押入れを今よりも更に有効に使う、布団・服の片付け・収納術

押入れを今よりも更に有効に使う、布団・服の片付け・収納術
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家の収納がクローゼットしかないという人もいれば、逆にタンスや押し入れしかないという方、または両方あるという方もいらっしゃるでしょう。

できれば収納というのは、しまっておく物の形状や重量によって適した場所が良いと思うのですが、なかなかそうはいかないと思います。

今回は、家の収納が押し入れしかないという方は必見の内容です。

服や本や小物やアクセサリーなど収納すべき物はあるのに、住んでいる家の、家の部屋の収納が押し入れしかないとなると、少し困るのではないでしょうか?

例えば、服はどのように収納するのが良いのでしょうか?

吊るして収納する服はどのように収納すれば良いのでしょうか?

また、「収納が押し入れしかない」となると、きっと部屋は畳の和室なのではと思います。

そうなると、あなたはベッドではなく畳の上に布団を敷いて寝てらっしゃるのではないですか?

布団、どうしていますか?

使った後に、その都度畳んで押し入れに収納していますか?

家や部屋の収納が押し入れだ、押し入れしかない、押し入れの収納に困っているという方に、押し入れを収納スペースとして活かす方法を紹介します。

目次

今はもう「押し入れ」は使い勝手が悪い?

昔と今で人の持ち物が違う

かつて、まだこの国に西洋文化が入ってきていない時代は、収納としての押し入れは非常に有用でした。

なぜなら当時のこの国は、押し入れに収納するのに適した物しかなかった…逆に言えば、当時の日本人の持ち物に適した収納が押し入れだったからです。

当時はみんなが布団で寝ていましたし、服装も身分によって差異はありましたが、みんな基本的に着物を着ていました。

布団はそのまま、着物は「長持」と呼ばれる衣装ケースの様な箱に入れられて押し入れに収納されていました。

このように当時の日本人の持ち物や生活スタイルに、押し入れという収納はバッチリ合っていたのです。

しかし西洋文化が入ってきて、日本人の暮らしぶりもかなり西洋寄りになりました。

畳の上に布団を敷いて寝ている人は多いでしょうが、毎日お着物をきている方は、芸者さんや舞妓さん、お坊さんくらいしかいらっしゃらないのではないでしょうか?

そうやって生活スタイルが変わってくると、次第に収納としての押し入れに不都合が出てきます。

例えば、かつては「吊るして収納する」ような服はありませんでしたが、今ではコートやジャケットなどのトップス、ワイシャツやブラウスなど吊るして収納する服が多いです。

しかしそういった吊るして収納する服に、押し入れはそのままでは対応ができません。

押し入れのありのままの姿では、今の日本人の生活スタイルに合わず、少々使い勝手が悪いのです。

諦めるのはまだ早い

しかし、元々は我々日本人の収納を長きに渡り支えてきたのですから、収納としてのポテンシャルは高いはずです。

少し手を加えるだけで、クローゼットなどの西洋文化の収納用具もビックリするほどの実力を発揮します。

特に布団で寝ている方からしてみれば、押し入れと布団は切っても切り離せない関係です。

自宅や自室の収納が押し入れで、いつも布団で寝ている方、ちゃんと起きたその都度布団を押し入れに収納していますか?

してないのであれば、した方が良いという理由を次で紹介します。

布団を都度、押し入れに収納しておく意味

布団を押し入れに収納せずに、ずっと敷きっぱなしにしていることを「万年床」と言います。

「万年床」というと、なんかちょっと不衛生な感じがしますよね?

でも、毎度毎度布団を押し入れに収納しておく方が、湿気を吸ってヤバいような気もしますよね?

実は万年床、布団にはもちろん布団が敷いてある床や畳の方に悪影響があるのです。

人は寝ている間にコップ1杯分以上の寝汗をかきます。

そしてその汗は、重力に従って下へ下へと流れます。

そうすると、一晩で敷き布団と床の間に多量の湿気がこもります。

しかも、人の体温で程よく温まった湿気の状態は、言うなれば「カビるんるん状態」という、カビにとっては正に天国のような環境。

カビだけではなく、ダニやノミなどの害虫や、雑菌の温床になります。

カビは脅威です。

ですから万年床は、布団にとっては完全に乾燥することもなく、多少表側が乾いたくらいしか恩恵はないのです。

むしろ、床と密着した敷き布団の裏側やその下の床や畳が、湿気が抜けることがないので、いとも簡単にカビが生えてしまうことあるのです。

カビが生えているのに気付かずにそのまま布団を敷きっぱなしにしていると、その内に床材や畳が腐ってしまうかもしれないです。

つまり、万年床は布団はもちろん、床にとっても最悪な状況なのです。

毎日布団の上げ下ろしをしていれば、布団をどかした時に床が露出するので、その時に湿気が抜けるようになります。

湿っぽくなった床も自然に乾くので、カビが繁殖することがありません。

布団の上げ下ろしは、寝ている間に湿った床を乾かしてカビを防ぐという、非常に重要な役割を担った行為です。

布団・毛布を押し入れに収納する時のコツ

しかし、毎日敷き布団を押し入れに上げたり下ろしたりというのは、ちょっと辛いかもしれません。

少しでも布団の上げ下げを楽にするには、まず布団自体を軽い物にするというのがあります。

汗や水分を吸い込んだ布団は重たいですが、元々が軽い布団を使えば上げ下げは楽になります。

また、布団を畳んで持ち上げた高さに収納すると楽なので、押し入れの中は下の段ではなく上の方の段にしましょう。

季節ごとに布団は変わる物なので、長期しまっておくことが思いますが、そういった布団を湿気させないためにも、押し入れの板の下にすのこ板を敷いておくと、布団の下に空気が抜けて湿気ずに済みます。

長期間収納したままにするのであれば、収納する前に布団も毛布も必ず洗って干しましょう。

そして、使うとなった時に日干しすれば、布団や毛布の中の害虫や雑菌がいなくなり、嫌な臭いもしないはずです。

また、天気の良く風通しが良い日に、押し入れを全開する事をしておくともっと良いですよ。

布団をクリーニングに出した後、袋のままではかえって湿気を溜めてしまうので、袋からは出して収納しておきましょう。

今このブログを読んでいる方の中には、どうしても布団を毎度毎度押し入れにしまうのは辛いという方もいらっしゃると思います。

そのような方は、布団と床や畳の間にすのこ板を敷いてください。

前にも書きましたが、床や畳が腐るという懸念があるので、すのこ板を敷いて布団と床や畳の間に空気の通り道を作れば、その懸念は解消されます。

服を押し入れに収納する方法

昔と今では、日本人が着る服の形状が大きく変わりました。

なので、押し入れのこのままの状態では今の服に対応させるのが難しいですが、ちょっと手を加えるだけで大きく変わります。

畳んで収納する服の場合

前でも書きましたが、かつて日本人が着ていた着物は、押し入れに収納する時は「長持」という箱に畳んで入れて収納されていました。

なので、今着ている服で畳める服は、引き出し式の衣装ケースなどの収納ボックスの中に畳んで入れれば良いでしょう。

衣類の種類や季節によって衣装ケースを使い分ければ、押し入れでもキレイに服が収納できるはずです。

服の収納についてもっと詳しい情報が知りたい方は、「他の物とは違う、服の片付けと収納の5つのステップ」「シワの心配バイバイ!服の片付け方と収納方法」も合わせてお読みください。

吊るして収納する服の場合

畳んで収納する服の次は、吊るして収納する服についてです。

かつて日本人が着ていた服には、吊るして収納する服はなかったはずです。

だから、押し入れにも吊るせるような機構が備わっていません。

ということは、吊るせる機構を押し入れに導入すれば良いのではないでしょうか?

これは押し入れ一段の高さによって、吊るせる服と吊るせない服が出てくるかもしれませんが、汎用的な方法を紹介します。

100円ショップでもホームセンターでも家具屋さんでも売っている突っ張り棒を、押し入れの横方向に張ってみましょう。

極めて単純な方法ですが、これで服を吊るせるようになります。

突っ張り棒は張ったままでは、吊るした服の重さに耐えられずに落ちてしまうかもしれないので、ビス等で固定できるタイプの方が安定しやすいです。

しかし賃貸で穴をあけるのができない場合は、インターネットなどでお好みのスタイルを見つけると良いと思います。

まとめ

押し入れはそのままの姿では、今の日本人の生活スタイルには合わないかもしれません。

しかし、様々なツールを組み合わせて使うことで、本来の収納のポテンシャルを再発揮させることができます。

収納が押し入れしかなくて困っている方も、このブログを元にいろいろと試せば、きっと良い収納ができるようになるはずです。

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