サービス過去100件御依頼分の平均値より
引越し業者に頼んでも、不用品回収業者に頼んでも、実は処分費用の差はないのが実情です。引越し業者は不用品回収は不用品回収業者に委託するからです。
※不用品回収には「産業廃棄物収集運搬許可」「一般廃棄物収集運搬許可」という国の許可が必要で、引越し業者は許可の関係で不用品処分ができません。
自治体で粗大ごみの処分費用相場については地域ごとに変わります。自治体毎の処分費用・方法については『一目瞭然!全国各地域別の粗大ごみの出し方・捨て方のすべて』でまとめております。合わせてお読みください。
手間なく効率的に不用品を処分するコツ
不用品の処分にかかる手間は、依頼する業者を探したり、見積もりを取ったりする負担が大きいと思います。
ですから、ひとり暮らし人程度のそれほど多くない不用品の量であれば、前もって処分できる不用品や小型家電は、自分でリサイクルショップへ持って行ったり、宅配の不用品買取りサービスを利用して処分したり、不用品を使ってくれる友人に譲ったり、自治体の指定する不用品回収業者に処分してもらうなどして極力不用品の量を減らしておきましょう。
不用品が余程多い人の場合は、前もってトラック詰め放題サービスなどで処分しておいた方が処分料金を抑えられてよいかもしれませんが、それほど多くない場合は、大型の不用品の処分は引越業者へ相談するのがよいでしょう。
不用品がそれほど多くない場合は、引越し業者が引越しの作業のついでに不用品も引き取って処分してもらうのが、最も効率的に処分する方法ではないかと思います。
引越し業者に不用品の回収を依頼する場合は、引越しとセットで依頼することができるオプションサービスなので、引越しの荷物を乗せるのに続いて、不用品の回収もしてくれます。
まとめ
引越しの時の引越し自体と不用品処分を両方こなしていくのは、とても労力のかかる作業ですので、いかに効率よくできるかがポイントです。引越し業者の多くが、不用品回収サービスや、不用品買取りサービスをするようになりましたので、引越し業者をまずは頼ってみてくださいね。
最後に各引越し業者が提供している不用品回収と買取りサービスの状況についてまとめておきますので、参考にしてみてください。
引越し業者 | 回収サービス | 買取りサービス |
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アーク引越センター | 〇 | 〇 |
アート引越センター | 営業所によって異なる | 営業所によって異なる |
ハート引越センター | 〇 | 〇(製造から5年以内の家具・家電) |
アリさんマークの引越社 | 〇 | 〇 |
クロネコヤマト | 〇 | 〇(製造から6年以内の家具・家電) |
サカイ引越センター | 〇 | 〇 |
日本通運(日通) | 〇 | 〇 |
※2016年時点での情報です。
なお、粗大ゴミ処分について合わせてお勧めしたい記事をご紹介いたします。