この記事では、生前整理の方法について紹介しています。
生前整理・老前整理・遺品整理の違いについて説明したうえで、それぞれのメリット・デメリットを解説しています。
それらは大変な作業になるので、プロの業者に依頼することのメリットが大きいことを示したうえで、おすすめの業者として片付け110番を紹介しています。
生前整理とは?
生前整理とは、生きているうちに、自分の持ち物や財産を整理することを指します。
人が亡くなったときに大変な作業の一つが遺品整理です。捨ててよいものか判別がつかなかったり、そもそも処分するものが多すぎたり、残すもの、捨てるもの、売るものの仕分けはとても大変な作業になります。
ただでさえ人が亡くなって、お葬式や他の事務作業の手間がかかりますし、亡くした悲しみもあいまって、残された人にとっては大きな負担になります。
また、ご本人にとっても、他人に見られたくない日記や手紙もあるでしょう。本当は処分してしまいたい、お金に換えられるものもあるのに手つかずのままというのももったいない話です。
ご存命のうちに、自分の持ち物や財産を、ある程度整理してしまう。これが生前整理です。
以下のリンクでは、片付け110番が生前整理についてまとめているので、そちらも見てみてください。
参考:片付け110番 生前整理「無視」が3つのトラブルを招く!確実に整理する為の全手順
生前整理・老前整理・遺品整理の違いは?
生前整理によく似た言葉に、老前整理と遺品整理があります。それぞれ、指している意味は異なっています。
一番の違いは、本人(か、その代理人)が行うかどうかです。
生前整理と老前整理は、基本的に本人が行うもので、対して遺品整理は、亡くなった本人のご家族・ご親族が行うものです。
またそれゆえに、前者二つは本人の意思が反映しやすくなります。
次に、誰のために行うのかという点です。
生前整理・老前整理は、本人が人生をより軽やかに、スリムに生きるために行うという意味合いがあります。
遺品整理によって家族に迷惑をかけないという狙いもあります。
対して、遺品整理は遺族が必要にかられてやるものになります。
相続のために整理をしたり、家のスペースを空けたりするために要らないものを捨てる、などの理由が含まれます。
生前整理と老前整理の違いはあまりありませんが、老前整理の方が年を取ってから行うものです。
生前整理を自分で行うメリット・デメリット
メリット
生前整理のメリットは、次のようにいくつか考えられます。
- 遺品整理による家族・親族の負担を軽減することができる。遺品整理は非常に手間がかかる複雑な作業です。かつ、持ち物や財産に一番詳しいのは本人なので、整理は本人がするに越したことはありません。
- 相続問題のトラブルを軽減できる。
- 自身の持ち物が整理されるので、本人の日々の生活も快適になっていく。
デメリット
- 最大のデメリットは、手間がかかることです。生前整理のポイントはいかにものを捨てるかにあるので、特に収集癖があってものを捨てられない自覚がある方は苦労するはずです。持ち物が多い方なら、減らすことに困ったり戸惑ったりすることも多いでしょう。
- 少なからず自分の死後について考えることにもなるので、自分の死後について全く見当がつかなかったり、かえって不安にかられたりすることもあるでしょう。
- 親族の反対にあうこともあります。自分の意思を反映できる方法とはいうものの、何を捨てるか残すかをめぐって家族とトラブルになる可能性もあります。
遺品整理を自分で行うメリット・デメリット
メリット
- 故人の思い出の品などに思いを馳せながら整理することは、遺族にとっても大事な時間になります。故人への弔いの意味でも、遺族が一つ一つ整理するのもよいでしょう。
- 生前整理では、売れば価値があるものを故人が捨ててしまうということもあり得ます。故人の遺品を残された遺族が処分できることになるので、同じ家で暮らしている場合は遺族の都合を反映させやすくなります。
- 家族や親族で行う場合は、遺産相続の納得感を高める効果もあるでしょう。
デメリット
- 遺品整理はとにかく手間がかかります。故人ではない限り、遺品のすべてを把握することは難しいです。
- 捨てるかどうかの判断も、全くつかないでしょう。面倒になって結局ほとんど捨てたり、手を付けられなかったりするまま放置することもあるはずです。
- 力仕事になることも多いので、体力的な作業負担も増えてしまいます。
- 故人の遺志を尊重しようと思っても、既に亡くなっているので、遺志の確認がとれないまま遺品整理するはめになってしまいます。
- 故人が亡くなった後は、様々な事務手続きが舞い込んできます。とても遺品整理に割く労力がとれないことも珍しくありません。
- 家族・親族で行う場合は、相続の問題がからんできてトラブルの種になりかねません。遺品整理に着手するのは必ず相続にケリをつけてからにしましょう。
生前整理・遺品整理を業者に任せるメリット・デメリット
メリット
- 業者に依頼する最大のメリットは、手間が省けることです。やらないといけないことが多すぎて大変な遺品整理でも、業者に任せれば楽ちんです。残しておいてほしいもの、捨ててよいものを指定すれば、指示に従って仕分けもしてくれます。
- 手間が省けることで、結果的に短時間で終わらせることもできます。生前整理・遺品整理はやろうやろうと思ってズルズルとできなくなるものです。自分ではいつまでもできない場合、プロの業者にやってもらうのも手です。
- 大きいものや重いものも運搬してもらえます。自力では運べないような遺品がある場合におすすめです。
- 清掃など、付属のサービスも充実しています。整理のついでに掃除もしてもらえます。
- 換金したい場合にも、不用品回収業者の中にはリサイクル業や中古品買取業を兼ねている業者がいます。事前に依頼しておけば、まとまったお金が手に入る可能性もあります。
デメリット
- 安くはないお金がかかってしまいます。整理対象のものが多ければ、かなりの費用を準備する必要があります。
- 質のよくない業者もいることに注意です。特に生前整理・遺品整理は金目のものを扱うことも多いので、価値のある品を勝手に処分されないようにしましょう。
- 業者はスピーディーに依頼をすませるぶん、間違って処分したりする危険もあります。必ず事前に遺族・家族と話し合ってから整理をしましょう。
生前整理を行う時のポイント
ポイント①:行う時期
生前整理に向いている時期は二つ考えられます。
一つは、お子さんが家を出た時期です。
就職や結婚でお子さんが家を出ると、家のスペースも広がりますし、もう使わなくなる家具なども増えます。
お子さんが家を離れたタイミングで、思い切って生前整理をしてみるのもよいタイミングだといえます。
もう一つは、60歳あるいは70歳などの区切りの年です。
平均健康寿命、つまり自力で動けるなどの健康である寿命は平均して男性で72.6歳、女性で75.3歳といわれています。
70歳になった区切りに、元気なうちに生前整理をしてしまうのもよいでしょう。
ポイント②:不要なものは処分する
断捨離という言葉があるように、生前整理の主目的は要らないものを思い切って捨ててしまうことです。
捨てるか迷うものもあると思いますが、生前整理・遺品整理は基本的にものを減らすために行うということを意識しておきましょう。
捨てるか迷ったものでも、いつまでに処分を決めるかはっきりさせておきましょう。
また、肌着などの衣類や日用品も、改めて確認してみましょう。
靴下の数が多すぎるといったことや、あまり使わない日用品が二つある場合なども、積極的に捨ててしまいましょう。
こうしてみると、思ったより捨てるものが多いことに気付くかもしれません。
ポイント③:資産管理や財産目録も作っておく
生前整理にせよ遺品整理にせよ、最終的には自分が亡くなった後のためにしているものでもあります。
まとまった資産・財産がある場合は、相続の問題が現実的になってきます。
自分がどのくらいの資産を持っているのか、実はよくわかっていない方も少なくないのではないでしょうか。
改めて資産を整理し、把握する機会も作りましょう。
財産目録には、現金・預貯金、有価証券や不動産、貴金属や骨董品などの財産を書くことが多いです。
また、「負の財産」つまり借金などがある場合は、それも書くことを忘れないようにしましょう。
生前整理は片付け110番に任せよう
最後に、生前整理をお任せできる不用品回収業者として、片付け110番を紹介します。
片付け110番は不用品回収を専門とするプロの業者です。
生前整理・老前整理・遺品整理のいずれにも対応しており、捨てるものの仕分けをしてほしい、大型の家具を処分してほしい、などの細かな要望にも応えることができます。
また、最短で即日の対応が可能で、迅速に処分ができてしまう点も利点です。
急ぎで整理をしてしまいたい方、時間をかけたくない方には片付け110番へのご依頼がおすすめです。
業者によってはリサイクル業者や古物商の扱いの認可を得ている業者もいるので、整理のついでに買取りを依頼することも可能です。
そうした細やかなご依頼についても、電話またはネットでご相談いただければ、担当者が真摯にお客様のニーズにお答えします。
お値段が気になるところですが、事前にお見積りをしておけばだいたいの額がわかるので安心です。
お見積もりは、ネットからでもすぐできるようになっています。気になる方はリンクから見積もり依頼をしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
亡くなる前に自分で持ち物や財産の整理をしてしまう生前整理・老前整理は、遺族に負担をかけずに済むことをはじめ、メリットのたくさんあるものです。
同時にデメリットもあることに注意しながら、計画的に整理を進めましょう。
生前整理は大変な作業を伴うので、自力でやりきれない場合は、片付け110番などの専門業者に依頼することも有力で賢い手段です。